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メッセージを込めた“ポルトガル語版・エルゴラッソ”をシャペコエンセに寄贈
スルガ銀行チャンピオンシップが開催された翌日、エルゴラッソが“特別号”をシャペコエンセに寄贈した。
本日発売のエルゴラッソは、特別ラッピング号として通常本紙にかぶせるような形でスルガ銀行チャンピオンシップの特集を掲載。昨年の飛行機事故から復興の道を歩むシャペコエンセへ、エールと友好のメッセージを込めて、ポルトガル語で紙面を製作した。紙面には昨日の試合の様子のほか、試合後に浦和サポーターの演出と横断幕の写真などが掲載されている。
チームを代表して特別号を受け取ったキャプテンのDFグローリは熱心に説明を聞きながら、興味深そうに記事に目を通し、チーム全体の記念撮影の際にはポルトガル語で作られた新聞を掲げて写真に収まった。
悲劇から半年あまりで国際舞台のタイトルマッチに臨んだシャペコエンセ。浦和のサポーターが試合後に送ったメッセージのように、また世界の舞台で彼らの勇姿を見られることを楽しみにしたい。
文・菊地 正典(エルゴラッソ浦和担当)
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鳥栖から新潟に加入した小川佳純と富山貴光。残り12試合でJ1残留の力に
新潟は12日、鳥栖からMF小川佳純とFW富山貴光の期限付き移籍加入を発表した。二人は13日から練習に参加していたが、15日に初めてチームメート全員と顔を合わせ、2部練習にフル参加した。
練習後、二人は早速ファンサービスを行うと、報道陣の取材に対応。小川は「(プロとして)10年の経験値があるので、試合の中で良くない状況になるのはこういうとき、というのはある。それを早く読み取って改善できるよう、コミュニケーションをとりながらプレーする中で伝えていきたい」とコメント。富山は「キープ力や決定力、周りの選手を見てサポートしていく動きで違いを出していきたい」と、即戦力としての自信をのぞかせた。
今回の補強について、神田勝夫強化部長は「小川はチアゴ(・ガリャルド)と競わせたい。富山はFWとして、よりゴールが取れるところに目を向けて」と、その獲得意図を語った。呂比須ワグナー監督は「小川選手はピクシー(ストイコビッチ元名古屋監督)が監督のころから見ていた。落ち着いて良いボールを出せるし、セットプレーも期待できる。富山選手は両足の決定力があり、(ドウグラス・)タンキとの2トップでセカンドストライカーもできる」とイメージをふくらませている。
登録が完了すれば、今週末のJ1第23節・仙台戦から出場が可能になる。新たな力を迎えた新潟は、最下位からの浮上とJ1残留を目指して、残り12試合を戦う。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
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特別なチーム・新潟への来季加入が発表された流経大の渡邉新太。「ゴール前に飛び込む嗅覚と、戦う姿勢が自分の持ち味」
新潟は15日、流通経済大学から、FW渡邉新太の来季加入内定を発表した。
渡邉は新潟県新潟市出身。新潟U-18を経て、流経大へ進学した。現在は、2月の高知キャンプ、7月の聖籠ミニキャンプに続き、新潟の練習に参加中だ。この日の発表を受け、報道陣に「うれしいです。地元で昔から見ていた“特別なチーム”に、帰ってきてやれるので」と喜びを語った。
4年越しで夢をかなえた。高校卒業時、新潟U-18の同期でトップに昇格したのは酒井高聖のみ。「上がれなくて悔しかったから、最初はほかのチームでもっと活躍してやろうとも考えた。でもずっと試合は見ていたし、結果も気になっていて、やっぱり新潟は自分にとって特別だった。(大学で)4年間やっていくうち、絶対に新潟に戻ってやろうという気持ちに変わった」。大学1年時から、関東大学リーグ1部で戦うトップチームに昇格すると、主力FWに定着。16年には全日本大学選抜に選ばれるなど活躍し、早くからオファーを受けた新潟への加入を決めた。
ドリブル突破と鋭い動き出しで決定機を作り出すプレーが特徴。新潟の練習生として出場した試合でも、それは示してきた。今年2月の高知ユナイテッドFCとの練習試合(2◯0)では、クロスにスライディングで突っ込み1ゴールを記録。7月22日の新潟経営大(7◯1)との練習試合では、相手DFの背後を突くパスで伊藤優汰の得点をアシストした。
「ゴールでチームを勝たせたい。ゴール前に飛び込む嗅覚と、戦う姿勢が自分の持ち味」。ギラギラと目を輝かせる点取り屋が、“特別なチーム”の未来をけん引する。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
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シーズン途中にFC東京から鳥栖加入の河野広貴。決め手はやっぱりあの男
15日、鳥栖は鳥栖市内のクラブハウスで河野広貴の加入会見を行った。
すでに先週の金曜日からチームに合流している河野。鳥栖の指揮官はかつて指導を仰いだマッシモ・フィッカデンティ監督ということもあり、「前に監督とは(一緒に)やっていたので、そのメニューがそのままという感じで懐かしい」と心地良さを感じている様子だった。
シーズン途中に完全移籍での鳥栖加入となったが、その決め手となったのはやはりフィッカデンティ監督の存在だった。「(12年に東京Vから)FC東京に移籍した当初、2年間、試合に出られなかったが、そこから復活させてくれた監督でもある。それまで僕がやっていた、考えていたサッカーとはまったく違ったものを身に着けさせてくれた。もう一度、そういうところでやりたいなと思って鳥栖に来た」とフィッカデンティ監督へ絶大な信頼を寄せていた。
今季はけがの影響もあり、出場機会が減少していたが、本人によれば患部の状態は良く、コンディションも上がっているという。「試合に出ていなかったので、試合に出たいという気持ちだし、相当な覚悟でここに来た」と河野自身も不退転の決意を言葉に滲ませていた。本人はこれまで背負っていた17番を希望したが、17番は鳥栖にとってチームナンバーとなっているため、選手は着用できない。結果的に7番を背負うことで落ち着いた。「(以前は)鎌田選手がいたけど、同じプレーをしろと言われて来たわけではないし、鎌田選手とはまた違った僕の良いところやハードワークを見せられればいい」と“前任者”のプレーにはこだわらず、自分らしいプレーを見せていく構えだ。
自分を復活させてくれた恩師と再び共闘することになった河野。今週末、J1第23節の大宮戦で鳥栖デビューが濃厚。鳥栖浮上のカギとなるトップ下で河野がどういうプレーを見せるのか注目したい。
文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当) 写真:©SAGAN DREAMS CO.,LTD.
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[本日のエルゴラッソ1面]家長昭博 等々力に舞う&Estamos juntos
[スルガ銀行チャンピオンシップ2017]
■浦和 vs シャペコエンセ
Estamos juntos[明治安田J1第22節 マッチレポート]
■川崎F vs 鹿島
独走に待った。川崎F、貫禄漂う快勝[永井秀樹引退試合 マッチレポート]
■“緑の伝道師”の引退試合は花道であり伝道の場