EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.10.21(Sat)

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  • 「決めなければいけないところでは決める」。新潟の小川佳純が磐田戦へ向けて勝利を誓う

    「決めなければいけないところでは決める」。新潟の小川佳純が磐田戦へ向けて勝利を誓う

     新潟は20日、聖籠町のクラブハウスで、明治安田J1第30節・磐田戦に向けた最終調整を行った。

     絶対に負けられない一戦だ。最下位の新潟は、今節に敗れるとJ2降格が決まる。勝利または引き分けでも、他会場の結果によってはJ2降格の可能性がある。当該試合はすべて14時キックオフで、磐田戦は15時キックオフ。ハーフタイムに運命が決まる場合もあるが、呂比須ワグナー監督は「目の前のことだけに集中しようと考えている。負けたら終わり。勝つことだけ考える」と、試合中に情報は入れず、重要な一戦に臨むことを示した。

     チーム状況は上向きだ。前節はG大阪を内容でも圧倒し、今季ベストといえる内容で1-0で完勝した。富澤 清太郎は「組織として機能しているし、ひさびさに勝って、良いモチベーションで臨める。相手(磐田)は勝利を重ねて築き上げたものがあるが、僕らは一つ勝ったことでフレッシュなものを全面的に出して、力強い試合をしたい」と必勝を期す。 

     G大阪戦でチームを17試合ぶりの勝利に導くゴールを決めた小川佳純は「一つ勝ったが、チーム状況は厳しいし、勝たなければいけない試合」と表情を引き締める。期待される連続ゴールについて「チームの勝利が大前提。自分の得点にこだわらないが、決めなければいけないところでは決めたい」と語った。

     目指すは勝利のみ。J1残留を手繰り寄せるために、一丸でファイトする。

     文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)

  • 神戸「不惑」の指揮官と6人の「而立」。キャリアを積んだそれぞれの思い

    神戸「不惑」の指揮官と6人の「而立」。キャリアを積んだそれぞれの思い

     今年、神戸には30歳を迎えた選手が6人いる。4月にニウトン、6月に藤田直之、7月に渡部博文と田中順也、先日17日に高橋秀人。さらに、今夏加入したハーフナー・マイクは5月に30歳を迎えている。

     6人の中で最後に30歳を迎えたのは高橋秀だ。その初戦に対する特別な感情はないとしながらも、「29歳くらいから考えていたのは、人を応援しようという気持ち」だという。「若い選手は知らないこともあるし、でも、知らないことが当たり前。自分も同じように(若い時は)分からなかったけど、分かったこともある。選手として、大人として、自分自身が(先輩の)背中を見て育ってきたし、種を植え付けていかないと、とも思う」との心境を語っている。

     中国の歴史上の哲学者・孔子によると、30歳は″積み上げた経験が満たされ、自ら発信していく年齢″というような意味合いを持つ「而立(じりつ)」の年。6人それぞれには、それぞれが宿した思いがあることだろう。

     その「而立」を迎えた6人の一回り上、今年40歳のシーズンを戦っているのが吉田孝行監督(写真左、17日撮影)だ。孔子の言う「不惑」と称される節目の年齢だが、自身にとっては通過点の様子。ただ、コーチとしてネルシーニョ前監督と過ごした2年半という時間は、吉田監督のキャリアにおいて極めて大きなものだったという。

     吉田監督は「ネルさん(ネルシーニョ前監督)と一緒にできたから今(監督を)できている。出会わなかったらいまこうやってできていない」と前指揮官への強いリスペクトを口にした上で、「19年の現役生活で選手の気持ちが分かるし、20人以上の監督のもとでプレーした。それが僕の武器ですね」とも続けた。多くの人との出会いを経て積み上げたキャリア、その自信を胸に陣頭指揮に臨んでいるようだ。

    文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)