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[書評]読むサッカーvol.34 『サッカーで日本一、勉強で東大現役合格 國學院久我山サッカー部の挑戦』
“文武両道”の理想形。部活の枠を超えたモデルケース
15年度の高校選手権準優勝など、近年、全国的なサッカー強豪校として成功を収めながら、難関大学への進学を果たす選手も次々と輩出している國學院久我山高サッカー部。現時点ではタイトルにもある『サッカーで日本一、勉強で現役東大合格』を実現した選手はまだ現れていないが、“朝練禁止”、“平日の練習時間は約2時間”、“野球部と共同のグラウンド”など、限られた時間、環境下において学業と部活動の両面で結果を残している同校サッカー部の取り組みを目の当たりにすると、そういった選手が出てくるのもそう遠くはないと思えてくる。
本書はそんな國學院久我山高サッカー部への取材をとおして、高いレベルでの“文武両道”を実現するための“考え方”の一例を提示している。
第1章では「あくまで学業に軸足を」というスタンスを崩さない同校校長、第2章ではそのような環境下でサッカー強豪校への礎を築いたリ・ジェファ総監督(兼任J3琉球GM)、第3、4章では選手権準優勝へと導いた監督、フィジカルコーチを取材対象とし、その人となりや教育方針、指導方針が紹介されている。
第5章では、高校3年の冬まで部活に精を出し、高校選手権で準優勝を果たしながら、慶應義塾大に現役合格した同校サッカー部のOB、そしてその保護者が取材対象となっている。実際に高いレベルでの“文武両道”を実践していた当事者が何を考え、具体的にどのような対策を採ったのか。そしてそれを支え、見守る保護者はどう行動したのか。一つの理想型が提示されている。
本書を手に取る人の中には、学業と部活の両立を実現したい現役高校生やその保護者も多いと思われるが、本書で成功のモデルケースに触れ、その方法論やメソッドを共有することで、読者自身がそれぞれの環境下でどうすれば“文武両道”を達成できるか考える際の一助となるはずだ。
また、ここで示されるタイムマネジメント術や逆算法は学業と部活という枠を越えた局面にも応用可能だろう。仕事と家庭、趣味と恋愛など、限られた時間、環境下での両立を望む社会人にとっても金言となるかもしれない。
文・横川 僚平(エルゴラッソ編集部)著者:小澤 一郎(おざわ・いちろう)
発行:4月27日/出版社:洋泉社/価格:1,400円(本体価格)/ページ:240P -
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