-
クラブ史上初のルヴァンカップ決勝進出が懸かった一戦を前に「この先のセレッソに、良い歴史を残せるように」と柿谷曜一朗
G大阪とのルヴァンカップ準決勝第2戦を2日後に控えた6日、C大阪は、雨混じりの天候の中、約1時間半の練習を終えた。
冒頭のパス回しでは選手から笑顔も見られるなど、リラックスした雰囲気で行われた中、「いますごく調子も良くて、自信にあふれている。しっかり準備して、試合に臨みたい」と気合い十分なのがソウザ。
「勝つことしか考えていないし、勝つために得点が必要なのはもちろんだけど、守備も疎かにしたくない。第1戦では遠藤選手を自由にしてしまったので、今度は彼を自由させないことも大事。その上で、相手GKが処理に困るようなシュートもどんどん狙っていくよ」と攻守におけるフル回転を誓った。
「リーグ戦では相手のホームで苦い思いをしたから、それを払しょくできる良い機会。この先のセレッソに、良い歴史を残せるように頑張る」と試合に向けた意気込みを述べたのは柿谷曜一朗。
グループステージから含めて12試合目となる準決勝第2戦。ここまでカップ戦は、リーグ戦と並行しながらの戦いとなる中、チーム全員の力を結集させて戦ってきた。「チームというのは、リーグ組とカップ組で分かれているわけではない。もちろん競争は大事だけど、セレッソというチームとして一つになって、全員で挑めればいい」(柿谷)。
選手一人ひとりが自分の力を発揮してチームに貢献することを考えて作り上げてきた今季のチーム。その一つの集大成を、敵地で発揮し、C大阪はクラブ史上初のカップ戦決勝進出を目指す。
文・小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)
-
ルヴァンカップ準決勝・川崎F戦の第2戦を前に、仙台・渡邉晋監督の誕生日を報道陣プラス二人で前祝い
6日、ルヴァンカップ準決勝・川崎F戦の第2戦を2日後に控えた仙台が記者会見を行った。大岩一貴は「勝つことだけを考えて、勝ってベガルタ仙台の歴史を変えたい」、渡邉晋監督は「決して臆することなく、怯まずやりたい」と、それぞれ意気込みを口にした。
この会見の場で、指揮官にとって思わぬ出来事があった。10月10日に44歳の誕生日を迎える渡邉監督を、4日早く報道陣が祝福。「準決勝なので、多くのメディアが取材に来ているな、とは思っていたのですが……」と驚いた渡邉監督へ歌が贈られると、後方の広告スクリーンの陰からは三田啓貴と野津田岳人が現れてクラッカーで祝った。
「ありがたく頂戴して、等々力への追い風にしたい」と渡邉監督。44歳という数字にかけた意気込みでは「シーズンが終わったあとに、『しっしっ』と笑えればと思います」と、難解なコメントを残した。そして両選手からケーキを食べさせられるかと思いきや、野津田がフェイントを入れて自分で食べるという落ちが待っていた。
その後、渡邉監督は気を引き締め直して「いろいろな状況を想定しつつ、(2戦合計の)180分間で勝ち上がる」と、第2戦の勝利に向けて力強く話した。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
-
田中隼磨、松本の地で積み重ねた100試合
前節・水戸戦に先発出場を果たした田中隼磨が、J2リーグ通算100試合出場を達成した。
一つの節目を迎えたことについて本人は「やはり自分がこれまで戦っていたJ1リーグで結果を出していきたいという気持ちは強い」としつつも、「もちろんJ2リーグはリスペクトしているし、松本で背番号3を着けて戦えているやりがいは大いに感じている」と話す。
振り返ってみればドラマの連続だった。2014シーズン、故郷に錦を飾るべく松本へと凱旋。今季でJ2は3シーズン目となるが、14シーズンは右膝半月板の損傷を隠してプレーを続け、16シーズンは右眼裂孔原性網膜剥離により選手生命の危機に脅かされながらピッチへの帰還を果たした。今季も序盤は煮え切らない試合が続くなど苦悩の表情を浮かべることもあったが、ここに来て状態を上げてきたチームをけん引している。幾つもの壁を乗り越えながら、着実に積み重ねた100試合という記録にはあらためて敬意を表したい。
なお、今節・熊本戦キックオフ前には、100試合出場を祝って花束贈呈セレモニーが実施されることが決まった。プレゼンターは本人の希望により、ファン、サポーターから募集される(応募締切済み)。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
-
町田、不動のボランチ・井上裕大が迎える古巣の長崎戦。考える、恩返しの内容とは?
今節、ホーム町田市立陸上競技場に乗り込んでくる長崎は、町田の井上裕大にとって、2013年から15年まで所属したかつての古巣。現在の長崎は3位と、自動昇格圏・2位に肉薄する順位につけている。「いまの長崎は調子が良さそうだし、ウチが勝って自動昇格圏から遠ざけるような結果を残せるように頑張りたい。それが恩返しになると思う」。直近の古巣に恩義は感じているが、やはり勝負となれば話は別である。
町田2年目の井上は今季、シーズン開幕からダブルボランチの一角のポジションを勝ち取り、コンスタントに出場機会を重ねている。中盤の底のポジションには、チーム主将のリ・ハンジェや森村昂太、そして最近は谷澤達也もボランチにチャレンジするなど、激戦区のポジションだが、井上が定位置を譲ることはない。
「われわれがボールを中心とした戦いをベースにしている中で、彼はボールに反応する部分で安定してプレーできている。ボランチのポジションの選手はセカンドボールを拾う、ボールに触る、そしてボールを落ち着かせるといった役割を果たすが、相手との戦いの中でそういう大事な仕事をしてもらっている」(相馬直樹監督)
指揮官からも大きな信頼を寄せられている15番が、古巣撃破のキーマンを担う。
文:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)
-
深井正樹氏も初参戦! 今節・岡山戦、千葉の“レジェンドマッチ”に豪華メンバー集結
7日、フクアリで行われる今節・岡山戦の試合前に、千葉のOB・OGが出場する毎年恒例の『スタートトゥデイ(ZOZOTOWN) Presents ジェフユナイテッド市原・千葉レジェンドマッチ』が行われる。
“オリジナル10”の歴史を作ってきた豪華な顔ぶれがそろう中、昨季限りで現役を引退した千葉アカデミーコーチ・深井正樹氏(08年~13年所属)が初参戦。久しぶりの“フクアリ凱旋”となる“元9番”は「またフクアリのピッチでサッカーができるというのは非常に喜びがある。現役時代、サポーターの皆さんに支えていただき、声援があったから苦しいときも辛いときも前を向いて頑張れた。少しでもその感謝の気持ちを見せたい」と意気込みを語る。
深井氏は出場メンバーの中では数少ない、昨季まで現役だったOB。好パフォーマンスも期待できそうだが、「フットサル大会にも出させてもらっているので、『動けないな』という感じではないが、フルコートはやっていないので、普通に走って、運動会のお父さんが転んじゃうみたいなことがないように頑張りたい(笑)」とあくまで控えめだ。
深井氏以外のメンバーには、元韓国代表・チェ・ヨンス氏(01年~03年所属)ら年長者も多い。ただ、2チームのうちの一つの指揮を執る相模原代表の望月重良氏(03年、04年所属)の話題となると、相模原が深井氏の現役最後の所属先とあって「(望月氏が)もし相手チームのベンチで指揮を執っていたら、スライディングでもしようかな。(現役時代)よく話をしてくれたし、いまでも話してくれる関係なので、むしろいける(笑)」と一転強気に。最後は15分ハーフのゲームに向け、「1点は決めたい」と目標を掲げた。
レジェンドマッチのキックオフは12:30。千葉の歴史を彩った歴戦の勇士たちの姿を見に、ぜひスタジアムに足を運んでもらいたい。
文・写真:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)
-
けが人が戻りつつある横浜FC。J1昇格争いラストスパートに向け、選手とスタッフの必死の戦いが続く
9月2日の第31節・湘南戦から3試合連続で前半に負傷者を出すなど、秋に入ってけが人が続出した横浜FC。一時は6人が別メニューで、練習風景もどこか寂しさを感じさせたが、ここに来てけが人が続々と復帰しつつある。
今週から、全体練習にMF野村直輝とMF増山朝陽が加わった。野村は開幕から左サイドハーフのレギュラーで、増山はドリブル突破を武器とする切り札として起用されてきた。回復具合、また、どの程度の時間プレーできるのかは不明で、野村は「まだまだ。あと7週間くらいはかかる(笑)」と煙に巻いたが、ともかく計算できる駒が増えたことは心強い。
さらにDF藤井悠太とDF川﨑裕大も、別メニュー調整ながらピッチを上げている。「順調っす」(川﨑)、「予定どおり」(藤井)と、ともに練習合流&試合復帰が遠くないことを匂わせた。
J2リーグ戦も残り7試合。プレーオフ出場となれば最大9試合を戦い抜くため、ピッチ外でも選手とスタッフの必死の戦いが続く。
文・芥川 和久(エルゴラッソ横浜FC担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]チャンスをつかめ
[日本代表](全国版のみ掲載)
■日本代表 vs ニュージーランド代表
“9カ月”の生き残りレース[ルヴァンカップ準決勝第2戦 プレビュー]
■G大阪 vs C大阪
したたかな青黒か、フレッシュな桜か[FIFA U-17W杯]
■U-17ホンジュラス代表 vs U-17日本代表
U-17W杯開幕。00ジャパンの挑戦が始まる