EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.8.23(Thu)

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  • 初めて等々力に立つ、仙台のシュミット・ダニエル。「お世話になったクラブ」との対戦に向けて士気を高める

    初めて等々力に立つ、仙台のシュミット・ダニエル。「お世話になったクラブ」との対戦に向けて士気を高める

     仙台のシュミット・ダニエルが、J1第24節・川崎F戦に向け士気を高めている。

     シュミットはJ1第20節・磐田戦から先発を続け、続く第21節・柏戦からの3連勝に貢献している一人。リーグ戦4連勝がかかる次節・川崎F戦でも、ゴールを守ろうとチーム内の競争に身を置く。

     川崎Fは、シュミットが中央大在籍時の10年から12年まで3年連続で、JFA・Jリーグ特別指定選手として在籍していた経験があるクラブだ。仙台でJリーガーとなったシュミットが次節に出場すれば、プロ入り後初めて等々力のピッチに立つことになる。

    「そこまで、ビッグイベントというわけではないのですが…」と話すシュミットだが、「いつかは立ちたかった場所だし、お世話になったクラブ。そこの人たちの前でプレーできるのは楽しみです」と、その日を楽しみにしている。まずはチームを勝利に導くため、強敵相手にもセービングやフィードで最後尾から味方を支える。「守備機会が増えるゲームになるかもしれません。でも失点しないまま試合を進めていきたい」。前年王者の攻撃の前に、仙台の背番号1が立ちはだかる。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 今季初のフル出場を果たした丸岡満「このチームに必要な存在になりたい」

    今季初のフル出場を果たした丸岡満「このチームに必要な存在になりたい」

     山口のMF丸岡満が今季初のフル出場を果たした。

     前節・京都戦の試合前、副主将のDF渡辺広大から「今日もエンジン、ブンブン回していくぞ。(丸岡)満、頼んだ」と声をかけられたという。約4カ月ぶりに出場した前々節・徳島戦は両足をつって59分で途中交代したが、京都戦は試合終了までアグレッシブに戦い、「試合の流れ的な部分もあるけど、90分間とおして走れたことは自分にとって大きな材料だった」と喜んだ。

      山口ではこれまでインサイドハーフで出場していた丸岡だが、ここ2試合は右ウイングで起用されている。右ウイングはFW小野瀬康介のポジションだったが、「小野瀬選手が移籍したということは、一つポジションが空くということ。チャンスだと思って狙っていた。自分の体の動きがいいことを実感していたし、出場機会がいつきてもいいという準備の中で練習試合を大切に戦ってスタメンをつかむことができた」と話す。

      高い位置をとり、相手SBの裏をとることなどを積極的に狙っている。今節・大宮戦に向けては「前節同様に前からどんどんプレッシャーをかけて、そこでボールを奪って速いカウンターができるように。アウェイで勝点3をとって帰るためには、全力で最初からいくしかない。前半からつぶれるつもりでやりたい。どんどん仕掛けていきたい」と意気込む。

     ハードワークするプレースタイルだけでなく、陽気なキャラクターでも、9戦勝ちなしのチームを盛り立てる。「元気印として残り14試合、チームのために走って走って、勝利に貢献したい。このチームに必要な存在になりたい」と活躍を誓い、まずは大宮戦で10試合ぶりの勝利を目指す。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

  • 信じてくれるサポーターのために。喜田拓也の目は死んでいない

    信じてくれるサポーターのために。喜田拓也の目は死んでいない

     22日に行われた天皇杯ラウンド16、仙台戦は2-3で敗れ、横浜FMは前年に決勝まで進出した大会から姿を消すことになった。

     喜田拓也はこの結果に強烈な悔しさを感じていた。「本当に悔しさしかないし、今日に限って言えば天皇杯だったので一発勝負、負けたらそこで終わりというトーナメントだったので、先に進めないことに対してチームメートやスタッフに申し訳なく思う。そうやって言えば済む問題ではないので、結果の世界なので悔しい」

     それでも、光明は見えた。「作りの部分、いつもより真ん中のコンビネーションや中央突破をする場面は増えた印象だし、リスク管理、すぐボールを奪い返すということもあった」。それは「自分たちが大事にしていること」。喜田自身もリーグ戦ここ数試合と比べると明らかに縦へのパスや動きが増えた。ゴールも決めた。ただ、それだけになおさら、悔しさは募った。

     リーグ戦はこの6試合で1勝5敗。1試合未消化ながら降格圏とは勝点2差。苦しい状況が続く。天皇杯も敗れた。だが、腐っている場合ではない。

     試合後、選手たちがゴール裏へ挨拶に行くと、サポーターはブーイングではなく声援や拍手、チャントで迎えた。その様子に喜田は心を揺さぶられた。「今日に限らずだけど」。誰から問われるわけでもなく自発的にそう話し、言葉を紡ぎ出した。

    「サポーターの方たちはああやって『信じている』という形で声援や後押しをする覚悟を決めて接してくれていると思う。よく見てみるとサポーターの方の目は死んでなかった。なので、やっている自分たちが下を向くわけには絶対にいかない。自分たちを信じてくれる人たちの思いを無駄にはしていけない」

     理想も大事だ。今季の横浜FMは生まれ変わろうとしている。ただ、結果をないがしろにはできない。特に今はそんな状況ではない。「本当に結果を出すしかない」。喜田はそう話すと、「そこはもう、はい」と一息入れるようにしてから、こう続けた。「覚悟をもって、そしてマリノスの誇りをもって戦うべきなので、頑張っていきたい」

     自身の言葉どおり、下を向くことなく前を見て話し続けた。語気は強かった。そして言うまでもなく彼の目もまた、死んではいなかった。

    文・菊池正典(エルゴラッソ横浜FM担当)

  • 「絶対におかしい!」。総選挙得票トップの城後寿、まじめさを変な形でこじらせる

    「絶対におかしい!」。総選挙得票トップの城後寿、まじめさを変な形でこじらせる

     「これは絶対におかしい!」

     強い口調で疑問を呈したのは福岡の城後寿(写真左)だった。何に対して? 『第6回 アビスパ福岡選抜総選挙』の最終結果に対して。うん? 城後は3年連続で得票トップとなったはずだが?

     「2位のドゥドゥより1,000票も多いんですよ! オレ、試合にあまり出ていない、そんなに活躍もしていないのに。いや、絶対にこれはおかしいでしょ?」

     一途な城後に対してサポーターの一途な思いが表れた選挙結果ではあるが、「もちろん、すごく有難いこと」と、その思いに深く感謝しながら、結果としてそれに応えられていない現状を申し訳なく思う、そんなまじめさを変にこじらせた形で表現してしまうキング城後なのであった。

     得票上位7人は『神7(かみセブン)』として後期リーグ戦日程のポスターのビジュアルキャラクターとして登場する。その撮影が本日行われたが、その撮影用のラフデザインをあらかじめ確認した城後が再び吠えた!

     「これ、ほとんど罰ゲームやん!」

     城後に代わりセンターの位置に入る撮影スタッフがとっている格好いいポーズを見て、その手の存在感発揮をできるだけ避けたいと考える恥ずかしがり屋の城後は「このポーズはちょっと…」と言ってガックリと肩を落としたのだった。これは、撮影現場でひと悶着あったか?

     常連の城後、2年連続の岩下敬輔のほかは、得票数2位のドゥドゥ、4位の駒野友一(写真右)、6位の輪湖直樹、7位の松田力と4人が初の『神7』入り(5位は鈴木惇)。駒野の得票は左足のスーパーミドルを決めた讃岐戦のスタジアム投票(ほかにモバイル投票とオフィシャルショップ投票がアリ)でグッと伸びたそうである。

     初顔の表情や城後のポーズなど、いろいろ楽しみが多い試合日程告知用のポスターは9月1日にお披露目の予定だ。

    文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 長崎の高木琢也監督が親子対決目前に語った息子・利弥の警戒する部分とは?

    長崎の高木琢也監督が親子対決目前に語った息子・利弥の警戒する部分とは?

     23日、長崎の高木琢也監督がJ1での親子対決について語った。

     25日に柏との対戦を迎える長崎だが、柏所属の高木利弥は高木監督にとって実の息子。今夏、利弥が千葉から柏に移籍したことでこのタイミングでJ1での親子対決が実現することになった。とはいえ、長崎は3連敗中で前節、最下位に転落したこともあり、高木監督は親子対決の感慨にふける余裕もない様子。それでも、対戦相手として見たときの利弥について分析を教えてもらった。

     「柏さんは攻撃に関しては左サイドというよりは基本的には右サイドからなので、(左SBの利弥が)そんなに縦に出てくる要素はないですよね。攻撃の部分で何ができるかというのは正直言って分からないです。ただ、クロスに関しては100%ではないけど要所、要所でいいところに入れてくるので、そこに対しては注意しないといけない」

      柏は右サイドが強力であるため攻めに出る回数は少ないが、その左足からのクロスには警戒を示していた。前述のとおり、厳しい状況にある長崎だけに高木監督も「やる気がない選手は僕としても使う気はならないし、元気がない選手も使えない」と選手たちに発奮をうながしている。父としての威厳を示すというよりも長崎の監督として流れを変える勝利が欲しいというのが、いまの心境だろう。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 0-2→3-2の大逆転。成長を続けるキム・ミンテが明かす前節・FC東京戦の秘話

    0-2→3-2の大逆転。成長を続けるキム・ミンテが明かす前節・FC東京戦の秘話

     19日のJ1第23節・FC東京戦は前半のうちに2点を先行する苦しい展開ながらも、そこから後半に怒涛の3得点を奪って大逆転勝利。5月5日以来となるホームゲームでの勝利とあって、札幌ドームのスタンドは大きく沸いた。今後に勢いをもたらし得る逆転勝利だったと言えるだろう。

     そうした中で、チームとして、個人としての確かな成長を実感している男が韓国籍DFキム・ミンテだ。彼はFC東京戦をこのように振り返る。

    「ハーフタイムのとき、ふと思ったんです。『これは神戸戦のときと同じ状況だな』って」

     彼の言う神戸戦とは、5月20日の第15節、0-4のスコアで大敗した中断期間前最後のリーグ戦のこと。この試合でも札幌は、2失点を喫して前半を終えていた。そして後半も修正し切れず、終わってみれば4点差をつけられての完封負け。キム・ミンテにいたっては後半途中に2度目の警告を受けて退場処分となってしまった悔しい試合だった。

     キム・ミンテはFC東京戦のハーフタイムに自問したという。「この試合も神戸戦のようにズルズルと負けてしまうのか? またカウンターを受けてファウルで止めて退場になるのか?」と。そして自答した「過去は変えられないけれど、未来は変えられる。落ち着いて戦えば大丈夫。ここからしっかり立て直そう」。後半はより積極的に声を発するように意識した。3点を追う中でも、常にリスクマネジメントを怠らず、ガムシャラに攻めるのではなく、冷静に攻めて冷静に守った。そして、3点を追って前がかりになった中でも簡単にカウンターを受けることなく、見事に逆転勝利につなげていったのである。

     前半を終えて0-2。そこから0-4にされて敗れた神戸戦からおよそ3カ月、今度は3-2で勝利したのだから、これほどまでに明確な手ごたえはないと言ってもいいだろう。

    「もちろん、細かな課題はまだまだたくさんある。もっと練習しなければいけない。でも、FC東京戦の結果は自信になったし、その自信の価値を高めるためにも(今節・)清水戦で続けていい戦いができるようにしたいです」

     前回対戦で3失点を喫した清水へのリベンジへ、キム・ミンテはそう言ってより気を引き締めている。

    文・斉藤 宏則(エルゴラッソ札幌担当)

  • 「いつかプレーしたいという思いがあった」。徳島県出身の表原玄太がヴォルティスに加入

    「いつかプレーしたいという思いがあった」。徳島県出身の表原玄太がヴォルティスに加入

     20日に湘南から育成型期限付き移籍で徳島加入が発表された表原玄太。子どものころは徳島の下部組織で育った徳島県出身の選手だ。

     「ジュニアユースまで(徳島の下部組織に)いて、ユースの練習にもいっていた。そのときユースにいた選手がトップチームに練習参加していたりもして、トップチームをすごく近い存在に感じていた。いつかプレーしたいという思いがあった」

     表原少年にとって、最も身近なJクラブは徳島ヴォルティスだったはずだ。その証拠に「観戦というより、中学1・2年生のときはボールボーイをしていた」と子どものころを振り返ると、J参入直後に活躍した片岡功二、大場啓、林威宏、挽地祐哉といった選手の名もスラスラと口にした。そして、「実は今年も湘南がオフのときにプライベートで第19節・山口戦(1●2)を見にきていました」といまでも気にかけるクラブである様子だ。

     今回の移籍に際し、湘南の曺貴裁監督からは「量の部分。何度も繰り返すところがお前にはちょっと足りない」と指摘を受けたそう。その部分を意識しながら「得点やアシストにつなげていくプレーをやっていきたい」と終盤戦に向けて意気込みを言葉にする。

     今節・大分戦のタイミングで登録は完了見込み。まずは出場機会をつかみ、チームの勝利に貢献してもらいたい。

    文・写真:柏原敏(エルゴラッソ徳島担当)

  • 讃岐に加入した竹内彬が決意を語る。「自分のもっているものを最大限に発揮したい」

    讃岐に加入した竹内彬が決意を語る。「自分のもっているものを最大限に発揮したい」

     大分から期限付き移籍で讃岐に加入した竹内彬。

     「いまは厳しい順位にいますが、本来はこんな下にいるチームではないと思います。この状況で自分を呼んでいただいたクラブに感謝しています。自分のもっているものを最大限に発揮し、チームの順位を上げて残留させることををみんなと協力しながらやってきたいです」

     現在はJ2最下位に沈み、決して順風満帆ではない。しかしながら、他チームとの勝点差はわずか。1勝すれば順位が入れ替わる状況にある。竹内には守備面では無失点、攻撃面では好機創出につなげる存在として期待がかかる。

     自身の特徴について「自分一人で何かできるタイプではありませんし、決して目立った選手ではないと思っています」と説明し、「守備でしっかりと周りを動かしながら陣形をコントロールして失点を減らす貢献をしたり、攻撃の第一歩となるパスを織り交ぜていきたいです」と残留圏浮上に向けて自分のやるべきプレーを言葉にした。

     先発にせよ、途中出場にせよ、今節・金沢戦でホームデビューとなる可能性は高い。勝利に貢献し、最高の形でファン・サポーターに自己紹介できることを願う。

    文:柏原聡(エルゴラッソ讃岐担当)

  • 片渕浩一郎氏が新潟の監督に就任。愛弟子の川口尚紀は“新潟らしさ”を強調

    片渕浩一郎氏が新潟の監督に就任。愛弟子の川口尚紀は“新潟らしさ”を強調

     22日、新潟はトップチームの監督に、片渕浩一郎氏の就任を発表した。

     クラブは今季の成績不振を受け、鈴木政一前監督を7日付けで解任。後任人事を進めていたが、21日の夜に片渕氏へ正式オファーし、合意に至った。

     ここ3年、シーズン途中で監督交代となるたびに代役を努めてきたのが片渕氏。16年9月、吉田達磨氏の辞任を受け、J1残留をかけた終盤4試合を指揮。17年5月、三浦文丈氏の休養と辞任を受け、呂比須ワグナー氏就任までのルヴァンカップ含む2試合で監督代行を務めた。今年は鈴木監督解任後、2試合の暫定指揮を経て、監督就任となった。監督を務めるのは16年に続き2度目となる。

     中野幸夫社長は経緯について「クラブが置かれている状況を理解し、チーム・スタッフと一丸となって指揮をとれることを条件に、調査・打診を進めてきたが、相手の条件との間で合意に至らなかった。候補の一人として考えていた片渕ヘッドコーチと戦い抜くことを決めた」と報道陣に明かした。片渕氏については「鈴木監督をリスペクトした中で、一丸となる重要性を説く、実直でぶれない指導者」と評価する。

     片渕新監督は「苦しい中、応援してくれるサポーターに勝ちを届けていきたいし、応援したいと思ってもらえるチームであるべき。そのためにはピッチで戦う。新潟らしく、アグレッシブに、積極的にアクションを起こしてやっていきたい」と抱負を述べた。攻撃も守備も自分たちからアクションを起こすという、鈴木前監督のサッカーを踏襲することに加え、チームが一体感を持ち、組織として「つながり続けること」を強調した。

     現在、チームはJ2で19位。「(与えられた)“ミッション”は、最低でも来年J2で戦えるようにすることだが、“目標”は少しでも上の順位。望みある限り、プレーオフを目指す」と新指揮官は前を向く。

     この日のトレーニングは新たな競争の始まりとして、活発なアピールが見られた。中でもひときわ意欲を燃やすのは、DF川口尚紀。片渕監督は、川口にとって新潟ユース(現・U-18)時代の恩師でもある。「フチさん(片渕監督)には昔からお世話になっているし、一緒にこの状況を抜けたいとあらためて思った。いまこそ助けたい」。今季リーグ戦は4試合出場にとどまっているが、ルヴァンカップ第5節・FC東京戦(3◯2)では決勝点を決めるなど、攻撃で持ち味を発揮する場面もあった。また地元出身で、子どものころから新潟を見てきたからこそ「このチームを思う気持ちは、誰よりももっている。走ることや、球際を厳しくいくというベースを、練習から意識して出していきたい」と、自ら新潟らしさをけん引するつもりだ。

     心一つに、リスタートを切った新潟。26日のJ2第30節・福岡戦で、片渕監督体制での初陣を迎える。

    文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)