EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

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  • 飢える京都の岩崎悠人。岐阜戦で狙うは、アジア大会にはずみをつける一発

    飢える京都の岩崎悠人。岐阜戦で狙うは、アジア大会にはずみをつける一発

     14日にネパールとの初戦を迎えるアジア大会U-21日本代表。京都から選出されているFW岩崎悠人も、11日のJ2第28節・岐阜戦後にU-21代表に加わり、アジア大会に挑む予定だ。

     最近の試合ではキレのある突破をたびたび見せ、好調を維持している岩崎だが、前節・山形戦では5試合ぶりに先発から外れた。プロ2年目の今季はわずかに1ゴールと不本意な成績しか残せていないだけに、「アジア大会前に点を取りたかったけど、(先発を)外されましたね…」と、表情は少々曇りがち。

     それでも、U-21代表合流前の最後のJ2リーグ戦となる岐阜戦を「大事な試合」と位置づけ、集中力を高めている。アジア大会に向けはずみをつける上でも、9試合ぶりに勝利した前節をJ2残留圏への浮上の足掛かりにしたいチームにとっても、是が非でも結果を残したい一戦だ。

     「勝ち続けていかないと。山形戦はトゥーさん(闘莉王)に頼りっぱなしだったので、(山形戦のレッドカードで)トゥーさんが出られないことに不安はあります。でも、トゥーさんがいない中で勝てれば自信になりますからね」

     京都にはこの夏、パスの出し手となれるMF金久保順、MF庄司悦大が新加入した。その二人の存在は岩崎にもプラスの効果をもたらしている。これまでは単独でドリブルを仕掛ける局面が多かったが、ゴールへのイメージがより明確になってきたようだ。

     「金久保さんや、庄司くん、シゲくん(重廣)がいるので、ロングボールだけじゃなく、スルーパスを受けてゴールという形も狙っていきたいです」

     U-21日本代表の躍進のためにも、アジア大会前ラストゲームで、岩崎がストライカーとしての本能を呼び覚ますことを期待したい。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)

  • 来季トップ昇格内定の本間至恩と岡本將成。新潟期待の二人が飛躍を誓う

    来季トップ昇格内定の本間至恩と岡本將成。新潟期待の二人が飛躍を誓う

    (写真)来季のトップ昇格が決まった本間(右)と岡本(左)

     新潟U-18から来季のトップチーム加入内定のMF本間至恩、DF岡本將成の囲み取材が6日、聖籠町のアルビレックス新潟クラブハウスで行われた。

     ともに第一声で「うれしく思っています」と語ったが、本間は「プロでやっていくことしか考えていなかった。昇格が決まってすごくうれしかったけれど、調子に乗ったら終わる。ここからどれだけ努力できるかが勝負だと思っている」、岡本は「伝えられたのは7月の初め。早くて驚いたが、これだけ早いということは(トップの)戦力としても見られていると思う。自分の力で勝利に貢献できたら」と、早くもプロへの自覚を高めている。本間は昨季から、岡本は今季からトップチーム2種登録されており、本間はここまで5試合、岡本は1試合の公式戦出場を経験している。

     新潟県出身の本間は、テクニカルなドリブルからのシュートや正確なラストパスが武器。「観客のみなさんをワクワクさせるプレーができたら」と意気込む。小学1年生から新潟のサッカースクールへ通い、朝日SCを経て新潟U-15、新潟U-18。U-15日本代表、U-16日本代表候補も経験した。当時チームが所属していた高円宮杯U-18プレミアEASTで17試合に出場し4得点を挙げるなど、高校1年次から主力として活躍。昨季から10番を背負い、今季は高円宮杯U-18プリンス北信越でチーム最多の7得点を挙げている。

     また、昨季出場したルヴァンカップグループステージ第7節・神戸戦(0●1)では、華麗なダブルタッチで相手二人をかわしてゴール前へ進入し、FW鈴木武蔵(現・長崎)へ決定的なラストパスを出して観客を沸かせた。プロの舞台で「ドリブルは得意なので通用したが、相手が手で押さえてきたりするので、フィジカルを鍛えたい。90分戦えるようしっかり体を作りたい」とこれからを見据える。

     一方の岡本は高さとスピードを兼ね備え、ロングフィードで攻撃の起点にもなれるCB。地元・富山県のTOHRI FCを経て、新潟U-15、新潟U-18。U-15日本代表、U-16日本代表候補に選ばれたほか、U-17Jリーグ選抜としてオランダキャンプに参加した経験がある。今季は高円宮杯U-18プリンス北信越でDFながら4得点を記録。特に第11節には、首位を争う新潟明訓高との直接対決で同点ゴールを挙げ、貴重な勝点1獲得に貢献した。

     また、今季ルヴァンカップグループステージ第3節・横浜FM戦(1●3)でトップチームデビュー。2度の警告を受けて退場となる苦い経験も味わったが、「対人の強さはプロでもやれる部分があった。課題はオフ・ザ・ボールのポジショニング。高校年代は身体能力でカバーできるが、プレースピードが速いプロの世界ではそこを考えてやらないと」と、経験を成長へとつなげてきた。トップ昇格について「僕らの学年は13人いるが、全員ができることではない。この世代の代表として、みんなのぶんも頑張りたい」と、チームメートの思いも背負って新たな舞台での飛躍を誓った。

    文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)