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町田・相馬直樹監督、リ・ハンジェらが町田市役所を表敬訪問。将来的なJ1ライセンスの取得へ、練習グラウンドの改善を呼びかける
12月4日、町田は下川浩之代表取締役や相馬直樹監督ら、クラブ関係者が石阪丈一町田市長を訪問した。その席上、下川代表や相馬監督などが2年連続でのJ2残留の報告と今季のさまざまなサポートに対する感謝の弁を述べると、石阪市長は労いの言葉をかけると同時に、4勝に終わったホームゲームでの勝利数について言及。石阪市長は「来年はぜひホームでの勝利を増やしてください」と要望を述べた。
また、選手代表として市長訪問に参加した一人であるチーム主将のMFリ・ハンジェは、市長への挨拶の中で「人工芝でトレーニングをしている練習環境の改善をしていただきたいという思いが強い」とコメント。将来的なJ1ライセンス取得に向けたハードルの一つである、天然芝を有した練習場の環境整備に向けて、あらためて行政側に協力の要請を選手側から呼びかけた。
丸山竜平強化部長によると、選手との面談で最も多い選手側の要望が練習グラウンドに関するものだという。定期的に町田市立陸上競技場を使用できる状況にあるとはいえ、常時天然芝でトレーニングができる環境整備は、クラブにとって、喫緊の課題の一つである。
文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)
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秋田のJ3逆転優勝を称賛。愛媛・間瀬秀一監督が「ものすごくうれしい」理由
3日に行われたJ3リーグ最終節で見事な逆転優勝を成し遂げた秋田の輝かしい功績に愛媛・間瀬秀一監督は「ものすごくうれしい」と声をはずませた。
間瀬監督は15年から2季にわたって秋田で指揮を執っていたこともあり、チームを離れた今季のその教え子たちの活躍と成長を注視。優勝を決めた一戦も、「もちろん見ていましたよ」とライブタイムで中継観戦していた。
秋田が逆転優勝するためには、秋田が自力で勝利することに加えて、同時刻で行われていた沼津vs栃木の対戦がドローに終わることが絶対条件。他力に頼る部分があったが、間瀬監督は「他力というよりは、人間が運をコントロールできるかできないのかというのが大きなテーマでした」と、それがある種必然的に引き寄せたものだったと独特の観点で分析。
「運をコントロールするためには多くのことや目に見えないものがあって、そこをいかに大事にするかで勝負を決めることができる。そういう意味では、それをうまくコントロールして優勝した秋田はすごいと思います」
逆転優勝を讃えるとともに、自身が秋田での2年間で構築してきたチームのベースについても目を細める。「(秋田で)2年間指揮を執らせていただきましたが、いつかチームを離れる日が来ても、自分がいなくなっても勝ち続けられるチームになるようにと指揮を執っていた」。そう前置きした上で、まずその脳裏に思い浮かんだのが、間瀬監督の師匠的存在である元日本代表監督のイビチャ・オシム氏。
「オシムさんはあまりにも能力が高かったがために、オシムさんがチームを去ったあとにチームの勢いがなくなるというのを、私は千葉で実感していました。おこがましいですけど、自分はその部分でオシムさんを越えたいと思っていて、自分がいなくなったチームが勝ち続けることも目指していました。それを今季の秋田が体現してくれたことをうれしく思います」
加えて感謝の意は、現・秋田指揮官の杉山弘一監督に向けても。「秋田が大事にするべきものを私が残せていたとしたら、それをうまく引き継ぎ、さらに進化させてくれた杉山監督に、ものすごく大きな賞賛を送りたいと思っています」。
その快挙は秋田としてはもちろんのこと、間瀬監督にとっても大きな“誉れ”と言えるものになったようだ。
文・写真:松本隆志(エルゴラッソ愛媛担当)