EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.10.5(Thu)

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  • 負傷から復活を期す高橋諒。湘南デビューの準備は万全

    負傷から復活を期す高橋諒。湘南デビューの準備は万全

     今夏に名古屋から期限付き移籍で加入した高橋諒。負傷から復帰し、前節・金沢戦では今季初のベンチ入りを果たした。現在のコンディションも良好で、いつ出番が来ても準備は万端だ。

     「名古屋から新たな気持を持って湘南に来て、自分もやってやろうという気持ちの中ですぐけがをしてしまった。思った以上に時間が掛かったけど、その間本当に湘南ベルマーレさんに申し訳ないなという気持ちでリハビリをやってきた」。離脱期間は約2カ月だが、トレーニング・練習試合での動きは軽快で、いますぐピッチに立っても問題なくプレーできそうだ。「思っていた以上に手ごたえがあるし、思っていた以上に動けている」。

     あとは公式戦の舞台でどれだけ良さを存分に発揮できるか。「湘南ベルマーレは一人ひとりがハードワークをするので、そこをやりつつ自分の特長であるサイドでボールを持ったときの動きだったり、裏に抜けたり、クロスを上げたりとかで、湘南の力になれればなと思っている」。

     ようやく新たなスタートを切った背番号42。「残り7試合だけど、しっかり自分のプレーを出してチームに貢献できたら」と意気込むように、ここから湘南の高橋諒はピッチを翔けていく。

    文:高澤真輝(エルゴラッソ湘南担当) 写真:林遼平(エルゴラッソ湘南担当)

  • 福岡のMF三門雄大が確立した“ミカド的トップ下”。その背景にあったのは二人の言葉

    福岡のMF三門雄大が確立した“ミカド的トップ下”。その背景にあったのは二人の言葉

     第34節の岐阜戦では[4-2-3-1]の、第35節の山口戦では[3-5-2]の“トップ下”に入ったMF三門雄大。待ち構えるのではなく、前からどんどんしかけるアグレッシブな守備のキーマンとして働いた。

     本人が「みんなが思い描くスタイルとは違うと思う」と言うとおり、トップ下にはパサーやセカンドストライカーとしての能力が売り物の選手が務める、というイメージがある。実際、J2に限らずJ1においても、そうした選手が入るのが普通の“トップ下”の中で、守備能力を前面に押し出す三門の存在は特異と言える。

     良い守備から良い攻撃が生まれるという考えをベースとするチームであることを考えれば、三門のトップ下起用は理解できる。ただ、三門自身も異質と認める“ミカド的トップ下”のスタイル確立には、二人の選手が大きく関係していると言う。

     「マリノスにいるときにトップ下でプレーする機会があったが、自分としても『オレはトップ下というタイプの選手じゃないのになあ』と不安を持ちながらプレーしていた。そこで(齋藤)学が『ミカさん(三門)がそこにいてくれることで自分はとてもプレーしやすかった』と言ってくれ、シュンさん(中村俊輔/現・磐田)が『オレが今まで思っていたトップ下像とは異なるスタイルを見せてもらったよ』と話してくれたことで、独自のトップ下スタイルに自信を持てるようになった」

     そんな経緯があって、「ガツガツとボールを奪いに行って、奪ったらそのままの勢いで攻撃に出るのが自らのスタイル」と言い切れるようになった“トップ下・三門”。そのプレーは、チーム2連勝の原動力となり、これからの死闘においても大きな武器になるはずだ。

    文:島田 徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 目指すはウイングバック!!!。為末大氏の講義を受けて長崎の島田譲が開眼!?

    目指すはウイングバック!!!。為末大氏の講義を受けて長崎の島田譲が開眼!?

     4日に元陸上選手の為末大氏から講義を受けた長崎の選手たち。受講した人たちはそれぞれで感じ取ったことも違ったようだった。

     高木琢也監督は「すぐに生かすことは難しいでしょう」と切り出した。その理由については「為末さんも言ってましたけど、陸上は絶対に穴ぼこはない。ヨーイドンも決まっているし、ゴールも決まっている。理論はすべて分かりますけど、すべての理論がすべてのスポーツに符合するわけではない」とその競技性の違いの大きさがあるようだ。しかしながら、「走るということがそういうことなのかと考えるのはおもしろかった」と中身については興味深い点も多かった様子だった。

     幸野志有人は「速く走れたらそれに越したことはないのでいろいろ学びたいところはあります」と振り返った。しかしながら、「たぶん為末さんとかもまだ探り、探りのところだと思うし、サッカーにそれをつなげられるかなっていうのは確信は得ていないような感じでは言っていたので、これからじゃないですか」と冷静にコメント。「俺、走る姿勢はキレイみたいですけど逆に言うと伸びシロないんじゃないですか(笑)」と自虐を混ぜながら自身の伸びシロを危惧していた。

     今回、一番興味深そうに振り返っていたのは島田譲だ。早稲田大学スポーツ科学部スポーツ文化学科卒業という経歴が示すように「僕、結構、ああいう体の仕組みとか好きで本とかも読むんですよ。分かっていることも多かった」とすでに一定の知識を備えていたと話す。それでも「やっぱり為末さんに言われるのと本で読むのとでは違う」と世界の第一線で戦ってきたアスリートからの金言は島田にとって大きな刺激になったようだ。

    「1カ月後、見といてください。めちゃくちゃ足が速くなっているかもしれませんよ。ウイングバックのポジション、目指そうかな」。最後はそう締めた島田。為末の言葉が島田をどう変えていくのか注目したい。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 前節、ひさびさに先発出場した山口の髙柳一誠。次節は佐藤寿人との元広島対決も

    前節、ひさびさに先発出場した山口の髙柳一誠。次節は佐藤寿人との元広島対決も

     J2第35節・福岡戦で山口のMF髙柳一誠が約4カ月ぶりに先発出場を果たした。リーグ戦では5月21日の第15節・山形戦以来となる先発出場。ボランチで最後までプレーし、「最終ラインとのバランスや、(同じくボランチを務めた)宮城選手とのポジショニングを意識した」と話す。

     試合は終了間際に1点を返したが、1-2で敗戦し、勝ち点を積み上げることはできなかった。渡辺広大が負傷で退いたあとはキャプテンマークを巻いて奮闘したが、「守備がハマらない時間もあって、その辺りはもう少し自分のところでオーガナイズできれば良かったと思う」と厳しく振り返る。

     次節の対戦相手・名古屋には、広島時代のチームメート、佐藤寿人が所属している。佐藤も前節は先発出場しており、前半戦では叶わなかった二人の対決が実現するかもしれない。

     「久しぶりの対戦となれば楽しみ。佐藤選手は点を取る能力は飛び抜けていると思うし、一瞬も目を離してはいけない選手。個人的には(佐藤への)パスの出し手にプレッシャーを掛け、前を向かせないようにすることを意識したい」と警戒する。

     「自分たちは点を取る力も取り返す力もあると思うので、試合序盤からゲームの流れをつかめるようにしたい」と意気込む。

    文・写真:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)

  • 好反応を見せ続ける熊本GK畑実。「GK全員で、良い準備ができている」

    好反応を見せ続ける熊本GK畑実。「GK全員で、良い準備ができている」

     前節、今季2度目の連勝を飾り18位に浮上した熊本。勝ち切れないゲームがある中でもシーズン後半に入って失点が減っているのは、チーム全体での守備が整備されてきたことが大きな理由だが、GK畑実のパフォーマンスが非常に安定していることも要因だ。

     「皆の意思疎通ができていてシュートコースを限定してくれているし、個人的にはイレギュラーなことも想定しながら、良い準備ができているから、スムーズに反応できているのだと思う」と畑は語る。

     今季は開幕からしばらくは佐藤昭大が、佐藤の負傷後は野村政孝がゲームに出場し、その後、畑が先発を張っている。佐藤も復帰して前節はベンチ入りを果たし、またシーズン途中に加入した内山圭もトレーニングでTEAMの雰囲気を盛り上げている。

     「たとえベンチ外でも、GKの皆が、『自分がゲームに出たらどうプレーするか』を考えているし、一つのポジションを競うライバルだけど、良いチームワークで高め合えている。そういう関係で練習できているから、GK全員が、『良い準備』ができているのだと思う」

     残り7試合、GK陣でのポジション争いにも注目だ。

    [写真:現在先発を張っている畑(手前)と、負傷から復帰し前節ベンチ入りを果たした佐藤(奥)]

    文・写真:井芹貴志(エルゴラッソ熊本担当)

  • 「あと3週間ぐらいしたら軽いジョギングができる」。柏の手塚康平が順調な回復ぶり

    「あと3週間ぐらいしたら軽いジョギングができる」。柏の手塚康平が順調な回復ぶり

     8月5日に行われたJ1第20節・神戸戦で右ひざを負傷し、右ひざ前十字じん帯損傷・右ひざ外側半月板損傷と診断された柏の手塚康平が順調な回復ぶりを見せている。

     柏のクラブハウスに戻ってきて以降は室内調整が続いていたが、今週に入り2日間連続でペースはゆっくりながらもウォーキングを実施。右ひざの状態は良好な様子である。さらには「軽くなら大丈夫だと思います。(みんなが練習しているのを)見ているとサッカーもやりたくなりますし」と本人も話すように、時折、グラウンドの端に転がってくるボールを触ったり蹴り返したりとボールの感触も確かめている。

     けがを負った当初は全治約8カ月と発表され、来季の開幕も難しそうな状況であったが、ここまでの経過は順調そのもの。「いまは別に落ち込んでいるわけでもないし、リハビリを頑張っていこうと思っています。あと3週間ぐらいしたら軽いジョギングですけど走れるようになるので、それをまずは早くできるようになれば良いかなと思います」と回復ぶりをアピール。自身の中での目標についても「来季の開幕には間に合いたい。できればキャンプからしっかりやってアピールしていきたいです」と意欲を見せた。

     誰もが復活を待ちわびる柏の背番号17。リハビリが本格しここからが大変だろうが、来季に向けて、焦らずにじっくりと治してほしい。

    文:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)