EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.3.30(Fri)

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  • 磐田の宮崎智彦、リーグ戦初先発へ。「このチャンスをものにしたい」

    磐田の宮崎智彦、リーグ戦初先発へ。「このチャンスをものにしたい」

     30日、エコパスタジアムで磐田が4月1日・浦和戦に向けた実戦形式中心のトレーニングを行った。紅白戦の主力組と思われるチームでは、宮崎智彦が左サイドでプレーし、浦和戦スタメンが濃厚となった。

     宮崎は、2月17日に練習試合で負傷下右大腿二頭筋肉離れを負って出遅れていたが、ルヴァンカップGS第2節・札幌戦で、今季公式戦初出場を果たし復帰。また26日に行われた練習試合(vs松本)でフル出場を果たし、自身も「90分間プレーできたので、(浦和戦も)不安なくやれると思う」と着実にコンディションを上げてきた。

     浦和戦に先発出場すれば、今季リーグ初先発となる。その浦和について「相手はうまいし、ボールを持たれる時間は長くなると思うけど、焦れずに我慢したい」と警戒。また自身のプレーについては、「チームのバランスを考えながらプレーできる点が自分の良さだと思うので、そこを出していきたい」と話した。「このチャンスをものにできるようにしたい」と話したように、スタメン定着を狙っている。レギュラー定着のために、浦和戦で自身の持ち味をしっかりと発揮し、チームを勝利に導きたい。

    文:森亮太(エルゴラッソ磐田担当)

  • 恩師との対戦を前に。G大阪・長沢駿は「相手は健太さんが率いるチーム。僕が点を取って勝ちたい」

    恩師との対戦を前に。G大阪・長沢駿は「相手は健太さんが率いるチーム。僕が点を取って勝ちたい」

     5シーズン指揮を執った長谷川健太監督を敵に回す最初の試合となる、G大阪にとってのFC東京戦。長谷川監督を「恩師」と呼んではばからない長沢駿は「意識するなと言っても無理な話」と次節における特別な思いを口にする。

     昨年から患っているグロインペイン症候群に関連すると見られる脇腹痛でアデミウソンが再離脱。前節はファン・ウィジョが2得点を決め、FWとしての存在感を発揮したが長沢も恩師の前でリーグ戦では開幕戦以来となるゴールに燃えている。

    「相手は健太さんが率いるチーム。僕が点を取って勝ちたい」。昨年のチーム得点王は、2002年以降勝ちがない「鬼門」での勝利に貢献するつもりだ。

    文:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

  • 栃木への期限付き移籍が発表された東京V・二川孝広が取材に応じる。移籍について誰にも言わず…

    栃木への期限付き移籍が発表された東京V・二川孝広が取材に応じる。移籍について誰にも言わず…

     29日、栃木SCへのレンタル移籍が発表された二川孝広が30日、東京Vクラブハウスで囲み取材に応じた。

     移籍に関しては昨季オフに入ってから「クラブとも『そうしたほうがいいんじゃないか』ということで話をしていた」といい、開幕も過ぎて具体的に声がかかったのが栃木からだったという。当時の栃木は開幕から連敗中だったが、「大丈夫かな?というのはあったけど、チャンスがあるなら行こうと。いまの移籍市場を見ても、なかなか決まってない選手もいる中で、ありがたいこと」と、決断の理由を語った。

     栃木は開幕前、大黒への配球役として期待していた新加入の寺田紳一が、アキレス腱断裂で長期離脱を余儀なくされていた。そこへ大黒とはユース時代からコンビを組みG大阪の黄金期を支えた、願ってもないファンタジスタが加入したことになる。

     シャイで無口なことで知られ、モットーは「ひっそりこっそり」。今まで結婚も子供の誕生もチームメートには黙っていて、その都度周りを驚かせてきたファンタジスタである。もちろん移籍については、「ハシ(橋本)にはどこかから情報が漏れてたみたいだけど(笑)」、誰にも言わなかったという。チームメートが知ったのは昨日の公式発表前のこと。「みんなビックリしてましたよ」と、いたずらっぽく笑みを浮かべた。

     ロティーナ監督は二川について、「素晴らしいキャリアを持った選手だが、彼に出場機会を与えることができなかった。それでも常に笑顔で、高い姿勢でトレーニングに臨んでくれていた。プロフェッショナルとしての素晴らしい姿勢など、彼がもたらしてくれたものすべてに感謝したい」と謝辞を述べ、「出場機会を得るために、彼は良い決断をしたと思う。フタ(二川)の幸運を祈りたい」と結んだ。

    文:芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)

  • 熊本の北嶋秀朗コーチが語る、「二人の田中達也」

    熊本の北嶋秀朗コーチが語る、「二人の田中達也」

     今節迎える新潟とは初対戦となる熊本。J1復帰を狙うチームにどこまで戦えるか楽しみなゲームだが、もう一つの見どころは、両チームに在籍する「田中達也」の初対決が実現するかということ。

     2016年に新潟でコーチを務め、「二人の田中達也」を知る北嶋秀朗ヘッドコーチは次のように言う。

    「『タナカタツヤ』っていう名前がそうなのか、二人ともサッカーが好きで練習も手を抜かないし、ドリブルが得意でスピードがある。顔は『あっちのタツヤ』のほうがいいけどね(笑)。向こうの達也もチームにとって重要な選手で、先発する試合も、サブに入る試合も、メンバー外の試合もあったけど、いつもスタンスを変えず、やることはしっかりやるし、自分で課題を見つけて解決していく。こっちの達也は逆に感情をぶつけてくるというか、もがいていた時期も見てきたし、いろんな話をしながら乗り越えて、試したことが裏目に出たことも成功したこともあって。それを経て自分の立ち位置を見つけたって感じで。おこがましくて育てたとは言えないですけど、ここまでのプレーを見ていると、感慨深いところはありますよね」

     九州産業大1年時に特別指定された時から話題となった、同姓同名の憧れの選手との対戦を、田中本人も心待ちにしている。

    文・写真:井芹貴志(エルゴラッソ熊本担当)

  • 町田のドリアン・バブンスキー、代表遠征から帰国、合流。水戸戦への決意を語る

    町田のドリアン・バブンスキー、代表遠征から帰国、合流。水戸戦への決意を語る

     U-21マケドニア代表に選出されていたFWドリアン・バブンスキーが3月29日の早朝に帰国。翌30日の全体練習に合流した。

     J2第4節・山形戦後にチームを離れていたバブンスキーは、19年にイタリアとサンマリノで開催されるU-21欧州選手権本大会進出をかけた予選2試合のメンバーとして同代表に参戦。ホームでのU-21ロシア代表戦とアウェイでのU-21オーストリア代表戦に先発出場していたが、バブンスキー本人は2試合でゴールを奪えず、チームも2連敗を喫している。

    「2試合に先発出場をできたことに関しては満足をしているけど、自分のゴールとチームの結果という意味ではとても満足できるものではなかった」とバブンスキー。30日の練習には一部の紅白戦に参加したが、相馬直樹監督は「コンディションは未知数だし、あと1日で見極めていきたい」と話すなど、週末のアウェイ・水戸戦でのメンバー入りに慎重な姿勢を崩さなかった。

     悔しい思いを抱いて町田に戻ってきたバブンスキーは「チャンスが与えられるのであれば」と前置きした上で、水戸戦に向けた決意を次のように話している。

    「チームの勝利に、勝ち点獲得に貢献できるようなプレーをしたい」

    文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

  • 清水に192cmの左利きセンターバックが加入。中国国籍のウ・ショウツォン

    清水に192cmの左利きセンターバックが加入。中国国籍のウ・ショウツォン

     清水は30日、中国国籍のウ・ショウツォン(呉少聰)の加入を発表した。呉は、昨季から清水ユースの練習に参加しており、今キャンプから練習生としてトップチームに加わっていた。U-16、17、18中国代表の経験がある18歳。

     チーム関係者によると、「高身長(192cm)でありながら体も動いて、ボールの扱いも上手い。ロングボールやサイドチェンジでも期待できる」と話している。またヤン・ヨンソン監督も、「本職はCBだが、左利きでディフェンスであればどこでもプレーできる。成長過程にある選手で、将来有望な選手になると思う」と評価している。

     チームは同じく長身DFの立田悠悟なども育ってきており、これからのポジション争いは熾烈になることは間違いない。

    文:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • 鳥栖から期限付き移籍で加入した横浜FCのGK辻周吾、移籍の決め手となったフィッカデンティ監督の言葉とは?

    鳥栖から期限付き移籍で加入した横浜FCのGK辻周吾、移籍の決め手となったフィッカデンティ監督の言葉とは?

     今週の頭に鳥栖から期限付き移籍で横浜FC入りしたGK辻周吾。合流して4日間が経ったが「僕の中では自分の力を発揮できていると感じでいる」と新天地で好感触を得ているようだ。

     プロキャリア初の移籍に不安もあったというが「(マッシモ・フィッカデンティ)監督からは『良いものは持っているけど、GKは一つのポジションだから出場機会を与えるのは難しい。修行してこい。頑張ってこい』と言われた」のだそう。「お前なら大丈夫だ」と指揮官や選手、スタッフも含めて気持ちよく背中を押してもらったことでこの決断に至ったという。

    「僕からしたらチャンス。将来どうなるかは自分の頑張り次第。ワクワクしている。一番は、試合に出たい気持ちでいる。いろいろ環境が変わって、適応していく能力なども試される。いろいろな壁があって、それを越えていく楽しさもある」。そう強く意気込む若きGKの特徴はとにかく負けず嫌いなところ。「プレーうんぬんよりは、まず気持ちが一番。そこは絶対に負けない。練習中の小さなゲームであっても、シュートの一つ絶対に決められたくない」と話すように練習から気合いの満ちたプレーが印象的である。

     胸を膨らませて新天地に足を踏み入れた背番号36。ただ現在のパファーマンスは「まだスタメンで出るには全然足りない。それは前向きに捉えていきたい」と本人は話す。あくまで横浜FCに来たのは試合に出場して成長するため。山本海人、南雄太という経験ある選手からあらゆることを学べることはプラス材料でもあるはず。これから頼もしいGKになるために真摯にトレーニングを積んでいく。

    文:高澤真輝(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 山口の前貴之が今季初ゴール。漂う充実感の理由は「自由に楽しくやれていること」

    山口の前貴之が今季初ゴール。漂う充実感の理由は「自由に楽しくやれていること」

     明治安田J2第6節・松本山雅戦で前貴之が今季初ゴールを挙げた。

     松本に2点を先取されて迎えた後半アディショナルタイム、オナイウ阿道が1点を返すと、その1分後に前が殊勲の同点ゴールを決め、敗戦濃厚の試合を引き分けに持ち込んだ。

     今週の練習後、前は多くのサポーターからゴールを祝福されたが、ファンサービスにもメディアの取材にもいつも通りの様子で応じた。本人が言うように「大きく感情表現するほうではなく、比較的大人しいタイプ」だが、ここ最近は練習から充足感を漂わせている。

     今季、新体制が始動して間もないころ、前は「今季はフルで試合に出続けたい」と抱負を掲げた。その言葉通りに、ここまで開幕戦からフル出場を続けている。

     霜田正浩監督は「1言えば3理解できる選手」と前のことを評価し、「持っている能力を発揮するだけでなく、プラスアルファすることを考えてプレーしていることが見て取れ、充実したシーズンを過ごしている」と話す。

     前は「監督はあまりどうこうしろと言わず、選手の発想を尊重してくれている。自由に楽しくやれていることが、生き生きとプレーできている要因かなと思う」と最近の心境を話し、笑顔を見せた。

     今節については、「引いた相手をどれだけ崩せるかがカギになると思う」と話し、「自分たちは3試合勝っていない。とにかく勝ちがほしい」と静かに闘志を燃やしている。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

  • 名古屋の2021年加入内定選手について「今年から内定しないと特別指定ができないルールになったので」と大森征之チーム統括部部長が説明

    名古屋の2021年加入内定選手について「今年から内定しないと特別指定ができないルールになったので」と大森征之チーム統括部部長が説明

     名古屋は29日、東海学園大新4年生のFW榎本大輝が来季に、新2年生のMF児玉駿斗が2021年に加入することを発表。さらに両選手は特別指定も受け、今季の名古屋の公式戦に出場できる。東海学園大からは昨年12月に渡邉柊斗選手の来季加入も発表されており、これで3人目となった。

     チーム統括部の大森征之部長は「今年から内定しないと特別指定ができないルールになったので、2021年に加入ということになった」と、3年後という超異例の内定を出した経緯を説明。さらに「二人とももちろん能力が高く、大学側も名古屋で練習をすることによって選手も伸びると理解をしてくれた」と語る。東海学園大は名古屋の練習場と目と鼻の先にあり、監督は名古屋OBの安原成泰氏でコミュニケーションも取りやすい。安原氏は風間監督のサッカーにも理解を示しており、この契約が大学、クラブ、選手と3者にとって非常に有益であると判断した。

     風間監督も「若い選手が加入することで、『しっかりしたプレーを見せないと』と、むしろ上が伸びる。チーム全体としていい効果がある」とこの流れを歓迎。ルヴァンカップなど若手を実戦で強化できる試合もあり、そこで頭角を表せばリーグ戦への出場も視野に入る。

    「遠くから大金を払って選手を取ることも一つのやり方だけど、近くの才能ある選手を発掘することが大事。風間監督はしっかりと選手を育てることができる。今後も地域の大学と協力していけたら」と大森部長。こうした取り組みが愛知県のサッカーに大きな影響を与えるかもしれない。

    文:斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)

  • 栃木の牛之濵拓、「福岡に勝つことを目標にずっとやってきたんです」

    栃木の牛之濵拓、「福岡に勝つことを目標にずっとやってきたんです」

     次節のJ2第7節・福岡戦に並々ならぬ気持ちで挑む選手がいる。古巣戦となる栃木の牛之濱拓だ。

    「福岡を離れたときから『福岡に勝つこと』を目標に定めてここまでずっとやってきたんです」

     牛之濱が福岡に入ったのは小6のとき。鹿児島から家族で転居してジュニアチームに身を投じ、ジュニアユース、ユース、トップチームと昇格。福岡は12年間在籍した思い入れが強いクラブだ。

     2015年暮れに契約満了となったときに「サッカーを辞めるつもりはさらさらなかった」という牛之濱には、福岡でやり切った感覚がまるでなかった。トライアウトを経てJ3の盛岡と再契約。年間9ゴールという結果を出すと、2017年から栃木に引き抜かれ、昨季は7ゴールを記録しつつ攻守にフル稼働。チームのJ2昇格に貢献した。

     その間、ずっと福岡を意識してきた。「昨季の福岡のJ1昇格争いもずっと気にかけていた」。今季、栃木と福岡は同カテゴリーとなり、今節、ついに直接対決が実現する。

    「福岡のトップチームにいたとき、自分は福岡のサポーターや指導者の方々に自分がどういうプレーヤーなのかほとんど見せられなかった。お世話になったチームに対して、今回、自分のプレーを見せてどうしても勝ちたいんです。チームにとってはリーグ戦の一試合ですが、僕にとって特別な試合。ただ、試合をするだけじゃなくて、爪痕を残したいんです」

     福岡を契約満了になった2015年の暮れから2年半、ずっと待ちわびたチャンス。今節、牛之濱は当時と違ってどんなプレーを見せることができるだろうか。

    「当時よりも自信をもってプレーしているところ見せたい。福岡でプレーしていたときは、わずかなチャンスで結果をつかもうとがむしゃらにプレーしていました。でも、今は試合出場を重ねてきただけあって、多少の余裕はあります。ハードワークの緩急のつけ方、セカンドボールの争奪の見極め方。それらの精度は確実に高められている。その自信をこの試合で証明したいと思います」

    文・写真:鈴木康浩(エルゴラッソ栃木担当)

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