EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.8.16(Thu)

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  • 復帰間近の千葉・町田也真人は燃えている。きっかけはある偉大な先輩との再会

    復帰間近の千葉・町田也真人は燃えている。きっかけはある偉大な先輩との再会

     千葉の10番がいよいよ復帰間近だ。左肩関節脱臼で長期離脱していたMF町田也真人は今週から全体練習に完全合流し、15日には明海大との練習試合に出場。公式戦出場に向け、調整のギアを上げている。

     5月22日に行った手術からのリハビリ期間について「いやぁ、長かったですね」と本音をぽろり。なかなか波に乗れないチームの助けになれない歯がゆさもあった。だからこそ、「もし自分が出られたときには『もっとやらなきゃな』というのはある」と言葉に力を込める。

     その意識をより強くもたせてくれた出来事が8月にあった。プロ入りした12年から3年間、千葉でともにプレーした元日本代表の山口智氏(現G大阪コーチ)との再会だ。「(当時、)私生活を含めて『甘い』と言われていて、いい意味で厳しさを教えてくれた人。活躍しているところ見せたい人No.1ぐらいの人。そして、あの置き土産をされてしまった人ですね」と偉大な先輩を形容する。

     町田が言う『置き土産』とは、山口氏が千葉で最後のゲームとなった14年のJ1昇格PO決勝の山形戦での出来事。0-1で敗れ、昇格を逸した直後、町田は前半のスコアレス時に負傷で一時ピッチを退いたことについて山口氏から名指しで苦言を呈されていた。「結果が違えば、いい時間稼ぎだったとなるかもしれないが、(その後失点した)結果がすべて。そういうところまでゲームを読めていなかった」と振り返る。

     いまでは「(苦言は)イヤでしたけど、それがあったからいまの自分がある」と言える。そして、久しぶりにかわした山口氏との会話の中で沸々と湧き上がってくるものがあった。

     「自分の中であの人はすごすぎる。聞けば聞くほど、ちゃんと答えが出てくる。『いつも俺の持論だからね』と言ってくれるが、その持論は崇拝するぐらいほぼ正解。(16年に)二ケタ得点をとって『成長してきたと思った』とは言ってくれたが、『2年連続でとらないと評価につながらない』とも言われた。自分がやれることはまだまだあるし、まだまだ甘いとも感じました」

     偉大な先輩から強烈なゲキを受け、思いを新たにした10番。今季、残された10数試合で“見返したい人”に成長を遂げた姿を見せつけるつもりだ。

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • 長崎に加入の大本祐槻、自身初となるJ1挑戦の抱負語る

    長崎に加入の大本祐槻、自身初となるJ1挑戦の抱負語る

     長崎に加入した大本祐槻が抱負を語った。

     昨季、大卒新人ながら岐阜で活躍し、今季は徳島でプレー。しかし、加入半年ながら長崎のオファーを受けると自身初となるJ1での挑戦を決断した。

    「半年という短い間で徳島を出るっていうことを決断するのは簡単なことではありませんでした。でも、サッカー選手である以上、J1でプレーしたいという気持ちがありましたし、J1に挑戦することでもう一つ上の自分に成長できるのではないかと思って決断しました」

     決断に至った理由をそう語っている。翁長聖、飯尾竜太朗に続くワイドの選手の台所事情が厳しかった長崎にとっては待望の新戦力となる。昨季、岐阜で同期としてプレーした古橋亨梧が神戸に、今季、徳島でともにプレーした山﨑凌吾が湘南、大﨑玲央が神戸へと移籍し、活躍を見せている。身近な選手たちがJ1でプレーする姿は大本にはどう映っていたのか。

    「常に亨梧の活躍は岐阜で一緒にやっているときから刺激を受けていましたし、凌吾くんや玲央くんの存在も刺激にはなっていましたけどその3人がJ1に行ったからじゃあ自分もJ1に(移籍する)っていう簡単な理由ではなかった。短い期間でしたけどしっかり考えたうえでの移籍です」

     特に同期である古橋の活躍は刺激になっていたが限られた時間の中で悩みぬいた末での移籍だったようだ。しかし、チームは残留争いの渦中。J1初挑戦とはいえ、即戦力としての期待が懸かる。

    「自分のドリブルの形で得意なのは左のほうなんですが右利きで右サイドで縦に行くっていうのはどうしても日本で行ける選手は少ないと思いますし、自分もそこをやっていかないといけないと思っています。まずはJ1という舞台にビビらずにまずは仕掛けるということを1試合の中でどれだけ続けていけるか。その中でいろいろな仕掛け方を考えて、突破していけたら」

     左右のサイドを問わず、J1の舞台で自分の得意とするドリブルでの仕掛けで挑んでいくことを誓った大本。得点力不足に苦しむチームに新しい風を吹かせたい。

    文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • Jナンバーワンのピンセットの使い手!? 苦労人・島屋八徳が鳥栖加入会見

    Jナンバーワンのピンセットの使い手!? 苦労人・島屋八徳が鳥栖加入会見

     16日、鳥栖は鳥栖市内のクラブハウスで島屋八徳の加入会見を行った。

     Jリーグは17日に第2登録期間が終了となる。締め切り間近のタイミングで徳島からの加入が発表された島屋。本人にとっては12年、JFLからスタートし、足掛け7年でついにJ1の舞台にたどり着いた。

    「今年の夏はJ1からの引き抜きのオファーというのがたくさんあって、J2で一緒に戦った選手たちがJ1でプレーしているというのはすごく刺激になっていました。徳島のJ1昇格という目標を最後まで果たせなかったのは徳島のサポーターの方々には申し訳なく思っています。ただ、自分の夢に向かって鳥栖でJ1に残留して結果を残すことが、そういった方々への恩返しになると信じて頑張ります」

     徳島で一緒にプレーした山﨑凌吾(湘南)や大崎玲央(神戸)といった選手たちがJ1へと舞台を移し、活躍する姿は刺激になったようで、来年1月で30歳を迎えるタイミングで鳥栖から来たオファーに強く心が動かされた。シーズン途中での移籍に徳島のサポーターへの申し訳なさもにじませながら、「自分の夢」と表現した日本最高峰のステージへの憧憬が移籍決断の大きな理由となった。

     マッシモ・フィッカデンティ監督も島屋について「彼は瞬発力や素早いスピードを持っている選手です。それはこれまでのチームになかった特長だと思います。戦術的なオプションが増える」と期待を寄せている。

     「僕はJFLからキャリアをスタートさせて、(社会人として)キヤノンの一眼レフをライン作業で作っていたので、ピンセットの使い方は誰にも負けません(笑)」と会見では本人の「鉄板」という得意のあいさつで記者陣を笑わせるなど、ムードメーカーの一面を早速のぞかせた。

     「(フェルナンド・)トーレス選手も世界のトップでやってこられた人ですし、(金崎)夢生も日本を代表するFWとして結果も残してきている。そういった実力のある選手たちと高いレベルでやれるというのはすごく楽しみ」

     本人が得意というトップ下のポジションで強力2トップを操り、ゴールを生み出せればサポーターの心もしっかりつかめるはず。JFLから這い上がってきた苦労人がワールドクラスの2トップを生かす場面に期待したい。

    文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)

  • 横浜FCが創設20周年に向け『ニッパツ三ツ沢球技場 国内No.1サッカースタジアム化プロジェクト』を始動

    横浜FCが創設20周年に向け『ニッパツ三ツ沢球技場 国内No.1サッカースタジアム化プロジェクト』を始動

     横浜FCは創設20周年を迎えた今季、更なる10年、20年に向けて新しいプロジェクト、『ニッパツ三ツ沢球技場 国内No.1サッカースタジアム化プロジェクト』をスタートさせる。

     このプロジェクトの概要は運営資金と仮設設備強化資金一部の調達に、ANA(全日空)のクラウドファンディング『WonderFLY』を活用し、サポーターから一口3000円からの支援を受け、日本サッカーの歴史とともに歩んできたニッパツ三ツ沢球技場を国内No,1のスタジアムにしようというものだ。

     実際に資金が集まればサッカーをよりファン・サポーターが楽しめるよう、様々な設備導入が計画されている。車椅子の方、小さな子供を連れてスタジアムに訪れる方などが気軽にサッカーを楽しめる設備や、サポーターからの要望が多かったフリ丸くんがデザインされたオリジナルゴミ箱の配置。さらには7月~9月の酷暑が続く時期にはクールミストスポット、10月~12月、3月~4月の寒空のもとでもジェットヒーターで暖まれる場所を設けることが予定されている。

     これらの導入計画はサポーターからの支援がなければ成り立たないものである。そこでプロジェクトに賛同してくれたサポーターの方たちにはクラブ公式グッズなどの豪華特典やJリーグ初の各選手がデザインされる『デジタル選手カード』をプレゼント。このカードは一般的なカードとは違い、スマートフォンの標準ブラウザで、プロジェクト公式サイトを表示させ、画面にカードをタッチすると今回のプロジェクト用に撮影されたスペシャル動画を見ることができる仕組みとなっている。

     このカードは8月18日の第29節・讃岐戦より毎ホーム戦でプロジェクトサポーター登録した方限定に配布を開始。讃岐戦当日には会場内にプロジェクトサポーター登録受付デスクを用意されているため、その場で加入して選手カードをGETすることも可能だ。

     横浜FCはニッパツ三ツ沢球技場を魅力あるスタジアムに進化させるために、新たなチャレンジに挑む。このプロジェクトを成功させるためにファン・サポーターの力を必要としている。

     なお、プロジェクトサポーター登録は、横浜市在住者の方限定となっている。

    プロジェクト公式サイト

    http://www.mitsuzawa.yokohama/project/

    『WonderFLY』

    https://wonderfly.jp/cf/ideas/908

    文・高澤真輝(エルゴラッソ横浜FC担当)

    写真提供:横浜FC

  • 東京Vから横浜FMに完全移籍! DF畠中槙之輔、J1でのプレーを求めた理由について「一番は安西幸輝選手」と同期の存在を挙げた

    東京Vから横浜FMに完全移籍! DF畠中槙之輔、J1でのプレーを求めた理由について「一番は安西幸輝選手」と同期の存在を挙げた

     14日に東京Vから横浜FMへの完全移籍が発表された畠中槙之輔が16日、入団会見に臨んだ。

     久保建英、チアゴ・マルチンスという同じタイミングで加入した選手に続いて会見に臨んだ畠中は、多くのテレビカメラに囲まれると「ヴェルディとは違う雰囲気なので緊張した」と苦笑いした。

     東京Vからの移籍は「ヴェルディが(プレーオフ出場圏内の6位など)良い状況ということ」で難しい決断だったようだが、「去年から少しでも早くJ1でやりたいという気持ちがあった」ことで決断。いくつかのオファーがある中、「昔からのヴェルディのライバルクラブだった」ために悩んだようだが、「勝負の世界と割り切ったら行くべきだと思った」こと、そして「プレースタイルや監督の熱意が好きだと思った」ことで横浜FMを選んだことを明かした。

     また、J1でプレーしたい思いを募らせたのは仲間たちから刺激を受けたことも大きな要因だった。中でも「一番は安西幸輝選手」とジュニア時代からともに過ごしていた仲間の名前を挙げ、「今年から鹿島に移籍してすごく活躍しているのを見ると、自分たちが学んできた環境は間違いじゃなかったと思うし、刺激になった。僕もこいつと同じ舞台でやりたいと思った」と話した。そして横浜FMは次節にアウェイでの鹿島戦を控えているだけに、「メンバーに入るか分からないけど、すぐに鹿島戦があるので楽しみ」と目を輝かせた。

     横浜FMには日本代表でも活躍し、今季はキャプテンを務める大ベテランの中澤佑二がいるが、「迫力の部分だったり、ヘディングもそうだし、体をしっかり張れることが長年やってこられた理由なのかなと思う。盗めるものは盗んで自分の中でしっかり消化して自分のものにできたら」と学ぶ姿勢を見せた。

     中澤と同じくベテランの栗原勇蔵、今夏加入したドゥシャン、チアゴ・マルチンスと経験豊富なライバルが多いが、自身のプレーでの特長については「空中戦だったりフィジカルだったり、攻撃の時の縦パスだと思う」と話しながら、「それをこのチームでもしっかり出せればアピールになるんじゃないか」と自信をのぞかせていた。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 横浜FM入りした久保建英が入団会見。「今できる最大限の成長を考えたときに、マリノスに来るべきだと思った」

    横浜FM入りした久保建英が入団会見。「今できる最大限の成長を考えたときに、マリノスに来るべきだと思った」

     16日、FC東京から横浜FMへの期限付き移籍が発表された久保建英が入団会見を行った。

     スペインの名門バルセロナの下部組織で育った久保は、バルセロナの18歳未満の獲得・登録違反により公式戦出場停止が続いたことで2017年からFC東京でプレーし、昨季は16歳でJリーグでの得点、J1デビューを果たすなどした。その後プロ契約し、臨んだ今季はJ1での出場機会に恵まれず、横浜FMへの移籍を決断した。

     久保は「自分が今できる最大限の成長を考えたときにマリノスに来るべきだと思った」と移籍の理由を説明すると、W杯や東京五輪についての質問については答えを避けるとともに、「マリノスのために少しでも勝利に貢献できるように、ということだけを考えている」と現在の思いを語った。そして「少しでもFC東京に貢献できるようにという気持ちでいたけど、最終的に新たなチャレンジをしたいと相談させてもらった」と話すと同時に、「自分の成長を思って快く送り出してくれたので感謝している」とFC東京の長谷川健太監督への思いを口にした。

     数多くの報道陣に囲まれたことについては「プレッシャーを感じると言えば次回から来なくなるのかな」と17歳の少年らしい笑顔を見せながらも「プレッシャーがないとサッカー選手として危機感を持ってやれないと思うので、プレッシャーを感じながらそれをマイナスにするかプラスにするかは自分次第」と大人びた。

     また、背番号はFC東京と同じ15番に決定。「理由は特にないし、なぜかと聞かれて答えられるわけじゃないけど」と笑いながら、「15番が好きというのはある。空いている番号の中から自分で選ばせてもらった。(1や5ではなくて)15が好き」と話した。

     早ければ19日の鹿島戦にも出場できる久保。「アタッカーなのでシャドーかウイングか、でも監督が求めているポジションであればどこでもやるし、どこでもやりたい」と話すなか、「すごく攻撃的で良いチームだなと思っている」横浜FMで才能を発揮することができるだろうか。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 松本デビューに気持ちを高める今井智基。「スピードやパワーを見てほしい」

    松本デビューに気持ちを高める今井智基。「スピードやパワーを見てほしい」

     松本は14日、DF今井智基の柏からの完全移籍での獲得を発表した。背番号は50に決定している。

     さっそく同日のチーム練習から参加し、他選手ともに汗を流した今井。SBを本職としつつもCBでのプレーも可能のため、「松本では基本的にCBとしての起用を考えている」(反町監督)とのこと。

     練習後に囲み取材に応じた今井は、「柏でなかなか出場機会のない中で、松本から声をかけていただいた。自分を必要としてくれるチームでプレーしたいという思いがあった」と移籍を決断した理由を説明。自身のストロングポイントについては「スピードとかパワー。また1対1の強さや、相手に強くいくところなどを見てほしい。アップダウンを繰り返したり、長い距離を走ったりということはやってきたし、90分間走り切る自信もあるので、その点でも勝負していきたい」と話す。

     「松本といえば、やはり熱いサポーターが一番に思い浮かぶ。まだアルウィンでの試合は経験ないので、早くプレーしたいですね」と来たるべき“松本デビュー”に向けて、気持ちを高めている。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)