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古巣の横浜FC戦に意気込む讃岐・市村篤司。思い出深き三ツ沢で「何かしてやろうという思いはある」
讃岐在籍2年目の市村篤司。4年在籍した古巣・横浜FC戦を今週末に控え、「まずは練習でしっかりアピールをして、メンバーに入って、横浜FCサポーターの皆さんにも元気な姿を見せられれば一番いいな」と気持ちを高める。
昨季のアウェイ戦はケガの影響で帯同することもかなわなかった。それだけに今週末の一戦に関しては多からず意識している様子。横浜FCの思い出としてはスタジアムが最も印象に残っているようで、「三ツ沢は選手とサポータの距離も近く素晴らしいスタジアムでした。在籍最後の16年には第14節・C大阪戦(1△1)で得点した思い出もあり、出場できれば三ツ沢で何かしてやろうという思いはあります」と言葉にする。
讃岐の現状に目を向けると右SBのメンバーは流動的。「それぞれの選手にそれぞれのよさがあります。とはいえ、(直近で)自分が先発出場した第23節・福岡戦(1●3)では勝つことができませんでした。出場したときにチームを勝利に導くことが最も重要だと思っています。内容がどうであれ、まずは結果にこだわってやりたいです」と結果の重要性を口にする。古巣相手という動機づけで奮起し、ポジションも結果も掴み取ってもらいたい。
文:柏原敏(エルゴラッソ讃岐担当)
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新潟の渡邊凌磨が練習試合で初ゴール。アピールを続けて救世主へ
12日、新潟は聖籠町の専用練習場で明海大と練習試合を行い、1-1で引き分けた。
先制点は19分に新潟。右サイドを仕掛けた伊藤優汰のクロスに、左サイドハーフの位置から中央へと走り込んでいた渡邊凌磨が頭で押し込んだ。「優汰くんからいいボールがきたので、当てるだけだった。ヘディングはドイツに行って得意になりました」と渡邊。7月にインゴルシュタットから加入し、第25節・東京V戦からリーグ戦3試合連続途中出場していたが未得点。これが新潟での初ゴールとなった。
チームは前日のJ2第28節・栃木戦に0-3で完敗し、4連敗で19位と低迷中。鈴木政一前監督の解任を受け、暫定的に指揮をとる片渕浩一郎ヘッドコーチは「昨日のサブメンバー、メンバー外の選手のアピールの場」と位置づけ、「個人で輝くより、チームを輝かせることができるか。そういうところをポイントに見た。少なからず、見えた選手もいた」と、この試合を見つめていた。渡邊については「『決めて、やる』という遂行力があるが、状況やエリアに応じて『やめる』という選択肢ももってやれるといい」とその伸びシロを語った。
渡邊自身も「まだ迷いながらやっているし、ミスも多かった」と振り返る。「味方に合わせるのか、個人の判断でいくのか。プレスももっといけるけれど、自分一人だけいって周りがついてきていないときもある。ついてくることを求めたいし、一人でいくのではなく周りに合わせることも必要」と、ピッチの中で感じとりながら、連係向上に努める。
ただ、攻撃的選手として、得点はアピールの第一歩となった。「もっと試合に使ってほしい。こういうところで結果を見せて、使わざるを得ないようにしたい」。J1復帰へ向け、巻き返しが必須なチームの救世主に名乗りをあげる。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)