EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.5.17(Thu)

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  • J通算100試合出場は通過点。千葉・矢田旭を突き動かすものとは

    J通算100試合出場は通過点。千葉・矢田旭を突き動かすものとは

     千葉の矢田旭が12日の前節・新潟戦でJ通算100試合出場を達成した。プロ5年目での大台到達に、「(プロ入りした名古屋で)1年目、2年目は順調に出られて、(名古屋のJ2降格が決まった)3年目はチームとしても個人としても苦しいし、悔しいシーズンだった。できれば、もう少し早く到達できればいいなと思っていた」と自己評価は百点満点といかないながらも、「また千葉にきて、こうやって試合に出させてもらっているし、サッカーをする喜びを感じながらプレーできている」と充実した表情を浮かべる。

     矢田は千葉で今季、全試合に出場している数少ない一人。攻撃的MFに軸足を置きつつ、ときにボランチ、ときにサイドプレーヤーとまさにマルチロールとして活躍中だ。「使ってもらっている喜びは感じているので、それをプレーで貢献し、感謝の気持ちをプレーで表せたらと思っている」とフアン・エスナイデル監督の信頼を力に変えている。

     最近、私生活でも大きな喜びがあった。待望の第一子となる長男が先月、誕生。「(15年に)結婚したときもそうだが、(14年にプロ入りした)初めは一人だったのが、結婚して(家族が)二人になって、子どももできた。もう自分だけではないので、『より頑張らないとな』という気持ちは強くなっている」と一家の長としての責任感も高いモチベーションにつながっている。

     「なかなか試合に出られてなかった中で(昨夏に)千葉にきて、今季、完全移籍できてすごくやり甲斐を感じている。J2もレベルは高いし、チームとしてJ1に上がれるように頑張っているところ」。  

     100試合は通過点――。チームのため、家族のため、そして自分のために。さらなる高みに歩を進めていく強い意志がいつも物腰柔らかな男の瞳の奥に灯っていた。

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • 「『FC東京には負けんなよ』っていう教育も結構されました」。鳥栖の安在和樹がFC東京戦へ向けて牙を研ぐ

     16日に行われルヴァンカップグループステージ第6節・神戸戦で移籍後初得点を挙げた鳥栖の安在和樹。得意とする左足からの強烈なミドルシュートで見事に神戸ゴールを射抜いた。しかし、本人は「数字が残せたことは素直にうれしいけど、あの展開(後半アディショナルタイムまで1-0でリード)だったので無失点で終えたかったし、勝ちたかった」と、個人の結果以上に土壇場の失点で勝利を逃したことのほうが悔しかったようだった。

     東京Vから移籍加入初年度の今季は、ルヴァンカップでは5試合に先発しているが、リーグ戦での出場はまだない。それだけに「とにかく試合に出ないといけない。ここからいい方向に向かっていけばいい」と得点をきっかけにしようと、あらためて気を引き締めていた。

     今節、対戦するFC東京は東京Vの下部組織育ちの安在にとっては意識する相手。「昔は『FC東京には負けんなよ』っていう教育も結構されました。結構、熱い戦いもやっていました」とライバルチームへの意識を抱えていた過去を振り返った。意識するライバルとの対戦でリーグ戦初出場なるか。左足という武器を見せるときを虎視眈々と安在は待っている。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)

    「『FC東京には負けんなよ』っていう教育も結構されました」。鳥栖の安在和樹がFC東京戦へ向けて牙を研ぐ

  • トゥーロン国際へ、格好の“援軍”。本田圭佑の練習参加に感銘を受ける井上潮音「一つひとつのプレーに自信が満ちあふれている」

    トゥーロン国際へ、格好の“援軍”。本田圭佑の練習参加に感銘を受ける井上潮音「一つひとつのプレーに自信が満ちあふれている」

     6月28日からフランスで行われるトゥーロン国際大会に出場するU-21日本代表に、東京VからMF井上潮音が選出された。井上は「選ばれたことは単純にうれしい」としながらも、「こういう状況のときにチームを離れるのは複雑な気持ちもある」と、表情を曇らせた。

     開幕から10戦無敗を続けていた東京Vは、第11節の大宮戦から4連敗。前節の山口戦は前半で2点をリードしながら、後半に守備陣が耐え切れず4失点を喫して逆転負け。後半途中から出場した井上は、「苦しい時間帯で、自分がもっとチームを助けるようなプレーをすべきだった」と反省を口にする。「チームを勝たせるようなプレーができていない」ことが、U-21代表選出に対しても多少の引っかかりを感じさせているようだ。

     しかしそんな井上と東京Vに格好の“援軍”になりそうなのが、先週から練習参加している本田圭佑だ。「やっぱりプレーのレベルが高い」のはもちろん、井上が最も感銘を受けたのは「メンタルの部分」だという。「一つひとつのプレーに自信が満ちあふれている。あのメンタルがあるからこそ上でできていると思うし、僕らもそこをもっと伸ばしていかないといけない」。

     この連敗中、ロティーナ監督も「チームが自信を失っているように見える」とメンタル面の課題を口にしているだけに、自信の塊のような本田とともにプレーすることは、井上をはじめ、東京Vの各選手たちに大きな刺激を与えている。

    「(トゥーロンでは)いい相手と試合ができるので、そこで自分のプレーを出して、自信をもってヴェルディに帰ってきたい」と抱負を語った井上だが、日本を離れる前に18日のアウェイ・岡山戦が待っている。「勝って気持ちよく向こうにいきたい。最後に一つ、結果を残していきたいですね」と、力強く前を見据えた。

    文・芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)

  • 山口の最古参・岸田和人が待望の今季初得点。元チームメートからも喜びの声が届く

    山口の最古参・岸田和人が待望の今季初得点。元チームメートからも喜びの声が届く

     山口の岸田和人が、前節・東京V戦で待望の今季初得点を決めた。

    2点リードされた63分に投入された岸田。71分にオナイウ阿道、82分に大﨑淳矢がゴールを決めて同点に追いついた2分後、岸田の逆転ゴールが決まると、スタジアムは割れんばかりの大歓声に包まれた。

     背番号9のゴールを待っていたのは、チームメートやサポーター、家族だけではなかった。試合後は、ともに山口でプレーした島屋八徳(徳島)や宮城雅史(京都)、岡本英也(長野)からも祝福の声が届いたという。

     岸田は「今まで点をとってもそういうことはなかった。サポーターはもちろんそうだけど、違うところにいったチームメートも気にかけてくれていることがすごくうれしかった。苦しい中で結果が出せて、それをみんなが応援してくれている」と目を細め、「見守ってくれている人のためにも、自分は苦しいときがあってもチャンスがくると信じてやり続けたい」と話す。

     今季は一次キャンプ前に負傷してチームの合流に遅れ、「出来上がっているチームの中に自分がどうやって入っていくか、いろいろと考えることがあった」と振り返ったが、いまは「『こうしていこう』とスッキリ考えがまとまった」と表情も清々しい。

     「この先も自分の特長を生かして勝負したいし、自分がもっているものをチームに還元しながらやっていきたい。裏を突くことやゴールに向かっていくプレー、守備でしっかり走ること、そういうことはどういう状況で出場しても変わらない。状況に左右されず、結果を求めて戦いたい」。

     一つの壁を乗り越えたストライカーが、好調のチームにさらなる勢いを与える。

    文・写真:田辺 久豊(エルゴラッソ山口担当)

     

  • 井原正巳監督の黒髪キャンペーン? まずは篠原。次は堤? 岩下?

    井原正巳監督の黒髪キャンペーン? まずは篠原。次は堤? 岩下?

     髪の毛の色とプレーパフォーマンスに何らかの因果関係があるのだろうか?

    前節の愛媛戦でキャプテンマークを巻いて試合に臨んだ篠原弘次郎の髪の毛の色がアッシュグレーから黒へと変わっていた。キャプテンを務めることが分かって変えたのか? そのあたりのことを篠原に聞くと…。

     「キャプテンを務めるから、という理由ではありません。あの方に『変えろ』と言われたら、『はい』というしかないでしょ」

     篠原の言う『あの方』というのはもちろん井原監督。で、井原監督に事実確認をすると…。

     「ウチのCBは全員髪の毛を染めている(篠原、岩下敬輔、堤俊輔、實藤友紀、田村友)から、『子どもに夢を与える職業だし、黒に染め直したらどうだ?』と言いました。ほかの選手に言ってもムダだと思ったので篠原に。もちろん冗談ですけどね」

     つまり篠原は井原監督の冗談を真に受けて髪の毛の色を変えてしまったわけだが、井原監督は笑いながら次のように話す。

     「髪の毛の色を変えた篠原が、キャプテンマークをつけた試合でチームは久しぶりに無失点に抑えた。エウレーも(一時のオレンジ色から黒色に変えて)いいパフォーマンスを見せているし、ね?」

     井原監督、篠原とエウレーの実例を持ち出して、「絶対に変えないだろうと思っている」と言う堤や岩下への説得に動くつもりなのだろうか。今後の動向に注目したい。

    文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • なぜか京都のルーキーが活躍する“ニンスタのジンクス”。今節のゲームで輝くのは18歳のルーキーGK!?

    なぜか京都のルーキーが活躍する“ニンスタのジンクス”。今節のゲームで輝くのは18歳のルーキーGK!?

     愛媛の本拠地・ニンジニアスタジアムは、京都のルーキーにとって不思議と相性がいい場所である。昨季はFW大野耀平がJ初ゴールを挙げ、一昨季はMF沼大希がJデビュー戦での初ゴールを記録した。現・札幌のMF駒井善成も、ルーキーイヤーだった11年にこのスタジアムでJ初ゴールを決めている。

     20日のJ2第15節・愛媛戦、京都はアウェイのニンジニアスタジアムに乗り込む。今季もルーキーのプレーに注目したいところだが、フィールドプレーヤー唯一のルーキーであるMF重廣卓也は初ゴールをすでに記録済み。そこで期待したいのが、もう一人のルーキー、GKの若原智哉だ。

     若原は前節・徳島戦で先発に抜てきされ、プロデビューを果たしたばかり。試合は0-1で敗れたものの、18歳の若さに似合わず、落ち着いたプレーを90分披露し、相手との接触で頭部に裂傷を負うアクシデントに見舞われながらも、何度も好プレーを見せていた。それでも本人は、「もっと落ち着いてできたはず。みんなは『よかった』と言ってくれるけど、僕自身では満足できる試合ではなかったです」と厳しく自己評価し、大物ぶりを見せている。

     前節の出来を考えると、愛媛戦でも若原の先発は濃厚。ニンスタのジンクスを伝えると、笑顔でこう返してきた。

    「そうなんですか? 自分も続けるとうれしいですね。今季はまだ(チームに)無失点の試合がないし、ここで無失点に抑えられれば、DF陣も喜んでくれると思う。ちょっとそれに期待しようかな」

     J2最下位に沈んでいる京都だが、今節勝利すれば愛媛との順位をひっくり返すことができる。18歳のルーキーGKがチームを救うラッキーボーイとなれるか。先輩たちが結果を残してきたスタジアムでのゲームだけに、期待がもてる。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 「あれはすごい」。古巣戦を迎える清原翔平が語る、徳島時代の思い出

    「あれはすごい」。古巣戦を迎える清原翔平が語る、徳島時代の思い出

     今節、金沢のMF清原翔平が古巣・徳島との一戦を迎える。

     徳島戦に向けて「絶対に勝ちたい。負けたくない」と清原。「自分たちとの試合以外では、いい結果が出てほしいと思うけど、自分たちとやるときには(自分たちが)しっかり勝ちたい」と、もちろん勝利をつかみにいく。

     昨年の夏、C大阪から徳島に期限付き移籍した清原。約半年間プレーし、チームの一員として徳島の夏の風物詩、阿波踊りにも参加したという。「俺はめちゃくちゃ下手でみんなに笑われましたけど…」と振り返った清原だが、「いったほうがいい。楽しい。阿波踊りは人生で一回はいくべきと言うけど、本当にいくべき。あの祭りはすごい」と阿波踊りを絶賛していた。

    文・野中拓也(エルゴラッソ金沢担当)