EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.11.3(Fri)

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  • 横浜FC・タヴァレス監督、黄色帽子の謎に答える。「みんなどうして帽子のことばかり聞くのかね…」

    横浜FC・タヴァレス監督、黄色帽子の謎に答える。「みんなどうして帽子のことばかり聞くのかね…」

     先週の28日、アウェイでの京都戦にて来日後初めて実戦の指揮を執った横浜FCのタヴァレス監督。前半で退場者を出した京都にリードを奪うも勝ちきれず、J1昇格プレーオフ圏進出のためには痛い勝ち点1となったが、試合の内容とともに注目を集めたのが、指揮官の頭上を彩った鮮やかな黄色い帽子だった。横浜FCでは2010年から12年の初めまで“赤帽”がトレードマークの岸野靖之監督が率いており、まさかそのリスペクトというわけではなさそうだが……。

     今日の練習後、強面な監督に恐る恐る「あのう、黄色い帽子のことですが……」と切り出すと、途端に相好を崩し「みんなどうして帽子のことばかり聞くのかね」と笑い出すタヴァレス監督。どうやら注目を集めてうれしいようだ。

    「帽子はね、もう20年くらい前にイスラエルでもらったんだよ。なかなか似合うというか、しっくりきたもんだから、それ以来ずっと被ってるんだ。まあ、白髪を隠せるというのもあるんだけどね(笑)」

     なんと20年も帽子スタイルを貫いているということで、いまの帽子で何代目かになるそうだ。特にゲン担ぎというわけではなさそうで、色も特に黄色にこだわっているわけではないという。

    「横浜FCに来たから、こんな色(と練習着のエンブレムの青色を指差して)もいいかなと思ってる」

     5日のホーム熊本戦、頭上に鮮やかなHAMA BLUEの帽子を乗せた指揮官の姿が見られるかもしれない。

    文・写真:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 練習見学のサポーターから、長崎が得た期待のエネルギー

    練習見学のサポーターから、長崎が得た期待のエネルギー

     この日は3連休の初日、チームも現在、2位と好調なこともあり、練習場には練習試合を除けば今季最多となる250人のサポーターが足を運んだ。敷地内の駐車スペースだけでは来場者の駐車をまかないきれなかったが、隣のゲートボール場のスペースを地元の方々が快く開放し、車を誘導するなど心温まるような光景も見られた。

     練習後には大勢のサポーターとの交流で選手たちは残り3試合への活力も得たようだ。島田譲はこの日の光景について「2位だからこれくらい来てもらわないとね」とおどけながらも「でも、良いですよね、こういうのって」と相好を崩していた。

     また、チーム屈指の人気を誇り、選手たちよりもファンサービスの対応に時間を割いた高木琢也監督も「今は特に期待感がある中でこれだけ来てもらっている。長崎に財産をもたらさないといけない」と話した。高木監督の言う「財産」とは「僕がサインしていても若い人もいれば年配の方々もいらっしゃる。そういう人たちが生活していく中での何かしらの刺激を与えられるもの。J1に上がることでひょっとしたら興味を持ってもらえて、例えば、自分の子供や孫だったりが興味を持って家の中でそういう会話が生まれるとかね」と、自らの考えを示した。

    「プロとして、J1に行かなければやっぱり、そういう部分っていうのはまだまだ根付かないところがあると思う。そういうものを得られれば本当にいいなと思います」と指揮官は締めくくった。250人のサポーターから直に感じた期待というエネルギーは、きっと残り3試合の大きな活力になるはずだ。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 2001年以来のJ1残留へ「王手」。札幌一筋の主将・宮澤裕樹、「その先のさらなる目標を」

    2001年以来のJ1残留へ「王手」。札幌一筋の主将・宮澤裕樹、「その先のさらなる目標を」

     18日に行われる次節、明治安田J1第32節・清水戦に勝利すれば2001年以来となるJ1残留を果たすことになる札幌。いわゆる王手をかけた状態までたどり着いたものの、キャプテンの宮澤裕樹はいつも通りのメンタリティーで戦うことを強調した。「『王手』と周囲は言うけれど、まだJ1残留を決めていないという事実に変わりはない。王手がかかったからといって、清水戦に対して特別な意識を抱くことはない」とした上で、「とにかく勝ちたいという気持ちが強い。それは残留したいからという理由よりも、単純に、やるからには勝ちたいというシンプルなもの。当たり前だけれど、勝つために毎日、練習をしているわけですから」とアスリートとしてのシンプルな胸中を明かした。

     もちろん、残留への気持ちはひたすらに強い。2008年、2012年と過去2度のJ2降格を経験しているとあって、「自分たちも悔しかったけど、サポーターの皆さんの悔しい表情がものすごく頭に残っている。ああいう表情をさせたくないし、そのためにも絶対に今季は残留を果たしたい」と、サポーターへの思いも口にしている。

     地元・北海道出身でプロ入り後は一貫して札幌でプレーしており、クラブや地元への愛情が極めて強い背番号10。「残留を果たすことができれば、その先にさらなる目標を抱ける」と、自身初のJ1残留を果たし、次なる大志を抱くつもりだ。

    文:斉藤弘則(エルゴラッソ札幌担当)

  • ルヴァンカップ決勝戦前夜祭の日、そして昨季最終戦から1年が経った日。悔しさをエネルギーとする仙台

    ルヴァンカップ決勝戦前夜祭の日、そして昨季最終戦から1年が経った日。悔しさをエネルギーとする仙台

     仙台は18日のJ1第32節・大宮戦以降の今季公式戦残り3試合に向け、2日より練習を再開した。早い段階で実戦形式の練習にも取り組んでおり、3日には数パターンのシュート練習がコンビネーション形式で行われた。

     大宮戦まで約3週間の準備期間があることも考えればハイペースとも言えるが、渡邉晋監督は残された3試合を「相手(大宮、横浜FM、甲府の状況)どうこうに関係なく、勝つことに集中する」ため、実戦を意識した練習を多くしていくという。

     指揮官は練習を始めるにあたり「この時期に試合がないということが、当たり前にならないように。試合がないから、この時期に練習することになったという悔しさを持っていこう」と、呼びかけたという。

     Jリーグの日程では、3日はルヴァンカップ決勝戦の前日にあたる。今季は準決勝で敗退したことで、仙台には今週の公式戦日程も、その会場での前日練習や前夜祭参加の権利もなくなった。ニューヒーロー賞に選出された西村拓真(写真)が前夜祭で表彰されたり、クリスランに今大会得点王(5点)の可能性がまだ残っていたりという事実はあるが、チームとしては悔しさとともにこの週末を迎えることとなった。

     また、1年前、昨年の11月3日は、昨季のJ1最終戦をホームでの敗戦で迎えた日だった。チャンピオンシップ出場権から遠い順位でシーズンを終え、天皇杯も早期に敗退した同年の仙台は、「この事態を招いたのは自分たち。これからを変えられるのも自分たちだ」と監督に呼びかけられ、11月も練習を続けて、続く今季に向けた戦術の“仕込み”をした。それから一年が経つこの時期、残された3戦で悔しさとともに成長を示すチャンスが残されている意味は大きい。

    「ルヴァンカップ準決勝で負けてこの時期を迎え、現場のチームで、あの場所に立てなかった悔しさをともにしているところ。ひいてはクラブ全体が、これからタイトルを取るためにどれだけ本気になれるか。そういったことを考える良い機会になります」。残り3戦に向け、渡邉監督は言葉に力を込めた。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 群馬戦出場なら二重のメモリアルとなる京都の内田恭兵。バースデーゴールは「あわよくば(笑)」

    群馬戦出場なら二重のメモリアルとなる京都の内田恭兵。バースデーゴールは「あわよくば(笑)」

     京都が群馬と対戦する5日に25歳の誕生日を迎える内田恭兵。この試合に出場すればJリーグ通算50試合出場にもなり、内田にとっては二重の意味でのメモリアルゲームとなる。

     3日の練習後にその話を振ってみると、「全然、知らなかったです(笑)」とまったく意識していなかった様子。今季はここまで8試合の出場にとどまっているだけに、プロで最初の節目となる50試合出場についても「50試合も出たという感覚があまりない。もっともっと試合に出たいというのが本音」と、あまり実感がないようだ。

     なお、バースデーゴールは記憶にないそうだが、「あわよくばという感じ(笑)。あまり意識し過ぎると良くないので」と無欲で挑む心境でいる。自身の今季初ゴールを祝砲にして、メモリアルが重なる“ウッチー・デー”にさらに華を添えられるのか。注目しておきたい。

    文:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 熊本のMF岡本賢明、今季限りでの引退を発表。「残り3試合、最後の1秒まで頑張っていきたい」

    熊本のMF岡本賢明、今季限りでの引退を発表。「残り3試合、最後の1秒まで頑張っていきたい」

     熊本は3日、キャプテンのMF岡本賢明が今シーズン限りで現役引退することを発表した。

     クラブからのリリースでは、「11年間も子供のころからの夢だったサッカー選手をやらせてもらい、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」としつつ、「地元熊本をJ1に連れて行き、盛り上げたいという一心でやってきましたが、それが叶わず心残りです」と述べている。

     今季はスタート時の膝のコンディションが万全ではなかったものの、夏以降は体のキレも含めて悪くない感触を持っていたという岡本。「でも、今までは自分のコンディションが上がってくれば試合に出れていたんですけど、今年は自分でいけるかなという感覚があってもなかなか出られなくて。ここまでやって出られないんだったら…という感覚もあって」、決断に至ったという。

     残すは3試合。

    「今までどおり、1日1日、ゲームのためにしっかりやって、ちょっとでも『あいつ、良かったよね』とか、『まだやってほしかったね』って思われるような選手であることを証明したい。それを示せるように、最後の1秒まで頑張っていきたいと思います」

     ホーム最終戦となる第41節の金沢戦でセレモニーが行われる予定だ。

    文・写真:井芹貴志(エルゴラッソ熊本担当)

  • ルヴァンカップ決勝戦を翌日に控え、「結果を出して、チームを助けたい」と柿谷曜一朗

    ルヴァンカップ決勝戦を翌日に控え、「結果を出して、チームを助けたい」と柿谷曜一朗

     3日、JリーグYBCルヴァンカップ決勝の前日会見が埼玉スタジアム2002で行われ、C大阪からは、チームを代表してユン・ジョンファン監督と、柿谷曜一朗主将が登壇した。

    「明日は最善を尽くして、いい結果を持って来られるように頑張りたい。選手たちを信じてピッチに送り出す。この試合のために、徹頭徹尾、準備してきたことをグラウンドですべて出し切ることができれば、きっと、いい結果が付いてくる」と指揮官が力強く話せば、「明日はどんなプレーでチームを勝利に導きたいか」と質問された柿谷も、「ゴールを取ることを一番に考えてプレーしたい。そこに尽きる。みんなでここまで積み上げてきたルヴァンカップ。最後は自分が結果を出して、チームを助けたい」とキッパリ。

     注目度の高さを物語るように、集まった大勢の報道陣を前に、幾分、緊張した面持ちではあった柿谷だが、「明日の試合が楽しみで仕方ない」と、試合が待ち切れない様子だった。

     前売りでチケットが完売した今回のルヴァンカップ決勝戦。C大阪と川崎F。どちらが勝っても初のタイトル獲得となる大一番で、桜の8番が輝きを放つ。

    文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • ルヴァンカップ決勝前日公式記者会見。「タイトルへの思いが強いチームが勝つと思う」(小林悠)

    ルヴァンカップ決勝前日公式記者会見。「タイトルへの思いが強いチームが勝つと思う」(小林悠)

     川崎Fは4日、ルヴァンカップ決勝を明日に控え、埼玉スタジアム2002で前日練習と公式記者会見を実施した。

     会見には対戦相手となるC大阪のユン・ジョンファン監督、主将の柿谷曜一朗とともに小林悠と鬼木達監督が参加。明日の決勝に向けて、小林は「ここまでチーム全員で戦ってきたし、すごく自信を持てるいいチームになったかなと。本当にタイトルを獲るに相応しいチームになったと思う。とにかく自信を持って、楽しみながらタイトルを獲れればいいなと思う」と力強い言葉で意気込みを語っている。

     川崎Fはクラブとしてタイトル獲得に何度も迫りながら、あと一歩のところで逃してきた歴史がある。現役時代に00年の決勝戦で涙を飲んだ鬼木監督は「キャンプをスタートした時にタイトルを獲ろうという話をした。是非ここで我々がタイトルを獲って、フロンターレの歴史を変えていきたいと思っている」と語り、初のタイトル獲得へ意欲を示している。

    「キャプテンとして一年間やってきたけど、周りにサポートしてくれる選手がたくさんいる。僕はゴールを決めるところに専念したい。タイトルへの思いが強いチームが勝つと思う」(小林) 悲願の初戴冠へ。ルヴァンカップ決勝は、明日13時5分にキックオフ予定となっている。

    文・写真:林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)

  • かつての教え子との対戦に「リスペクトの思いを持って臨む」と水戸・西ヶ谷隆之監督

    かつての教え子との対戦に「リスペクトの思いを持って臨む」と水戸・西ヶ谷隆之監督

     11月2日の長崎の記事(http://fn.elgolazo.jp/?mode=share&no=9534)を読んだ西ヶ谷隆之監督は「ああやって言ってくれるのはうれしいけど、一つだけ引っかかることがあった」という。それは「めちゃくちゃ走らされた」という一言。「彼らの代はそんなに走らせてないし、必要な量を走らせただけですよ。しごいたみたいな言い方をされるのは心外ですよ」と苦笑いしながら語った。

     ただ、「彼らの代はまだ土のグラウンドで練習をしていた。よくやっていましたよ」と振り返り、「高杉(亮太/長崎)はその頃から有酸素の能力が高い選手だった。埋もれていた部分もありましたが、殻を破ってくれた選手です」と思い出を語った。それだけに「今もこうやって選手を続けているのはすごいこと」と感慨深い表情を見せ、「しかも、キャプテンを務めているのですから、人間的に成長したんだと思います。今節はしっかりリスペクトの思いを持って臨みたいと思います」とかつての教え子との対戦を楽しみにしている様子だった。

     そして、高木琢也監督との対戦についても、「意識する一戦」だと語る。高木監督と親交の深い西ヶ谷監督。それゆえ「自分の考えていることはすべてバレていると思う」と語る。ただ、勝負事である限り、負けるわけにはいかない。今週のトレーニングでは入念に長崎対策を確認。紅白戦では様々なシステムとメンバーを試した。「まだどういうメンバーとシステムで行くかは決まっていない。高木監督の裏の裏の裏ぐらいまでかきたいと思います」と意気込みを語った。一泡吹かせることができるか。

    文:佐藤拓也(エルゴラッソ水戸担当)

  • 取材対応時、サポーターのことを考えて思いがこみ上げてきた愛媛・間瀬秀一監督は…

    取材対応時、サポーターのことを考えて思いがこみ上げてきた愛媛・間瀬秀一監督は…

     今節、愛媛はJFL時代からお互いにしのぎを削ってきた四国勢のライバル・徳島との四国ダービーに臨む。

     間瀬秀一監督は今週のトレーニングで「徳島戦に向けてポイントを突いた良い練習はできている」と今節に向けて手応えを感じつつ、「テクニカルな部分だけでなく、90分間+アディショナルタイムの試合の流れの中でどうやって長所を出し、短所を消すか。そこがサッカーの醍醐味」と独特の言い回しでの“間瀬節”を披露した。

     しかし、愛媛は現在四国ダービーで3連敗中。サポーターもこの一戦に賭ける思いは大きいだけに、少なからずストレスがかかっていることを問うと、指揮官は急に言葉を詰まらせた。

     しばし間をおいて「あの(四国ダービー勝者が保持する)ダービーフラッグをね…」と言ったところで再びしばらく言葉は途絶え、涙ぐみそうになる表情を隠すようにうつむくと、「やばいな」とひと言。言葉を発しようとするたびに思いがこみあげてくるのか沈黙の時間は続き、「サポーターのことに思いをはせると一瞬で泣きそうになる」と小声でポツリ。

     そして、振り絞るようにして「愛媛FCのサポーターに(ダービーフラッグを)持ってもらいたいと思います」といつもより早い口調で言葉を残すと、涙をこらえる表情をさとられないように足早にクラブハウスへと去っていった。

    文・写真:松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)

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