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初のW杯へ。槙野智章と遠藤航が語ったチームメートへの感謝と決意
31日、ロシアW杯日本代表に選出された浦和の槙野智章、遠藤航が埼玉スタジアムで会見を行った。
槙野は「これまで2度、最後に選ばれずに悔しい思いをしてきた」だけに、31歳での初選出に「毎日努力してきた結果」と満面の笑みを見せた。遠藤も初選出。リオ五輪からロシアW杯まで到達した3人のうちの一人となったことについて、「リオではグループリーグで1勝できたが、例えば国際親善試合でブラジルでやったりして『こんなにも差があるのか』と思った。個人の力を上げるためにやってきたし、若い力もA代表には必要。リオ組も出られるように練習から力を出していきたい」と語っている。
前回のW杯では浦和からは1名の選出だったが、今回は2名が選ばれた。「代表チームはクラブあってこそ。毎日激しい練習をして、同じ目標をもってやってきた仲間があって、こうやって立っていられる。仲間のぶんも戦いたい。浦和を代表して堂々たるプレーをしたい」(槙野)、「切磋琢磨してきた仲間がいたからこそ成長できた。お祝いメッセージもたくさんいただいた。応援してくれる人たちもいたから頑張れた」(遠藤)。ともに感謝の気持ちと決意を口にした。
渡された日本国旗には「暴れます!!」(槙野)、「まず出場すること!!国を背負って戦います!!」(遠藤)と書いた二人。喜ぶあふれる会見となった。
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データ満載でお届け。大会前の必需品として、ぜひ!!文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)
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W杯メンバーに選出された中村航輔が負傷後のサポートに感謝。「いまの自分があるのはその方々のおかげ」
31日、日本サッカー協会がロシアW杯に挑む日本代表のメンバー発表。柏からはGKの中村航輔が選出された。柏の在籍選手としては02年の日韓ワールドカップに出場した明神智和(長野)以来2人目で、柏のアカデミー出身選手としては明神、酒井宏樹(マルセイユ)に続く3人目のW杯戦士となる。
メンバー選出を受け、夜の19時から日立台の会見場で取材に対応した中村航輔は「率直に(W杯は)目指していた舞台なので、そこにいけることがうれしい。日本代表の責任を感じながら結果で語れるようにしたい」と意気込み、チームとしては「まずは1勝。チームの目標でもあるグループリーグ突破を目指したい」と語った。
一時はロシア行きも危ぶまれた。20日のJ1第15節・名古屋戦のラストプレーで脳震盪と頸椎捻挫の重傷を負うと、2日間の入院を余儀なくされた。それでも、順調にリハビリをこなし無事にメンバー入り。「まずは本当に運がよかったと言っていいと思う。その中でも豊田スタジアムのドクターやグランパスの関係者、レイソルのスタッフ、病院の関係者もそうだけど、いまの自分があるのはその方々のおかげだと思っているので、本当に感謝している。いまサッカーができていてよかった」と感謝の言葉を述べた。
正GKの川島永嗣の牙城は堅いが、何が起きるか分からないのがW杯本大会。「高い壁を越えたときに見える景色は本当に素晴らしいものがあると思っています。それを見られるかは本当に自分次第だと思う」と自身が語るように、最善の準備を尽くし、本番を迎えたい。
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文・写真:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当) -
日本代表に選ばれたC大阪のMF山口蛍。誓ったのは“泥臭く、ファイトする”こと
31日、ロシアW杯を戦う日本代表23名に、C大阪から山口蛍が選ばれた。
発表会見後に東京都内で行われたメンバー選出会見にて、山口は「今回のロシアW杯メンバー23人に選ばれたことは本当にうれしく思いますし、日ごろから自分をサポートしてくれているセレッソ大阪の皆さんはもちろん、家族もそうですし、いろいろな人に感謝したい。本大会では、しっかりと戦ってきたいと思います」と第一声を発した。
自身にとって激動の4年間。この4年で一番成長した部分を問われると、「何が成長したかは、実際、ロシアのピッチに立ってみないと分かりません。いま、ここで何が成長したかを言うことは難しいと思います」と山口らしい率直な受け答え。
その上で、「自分の出せるモノは全部出したいし、できるだけいい結果を持ち帰ってきたい。自分はやっぱり守備の部分が一番求められると思うし、ファイトする、泥臭く戦うことを(プレースタイルとして)作ってきたので、それをW杯という舞台でも見せたい」とキッパリ語った。
奇しくも4年前の最後の試合がコロンビア戦で、今回の最初の試合もコロンビア戦。「前回、あれだけコテンパンにやられた(1●4)ということで、そのリベンジというか、前回のような戦いをしてはいけないという思いはある。自分と対峙する相手のキーマンは、自分が必死になってつぶさないといけない」とグループリーグ初戦に向けて闘志を燃やした。
苦しい時期を支えてくれた人たちや、セレッソ大阪への感謝、前回大会のリベンジ、そして、惜しくも今回のW杯メンバーからは外れた「キヨくん(清武弘嗣)と(杉本)健勇の思いも背負って」戦う、自身2度目のW杯となる。
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文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)
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昌子源と植田直通が見据えるのはW杯“出場”。「鹿島を代表して頑張ってきたい」
31日、日本代表に選出された昌子源と植田直通がそろってカシマスタジアムで記者会見を行った。
初めてのW杯となる二人は、初々しい表情を見せる場面もあり、メンバー発表をテレビで見ていた植田は「僕の名前を聞いたときはひと安心しました」と正直な気持ちを口にした。
30日のガーナ戦ではともに出場機会はなく、ベンチで試合を眺めることに終始したが、昌子が「メンバーに選ばれただけでなく、しっかり試合に出て、日本の勝利に貢献できるようにすることを目標にしたい」と話せば、植田も「個人としても、試合に出ることが一番だと思う。日本の力になるために日々の練習にしっかり取り組みたいと思います」と意気込んでいた。
また、鹿島でCBとしてコンビを組む二人がともに選出されたことについて、植田は「源くんと二人で選ばれたことは嬉しく思います」と喜びを露わにしていた。
代表選出には落選した三竿健斗ら鹿島のチームメートだけでなく、いまは北九州でプレーする本山雅志からも連絡があったという。二人は「鹿島を代表して頑張っていきたい」と繰り返していた。
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文・写真:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)
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新潟から世界へ。“3度目”のW杯へ臨む酒井高徳へ、恩師からのエール。
31日、ロシアW杯のメンバー発表が行われた。新潟でプロデビューし、現在はドイツのハンブルガーSVに所属する酒井高徳が、前回大会に続きメンバー入りを果たした。
酒井は所属マネジメント会社を通じて「2014年ブラジルでの敗戦、そして出場できなかった悔しさを糧にこの4年間を必死で日々過ごしていました。日本のサポーターの皆さんと一丸となり戦い抜けるように、自分のできることを全力で頑張ります。また、僕は新潟で生まれ、新潟で育った選手でもあります。新潟県民の代表としてロシアの地で戦いたいと思います」とコメントを発表した。
この一報に、「うれしいです」と喜びをかみしめたのは、酒井の新潟ユース時代の恩師であり、現在はJ2新潟のヘッドコーチを務める片渕浩一郎氏。5月18日からの3日間、ドイツでのシーズンを終えた酒井を新潟の練習生として迎え、日本代表入りに向けたコンディション作りにも協力していた。
昨季からハンブルガーSVで主将を務め、厳しい残留争いを経験した酒井と再会し、「プレッシャーの中でのセルフコントロールや、苦しい中でチームを束ねる力は成長した部分」と片渕氏。「彼はチームにプラスに働きかけるパワーをもっている。ドイツであれだけ厳しい経験をしたことも、選ばれた要素の一つではないか」と頼もしさを増した教え子に期待を寄せる。
酒井がW杯へ行くのはこれが3度目。1度目は2010年の南アフリカW杯のバックアップメンバーとして。2度目は2014年のブラジルW杯に選ばれたが、出場機会はなかった。「W杯に3回行ける選手は、そうはいない。自分らしくプレーして、あいつらしい立ち居振る舞いをしてくれたら、その場に立てると思う。W杯に“行った”ではなく、“出た”証として、爪痕を残してほしい」とエールを送った。
新潟は今季15年ぶりに戦うJ2リーグで現在11位と波に乗れない状況だが、「ぼくらもリーグ戦ではずみをつけて、少しでもいい報告ができるようにしたい」と片渕氏。いつも古巣を気にかけてくれるという酒井に心配をかけないよう、チームの巻き返しも誓った。
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「身が引き締まる思い」。幾度の苦難を乗り越えてきた東口順昭、初の檜舞台へ
W杯ロシア大会のメンバーに名を連ねたG大阪の東口順昭が31日、パナソニックスタジアム吹田内で記者会見を行った。
5大会連続でW杯本大会に選手を送り出しているG大阪だが、G大阪のGKとしては初めてのW杯戦士となる東口。会見の冒頭で「このたびは自分の夢でもあるW杯のメンバーに選出されて身が引き締まる思いです。ただ、僕の夢はここで終わっていないのでW杯で日本の勝利のために貢献できるように頑張ってきたい」と意気込みを口にした。
記者との質疑応答ではG大阪のユースに昇格できず、決してエリート街道を歩んできたわけでない、との質問も飛ばされたが、東口は会見に同席した上野山信行取締役に「(ユースに昇格できなかったのは)何でなんですかね」と質問し、大阪人らしく笑いをとる場面もあった。 「すべてが初めてなので、どうなるんやろうという緊張と不安と、そっちのほうが強い」と話した東口だが、ケガを乗り越え手にしたロシア行きの切符。Jリーグを代表する守護神の存在感を見せつけたい。
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データ満載でお届け。大会前の必需品として、ぜひ!!文・写真:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)
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ファンマがイニエスタの活躍に太鼓判。自身も同郷の英雄との対戦を熱望
長崎のファンマが同国のスーパースターのJリーグ入りを歓迎した。
先日、発表されたスペイン代表のアンドレス・イニエスタの神戸への加入はスペイン出身のファンマにとっても大きなニュースだったようで「彼がJリーグにくることは日本にとっていいことだと思いますし、彼のプレーからいろいろなことを学べるんじゃないかなと思います」とJリーグがさらに成長していくために間違いなくプラスに働くという考えを示した。
イニエスタにとっては初めて母国以外でプレーすることになり、環境の違いにも適応していかなければならない。そういった点ではファンマはすでにその経験をし、結果も残しているいわば先輩という立場になる。それでも、「イニエスタも日本に順応できると思いますし、彼自身のプレーが神戸のスタイルを作り上げるようなものになると思います」と自身の経験を踏まえたうえでイニエスタに太鼓判を押した。
中断期間明け最初のリーグ戦で神戸と対戦する長崎だが登録期間の都合でイニエスタがこの試合に出場することはできない。「最初の神戸戦では登録が間に合わないので対戦できませんが、それ以降、彼とプレーできる機会があれば大変光栄なこと」とファンマもアウェイでの対戦が叶うことを願っていた。
文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)
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U-19日本代表の安藤瑞季(C大阪)がU-19大学選抜とのトレーニングマッチで2得点。「俺らしさは出せた」
28日から6月2日までJ-GREEN堺で行われているU-19日本代表候補のトレーニングキャンプ。その3日目となる30日、U-19大学選抜とのトレーニングマッチが行われた(45分×4本。1本目3-1、2本目0-0、3本目1-0、4本目1-0の計5-1でU-19日本代表候補が勝利)。
その中で、1試合目の60分まで出場して2得点を決めたのが、背番号9を身につけて出場したC大阪の安藤瑞季。22分に先制される展開となったが、33分、36分といずれもゴール前でのこぼれ球にいち早く反応し、鋭い嗅覚でゴールに流し込んだ。
自身のプレーやチームの結果について、「”影山ジャパン”として結果を残したかったし、自分自身、競争に勝ち残っていかないといけない。チーム(C大阪)であまり試合に出られていないぶん、アピールしたい気持ちは強かったので、点をとれたことはよかった。周りの選手のパスやフォローのおかげでもあるので、味方に感謝したい。ゴール前では落ち着いてシュートを打てたけど、今日のテーマとして、ガムシャラにやろうと思っていた。そういう意味では、俺らしさは出せたと思う」と手ごたえを口にした。それでも「もっと攻撃の質を上げていかないといけないし、守備の連動性もまだまだ足りない」と反省することも忘れない。
このU-19日本代表は、今年10月に開催されるAFC・U-19選手権を突破して、来年、ポーランドで行われるU-20W杯で活躍することを目標にしている。AFC U-19選手権でのグループステージの対戦相手も決まった(イラク、タイ、北朝鮮)ことで、「よりモチベーションは高まる」と気合いは入る。
チームに戻れば、6月2日にはJ3第12節、G大阪U-23との”大阪ダービー”も待っている。コンディションを含め、出場機会を得るかどうかは流動的だが、「セレッソの選手として大阪ダービーには負けられないし、サポーターのためにも勝ちたい。出るかどうかは分からないけど、出たら、今日の2得点の勢いを持ち込んで、ゴールを決めたい」と力強く話した安藤。U-19日本代表ではチームメートであり、今キャンプ中に「一緒に温泉に入って、いろんな話をした」GK谷晃生と、今度は敵味方に分かれての一戦となる。
文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)
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清水が藤枝と練習試合。結果も内容も不安が残る試合に
清水は30日、藤枝MYFCと練習試合(45分×2本)と紅白戦(45分×1本)を行った。
その練習試合、清水が7分にCKから立田悠悟のゴールで幸先よく先制する。しかし、そこから藤枝にパスを回される時間が続き、22分には中央から崩されて失点。さらに押し込まれる時間となったが、29分にゴール前でFKを獲得する。石毛秀樹のボールに、ファーでフレイレが合わせて、再び突き放した。
立田を除くフィールドプレイヤーを入れ替えて臨んだ2本目は、1本目よりチャンスの形こそ増えたものの、追加点を奪うことができない。逆に20分にクロスからダイビングヘッドで押し込まれて同点にされると、試合はそのまま終了。J3の藤枝を相手に、2本合計2-2。内容的にも、試合前日にヤン・ヨンソン監督は、「ボールをつないでいきたい」と意気込みを見せていたが、逆に相手にボールを持たれる展開となり、「求めていた形ができなかった」とうなだれる。1週間後に迫った天皇杯2回戦FC今治戦に向け、不安が残る試合になった。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
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日本代表対ガーナ代表のパブリックビューイング仙台会場で、渡邉晋監督がトークショーに登場
30日、仙台の渡邉晋監督が、日本代表対ガーナ代表のパブリックビューイング仙台会場で開催されたトークショーに登場。W杯への期待や、仙台の現況について語った。
30日に日産スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ・日本代表対ガーナ代表は、日本各地でパブリックビューイングが開催された。宮城県サッカー協会が主催した仙台会場でのイベントでは、特別ゲストとして仙台の渡邉晋監督が登壇。宮城県サッカー協会の竹鼻純専務理事との掛け合いのもと、W杯や日本代表の戦いを楽しむトークを展開した。
渡邉監督はまず今季ここまでの仙台の戦いについて、「力負けしたゲームはなかったものの、もったいない試合も多かった。これからにも期待してください」と振り返った。
そして話題がW杯に変わると、子供時代のヒーローは当時のフランス代表・プラティニであったことなどを明かし、W杯は「大会をとおして、さまざまな国の文化を知ることができる」ということを楽しみの一つに挙げた。戦術が洗練されているドイツや、スタイルが変わりつつあるイングランドに注目しているという。
日本代表については、このガーナ戦で新たに[3-4-2-1]を採用していることに着目。仙台と同じ基本フォーメーションながらどのような動きをするかということなどをポイントに、試合中継を観戦する間にも楽しい解説コメントを入れた。なお、日本代表で注目している人物は、手倉森誠・森保一の両コーチとのこと。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)