EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.10.27(Fri)

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  • FWにプレーエリアを移したC大阪・柿谷曜一朗。「もっともっと自分たちの可能性を探りながら残りのシーズンを過ごしていきたい」

    FWにプレーエリアを移したC大阪・柿谷曜一朗。「もっともっと自分たちの可能性を探りながら残りのシーズンを過ごしていきたい」

     25日に行われた天皇杯準々決勝からの“再戦”となる今節の大宮戦を2日後に控えた27日。C大阪は、連戦のため、紅白戦こそ実施されなかったが、「メリハリはうまくできている」(清武弘嗣)と、明るい空気の中にも厳しさが感じられる、引き締まった練習が行われた。

     J1復帰1年目の今季。C大阪は、クラブ初のルヴァンカップ決勝進出に続き、天皇杯でも準決勝進出を決めた。リーグ戦でも現在は4位に付けるなど、充実の時を過ごしている。

    「この時期にこれだけたくさんの試合ができることは滅多にない。でも、これが自分たちにとって普通になるように。毎年、毎年、こういう経験をしていければ、チームとして少しずつ成長していける」(柿谷曜一朗)

     リーグ戦のここ2試合、FWに移った柿谷は、ゴールこそないものの、再三、チャンスに顔を出している。第29節の鳥栖戦で先発復帰を果たした清武がゲームを作る新たな形が機能しつつあるだけに、「集大成というより、もっともっと自分たちの可能性を探りながら、残りのシーズンを過ごしていきたい」(柿谷)と、今後のチームの成長に期待感を隠さない。

     ACL出場圏内である3位浮上を目指す今節の大宮戦。背番号8のゴールが、チームの勢いを加速させる。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • 町田が催す『プロ野球ファン大歓迎企画2017』。野球ファンなら無料招待! 昨季の来場者1位はDeNA

    町田が催す『プロ野球ファン大歓迎企画2017』。野球ファンなら無料招待! 昨季の来場者1位はDeNA

     10月26日にプロ野球の新人選手選択会議・ドラフト会議が行われたことで、同日のスポーツニュースは、ドラフトの話題で持ち切りだった。このように世間的にプロ野球への注目度が集まる中、FC町田ゼルビア後援会ではプロ野球ファンを対象としたユニークな企画を予定している。

     その企画とは、題して『プロ野球ファン大歓迎企画2017』。その中身は11月12日(日)14時から町田市立陸上競技場で行われるJ2第41節・町田vs山口に、プロ野球ファンを無料招待するというもの。試合当日、スタジアム隣接のゼルビーランド内にある『FC町田ゼルビア後援会ブース』でユニフォームを着用するなど、プロ野球ファンであることを証明すれば、ホーム自由席で山口戦を観戦できるプロ野球ファン大歓迎企画である。なお、同後援会は昨年も同様の企画を実施し、昨年の来場者数1位チームは、横浜DeNAベイスターズファンだったという。

     ちなみに、29日(日)開催のJ2第39節・讃岐戦で“古巣”と戦う藤井航大は、小学生の頃、松井秀喜見たさに、富山から祖母の家がある横浜まで出かけて、東京ドームで読売ジャイアンツ戦を観戦。プロ野球と馴染みがあるゼルビア戦士の一人だ。「ホームランを打つ姿や風格があった」松井に惹かれた“藤井少年”は、ジャイアンツファンの陣取るライトスタンドで松井のホームランボールが飛んでくることを「来い来い」と期待して待っていたという。

     しかし、松井ファンだった藤井も、阪神タイガースファンだった父親の影響で次第に阪神ファンへシフト。最も阪神に夢中だった時代の監督は星野仙一で、これまでプレーヤーでは金本知憲(現・阪神監督)や鳥谷敬らに魅せられてきたという。

     阪神ファンを筆頭としたプロ野球ファンの皆様。ぜひ一度この機会に、“天空の城”と言われる町田市立陸上競技場へお越しください。(※文中敬称略)

    【プロ野球ファン大歓迎企画2017の詳細】
    http://fcmz-kouenkai-support-team.blog.jp/archives/1067737390.html

    文:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

  • 仙台の練習場にドローンが登場。撮影用に試験的導入

    仙台の練習場にドローンが登場。撮影用に試験的導入

     27日、仙台の練習場である紫山サッカー場に、ドローンが姿を現して撮影をおこなった。

     これは、一般社団法人宮城ドローン研究会の協力のもと、試験的に空中からの練習撮影を行ったもの。古矢武士強化部長兼育成部長によれば「俯瞰視点での選手間の距離などを見るうえで、大きなこと」と、この日の練習で試験的に撮影することを決めたという。普段の仙台は櫓や高台からの視点で練習を撮影しているが、今回はいくつかのサイズのドローンによって、俯瞰視点と横の視点から、紅白戦などが撮影された。

     練習後に撮影された映像を確認した渡邉晋監督は「練習中にドローンする選手がいないように」とダジャレを入れつつ、ラグビーのエディー・ジョーンズ監督が空撮映像を利用していたことから興味を持っていたことを明かした。「映像を見たら、びっくりするくらい綺麗でした」と好感触を得た。諸条件を考えた上で、今後の導入に前向きな様子だ。

     ヨーロッパではホッフェンハイム(ドイツ・ブンデスリーガ)やナポリ(イタリア・セリエA)がドローンによる空撮映像を活用している例があり、将来的には仙台でもさまざまなデータと組み合わせた利用方法が期待される。

     なお、練習後には三田啓貴と野津田岳人が興味を示し、宮城ドローン研究会の方々と空中からの記念撮影におさまった。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 念願のJ1残留まであと一歩。札幌の四方田修平監督、「残り試合も死に物狂いで」

    念願のJ1残留まであと一歩。札幌の四方田修平監督、「残り試合も死に物狂いで」

     念願の目標達成まであと一歩のところまでやってきた。札幌が29日の鹿島戦(札幌ドーム)に勝利し、同時刻に浦和と対戦する広島が敗れれば、3節を残して降格圏内との勝ち点差が『10』となり、来季のJ1残留が確定する。

     広島が敗れればという条件つきであることと、今節の対戦相手が首位・鹿島であるという状況ではあるが、いずれにせよ今季の絶対的な目標だった15位以内が十分に手の届くところまでやってきた。「残留を果たしたあかつきには、J1昇格を決めたとき以上にサポーターと一緒に喜びを爆発させたい」と開幕前からFW都倉賢は強く発してきた。もうひと踏ん張りで、それを果たし得るシチュエーションで今節を迎える。

     ただし、四方田修平監督は手綱を強く握りしめる。前節は今季の敵地初勝利も果たしており「チームが成長してきていることは間違いない」と、目標達成が近づくなかであらためて手ごたえも口にしたが、「でも、残留争いをしているという立場はまったく変わっていない。その立ち位置をしっかり認識しなければいけない」と、開幕からここまでとスタンスが不変であることを強調した。

     2008年、2012年と過去2度のJ1では、どちらも1年での降格を味わっている。それだけに、「J1定着」を中長期的な目標としている札幌にとって、まずはこの2017年シーズンにどんな形であっても残留を果たし、定着に向けての足掛かりとしたいところだった。それがいま、手の届くところまでやってきたが、「残り試合も死に物狂いで戦っていきたい」とも指揮官は続ける。

     目標達成は近づいてはいるものの、まだ成し遂げたわけではない。札幌は最後の最後まで気を緩めることなく歩みを進めていく構えだ。

    文:斉藤弘則(エルゴラッソ札幌担当)

  • 清水は2日間の非公開練習中。ミッチェル・デュークをFW起用か

    清水は2日間の非公開練習中。ミッチェル・デュークをFW起用か

     27日から、清水は2日間の非公開練習に入った。27日の練習後、小林伸二監督は「勝ち点3をどう取るのかを考えなければいけない」と勝ち点1を取ることをベースに、その上でどうすれば勝利をつかむことができるのかということに頭を悩ませている様子だ。前日の26日には、その一環としてミッチェル・デュークをFWに起用することも試している。

    「違ったカードで中盤も面白くなる。デュークは裏も取れるし、恐さもある」と評価。そのデュークは、「どこでプレーしても自分もベストを尽くせるようにしていきたい。相手にぶつかっていきながらも、チャンスを作れるようにしていきたい」と、新たなポジションへも意気込みを見せている。

     またデュークは、清水に同時期に加入したピーター・ウタカとの再会も楽しみにしているようだ。「毎日のように連絡している」と、関係は続いているようだが、「試合が始まれば関係ない。試合が終わればまた仲良くしたい」と話した。

    文:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • ルヴァンカップのニューヒーロー賞は西村拓真に決定。「もっと欲が出てきた」とさらに上を目指す

    ルヴァンカップのニューヒーロー賞は西村拓真に決定。「もっと欲が出てきた」とさらに上を目指す

     27日、Jリーグはルヴァンカップニューヒーロー賞に、仙台の西村拓真が選出されたことを発表した。東北のクラブからの選出は初めて。仙台の選手がJ1カテゴリーで個人賞を受賞するのは、03年の根本裕一のフェアプレー個人賞、11年のリャン・ヨンギのフェアプレー個人賞、12年のウイルソンのベストイレブンに続いて4人目となる。西村は今大会で、開幕から準決勝までの全10試合に808分間出場し、2得点など活躍。チームをクラブ史上初の準決勝進出に導く力になったことが評価された。

     27日の練習後に仙台の練習場である紫山サッカー場で同賞受賞選手発表会が開催され、受賞を知った西村はあまり表情に表れさないながらも驚いたあとに、喜びを噛みしめた。

    「決勝戦に行くことがチームの目標だったので、それが達成できなかった悔しさのほうが大きい」としながら、「今まで積み重ねてきたものをこうやって賞としてもらえて素直に嬉しいですし、もっと欲が出てきました」と心境を口にした。

     質疑応答が一通り済んだあとは、西村本人のほうから申し出があり、「支えてくれた人たちに感謝したい。成長して結果で返すという力がまだ足りていないので、もっと成長してチームの力になってみなさんに恩返しをしたいですし、もっと上を目指して頑張りたい」とあらためて感謝の言葉があった。

     西村が練習生として仙台に来て契約を勝ち取った14年冬から指導をしている渡邉晋監督は、「彼自身が地道に努力してきた成果を出してきたからこそ。ただし、もっと飛躍できるし、『これで満足するなよ』と本人には言いました」と、今後への期待もこめてエールを送った。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 愛媛を支える謙虚で実力派の1年生コーチ・成山一郎

    愛媛を支える謙虚で実力派の1年生コーチ・成山一郎

     発する声はフラットなトーンで抑揚は少ないが、高いキーで練習場全体に響きわたる。その声の主は今季から愛媛のコーチに就任した成山一郎氏だ。

     その言葉は非常に丁寧かつ穏やか。佇まいも含めて“良い人”オーラを全身から放っているが、選手の物足りないプレーに対してはすぐさま高い要求をする言葉で奮い立たせ、良いプレーには間髪入れずに褒め言葉。単なる“やさしいコーチ”にとどまらず、チーム内での信頼度も高い。

     チームの主軸である河原和寿も成山コーチに高い信頼をおく一人。「本当にサッカーをよく知っているし、良いことも悪いことも明確に指摘してくれる」とその仕事ぶりを高く評価。だからこそ「それに応えるために自分たちは結果を」と奮起する気持ちが芽生えるという。

     成山コーチは昨季まで関西学院大サッカー部で7年間監督を務め、15年にはエース呉屋大翔(現・G大阪)を率いて総理大臣杯、インカレと二つの日本一を含む4冠でその年のタイトルを総なめにした手腕を持つ。

     しかし、プロの現場での指導は今季が1年生。監督という立場で選手とは一線を置いていた昨年までとは大きく変わり、「監督のやりたいサッカーができるようにサポートし、選手それぞれの立ち位置での要望を聞いて、少しでも役立つことを」と指揮官と選手との橋渡し役を献身的にこなす。選手たちの気分を乗せる言葉の数々も「(先輩コーチらが)すごく良い声をかけてアップをさせ、練習でも良い声をかけているのを見て見習わせてもらいました」と意欲的に取り入れた。

     そして、成山コーチには大きな財産がある。関西学院大では元日本代表監督・加茂周氏という偉大な指導者に師事。多くを学んだ中で当時は理解できなかったことも「プロの高いレベルになってようやく(加茂氏が)こういうことを言っていたんだ」とあらためて開眼。

     「いまでもハッとさせられる言葉が思い浮かんでくることがありますし、そういうのはずっと大事にしないといけない」

     かつての師からの財産を生かし、指導者としての引き出しを確実に増やす成山コーチ。ただ、選手は躊躇なく褒めるが、取材時での自身への褒め言葉には恐縮しきり。
     しかし、そんな謙虚な姿勢もその実直な人となりを表す魅力のように思えた。

     

    文・松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)

  • ドーピング検査の山形・山田拓巳がカーテン越しに会話した選手は?

    ドーピング検査の山形・山田拓巳がカーテン越しに会話した選手は?

     22日のJ2第28節、山形がアウェイで対戦した讃岐には清水健太、永田亮太、高木和正、イ・ジュヨンと、山形でプレーした経験がある選手が4人おり、山形戦ではそろって先発でプレーした。山形で10年プレーしている山田拓巳は高木以外とはチームメートだったため、試合後はさぞ旧交を温めてきたのではないかと思われた。しかし…。

    「俺、ドーピングあったんですよ。だから全然会えなくて」

     山田はこの試合に出場していなかったが、ドーピング検査の対象となったため、試合後は早々と検査室に閉じ込められた。そんな山田をある選手が訪ねてきたという。

    「シミケンさん(清水)がドーピングルームまで来てくれて、カーテン越しだったんですけど、わざわざ声をかけに来てくれました」

     しかし、山田はすでに書類に記入するなど検査に入っていたため面会はできず、カーテン越しにあいさつだけ交わしてその場は終了した。

     清水は、山田が高卒で山形に加入した08年から7シーズンの長きにわたりチームメートだった選手。「ゆっくり話したかったんですけど。でもわざわざ来てくれて。今度ゆっくり会えるのを楽しみにしています」と清水のやさしさに触れ、再会を楽しみにしていた。

     

    文・佐藤円(エルゴラッソ山形担当)

  • イバルボ離脱の鳥栖を救うのはやはりこの男

    イバルボ離脱の鳥栖を救うのはやはりこの男

     21日のJ1第30節・神戸戦で鳥栖のビクトル・イバルボが負傷し、29日の第31節・新潟戦の欠場は確実。驚異のキープ力で戦術の根幹を担っていたコロンビア人アタッカーの不在はチームにとって痛手だ。しかし、イバルボが欠場となっても豊田陽平がいるのは鳥栖にとって心強い点。先発の可能性は十分にあるだろう。豊田自身も「チームの流れは悪くないと思うので、しっかりその流れを止めないように、勝つことが一番大事。そこをまずは念頭に置いてプレーしたい」と意気込みを話した。

     今季はチームとしてクロスが減り、持ち味の力強いヘディングからの得点が鳴りを潜めてしまっている。チームのために戦い、チームから生かされる。その好循環で得点を重ねてきたが、今季は苦しんでいる。それでもマッシモ・フィッカデンティ監督は「グループの中ですごく重要な存在であることはまったく変わらない。練習の取り組み方というところでもみんなを引っ張ってくれている」と信頼は揺るがない。豊田自身も「自分を犠牲にしてでも、身を粉にして鳥栖のためにやると言って残っているから、そこをおろそかにできない」という気持ちを姿勢で示し続けている。

     しかし、例年と違う状況の中で多少の変化もあったようだ。「タイトルを獲るために自分の残りのキャリアでできることをしたい。あとはサッカー選手として後悔なく、良いタイミングで終えられるように。昔は楽しくというのは考えなかったけど、しっかり楽しくやっていければいい」という心境にいまはあると話した。

     「しっかりチームが勝てるように、それにプラスして後悔がないように楽しみたい」。フォア・ザ・チームの先に豊田が求めるもの。新潟戦で豊田が苦境を切り開くことを期待したい。

     

    文・杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)

  • 大分アカデミー同期、千葉の清武功暉との対峙はあるか。大分の岸田翔平は「やり返さないと」

    大分アカデミー同期、千葉の清武功暉との対峙はあるか。大分の岸田翔平は「やり返さないと」

     前節・松本戦で今季初ゴールを挙げた大分の岸田翔平。喜びの余韻は当日限りで切り替え、今節の千葉戦に向けてはまた別の楽しみに向けてトレーニングに励んできた。

    「毎試合それぞれに楽しみがあるけど、今節は自分にとってはまた特別な一戦」と話す理由は、大分アカデミーの同期である清武功暉との対戦だ。「本当にずっと一緒にいて、双子の兄の和人(山口)と3兄弟と言われるくらい仲が良かった」という。J2第21節の前回対戦では、試合後にユニフォームも交換したが、清武は先発で活躍し、岸田はベンチを温めた末に試合に敗れるという悔しい思いをした。「だから今回はやり返さないと」。

     清武が左サイドハーフで出場すれば直接対峙となる可能性があるが、逆サイドだった場合は、こちらも大分アカデミーの後輩にあたる為田大貴とのマッチアップも予想される。「タメはタメで厄介な選手。後輩には負けられない」と闘志を燃やす。

    「上を目指す上で絶対に負けられない相手。でも、気負うことなく自分たちの積み上げてきたものを表現したい」と、シーズン終盤に調子を上げてきた生え抜きが、故郷のクラブのために全力を尽くす。

    文・写真:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)

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