EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.8.18(Sat)

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  • 「くる前からいい選手だということは分かっていた」(アンジェ・ポステコグルー監督)。横浜FM加入の久保建英が早速のメンバー入り

    「くる前からいい選手だということは分かっていた」(アンジェ・ポステコグルー監督)。横浜FM加入の久保建英が早速のメンバー入り

     横浜FMに加入したばかりのFW久保建英が19日の鹿島戦の遠征メンバー入りを果たした。

     久保は16日にFC東京から横浜FMへの期限付きが発表され、チーム全体で練習を行ったのは17日、18日の2日間だけだが、「狭い局面でも落ち着いているし、技術がしっかりしている」(GK飯倉大樹)、「やっぱりうまい。冷静に『まだ16歳、17歳だよな』と考えると恐ろしい」(DF栗原勇蔵)など、チームメートの評判も上々。11対11のトレーニングでは控え組の左サイドが交代していた一方、久保は右サイドでプレーし続けた。

     アンジェ・ポステコグルー監督が「くる前からいい選手だということは分かっていたし、スタイルに合うと思ったから獲得した」と話すと、久保も「ボールをいっぱい触れていい感じ」と横浜FMのスタイルには好感触の様子。そして「勝っているので調子がいいと思うけど、どこが相手でも負けは許されない。相手は関係なく100%のプレーができれば」と今節・鹿島戦に向けて気持ちを高めている。

     ピッチに入ってしまえば関係ないながら、「試合前には『緊張しているな』というときがたまにある」という久保だが、明日はどうか。将来の日本サッカー界を背負うことを期待されている17歳が横浜FM加入後4日目にして出場機会を得られるのか、出場機会を得られた際にどんなプレーを見せてくれるのか、注目が集まる。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 前節欠場の清水・ドウグラスが復帰濃厚。ヤン・ヨンソン監督はフル出場も示唆

    前節欠場の清水・ドウグラスが復帰濃厚。ヤン・ヨンソン監督はフル出場も示唆

     本日18日の練習後、清水のヤン・ヨンソン監督は「ドウグラスがメンバーに入ることに何の支障もない。90分出場する可能性もある」と今節・浦和戦のメンバー入りを示唆した。ドウグラスはJ1第21節・川崎F戦で相手選手と接触。こめかみ付近が相手の後頭部に当たり、「頭が真っ白になった」と振り返る。脳しんとうの症状が起こって、前節はベンチ外となっていた。

     17日から全体練習に合流し、まだ2日目。ただ、清水にとっては前節・C大阪戦では決定機でことごとく外しているため、4試合で3得点という決定力が加われば、同じ轍を踏むことはないだろう。「自分一人では何もできない。得点を奪えているのは、監督、チームメートの助けがあるから」と謙遜するが、現在3連敗中のチームを、ドウグラスは救うことができるか。

    文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)

  • 横浜FMの3バックに中澤佑二の姿なし。リーグ戦連続出場は199でストップか

    横浜FMの3バックに中澤佑二の姿なし。リーグ戦連続出場は199でストップか

     鹿島戦前日、18日に行われた横浜FMのトレーニングには、前節の名古屋戦前日と同様、いやそれ以上の衝撃的な光景が広がっていた。

     レギュラー組が採ったのは名古屋戦と同じ[3-6-1]だが、中盤は<2ボランチ+2シャドー+ウイングバック>から<ダイヤモンド型+ウイングバック>に変更。天野純が「今まで見たことない」というほどの特異な形になった。そして名古屋戦に続いて3枚となる最終ラインには右から栗原勇蔵、ドゥシャン、そして新加入のチアゴ・マルチンスが入った。

     そこに中澤佑二の姿はなかった。

     アンジェ・ポステコグルー監督は中澤の不在について「休ませる時期をうかがっていたが、新しい選手が入ったこのタイミングだと判断した。W杯前も連戦はあったが水曜日はカップ戦がほとんどだった。いまは連戦の中でリーグ戦が水曜日に入っており、しっかりケアさせないといけない」と理由を説明した。

     長年、中澤とともにプレーしており、前節の名古屋戦でも3バックとして最終ラインに入った栗原は、「40歳になって疲労とか体の痛みとか、誰もがその域に達していないわけで、ウチらには到底分からないレベルでやっている」と話しつつ、「ずっと佑二さんに頼ってきたし、いい意味で佑二さんに安心して休んでもらえるような内容にしたい」と力を込めた。

     また、この数年はずっと自身の前に中澤がいた飯倉大樹は、「ベストメンバーはないし、固定したメンバーで戦うリスクもある。メンバーを入れ替えて常にみんなが出たいと思ったり、危機感をもってやれるのはプラスになる。いずれはくることだったわけだから、チームは成功に向いていくように、この決断が間違っていたとならないようにしたい」と毅然と話しつつも、「それはチームとしてね」と挟み、「一個人としてはボンバーのことは好きだし、すごくリスペクトしているから寂しい気持ちもある」と無念さものぞかせつつ、「だからこそ俺たちもやるべきことをやらないといけない」と鹿島戦での全力プレーを誓った。

     中澤は鹿島戦のメンバーから外れたことを認め、「いつでも出られる準備はしているけど、(休養となったことで)ひざと向き合いたい。明日はチームを応援します」と話した。リーグ戦連続フル出場は178試合、リーグ戦連続出場が199試合を数えていた記録については中澤自身、「気にしていない」と話したが、偉大な選手が作った偉大な記録はここでストップすることが決定的となった。

    文・写真:菊地正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • プロ10年目でJ1通算200試合出場へ。桜のバンディエラ・丸橋祐介「まだまだ出続けたい」

    プロ10年目でJ1通算200試合出場へ。桜のバンディエラ・丸橋祐介「まだまだ出続けたい」

     先日のGKキム・ジンヒョンに続き、今節の長崎戦に出場すれば、J1通算200試合出場となるのがDF丸橋祐介。

     C大阪のアカデミーからトップチームへ昇格したプロ2年目、10年のJ1第8節・名古屋戦でJ1デビューを飾ると、同年7月にはレヴィー・クルピ元監督の抜擢を受けて左SBに定着した。そこから15年、16年はJ2でのプレーとなったが、プロ10年目の今季で節目の数字を迎えることとなった。

     もっとも、まだ27歳。今後さらにサッカー選手として脂の乗った時期を迎えていくだけに、この数字もあくまで通過点に過ぎない。「ここまで出続けることができたことに感謝しているけど、まだまだ出続けたいし、もっともっと頑張っていきたい」と丸橋本人にも満足の気持ちは微塵もない。

     前節の清水戦、そして前々節の札幌戦と、その左足から放たれたCKから得点を演出しており、今季は直接FKでもすでに3得点を記録している。桜のバンディエラは、まだまだその進化を止めるつもりはない。

    文・小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • ピンチはチャンス。ジョー不在の名古屋、鳥栖戦は控え組の奮起に期待

    ピンチはチャンス。ジョー不在の名古屋、鳥栖戦は控え組の奮起に期待

     後半戦に入り4連勝と今一番勢いに乗っている名古屋だが、今節は開幕後初めて、エースストライカーのジョーが累積警告で出場停止という試練のときを迎える。チームはどう考えているのだろうか?

     直近の4試合で7ゴールと大活躍のジョー。しかし前節・横浜FM戦で警告を受け、鳥栖戦は出場停止になってしまった。風間八宏監督は「リーグ戦なのであり得ることだから仕方がない」と、起きてしまったことに対して達観はしているが、その反面「当たられた方がファウルをとられている。そこまで対処しろと言わないといけないのかな」とも語る。ただ、「出られる選手もそれぞれ武器をもっているので、違うハーモニーが出せれば」と、チームが成長するきっかけになると期待をする。

     高い・強い・うまいという三拍子に加え、決定力も兼ね備えるジョーの代役となると、世界を探しても少ないと思うが、チームにはそれぞれ個性をもつストライカーがそろっている。

     「この1カ月ピッチに立てていないけど、プロとしていつ呼ばれてもいいようにいつも準備はできている」と、準備万端を強調するのはベテランの佐藤寿人。トレーニングでは若手の多い控え組を引っ張り、自身も良い動きを見せている。「自分たち控え組が刺激を与えていけば、相乗(ジョー)効果でレギュラー組にもいい影響を与える」と、試合出場だけでなく練習からフォア・ザ・チームに徹している佐藤は、このピンチでも泰然自若を貫く。

     「4試合で7点なんて常(ジョー)軌を逸していますよね」と、渾身のダジャレをスルーされた2年目の深堀隼平は、「出場できる可能性が少しはあると思う。試合をイメージして練習に臨んでいる」と猛アピール中。「高さ・強さは真似できないが、裏への抜け出しとか得意な面もある。寿人さんやジョーから見て学んだ部分もあるので、ゴールという分かりやすい結果でチームの勝利に貢献したい」と、出場に意欲的だ。

     ほかにもスピードと技術のある大垣勇樹や、前節で決勝ゴールをアシストした相馬勇紀など、誰が使われどんな布陣になるのか、非公開練習が続いているため予測がつかないが、「グランパスらしいゴールで、サポーターの期待に応えたい」と風間監督。満員のスタジアムで楽しく、攻撃的なサッカーを見せてくれるのは間違いなさそうだ。

    文:斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)