EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.3.1(Thu)

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  • 町田也真人、強い覚悟を持って臨む次節が「自分の中で“開幕戦”」

    町田也真人、強い覚悟を持って臨む次節が「自分の中で“開幕戦”」

     東京Vとの開幕戦で退場者が出たため、戦術的な理由で12分にピッチから退いた千葉の町田也真人。2年連続の開幕ゴールが懸かっていた中での無念の交代劇をあらためて振り返ってもらった。

     交代を告げる表示が出た瞬間、「正直、『俺かー』ってなった(笑)。代わった瞬間は悔しかったし、何とかしたい気持ちもあった」と複雑だった心中を率直に明かす。一方でその思いを汲んだベンチメンバーが温かく迎えてくれた姿を見て、「やっぱり誰かが代わらないといけなかった。僕は副キャプテンだし、そうゆう態度を取っちゃいけないなと余計に思わせてくれた」とチームファーストの大切さをあらためて実感したという。

     ただ、別の意味でもこみ上げる悔しさもあった。「まだ監督にとってそこまでの選手だと思ったし、一人少ない状況でも頼りにされる選手に成長しなければならないと」とフアン・エスナイデル監督から全幅の信頼を寄せられていないと感じたという。試合後、指揮官はフィジカル面での観点での苦渋の決断だったと明かしていたが、「でも、選手としては残りたいじゃないですか。(チームの)中心だと思ってやっているので、あそこで代えられたのはショックだった」とエースとしての強い自負心をのぞかせる。

     だからこそ「自分の中で“開幕戦”」と位置づける水戸とのホーム開幕戦に懸ける思いはより一層高まっている。

     「本当は水戸戦で結果を出してから言いたかった(笑)」と笑顔で前置きしながらも、「次の試合で交代したことを後悔させてやろうというぐらいの気持ちでいる。個人的には結構、反骨心が出るようなときは得意なので、ちょっと自分にプレッシャーをかけながらどこまでやれるか楽しみ」。

    千葉の10番は3日後、強い覚悟を持ってフクアリのピッチに立つ。

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • J1ホーム開幕戦を迎える長崎。歴史的な一戦は、鳥栖との“走り合い”

    J1ホーム開幕戦を迎える長崎。歴史的な一戦は、鳥栖との“走り合い”

     1日、長崎がホーム開幕戦を前にホームスタジアムであるトランスコスモススタジアム長崎で調整を行った。

     19時開始の鳥栖戦を見据え、練習時間も午後から行い、今季初のホーム戦を前にスタジアムの芝の状態も確認するなど、J1初勝利に向けて綿密な準備を実施。高木琢也監督は「恥ずかしくないプレーをしないといけない。前節(・湘南戦)の反省を踏まえ、またホームゲームということもあるので、思い切ったプレーができるように準備していきたい」とホーム開幕戦への意気込みを語った。

     また、J1に戦いの舞台を移したことで、毎試合、トラッキングシステムによる走行距離が算出される。開幕戦ではリーグ2位の総走行距離を記録した長崎だが、高木監督は「あの試合は、相手のほうがボールをもつ時間が長かったこともあったので、比較的、走らされたシーンはあったと思います。僕もその話を選手たちにしたのですが、これだけ走れるのであれば、『より攻撃に時間を使え』ということは言いました」と走りの“質”に言及。選手たちにも、しっかりと修正を伝えたようだ。

     今節の鳥栖は、開幕戦でリーグトップの総走行距離を出したチーム。走り合いの展開になることも予想される。「フィジカルの部分を前面に出していかないといけないシーンはある。そこを境に、自分たちが有利性を出せるのか、鳥栖が有利性を出すのか。その中で、チャンスをうまくとっていくチームが勝利をモノにすると思います」と、指揮官も展望していた。

    文・杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 阿部拓馬、仙台の一員として味の素スタジアムへ

    阿部拓馬、仙台の一員として味の素スタジアムへ

     1日、今季から仙台に加わった阿部拓馬が、かつて所属したFC東京と戦うJ1第2節に向けた意気込みを口にした。

     今季、蔚山現代(韓国)から仙台に加わった阿部は、開幕戦で先発出場。力強くゴールに突き進む動きや、前線からのプレッシングでチームに貢献した。阿部本人はユアテックスタジアム仙台でのデビューを振り返り、「思ったとおりすごく雰囲気がいいし、サポーターの後押しも大きかった」と応援に感謝する一方で、自らのプレーについては「チームが勝てたことはよかったけれど、個人としてはやらなければいけないことがまだまだあります」と反省が先立った。

     次節の相手は、16年から約1年半所属していたFC東京だ。阿部は「知っている選手がたくさんいるけれども、自分としてはリーグ戦の一試合として捉えています」と、平常心でこの一戦に臨む。会場の味の素スタジアムについては、「味スタも雰囲気のいいところなので、そこに負けないように頑張ります」と、FC東京時代と東京V時代に慣れ親しんだ場所で、今度は仙台の一員としての活躍を誓った。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 苦境も笑い飛ばす! 負傷を乗り越え、たくましさを増した讃岐の岡村和哉

    苦境も笑い飛ばす! 負傷を乗り越え、たくましさを増した讃岐の岡村和哉

     J2開幕戦、開始直後の48秒に豪快なミドルシュートでバーを叩いた讃岐の岡村和哉。

     ゴールネットは揺らせなかったものの、景気づけには十分すぎる1本だった。昨季のいまごろを振り返ると、翌年の開幕戦でこれだけパンチのあるシュートを放てるようになるとは想像できなかった。

     なぜならば、岡村は16年の9月に両膝前十字靱帯断裂による回復手術を受け、昨季のいまごろはようやく練習場の外周をチョコチョコと動けるようになった程度だったからだ。昨季中に復帰は果たしていたが、開幕戦のミドルシュートはあらためて感慨深いものがあった。

     「歩くことがこんなにも難しいことだったのか」とリハビリ中は不安なこともあったが、「ケガをしても悲しまなくていいです。基本的には時間が解決してくれますから」と言う。サービス精神旺盛で「(靭帯は)コーラ飲んだら、くっつく」と苦境も笑い飛ばした讃岐のムードメーカーは、精神的にひと回りもふた回りも大きくなって、今季も堂々たる姿でピッチに立っている。

    文:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)

  • ペトロヴィッチ監督との師弟対決に挑むC大阪の高木俊幸。「相手のやりたいことをやらせないようにしたい」

    ペトロヴィッチ監督との師弟対決に挑むC大阪の高木俊幸。「相手のやりたいことをやらせないようにしたい」

    「フライデーナイトJリーグ」と銘打たれた2日に開催されるJ1第2節。C大阪は、ホームに札幌を迎え撃つ。その札幌を今季から指揮しているのが、昨季途中まで浦和で監督を務めていたペトロヴィッチ監督だ。

     浦和で同監督の指導を受け、今季からC大阪に加入した高木俊幸は、「自分が教えてもらってやってきたサッカーなので、相手となって試合をしたときに、どのくらいイヤな部分があるのかなと思う」と、今節を前に興味津々の様子。

     広島との開幕戦については、「新監督になって初戦だったけど、精度も高く、ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)のやりたいような形になっていた。選手に教え込む能力や指導の徹底はすごいなと思った」と素直な感想を漏らした。

    「札幌と浦和だと選手も違うし、多少(やり方に)違いは出てくるかもしれないけど、目指しているところは一緒だと思う。ポゼッションを重視してくると思うし、ボールをもって、動かして、狙いをもってやってくる。試合に出たとしたら、チームメートにも声をかけて、相手のやりたいことをやらせないようにしたい。その上で、攻撃でもしっかりと結果を残したい」と今節へ向けた意気込みを話す。

     出場すれば、元チームメートの駒井善成とのマッチアップも予想される。「(駒井の)持ち味はドリブルだと分かっているので、ドリブルに入らせないようなポジションをとって、できるだけ自分が先手を打って、相手を守らせる形にしたい」。“C大阪の左”と“札幌の右”。局面での火花散る争いが繰り広げられそうだ。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • コンディションを上げる福岡のトゥーリオ。「親友」松井大輔について語る

    コンディションを上げる福岡のトゥーリオ。「親友」松井大輔について語る

     今節の京都戦で新加入のトゥーリオ・デ・メロがJリーグデビューを果たす可能性がある。

    ウェリントン(神戸)に代わっての得点源として期待されての加入だったが、なかなかコンディションが整わず、全体練習に合流したのは2月初旬の宮崎キャンプが終わってからだった。それでも急ピッチでコンディション上げて前節の岐阜戦ではベンチ入り。残念ながら出番はなかったが、その岐阜戦の準備期間と比べても、現在の体は明らかに軽く様子で、京都戦での先発も十分にあり得る状況となっている。

     そのトゥーリオと言えば、フランスのルマン在籍時に松井大輔(横浜FC)とチームメートだったことで知られるが、その話を振ると表情が緩む。

     「ダイスケはフランスでの親友の一人だったよ。一緒にプレーしていてとても波長が合う選手だった。それはディナーをともにするなどピッチ外でも育んだ友情のおかげでもあった」と語り、その松井が横浜FCに加入したときにはメールでやりとりもしたと言う。そして、「対戦相手として? もちろん、彼を負かすさ!」と、第8節のアウェイ横浜FC戦に早くも闘志を燃やしている。

     過去のシーズン最多得点が15点だと言うトゥーリオには、記録更新をぜひとも今シーズンで果たしてもらいたいところだが、本人は「目標とするゴール数は自分の心の中に秘めておく。もちろん、できるだけ多くの得点を取とってチームの優勝とJ1昇格に貢献したいよ」と語る。

     多くのゴールを奪うためには、松井のように“波長があう選手”の存在が必要だが、「まだアビスパに加わったばかりだから、それはこれからだよ」。良き相棒となるのは、同じブラジル人のドゥドゥか、それともほかの日本人選手なのか。そのあたりも注目しながらトゥーリオの今季を追うのも楽しいだろう。

    文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 早くも存在感を発揮した金沢のルーキー・毛利駿也は謙虚で自分に厳しい男

    早くも存在感を発揮した金沢のルーキー・毛利駿也は謙虚で自分に厳しい男

     今季、順天堂大から金沢に加入したルーキー毛利駿也が、前節・愛媛戦でJデビューを果たした。後半開始から途中出場して左SBに入ると、得意のクロスでゴールに絡んだ。

    「デビュー戦だったので、もちろんかなり緊張した。みんなが試合中に声をかけてくれたので、ちょっとずつリラックスしてやれた」と振り返った毛利だが、「自分としてはもっともっとできる。あの試合に関してはそんなによくなかったと思っている」と自己評価は厳しめ。

    「(自分は)後ろにいて見えているので、前の選手をうまく動かさないといけない。戦術理解度が求められる。まだ全部を理解し切れていないところもあるので、先輩方に教えてもらいながらちょっとずつトライしていけたら」と、戦術理解を深めていく。

    文:野中拓哉(エルゴラッソ金沢担当)

  • 湘南・曺貴裁監督の“言葉論”。川崎F戦に向け、非公開練習では何を伝えたのか

    湘南・曺貴裁監督の“言葉論”。川崎F戦に向け、非公開練習では何を伝えたのか

     メディア関係者やサッカーファンと曺貴裁監督の話をすると、「言葉に力がある監督」との話がよくあがる。選手たちが曺監督の話を聞きたいと、そう思わせる力がある。

     そのことを曺監督本人にぶつけてみると、「その力があるか自分では分からないけど」と前置きしつつ、大事にしていることは「自分の言葉をもつこと」と語った。

    「人から借りてきた言葉をそのまま言っても伝わらないから、自分の言葉をもつことは大事だと思います。自分の表現、自分の意思。何となく言っても伝わらないですからね」

     一方で、あくまでコミュニケーション手段の一つでしかないことも強調していた。

    「言葉は、自分の生き方の一つのツールでしかありません。言葉に出さなくても伝わることは伝わります。原始時代はきっと言葉はなかったですし、英語しか喋れない人と日本語しか喋れない人でも通じるものは通じます。言葉によって、その人が生きてきた背景が見えることはあると思いますけど、言葉そのものには、僕はあまり重要性を感じていません」

     そう語った曺監督は、この日の非公開練習で何を伝えたのか。金曜夜開催の『フライデーナイトJリーグ』川崎F戦に注目だ。

    文・中村僚(エルゴラッソ湘南担当)

  • 早速の古巣戦。パク・ジョンスが横浜FM戦への心境を語る

    早速の古巣戦。パク・ジョンスが横浜FM戦への心境を語る

     今節・横浜FM戦に出場するとなれば、開幕から2戦目で早速古巣戦を迎えることとなるDFパク・ジョンスが心境を語った。

     新監督を迎え、新たなサッカーを展開している横浜FMについて「去年からガラリと変わった印象があるし、自分が2年間いたときとは違ったサッカーなので予想しづらい部分もある。マリノスは能力の高い選手がそろっているので、あのサッカーをしたらどうなるかは興味深い」と話したパク・ジョンス。その一方で「ただ去年、柏は非常に厄介な相手だと感じたので、自分たちのやることに集中したい。ミーティングで話し合ったことを準備できれば、いい試合ができると思う」と古巣撃破へ自信をのぞかせた。

     自身としては「仲のよかった選手や顔見知りの選手と試合をするのは非常に楽しみでドキドキするけど、いまは柏レイソルの選手なので、いつもの試合と同じ心情で臨みたい。相手に負けないように強くプレーできればいい」と心境を明かす。そして「(横浜FMサポーターから)ブーイングはされない気がする。温かい歓声で迎えてくれるのではないですかね。マリノスサポーターは自分のことを好きでいたと思うので(笑)。あれ、好きじゃないかな?(笑)」と、日本語を交えながら笑顔を浮かべていた。

     公式戦3試合勝ちなしと元気のないチームに勝利をもたらすべく、若き韓国人DFが古巣の前に立ちふさがる。

    文・須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)