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清水の兵働昭弘が引退を発表。「チームに大きく貢献してくれた」とヤン・ヨンソン監督
清水は5日、兵働昭弘の今季限りでの引退を発表。14年のプロサッカー人生に幕を閉じることになった。兵働は公式サイトを通じて、このようにコメントしている。
「2005年にキャリアをスタートさせてから、鳥肌が立つような素晴らしい試合を経験したり、満員のスタジアムでゴールを決めたり、リーグ優勝を経験したり、良い経験をたくさんしました。その反面、病気、ケガをして離脱したり、降格を経験したり、仲間との別れもあり、辛い経験もたくさんしました。その度に、皆さんに励まされ、勇気づけられ、ピッチに戻ることができました。皆さんの存在が、何度も私を奮い立たせてくれました。人に恵まれ、人に支えられた最高の現役生活でした。全ての時間、経験が特別で、夢のようでした。夢のような楽しい時間に終止符をうち、来年から新しいチャレンジをしていきたいと思います。本当にありがとうございました」
兵働の引退に際し、ヤン・ヨンソン監督は、「彼の性格のよさ、サッカーIQの高さは、Jリーグでも十分通用する。プレーでも90分間走る体力を兼ねそなえている。ただ、今回は彼の決断なので尊重したい。チームに大きく貢献してくれて、私としても使いやすい選手だった」と振り返る。今季の兵働はここまでリーグ戦4試合に途中出場。リードした終盤に登場し、システムを変更して試合を終わらせる役割を担っていた。
24日のホーム最終節・神戸戦の試合終了後に引退セレモニーが行われる。
文:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
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二ケタゴールがお預けとなった山形の阪野豊史。問題の「シュートシーン」を振り返る
前節・岐阜戦(1○0)で9試合ぶりに勝利した山形。一度は得点者として発表されたあと、オウンゴールと判断が覆ったことで得点者になれなかった阪野豊史がプレーを振り返った。
そのシーンは79分。右サイドの三鬼海から、ディフェンダーの背後のスペースに流し込むようなクロスが送られた。岐阜のGKビクトルがニアサイドに出てキャッチしようとした直前、阪野がスライディングで飛び込んだ。ビクトルが後逸したボールはそのままゴールマウスの中に入り込み、山形が先制したのは間違いない。問題は誰が決めたのか? 当初は阪野のゴールと発表されたが、のちにオウンゴールに訂正された。阪野は得点直後にブルーノ・ロペスとの交代でピッチをあとにしていたため、ベンチから見た電光掲示板でオウンゴールを知ることになった。
阪野にクロスプレーとなった「シュートシーン」について聞いてみると、「自分で触ったかなあと思ったんですけど…」と、やはり最初は自分のゴールと認識していた。それでも、「(映像で)見た人が決めたことなので、どっちでもいいです」と、今回はチームの勝利につながったこともあり、拘泥する様子は見せなかった。
阪野は現在9得点。ゴールが認められれば自身3年連続の二ケタ得点だったが、ひとまずお預けとなった。今季第6節にも、ゴールと判定されたプレーが相手の抗議で覆りノーゴールとなるなど、際どいところで得点から見放されているが、残り2試合、あらためて二ケタ得点にトライすることになる。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
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明日の鹿島戦は34歳の誕生日当日。「結果で恩返しがしたい」と柏の大谷秀和
6日に行われるJ1第32節・鹿島戦の当日に34歳の誕生日を迎える柏の大谷秀和。リーグ戦32試合に出場しキャリアハイの5ゴールを挙げた昨季に引き続き、今季はここまでリーグ戦23試合に出場。さらに、ルヴァンカップでは準々決勝、準決勝4試合すべてでプレーし、ACLもプレーオフを含め6試合でピッチに立つなど、欠かせない選手としてチームを引っ張っている。
大谷にとってモチベーションの一つになっているのが自分よりも年上の選手がまだまだ元気にプレーしていること。柏の大先輩である名古屋の玉田圭司(38歳)や前節・川崎F戦でマッチアップした中村憲剛(38歳)、そして今節の相手・鹿島の小笠原満男(39歳)などなど。そんな“おじさん”たちから刺激を受けていると話す。
「自分が年齢を重ねてもああいう選手たちを見れば上がいる。その選手たちがまだまだバリバリやっているのを見れば刺激になるし、上を見てやりたいと思う。あの年齢になったら向上心がなければたぶんもう辞めている。やっぱりうまくなりたいとか、勝ちたいとか、結局は欲だと思う。それがなくなったら趣味でサッカーをやればいい。(自分も)そういうものを常に持ちながら、一つでも勝ちたいし、一つでもタイトルを獲りたいとやっている。これからもその気持ちをもちながらやりたい」
プロ16年目を迎え、これまで誕生日当日に試合があったかは「覚えてないね」と話し、「何かしら順位を争うとか、こういうシーズン終盤よりも序盤の誕生日がよかった」と笑う大谷。しかし、「自分にとって(誕生日は)どうでもいいけど、とにかく当日に試合があって、いまはこういう状況でお祝いを言ってくれる人はありがたいし、その人たちに結果で恩返ししたい」と周囲への感謝を述べるあたりに人柄がにじみ出ている。
だからこそ、見たいのは大谷の笑顔。試合終了後、勝利という形で柏の背番号7をお祝いできれば最高だ。
文:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]アジア制覇へ前進
[AFCチャンピオンズリーグ]
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■横浜FM vs FC東京
青赤を引っ張る闘将、心を込めた決勝ゴール■川崎F vs 柏
積み上げの成果。川崎F、奇襲にも動ぜず