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仙台の関口訓充、思い出のヤマハスタジアムでの磐田戦を前に復調。「どこまで躍動できるかが問われている」
仙台のベテラン・関口訓充が、5日のJ1第20節・磐田戦を前に調子を上げている。
4月10日に、6年ぶりに仙台へ復帰した関口は、左ウイングバックとして活躍。7月11日の天皇杯3回戦・大宮戦(1○0)でも勝利に貢献したが、7月15日の練習中に右脇腹を痛めて戦線離脱。復帰まで時間がかかったが、磐田戦を前に調子を上げてきた。暑い静岡県内での練習となった4日のミニゲームで、声でもサイドを駆けるプレーでも元気なところを見せていた。
「チームに迷惑をかけてしまった。ピッチに出られたら、締めるべきところを締めるとか、強くいくべきところでいくとか、そういう役割をしたい」。前々節・C大阪戦(2△2)で最後に追いつかれた場面や、前節・名古屋戦(1●2)で前半に2失点した場面のようなスキを見せないための試合運びを、意識しているという。
次戦の会場のヤマハスタジアムは、彼にとって思い出深い場所だ。08年のJ1・J2入れ替え戦で悔しい思いをしたこともあれば、10年のJ1開幕戦でJ1デビューとJ1初勝利を飾ったこともある。「そういうピッチ上でどこまで躍動できるかが問われていると思うので、それをチームの勝利につなげられるようにしっかり戦いたい」。まずは試合に出場するための競争を勝ち抜かなければならないが、彼の闘志のこもったプレーはチームに刺激を与えている。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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山口のサポーターの思いも胸に。G大阪移籍の小野瀬康介が早ければ5日にもJ1デビュー
2日前、山口のサポーターら約300人に見送られた小野瀬康介が3日、G大阪に移籍後初の練習をこなした。非公開練習で行われた練習後、取材に応じた小野瀬は「ガンバは誰もが知るビッグクラブだと思うので、(オファーを受けて)結構早くガンバにいくと決めました」と胸の内を明かした。
G大阪での定位置争いに自信を見せる小野瀬だが、温かく送り出してくれた山口のサポーターについては「そういう人たちを忘れないように感謝の気持ちをもってやりたい」とキッパリ。また霜田正浩監督についても「プロのサッカー選手とはどうあるべきかとか、ミーティングで言葉をかけられたことが役に立った」と感謝の言葉を口にしていた。
すでに選手登録も終わっており、最短ならば5日のアウェイ・名古屋戦がJ1デビュー戦となる。
文・写真:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)
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「いつもリアルゴールドを…」。大分の岩田智輝、新潟所属・梶山陽平の思い出を振り返る
明治安田J2第25節・愛媛戦から右CBで2試合連続フル出場の岩田智輝。ウイングバックの松本怜と連係しながら右サイドの攻撃を活性化させている。今週も5日に開催される第27節・新潟戦に向けてトレーニングに余念がない。
新潟には7月16日にFC東京から梶山陽平が期限付き移籍加入。梶山は13年8月から約5ヵ月間、大分でプレーしたことがある。短期間の在籍だったため単身赴任で選手寮に住んでおり、寮では大分U-18の選手たちが「寮に梶山がおる!」と、有名選手と一つ屋根の下で暮らすことにざわめきたったものだった。
当時高1だった岩田は寮生活でも持ち前のマイペースぶりを発揮しており、梶山との絡みはほとんどなかったそうだが、13年のJ1第21節浦和戦での梶山のFKによる得点は鮮烈に覚えているという。「すごくうまい人ですよね…」と5年前の記憶に遠い目をしたが、「梶山さんは練習の行き帰りにいつもリアルゴールドを持っていました」と、やけにリアルなイメージも蘇らせた。
ここ2試合は梶山もベンチ入りしており、新潟デビューが待たれるところ。大分銀行ドームでそれが叶えば、あの頃はまだ高校生だった大分の若き生え抜きとの対戦も見られそうだ。
文・写真:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)