EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.6.29(Thu)

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  • 「右は右でおもしろい」。浦和の高木俊幸がゲーム形式の練習で右ワイドに

    「右は右でおもしろい」。浦和の高木俊幸がゲーム形式の練習で右ワイドに

     29日の浦和のトレーニング、宇賀神友弥はゲームが始まった時点で室内調整(後にピッチに出てきてランニング)、駒井善成もウォームアップと鳥かごを終えたあと、ペトロヴィッチ監督としばらく話をしてから別メニュー調整となった。

     ワイドで多くの試合に出ている2選手が不在。代わって入るのは誰になるのか。

     選手たちがゲーム前のパス&コントロールを行っている最中、杉浦大輔コーチがいつものようにビブスを配っていく。武藤雄樹、興梠慎三、ラファエル・シルバに黄色のビブスを配り、森脇良太、遠藤航、槙野智章、柏木陽介、阿部勇樹、関根貴大に赤いビブスを渡すと、杉浦コーチは1枚のビブスを手にしたままペトロヴィッチ監督の下へ再確認にいった。残されたのはワイド1人。杉浦コーチはしばらくペトロヴィッチ監督と話すと、高木俊幸にビブスを渡す。そして高木は右ワイドに入った。

    「試合では関根を左で使って、善成を右で使うからとりあえず今日は俺が右だったんじゃないですかね?」と高木は笑いながらペトロヴィッチ監督の意図を自虐的に予想した。本来はシャドーでもワイドも左でプレーすることが多く、本人も「自分のイメージは左」と言う。

     しかし、「右は右で深い位置に入り込んでいけるから、それはそれでおもしろい」そうだ。左では深く位置に入る込んだ場合、利き足ではない左足でクロスを上げなければいけない。だからカットインして右足でシュートという選択肢もあるが、クロスとなれば「ペナ(ルティーエリアの)角ぐらいで上げる感じになる」。だが、右サイドの場合は深い位置でもクロスの選択肢があるため、特にドリブラーの高木にとっては「バリエーションが増える」。

     今季はACLの済州ユナイテッド戦や清水戦でワイドでプレーしているが、「守備で最終ラインに入って1対1の勝負をしかけてきた相手に対応しないといけない。自分がワイドをやる上でのウィークポイントは守備」と自己分析する。その一方で「いまのところは点を取りにいかないといけないときにワイドで使われるけど、守備ができるようになれば戦況がどうだろうと使ってもらえると思う。勝っている状況でも、守り切る状況でも使ってもらえるようになれたら」とワイドでのプレーにも意欲を見せた。

     7月1日の広島戦は「とりあえずメンバーに入りたい」とした高木。宇賀神や駒井の状態によっては右ワイドでの先発もあるのか、また途中から起用されるのか、それともシャドーでプレーするのか。いずれにせよ、リーグ戦3試合ぶりの出場のために準備を進め、チームを救うために全力を尽くすつもりだ。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)

  • 仙台のルーキー・永戸勝也、「自分でも成長を実感」し、J1前半戦最後のG大阪戦に臨む

    仙台のルーキー・永戸勝也、「自分でも成長を実感」し、J1前半戦最後のG大阪戦に臨む

     仙台のルーキー・永戸勝也(写真左)が、7月1日のJ1第17節・G大阪戦に向けた意気込みを口にした。

     法政大から仙台に加入した永戸は、新人ながらここまでのJ1リーグ戦16試合すべてに出場。うち15試合で先発し、3アシストを記録している。「ここまでの16試合で、自分の中でも成長できたところを少なからず実感できています。強敵が相手ですが、そこでどれだけやれるかが後半戦に向けても大きな意味を持つと思います」と、前半戦を締めくくるG大阪戦に向けて闘志を高めている。

     永戸の最大の武器は左足から上げる鋭いクロスだが、相手の対策も進む中で、グラウンダーや右足でのクロス、さらには自らのミドルシュートといった武器も繰り出し、攻め手の豊富さをうかがわせる。前節・C大阪戦のように、味方のパスワークの中でオトリになる動きをして相手守備陣をかく乱し、ゴールにつなげることもある。

    「C大阪は僕のクロスを消そうとしていたし、G大阪も消そうとしてくるかもしれません。そういう相手に対しても良いクロスを上げることができれば、そこから存在感を見せられると思うし、強気に、止められないようなプレーを90分間続けたい」

     相手の対策を上回るべく、サイドでの1対1を制して抜け出したり、タイミングをズラしたりしながら、永戸は誰にも止められないクロスでチームの勝利に貢献しようとしている。

     

    文・写真:板垣 晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • “長崎のテツ”。高木琢也監督の評価が急上昇中

     長崎の高木琢也監督がいま高く評価している選手がいる。それが碓井鉄平だ。この日の練習後の囲み取材に練習内容について言及すると、「そういう意味ではテツ(碓井)は良いですよ」と指揮官自ら、名前を挙げて評価した。

     一つのきっかけとなったのは天皇杯・山形戦でのプレーだ。碓井自身は「ボールには触れたけど最低限のプレーをしたくらい。自分としては満足っていうほどの出来ではない」と厳しい自己評価だった。しかし、高木監督は的確にボールをさばき、リズムを作った碓井を高く評価し、前節の名古屋戦ではリーグ戦で初めて起用した。長崎がいま抱える課題の一つに「ボランチを経由した展開が少ない」(高木監督)ことがあるだけに、好調な碓井にかける指揮官の期待が大きくなっている。

     碓井も「練習試合だったらもっと前に行くことができていた」と山形戦を反省。今週の練習ではさばくだけでなく機を見て前へと飛び出し、チャンスに絡む場面が多くなるなど、改善を見せている。「ミーティングでそういう話(前で絡む回数が少ないこと)があったし、自分はあまりそういうところが得意ではないですけど、少しでも意識すれば今日の練習のようにできる」と本人は淡々と話したが、ここ最近の練習での動きの質の高さは外から見ていても明らかだ。

     ボランチの一角に島田譲が定着している一方で、そのパートナーはけがなどの影響もあり、固定できていないのが現状。ここに碓井が定着できるかどうかは長崎にとっても後半戦に向けてのポイントになるだろう。シーズン序盤はベンチ入りもできずに苦しい日々を過ごしてきた碓井が自分自身、そして、チームを一変させる試合にできるか。大きなターニングポイントを迎える。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

    “長崎のテツ”。高木琢也監督の評価が急上昇中

  • 永遠の少年・ピーターパンが東京Vとコラボ。神田沙也加さんが選手紹介コール実施

    永遠の少年・ピーターパンが東京Vとコラボ。神田沙也加さんが選手紹介コール実施

     東京Vは29日、7月9日(日)に味の素スタジアムで開催される明治安田J2第22節・岡山戦でブロードウェイミュージカル『ピーターパン』(7月24日〜8月3日、東京フォーラムなどで開催)とのコラボレーションイベントを実施すると発表した。

     緑つながりでのコラボ実現だ。“緑”をまとうピーターパン役の吉柳咲良さん(13)が来場してゲームキャプテンに花束を贈呈するとともに、ピーターパンオリジナルうちわを先着2,500名にプレゼント。ピーターパン特設ブースではピーターパンとフック船長の着ぐるみとの記念撮影会を実施する。2016年実施の第41回ホリプロスカウトキャラバン受賞者の吉柳さんの来場で、味スタが華やかになりそうだ。

     またウェンディ役の神田沙也加さんは、当日の東京Vメンバー紹介を映像で実施。「GK 背番号1番 柴崎貴広 神奈川県出身」、「MF 背番号6 安在和樹 東京都国立市出身」といったコールを、ピーターパンオリジナル・バージョンでお届けするという。

     現在3位につける東京V。名門復活とJ1復帰に意気上がるチームを、永遠の少年・ピーターパンが後押しする。

    文:田中直希(エルゴラッソ東京V担当)

  • 札幌のキーマンは福森晃斗。FKを叩き込んだヘイスの存在を追い風に

    札幌のキーマンは福森晃斗。FKを叩き込んだヘイスの存在を追い風に

     現在、リーグ戦6連敗中と苦しんでいる札幌。先週の天皇杯2回戦でも福島県社会人リーグ1部のいわきFCに敗れ、28日のルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦もC大阪にホームで0-2の敗戦。今週末にはリーグ戦の清水戦が控えており、13位の相手との対戦はJ1残留を目指すチームにとっては極めて重要な一戦となるはずだ。

     その清水戦を前に四方田修平監督は「互いに守備意識の高いチーム。リスタートも大事になる」と話す。そこでキーマンとなり得るのがDF福森晃斗だ。前節の柏戦は累積警告で出場停止となっていた背番号24は「そのぶんもより一層、力を出したい」と意気込んでいる。折しもその前節はFWヘイスが直接FKを叩き込む活躍を見せており、通常であればプレースキックのほぼすべてを任されているこの男は「自分も負けないように良いボールを蹴りたい」と刺激を受けた様子。そして、「今までだったら(セットプレーは)すべて僕のキックを警戒されてきたが、これからはヘイスと僕の二人がボールの前に立つことで、相手も予測が難くなるはず。そうした心理面での戦いもしやすくなる」とブラジル人FWが見せた強烈な一発の印象を、自らの追い風にもするつもり。

     現在、チームは連敗の最中にいるが「いきなりチーム力を一気に高めることはできない。やはり、今までやってきたことを100%出し切るしかない」と強い気持ちで清水戦に挑む構えだ。

    文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)

  • J1残留への救世主となれるか!? 新潟のFWドウグラス・タンキとDF大武峻が加入会見

    J1残留への救世主となれるか!? 新潟のFWドウグラス・タンキとDF大武峻が加入会見

     新潟は28日、聖籠町のクラブハウスで、ブラジル人FWドウグラス・タンキとDF大武峻の加入内定会見を行った。

     タンキは「僕の特長はポストプレーと、シュートを含めて得点に絡むプレー。チームをこの状況から浮上させるために呼ばれたと思っていますし、その役割をしっかりと果たしたい」とコメントした。15年はJ2群馬でプレーし、4試合出場1得点。16-17シーズンはメキシコ2部カフェタレロス・デ・タパチューラで28試合に出場して、10得点を挙げている。タンキは2度目のJリーグでのプレーについて「新潟という偉大なチームに加入できてうれしく思うし、何とかJ1に残さなければいけない。目標は10得点」とした。

     また大武は、出場機会を求めて名古屋から完全移籍で加入。今季、J2名古屋でリーグ戦出場1試合にとどまっていた。「J1残留争いをしていると、失点が多いチームはどうしても厳しい状況に置かれる。失点しなければ勝ち点1は取れる。その失点を少なくするのが僕に求められている役割」とJ1残留の力になる意気込みを語った。

     移籍登録期間が7月21日からになるため、出場できる最初の試合は7月30日のJ1第19節・FC東京戦となる。それまでの1カ月間でまずはコンディションを上げ、ポジション争いに絡んでいくことになる。

     

    文・写真:野本 桂子(エルゴラッソ新潟担当)

  • 「実は知ってた」。“シシーニョ効果”で福岡の城後寿がゴールを決めるか?

    「実は知ってた」。“シシーニョ効果”で福岡の城後寿がゴールを決めるか?

    「もちろん、知ってますよ!」と福岡の城後寿が言ったのは、今節対戦する岐阜のシシーニョが自分を『憧れの選手』として話しているからだ。
     4月末にネットで流れた記事について、「親やたくさんの友達から連絡が来て」と城後はシシーニョの思いを知って「それはうれしいっすよ」と喜んだ。「だって、欧州の選手が日本のJリーグに興味を持って、しかも自分のことに注目してくれたんすからね。でも、何でオレなんすかね? 映像を見てくれたと記事にはあったけど、どの試合を見たんだろ?」と、若干の疑問を持っている様子。ならば試合後に話をしてその疑問を晴らせばと記者が話を向けると、「うん、それはちょっとね」と恥ずかしがり屋の一面をのぞかせる。

     一方で「でも、そんなふうにオレのことを見てくれる選手の前で、変なプレーはできないっしょ。ガッカリされるのはイヤだもんなぁ」と『憧れの存在』で居続けたいとの欲も。「出られるかどうかは分からないけど、出たら、たとえ短い時間であってもゴールには絡みたい。できれば自分で取りたいっすね」。“シシーニョ効果”で城後のゴールは生まれるか。

    文・写真:島田 徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 昨季やり残したことを果たしに。町田の中島がかつての庭へと乗り込む

    昨季やり残したことを果たしに。町田の中島がかつての庭へと乗り込む

     町田の中島裕希にはやり残したことがある。

     15シーズン限りで山形を退団し、町田に加入した中島は、昨季J2第7節でかつてのホームスタジアムであるNDソフトスタジアム山形のピッチに立ち、チームは1-0で勝利。試合後、4年間お世話になった山形サポーターの下に行き、再会の喜びと感謝の思いを伝えるはずだった。

     しかし、当時の山形は町田戦の敗戦で開幕からの未勝利数が7試合に伸びてしまい、試合後の山形ゴール裏はブーイングに包まれた。さすがにその雰囲気の中を、中島が山形サポーターの下まで行くわけにはいかず、中島自身の思いは果たせなかった。

    「今季は行こうと思っています」

     12年から在籍した山形では、14年にJ1昇格プレーオフを勝ち抜き、劇的なJ1昇格を勝ち取った。そのときの興奮はいまでも忘れていない。さらに「山形の人たちの温かさが好きだった。山形には特別な思い入れがある」。山形を離れたいまでも、かつて在籍したチームに対しては特別な感情を抱いている。

     しかし、“何も持たず”に山形サポーターの下に行くわけにはいかない。かつての在籍チームに申しわけない気持ちを多少抱きつつも、勝負となれば話は別。プロサッカー選手の一人として、理想は自らゴールを決めて、町田が勝利を収めた状況で挨拶に行くことだ。

     7月1日のJ2第21節・山形戦。「前半戦の最後を勝って後半戦を迎えたい」(中島)。

     自身の願いを叶えるために、中島はかつての庭へと乗り込む。

     

    文:郡司 聡(エルゴラッソ町田担当)