EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.8.14(Tue)

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  • 憧れの先輩、仲良しの先輩。浦和の岩波拓也、思い入れのある二人と対峙へ

    憧れの先輩、仲良しの先輩。浦和の岩波拓也、思い入れのある二人と対峙へ

     以前からの憧れの先輩と、切磋琢磨した仲良しの先輩。思い入れの深い二人と対することになったのが、岩波拓也だ。岩波が所属する浦和は15日、磐田との対戦を控える。

     神戸U-18時代から間近でそのプレーを見て、またともに戦った12年にはそのすごさを目の当たりにしたのが、磐田の大久保嘉人という存在だ。岩波にとって「Jリーグで一番好きな選手」であり、「一番、対戦してやりがいを感じられる選手」だという大久保。「ゴール前の嗅覚、一発もある。いるだけで脅威を与えられる」と評する、憧憬の的となっている。今節は、左に流れて右CB岩波と数多くマッチアップすることも予想される。

     そしてもう一人が、磐田の守備ラインに君臨する高橋祥平。神戸時代の15、16年にCBのコンビを組んだ。足下の技術があり、スピードもある。1対1にも強い。そんな高橋という先輩を横にしてプレーした岩波は、「自分の評価を上げてくれた」とも話す。「やんちゃだけど、いい人」の高橋と気が合った岩波は、同じ時間を多く過ごして彼から多くを学んだという。高橋とはセットプレー時などで激しく位置取りを争うこともあるだろう。

     ここ2試合、浦和は1分1敗と結果を出せず。磐田とは同勝点で並ぶ。ホームゲームで勝利を求められる状況だ。どうしても「先制点がほしい」(岩波)現状にあり、そのために岩波ら守備陣は失点を許されない。「楽しみだけど、負けられない」。岩波の、大久保や高橋とのせめぎ合いに注目だ。

    文:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)

  • 京都、今季初の連勝で見え始めた反攻の兆し。それでも石櫃洋祐は、「まだまだ、やらないといけないことがある」

    京都、今季初の連勝で見え始めた反攻の兆し。それでも石櫃洋祐は、「まだまだ、やらないといけないことがある」

     シーズンも残すところあと3分の1。長丁場のリーグ戦がいよいよ佳境に向かう8月に入り、J2最下位に沈む京都にようやく浮上の兆しが見え始めている。

     前節・岐阜戦は2点を先行されるゲームをひっくり返し、今季初の2連勝を果たした。2点差を逆転した勝利も今季初で、前々節・山形戦ではこれも今季初となるクリーンシートを達成している。バイタルエリアを相手に自由に使われるなど、ゲーム内容にはまだまだ課題が残るものの、ここにきて“勝ち切る”成功体験を連続して手に入れることができたことは大きい。

     自陣で奪ったボールを一気のカウンターにつなげ、岐阜戦の逆転ゴールの起点となった石櫃洋祐に話を聞くと、「失点の仕方はちょっと安かった。だけど、その中でもみんながあきらめずに、相手に向かっていっていた」と手ごたえを口にしながらも、「まだまだ、やらないといけないことがある。自分たちは前に進んでいくしかないから」と、気を緩める気配は見せない。

     現在は、20位・讃岐、21位・熊本、最下位・京都が勝点1差ずつで並ぶ状況。18日のJ2第29節・山口戦で京都が3連勝を達成すれば、最下位脱出、そしてJ2残留圏への浮上も見えてくる。

    「次が本当に大事になる。相手に勝つために良い準備をすることだけ考えたい」。京都が誇る右サイドの鉄人は、目の前の山口戦に必勝の覚悟で臨むつもりでいる。

    文・写真:川瀬太補(エル・ゴラッソ京都担当)

    京都、今季初の連勝で見え始めた反攻の兆し。それでも石櫃洋祐は、「まだまだ、やらないといけないことがある」

  • 横浜FMがパルメイラス所属のDFチアゴ・マルチンスを獲得。早速合流し、「順位を上げるためにここに来た」と意欲

    横浜FMがパルメイラス所属のDFチアゴ・マルチンスを獲得。早速合流し、「順位を上げるためにここに来た」と意欲

     14日、横浜FMはブラジルのパルメイラスに所属するDFチアゴ・マルチンスを期限付き移籍で獲得したことを発表した。

     12日に来日していたチアゴ・マルチンスはこの日から横浜FMのトレーニングに参加。相手をつけずに攻撃の形を確認するシャドープレーでは控え組の3バックの中央、11対11では仮想・名古屋として[4-4-2]を形成した控え組のCBとしてプレー。ブラジル全国選手権がシーズン半ばに差し掛かっていることもあり、フィットネス、コンディションは万全の模様。初日からフルメニューをこなした。

     合流初日は「まだ時間がなくてみんなの前で挨拶したぐらいだった」ようだが、「今後は話をしていくことでみんなのことを理解していくと思うし、溶け込みたい」と語った。また、「僕は(横浜FMの)順位を上げるためにここに来た。ビルドアップに注目してほしいし、スピードやカウンターになった時の切り替えの速さも特徴。1対1も好き」と真剣な眼差しでアピールしていた。

     一方、アンジェ・ポステコグルー監督は「今日はちょっとの時間を見ただけだが、6ヵ月ぐらいパルメイラスの試合は見てきたし、彼のプレースタイルは頭に入れている。守備的にも強いし、足元もすごくうまい。これからどうフィットしていくか楽しみ」と話すと同時に、「ずっと追ってきた選手なので来てくれたことをうれしく思う」とブラジル人DFの獲得を喜んだ。

     15日の名古屋戦は登録が間に合わず出場できないが、早ければ19日の鹿島戦がデビュー戦となる。ポステコグルー監督は3バックの準備も進めるなど、即戦力としての活躍が期待されているチアゴ・マルチンス。横浜FMの巻き返しのキーマンとなれるか。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 横浜FM、3バックへ移行!? 山中亮輔は偽サイドバックから卒業か

    横浜FM、3バックへ移行!? 山中亮輔は偽サイドバックから卒業か

     横浜FMがあす15日に行われる明治安田J1第22節、名古屋戦にフォーメーションを変えて臨む可能性が出てきた。

     アンジェ・ポステコグルー監督が就任した今季、中盤の形が変わったり試合途中から2トップになるという変化はあったものの、一貫して4バックで戦ってきた横浜FM。しかし名古屋戦前日の14日の練習で主力組と見られるチームが採ったのは[3-6-1]または[3-4-2-1]と言える形だった。GKは飯倉大樹、最終ラインに右から栗原勇蔵、中澤佑二、ドゥシャンが並び、ボランチは喜田拓也と扇原貴宏、ウイングバックは右に松原健、左に山中亮輔、シャドーは左が天野純、右は山田康太とオリヴィエ・ブマルが交代で入り、1トップにウーゴ・ヴィエイラという布陣になった。

     ポステコグルー監督は3バックを採用したことについて「柔軟性を持っていろんなことを試したいということだったので特別なことは何もない。新しい選手(チアゴ・マルチンス)を獲得できたのでいろんなことが試せる。(移籍の)ウインドウが開いている時にセンターバックを取れれば試してみたいと思っていた」と理由を説明した一方、名古屋戦については「(3バックでスタートするかは)明日になってみないと分からない。もしかしたら試すかもしれないし、日曜日に試すかもしれない」と明言を避けた。

     また、前節の湘南戦で負傷した仲川輝人に代わる形でメンバーに入り、3バックの一角に入った栗原はこのままなら今季リーグ戦初出場となることに「遅い開幕戦」と笑いながら、「立場的にあれこれ言っていられないから一生懸命やるだけ。結果があまり出ていない状況だから何とか結果を出したい。やるかやられるか世界だから」と闘志を燃やしている。

     中でもプレーに大きな変化が出そうなのがサイドバック。4バックの際には中央に絞ってボランチ化する“偽サイドバック”が今季の横浜FMの特徴のひとつだが、山中は「プレーは180度変わる。インサイドを取ることはなくなる」と話した。その一方、「推進力とか僕の特徴は生きてくる。サイドに張って1対1を仕掛けるほうが得意だし、僕のところで違いを出せるように意識したい」と意気込んだ。

     ポステコグルー監督は豪州代表でもそうだったように伝統の4バックを3バックに変えるのか。そしてその布陣がどんな内容や結果を生むのか。横浜FMの戦いに注目だ。

    文:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 神戸・吉田孝行監督、イニエスタ&ポドルスキの同時起用は「バランスが非常に良かった」

    神戸・吉田孝行監督、イニエスタ&ポドルスキの同時起用は「バランスが非常に良かった」

     前節・磐田戦で[4-3-3]の布陣を組んだ神戸。左インサイドハーフにアンドレス・イニエスタを配置し、ルーカス・ポドルスキを右FWに置いた。とはいえ、ポドルスキは実質的には右サイドのチャンスメーカーとして機能させていた。これについて吉田孝行監督は「バランスが非常に良かった」と手ごたえを口にしている。

     指揮官が強調したのは、両サイドのコンビネーション。右サイドは、ポドルスキの内側に郷家友太、サイドバックに三原雅俊、左サイドはイニエスタの外側に古橋享梧、サイドバックにティーラトンを起用した。「それぞれ3人ずつの関係が良く、そのバランスをナオ(藤田直之)が見た。ルーカスとアンドレスは遠くてもお互いを見合うことができる」とし、チームとして取り組んできた幅を使った攻撃が機能した背景を語った。

     チーム全体の走行距離は、99.511㎞と100㎞を割る少なさだったことも驚きだった。指揮官は「内容的にも手は抜いていない中で、うちが賢くサッカーをした証拠だと思う。(ポゼッションの)最初のポジショニングが良かった。そこはずっと取り組んできて浸透しつつあるし、無駄な動きがなくなってきている」とし、積み上げたサッカーの前進を実感しているようだ。

     この距離感に関連し、アンカーを務めた藤田はイニエスタのポジショニングに触れる。「アンドレスは自分が顔を上げたとき、インサイドでパスを出せる位置にいてくれる。 『テンポを速くしよう』と監督からは言われているし、アンドレスにもマークはついているので、その場合はリターンをもらいに行けばいい。フリーなら運んでくれるし、良い距離感でやりやすい」。初となるイニエスタとポドルスキの共演だった磐田戦は、2人に限らず選手やチームの成長を確認できた試合とも言えそうだ。

     その神戸は今節、磐田戦に続いてホームに首位・広島を迎える。吉田監督は広島の特長に警戒心を強める一方で、「まだ1試合良かっただけ。相手の分析はするけど、 いまチームは自分たちのスタイルを築いていく段階に入っている」と語気を強めた。布陣は色々なパターンを用意しているという指揮官だが、貫くのは攻守が連動したパスサッカー。堂々と首位撃破に挑みたい気持ちを語っていた。

    文:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)

  • G大阪への感謝を口にした神戸移籍の長沢駿、「みんなの前で挨拶するときに、泣きそうになった」

    G大阪への感謝を口にした神戸移籍の長沢駿、「みんなの前で挨拶するときに、泣きそうになった」

     13日、神戸への期限付き移籍が発表されたG大阪の長沢駿が練習後、囲み取材に応じた。もっとも、律儀で礼儀正しい長沢だけに、記者が駆け寄る前に自ら番記者らのもとに出向いて、移籍への思いなどを明かしてくれた。以下、一問一答でお伝えする。

     

    「やっと今日みんなに挨拶をして整理がついた感じなので、これで神戸のために全力で戦えるかなと思います」

    --決断の決め手は?

    「神戸の方達がすごく熱心に誘ってくれたのもそうだし、熱い思いもいただいたので、それが一番デカかったのかなと思いますし、今までもガンバでそうでしたが、自分自身も神戸のために戦いたいと本当に思ったので、それが決め手だったと思います」

    --神戸でも熾烈な争いが待つが?

    「そうですね、外国人選手が多く使われると思いますし、その中で競争に勝っていかないといけない。でもどのチームに行ってもそうだし、僕がガンバに来た時もかなりの競争があったなかで一つずつ課題をクリアしてやってきたと思うので、自分自身を信じてやっていければと思います」

    --環境の変化をまた自身のキャリアアップにつなげたい?

    「そうですね。もちろんそのためですし、今年で30歳なのでまた新たなチャレンジをしたいと思っていたのも事実です。とはいえ、このチームから離れる寂しさもありましたし、みんなの前で挨拶するときには泣きそうな感じもあったので、途中で切り上げた(笑)。途中で止めておきました。それぐらい、本当に素晴らしい人たちに恵まれてここまで来たので、その感謝の気持ちというか、皆も応援してくれているだろうし、いい形で恩返しを。もちろんガンバ相手でもゴールは狙っていきたいと思います(笑)」

    --期限付き移籍だが、G大阪戦も出場は可能?

    「出られるみたいです。出られる形で取ってくれたとは言ってくれているので、そこは思い切り全力でゴールを目指しますが、一番は神戸のために自分の持っているものをすべて出すことができると思って移籍するので迷いはない。楽しんで、素晴らしい選手がいるので。まず半年、神戸のためにやりたいですね」

    --神戸にはワールドクラスの世界的スターもいるが?

    「本当に数少ない選手だけが、ああいう素晴らしい選手とプレーできるわけで、その一員となれるのは僕のサッカー人生でも財産です。もちろん神戸にも素晴らしい選手がたくさんいるので、新しい地で揉みくちゃにされながら這い上がっていきたいと思います」

    文・写真:下薗昌記(エルゴラッソG大阪担当)

  • [本日のエルゴラッソ1面]ノエスタ沸騰 イニエスタの魔法

    [本日のエルゴラッソ1面]ノエスタ沸騰 イニエスタの魔法

    [明治安田J1第12節 プレビュー]
    ■神戸 vs 磐田
    妙技炸裂。かみ合い始めた神戸の歯車

    [明治安田J1第21節 マッチレポート]
    ■G大阪 vs FC東京
    宮本ガンバを初勝利に導いた勝利への執着心

    [明治安田J1第22節 プレビュー]
    ■横浜FM vs 名古屋
    下位直接対決。“反攻”の導き手はどちらのコンビか

    詳しくはコチラ・・・