EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.10.25(Wed)

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  • 浦和が新クラブハウス内覧会を実施。目指すところは世界であり、「あらゆる部門でアジアNo.1になる」こと

    浦和が新クラブハウス内覧会を実施。目指すところは世界であり、「あらゆる部門でアジアNo.1になる」こと

     浦和は25日、大原サッカー場に増設された新クラブハウスのメディア向け内覧会を行った。

     16年7月に着工し、今年9月に3階建ての増築棟が完成。大原は見沼地区の保全区域になっており、建物の高さが10m以内と決められているため、半地下にしてトレーニングルームが作られた。2階には選手のラウンジや仮眠室、ミーティングルーム、3階にはテラスつきの食堂といった施設を備えている。

     トレーニングルームは今までの130㎡から220㎡と約1.7倍に広がり、「広さと施設の充実と汎用性」(山道守彦強化部長)を実現。選手の滞留時間を長くしつつ、“トレーニング→栄養→休息→トレーニング…”というサイクルを作るために、リラックスルームと仮眠室を設けた。

     食事は西が丘のナショナルトレーニングセンターに見学に行き、スポーツ栄養士との相談の下、「適切なタイミングで十分な質と量、五輪のメダリストが食べているような食事」(同強化本部長)を提供する。クラブハウスを増築しようと考えたきっかけは「トレーニングの老朽化と広さ」(同強化本部長)だったが、これまで選手寮で行っていた食事や休息もすべて「大原の中で完結」(同強化本部長)することができるようになった。

     もちろん、クラブハウスの増築はアイデアだけで実現できるものではない。その大きな理由には、クラブ経営の安定化があった。

     浦和は初めてリーグ優勝した翌年かつACLを制した07年に79億円を売り上げたが、チームの成績の降下とともに経営も悪化。10年には2億6000万円の赤字を出した。

     しかし、チームが再び勝ち点を増やすと同時に、売り上げも12年から53億円、57億円、58億円、60億円、66億円と着実に伸ばし、経営的にも安定。11年には3.15億円まで下がった資本金も、16年には11億8700万円まで増加した。

     それは「とにかく経営を安定させないといけない」(同強化本部長)という思いの表れでもあったが、一方で12年から14年までの投資は7000万円程度に限られた。そして14年に就任した淵田敬三代表取締役社長が15年の年度計画に「投資計画がない」ことに気づき、「どんなことができるかやってみよう」と提案したところ、すぐに出てきたのがクラブハウス増築の案だった。

     山道強化本部長は「選手からの評判も上々」としたが、DF森脇良太が「仮眠室ができたことが選手にとって一番大きいし、トレーニングルームも今までとは使い心地が全然違う」と言えば、DF宇賀神友弥も「ほぼパーフェクト」と絶賛した。

     これまでの管理棟は03年に作られた。03年と言えばナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)を制して浦和がクラブ史上初タイトルを獲得した年。山道強化本部長が「施設とリンクしてタイトルが近づいてきたと思っている」と話すと、DF槙野智章も「選手は感謝しながら結果を出す。これがあるからプレーが良くなったと思われるようにしたい」と決意を新たにしていた。

    「目指すところは世界であり、あらゆる部門でアジアNo.1になる」ことを、あらためて目標に掲げた。クラブハウスの増築はその足がかりであり、10年ぶりとなるACL優勝を目指すチームへの後押しとなることだろう。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ浦和担当)

    浦和が新クラブハウス内覧会を実施。目指すところは世界であり、「あらゆる部門でアジアNo.1になる」こと

  • PKを巡って描かれたコントラスト。その裏にあった、GK佐藤優也とウェリントンの知られざる物語

    PKを巡って描かれたコントラスト。その裏にあった、GK佐藤優也とウェリントンの知られざる物語

     前節・福岡戦で2度のPKをしのぐなど、ウノゼロを達成して千葉を3連勝に導き、本紙のJ2週間MVPにも選出されたGK佐藤優也。PKストップからのカウンターで決勝点が生まれるなど、まさに獅子奮迅の活躍だった。

     しかしそれ以上に、印象深かったのが試合後の振る舞いだ。PKを2度外してしまい、試合終了直前にはこの日2枚目の警告で退場処分を受け、ピッチ上で立ち上がることができずにいた福岡のウェリントン。その失意の相手エースにそっと寄り添った佐藤優は、こう言葉をかけていた。

    「大丈夫。まだゲームはあるよ」

     その真意、ウェリントンとの関係性について、佐藤優はこう続ける。

    「ウェリ(ウェリントン)とは今年、プライベートでディズニーランドのホテルでたまたま一緒になって、他愛もなく話したこともある。(15年の)ヴェルディ時代には際どいクロスからのヘディングを止めたり、自分が当たりまくってウェリから褒めてもらえたこともあった。一度も同じチームになったことはないけど、割りと仲の良いブラジル人という感覚でずっといた」

     だからこそ、人目をはばからず涙にくれるライバルを励まさずにはいられなかった。そして、そこに今季、浮き沈みのあった自身の思いも重なった。

    「自分も今年、大きいミスをして、失点して、勝てるゲームを勝てなかったりしてきた。本当に悔しい思いをした。自分はそういう思いを分かっているつもりでいる。福岡は自分たちより良い位置にいて、まだまだチャンスはあるし、別に終わったわけじゃない。本人の耳にどう入っているかは分からないけど、自分はそういう思いを込めて声をかけました」

     さらにウェリントンの1枚目の警告につながった、自身に足裏を見せた行為についても言及。「ウェリは自分がボール持っているとスライディングしてくるじゃないですか。『(試合中にも)まだ早い、まだ早い』と話していた。あれは愛嬌みたいなもの」。決して褒められた行為ではないが、ニ人の関係性があったからこその所作だと慮った。

     結果は残酷で、殊勲の守護神と“戦犯”のエースという事実が変わることはないが、激闘の裏にはこんなニ人のドラマがあった。

    文・大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)
  • 徳島の長谷川徹、明日26日は“特別な一日”

    徳島の長谷川徹、明日26日は“特別な一日”

     野球ファン、いや、中日ドラゴンズを応援する愛知県出身のGK長谷川徹にとって、明日10月26日は特別な日である。

     それが何かと言えば、『2017年 プロ野球ドラフト会議』。例年、ドラフト会議について気の利いたコメントを残してくれる長谷川に、中日ファン目線での今年の注目点を尋ねた。

    「俺が来てほしいのは、キャッチャーの子」

     そのキャッチャーの子とは、広陵高の中村奨成捕手。この夏、大会新記録の6本塁打を放つなど、強打・強肩で甲子園を沸かせたドラフト注目選手だ。長谷川いわく、ほかにも気になる選手はたくさんいるとのことだが、「(中日の)森(繁和)監督が言っていたんですけど、『ピッチャーは外国人選手を最低でもニ人取る』って」。ソースは不明だが、長谷川はインターネットを駆使してさまざまな情報を仕入れている。「となると、必要なのはキャッチャー。結局、谷繁(元信)さんがいなくなって困っているんですよ。そこだけ。キャッチャーが安泰なら、10年、15年、チームも安泰」。

     GKと捕手。どこか通ずる部分もあるのだろうか。GKから捕手に転身する可能性があるのかを探ると、「してえなあ(笑)」とこちらのバカげた質問にも神対応。ドラフト会議終了後、これは後日談も期待できそうだ。

    文・写真:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)

  • プロ入り後初となる“本職”出場。京都のルーキー・仙頭啓矢が自覚を秘めてアピールを誓う

    プロ入り後初となる“本職”出場。京都のルーキー・仙頭啓矢が自覚を秘めてアピールを誓う

     台風の影響で強風が吹きつける中行われた前節・金沢戦。この試合で京都のルーキーFW仙頭啓矢がFWイ・ヨンジェと2トップを組んで先発出場した。

     今季はこれまでサイドハーフやボランチでの起用が続いていた仙頭だが、高校選手権で得点王を獲得し、大学時代もFW登録されていたアタッカーが、ようやく“本職”と言える位置での出場を果たした。

     試合ではGKの位置を見極めて放ったミドルレンジからのループシュートなど、随所で好プレーは見せたものの、チームは無得点。「FWとして結果を残さないといけなかった。そこに関しては悔しい」。自身のプレーについても反省しきりだ。

     それでも、「ひさびさにFWでやらせてもらえた。これからもチャンスがあれば、トゥーさん(闘莉王)とはまた違う自分の特長を出して、1.5列目みたいな形でやっていければと思う」と、攻撃の形の新たな選択肢としてアピールを続けるつもりでいる。

     今節・横浜FCは、結果次第で、京都のJ1プレーオフ進出が消滅してしまう重要な一戦となる。プロ1年目のシーズンを戦っている仙頭もそれをしっかり自覚。「前節(・金沢戦)もチャンスはあった。ああいうところでしっかり決め切らないと、勝てる試合も勝てなくなる。残りの試合は全力で全勝して、それで(プレーオフ進出が)無理ならしょうがない。できる限りの全力を出してシーズンを終えたい」と顔を引き締めている。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 舞台は地元・熊本。長崎の澤田崇が楽しみにしている「大先輩」たちとの再会

    舞台は地元・熊本。長崎の澤田崇が楽しみにしている「大先輩」たちとの再会

     長崎のMF澤田崇が、地元凱旋を心待ちにしている。

     今節、熊本との“バトルオブ九州”を戦う長崎。熊本県菊池郡菊陽町出身の澤田にとっては、まさに地元での試合となる。えがお健康スタジアムは「小さいときからあのスタジアムで試合をやっていたので楽しみだし、アウェイというふうには感じないのかなと思います」と話すように、むしろ、地元でのプレーを心待ちにしている様子だった。

     熊本でプロ生活をスタートさせた澤田だが、古巣というだけでなく、熊本には澤田にとって縁のある人物が多い。FW巻誠一郎やMF黒木晃平など大津高の先輩もいれば、DF園田拓也、FWアン・ビョンジュンなど中央大の先輩もいる。そして何より、熊本を今季途中から率いている池谷友良監督もまた、「(中央)大学の大先輩」にあたる。

     澤田が熊本に在籍していたとき、池谷監督は代表取締役社長という立場だったが、「かわいがってもらったし、良くしてもらった」と澤田も振り返るように、大先輩から気にかけてもらっていたようだ。

    「大学のとき、試合を観に来てくれたりもしたし、そこから良くしてもらっているので会えるのは楽しみです」

     監督となった大先輩とのピッチ上での再会。それは澤田にとって良いモチベーションとなるはずだ。

    文・杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • [本日のエルゴラッソ1面]浦和のエース

    [本日のエルゴラッソ1面]浦和のエース

    [明治安田J1第30節 マッチレポート]

    ■浦和 vs G大阪

    嵐の中での殴り合いは決着つかず

    [明治安田J2第38節 マッチレポート]

    ■長崎 vs 名古屋

    白熱の90分。ドロー決着も、ともに2位に接近

    [天皇杯準々決勝 プレビュー]

    ■神戸 vs 鹿島

    立て直しと生き残りのための譲れない一戦に重鎮登場

    詳細はコチラ...