EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.6.30(Fri)

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  • 山形の「藤井四段」が町田戦、そして中島裕希との対戦を語る

    デビュー戦から29連勝と新記録を達成した棋士の藤井聡太四段の話題は、今や将棋界を飛び越えて日本中に広まっている。将棋駒生産日本一の天童市でトレーニングを積んでいる山形に飛び火するのも、ある意味、避けられない流れだったか。チーム内で、ついに「藤井聡太四段」と呼ばれる選手が現れた。
    「なんか似てるらしいです」
     そう答えたのは高木利弥。中山仁斗が名付け親らしい。なるほど、髪型や全体的な雰囲気が似ているかもしれないが、無理筋と言われれば無理筋の微妙なラインに思われる。似ていると言われたからには、今後、難解な言葉も駆使した受け答えを期待したいところだが、「俺にはそれはできないです!」とこちらは即答。そして、「俺の藤井四段より、アイツの『ひふみん』のほうが似てる気がするんですけど」と、やはりチーム内で、先日引退した加藤一二三さんの愛称「ひふみん」と呼ばれているらしい永藤歩の話題を振った。
     その藤井四段ならぬ高木が今週、ホームで臨むのは町田戦。かつてのチームメート・中島裕希が主力として活躍している。高木は昨季も町田戦2試合に先発出場しているが、CBする今季はさらに中島とのマッチアップが増えそうだ。
    「ボールに食い付く執着心だったり、ここで絶対突破してやるんだというのをプレーで感じさせる。普段はおちゃらけたりしている人なんですけど、ピッチに入るとスイッチが入る。そういうところが裕希さんのスタイル」と警戒する。
     大量失点で敗れた前節・徳島戦からの立て直しを図る大事な一戦でもあるが、「そのぶんを取り返しにいかないと。次は負けられない」と闘志を燃やしていた。
    文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

    山形の「藤井四段」が町田戦、そして中島裕希との対戦を語る

  • たとえ明日には敵となるとも。G大阪の選手として全力でチームバスを見送った丹羽大輝

    たとえ明日には敵となるとも。G大阪の選手として全力でチームバスを見送った丹羽大輝

     「チームのために自分ができることをする」

     こう公言してはばからなかった丹羽大輝のスタイルはG大阪との契約が終了する最後の一日まで変わらなかった。

     広島への完全移籍が決まっている丹羽は、J1第17節・仙台戦を翌日に控えた30日、非公開で前日練習を終えたチームとは別でランニングなどのコンディション調整に取り組んだ。仙台に向けて出発する長谷川健太監督や遠藤保仁らと全員で握手をかわし、そしてこれまでならば自らも乗り込んでいたはずのバスの出発を見守った。

     ピッチ内で見せて来た全力プレーさながらに、両腕を大きく振り、明日からは敵となる仲間を見送った丹羽。移籍が決まった直後の囲み取材ではその場にいた記者の一人一人に握手を求め、「ありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。そしてアカデミー時代からガンバ愛を一心に背負って来た丹羽は 「これからもG大阪をお願いします」と力を込めた。

     熱いプレーと、さまざまな笑いを提供してくれた丹羽大輝は7月2日、市立吹田サッカースタジアム内にあるミュージアム「ブルストリア」でサイン会を実施する。

    文・写真:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

  • 「後悔しない決断」。柏に加入したキム・ボギョンが加入会見

    「後悔しない決断」。柏に加入したキム・ボギョンが加入会見

     30日、柏は韓国代表のキム・ボギョンの加入会見を行った。

     瀧川龍一郎社長の挨拶に続いて、キム・ボギョン本人も挨拶。「コンニチハ! レイソルに来られて非常にうれしく思っております。自分自身レイソルに移籍してこられたことに対して非常に期待しております。選手として非常に良い時期に良い条件でここに来られたと思っていますし、チームの一員として良いリズムでシーズンを過ごせればと思っております」と話した。

     移籍の決め手については「シーズン中の移籍とあって非常に大きな決断だったけど、柏レイソルが非常に熱烈に自分を必要としてくれたことが1番の大きな決め手」とし、「チームのビジョンといまのチームの位置とチームの未来を考えたときに自分がこの決断をしても後悔しないと思った」と続けた。

     キム・ボギョンにとって日立台はプロデビュー、プロ初ゴールを挙げた“縁起の良い場所”。最短のデビューは夏のウインドー開けの7月30日のJ1第19節アウェイ・仙台戦となるが、同胞のユン・ソギョンもその実力に太鼓判を押すコリアンレフティーの活躍がいまから楽しみである。

    文・写真:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)

  • 古巣戦を前にしたC大阪の水沼宏太 。FC東京での1年間は「濃いシーズンだった。でもいまはセレッソの選手として戦っている」

    古巣戦を前にしたC大阪の水沼宏太 。FC東京での1年間は「濃いシーズンだった。でもいまはセレッソの選手として戦っている」

     6月28日に行われたルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦。C大阪は敵地で札幌に2-0で勝利した。J1第16節・仙台戦から先発11人を総入れ替えして臨んだ一戦での勝利に、「刺激になった」と30日の練習後に話したのは水沼宏太。

    「僕もルヴァンカップには出たから、リーグ戦に出続けている選手より(ルヴァンカップに出る選手の)気持ちは分かっているつもり。どれだけ懸ける思いを持って戦っているのかが伝わってきたし、次はリーグに出る選手たちが、どういう思いを持ってやるかが大切」と続ける。

     J1リーグの前半戦ラストとなる今節のFC東京戦。C大阪は勝てば首位浮上の可能性もある。「前半戦の最後ということは関係なく、勝ち切ることだけを考えてプレーする。いまはルヴァンカップも含めてチーム全体に勝ち癖が付いてきていると思うので、次も勝つためのプレー、勝つために何をしないといけないかを整理して試合に臨みたい」と真っすぐ前を見つめて話した水沼。

     FC東京は昨季1年間を過ごした古巣でもある。そのあたりの心境を尋ねると、「1年だったけど、濃いシーズンを仲間と送れた。楽しい思いも悔しい思いも経験した。悔しい思いのほうが大きかったかな。そういう意味では『勝ちたい』『結果を残したい』という気持ちはあるけど、気負わず、普段どおり、チームのために戦うことが大事」と平常心を強調。「いまはセレッソの一員だし、セレッソが勝つために自分がやるべきことを考えてプレーする」と引き締まった表情で引き上げた。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • J1通算150試合出場を目前にした神戸FW田中順也。「良いFWは1試合に1得点」と矜持をのぞかせる

    J1通算150試合出場を目前にした神戸FW田中順也。「良いFWは1試合に1得点」と矜持をのぞかせる

     神戸の田中順也が6月30日、第17節・川崎F戦に向けて気合いを入れた。

     今節出場すれば自身にとってJ1通算150試合出場の節目となるが、「点を取りたい」とゴールへの強い気持ちに言及。J1のキャリアで奪った得点はここまで『38』だが、「4試合に1ゴールでは少ない」とゴール数に納得していないようだ。

     田中順は「良いFWは1試合に1得点。試合数と得点数が一緒なのは、いま世界を見ればメッシとかクリロナ(クリスティアーノ・ロナウド)しかいないけど、数字だけを見ればそういう考え方もできる」とFWとしての矜持をのぞかせ、高い理想を掲げながらプレーを続けている。

     試合では強引な形でも持ち味の左足を振り抜くことの多い田中順。「それはやっていかないといけない」と“打つ”ことの大切さを強調する。その上で、「自分の点の取り方を味方に示していかないといけないし、得点を取ることで味方に分かってもらえるようにしたい。そこに本気で取り組みたいですね」とも述べ、ゴールと真摯に向き合う自身の姿勢を語っていた。

    文:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)

  • 「サッカーはループの業界。徳島は1周回って新しい」。愛媛の間瀬秀一監督が四国ダービーのライバルを分析

    「サッカーはループの業界。徳島は1周回って新しい」。愛媛の間瀬秀一監督が四国ダービーのライバルを分析

     今節、四国ダービーとしてライバルの徳島と激突する愛媛だが、愛媛指揮官の間瀬秀一監督は徳島について「1周回って新しい(チーム)」と表現している。

     それが徳島の何を指しているかといえば“システム”のこと。徳島が現在ベースとしているシステムは[4-4-2]。それ自体は珍しいものではないが、中盤の形がダブルボランチではなく、トップ下に一人を置くダイヤモンド型。それを採用しているのは「(J2リーグで)徳島しかやっていない」ことに間瀬監督は注目している。

     中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]はかつて流行したシステムだが、さまざまなシステムのトレンドが移り変わることで、これを採用するチームは徐々になくなり、いまとなっては“時代遅れ”と揶揄されるものとなっていた。

     しかし、間瀬監督はこれに反論。「世の中の業界は直線になっている業界と、ループになっている業界の2種類に分かれる」という持論を展開した。

    「例えば電化製品。白黒テレビだったもの(がカラーになって、それ)にリモコンがついて、液晶画面になって、さらに薄型になって大画面になる。これは直線の業界。もうみんなで白黒テレビを見ようということにはならない。でも、サッカーはループの業界。ファッションも同じですよ。以前流行っていたダウンジャケットが一周回ってまた流行ったりとかする。制限があるという業界は絶対にループして回っていく。ファッションで言えば人間の手と足は二本ずつしかないから素材と形でしか変化をつけれない。サッカーもそう。同じピッチサイズでの1111なのは変わらない。そういう意味で徳島のシステムは一周してきて先を行っているのかもしれない。そこが面白いところ」

     その一周回って先を進む徳島に対し、愛媛はさらに先回りをすることができるだろうか。

    文・写真:松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)

  • CBの位置で出場濃厚な鹿島・三竿健斗、柏戦で小学生時代のチームメイトと再会へ

    CBの位置で出場濃厚な鹿島・三竿健斗、柏戦で小学生時代のチームメイトと再会へ

     2日後にJ1第17節・柏戦を控える三竿健斗は、優勝を争うための大事な一戦というだけでなく、旧友とプロのピッチで戦えることを楽しみにしていた。

    「SBの小池(龍太)選手は、小4、小5のときに横河というチームで仲が良かった。そういう選手とプロの舞台で戦えるのは楽しみです」

     “横河”というのは横河武蔵野FCジュニアのこと。その後、三竿は東京ヴェルディのジュニアチームに移ったため、2人が進んだ道は違ったが、再びJ1という国内最高峰の舞台で対戦相手として同じピッチに立つことになる。

     ボランチを本職とする三竿だが、植田直通が負傷を抱えているため今節はCBでの出場が予想される。2人がマッチアップする瞬間もあるかもしれない。

    「絶対に負けたくない」

     強いを胸に三竿はピッチに立つ。

    文:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)

  • 成長著しい湘南の山根視来と杉岡大暉。二人を携えてプレーするアンドレ・バイアが、彼らを評す

    成長著しい湘南の山根視来と杉岡大暉。二人を携えてプレーするアンドレ・バイアが、彼らを評す

     湘南は、経験豊富なディフェンスリーダーであるアンドレ・バイアを中心に、山根視来、杉岡大暉の3人で最終ラインを形成する試合も多く、もう見慣れた光景と言えるだろう。特に、脇を固める若手の山根、杉岡の成長は目覚ましい。彼らのプレーをどう見ているのか、バイアが語った。

    「山根は、信頼感をみんなから勝ち得たと感じる。昨季彼とやったときはまだそこまでの信頼感はなかったけど、試合に出るたびに周りからの信頼感も出てきた。彼がドリブルで前に持っていくというところは、リスクのあること。ただ、彼はリスクを冒してでもチャンスがあれば前に行く。その姿勢が素晴らしい」

    「(杉岡)大暉は持っているクオリティーが試合の中で出ている。そういった部分ではすごく良くなっていると思う。あとはU-20W杯に出たことによって、自信が付いたと思う。自分自身にとっても良い選手とやれていることを誇りに思う」

     2人は積極果敢に攻め上がるプレースタイルだ。中核を担うバイアは、マネジメントの部分を意識しているという。
    「ディフェンスラインをコントロールするのが自分の役目。きちんとしたリスク管理や、そのと

    起こったことで困らないように予防策を張ることも大事なので、いつも気にしている」
     背番号4の支えがあるからこそ、若い彼らのストロングが引き出されている。これからも互いに良い関係性を保ち、試合で輝く3人に期待したい。
    文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当)

  • ゲーム中の問題発言で3試合の出場停止となる京都・吉野恭平が謝罪。「相手にすごくつらい思いをさせてしまった」

    ゲーム中の問題発言で3試合の出場停止となる京都・吉野恭平が謝罪。「相手にすごくつらい思いをさせてしまった」

     6月21日に行われた天皇杯2回戦・沼津戦の試合中における発言が問題となり、3試合の出場停止ならびに罰金15万円の処分が科せられた京都の吉野恭平。処分が発表された翌日となる30日の非公開練習後に吉野本人が取材に応じ、現在の心境を明かした。

     まず、「このたびは、僕の軽率な発言によって沼津のみなさんをはじめ、たくさんの関係者の方に迷惑を掛けてしまいました。すごく申し訳なく思っています」と真摯な表情で反省の言葉を述べた吉野。

     問題視された言葉は公表されていないが、差別的な発言があったとされ、3試合の出場停止という重い処分となった。その処分についても、「試合中で熱くなっていたし、何も考えずにパッと口から出てしまいました。相手にすごくつらい思いをさせてしまったので、3試合の出場停止は妥当だと思っています。この3試合の出場停止をとおして自分の今までの行動を見つめ直して、また成長するきっかけにできればと思います」と納得している様子。

     さらに、「いままでは、『熱くやればいい』と思っていたところがありました。でも、冷静にならなきゃいけない部分もあったと思う。これからは冷静にやりつつ、チーム全体を見渡せるようにならないといけないと思います。『 “熱さ”の意味をはき違えないように。熱く、クールに戦わなきゃいけない』。それは、ユースのころから言われていたこと。自分をしっかり見つめ直してやっていきたいです」と、メンタル面の課題に目を向けた。

     現在、京都は公式戦3連敗中でJ2の順位は15位。J1昇格を目指すチームが正念場を迎えている中で今回の舌禍が起き、京都は主力のボランチを欠いてJ2第21節・群馬戦からの3試合を戦うことになる。吉野はチームメート、サポーターに対しても謝罪の意を表している。

    「いまチーム状況が厳しい中で、やってはいけないことで出場停止になってチームに迷惑をかけてしまう。今シーズンは副キャプテンも任されている立場で、絶対にやってはいけないことでした。この3試合は試合に出ることができないので、チームのサポートだったり、今まで見えなかったことをして、外から見つめ直すきっかけにするしかないと思います」

    「サポーターのみなさんにも、すごく申し訳ないです。ずっと応援してくれているサポーターに対する裏切り行為だと思う。チームの調子が悪いときに、こういうことを起こしてしまって…。ただ、いくらピッチ外で『反省して頑張ります』と言っても、サポーターの皆さんは納得してくれないと思う。自分がやるべきことは、ピッチの中で精一杯戦って、変わった自分を見せることしかない。そのために、また練習からしっかりやっていきます」

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 前半戦のラストゲーム、アウェイ・山口戦に臨む選手たちの声

    前半戦のラストゲーム、アウェイ・山口戦に臨む選手たちの声

     今節・山口戦は今季リーグ戦の前半戦のラストゲームとなる。終盤の失点で追い付かれ、前節・岡山戦をドローに終わった松本にとって、その反省を糧に敵地へと乗り込む。

     対戦相手の山口は、前節・熊本戦を2-0で勝利し、長かった連敗を『7』でストップさせている。その勢いを本物にするためにも重要な試合であり、当日の試合は各種イベントが予定されていることから多くの動員が予想されている。

     そのようなアウェイの雰囲気の中で、「自分たちのサッカーをやるだけ」と意気込むのはMFパウリーニョ。またGK鈴木智幸も「自分たちとしては相手よりも多く走って戦うしかない」と普段どおりのサッカーを目指す。

     勝ち点3こそ、なかなか挙げることができていないが、ここまでリーグ最少失点という記録をキープするなど松本らしさは発揮できている。少しでも良い形で後半戦に突入するため、「ミドルシュートなどは自分の特長なのでドンドン見せていきたい」(パウリーニョ)、「自分としては(失点)ゼロにしっかり抑える」(鈴木)と、それぞれ今節の健闘を誓っていた。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

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