EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.11.8(Thu)

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  • ラストスパートへ向けて調子を上げる大分の後藤。「チャレンジャーの立場なので気持ちの上ではいい状態」

    ラストスパートへ向けて調子を上げる大分の後藤。「チャレンジャーの立場なので気持ちの上ではいい状態」

     大分のFW後藤優介が、上り調子でシーズン大詰めを迎える。

     6月16日のJ2第19節・松本戦(4○1)で負傷して第24節・栃木戦(0△0)に先発で復帰し、第28節・岡山戦(4○1)では82分から出場して2得点を挙げるなどしていたが、第33節・讃岐戦(5○0)以降はベンチにも入らない試合が続いた。第38節・千葉戦(4○2)で83分から出場すると、続く第39節・松本戦(1○0)、第40節・横浜FC戦(1●3)と途中出場し、徐々に試合勘を取り戻してきた。

     メンバー外となった試合をピッチの外から見る中で「みんなの守備意識の高さから学ぶものが多かった。自分が考えていた守備のやり方とは少し違っていた」と気づきを得た。コンディション自体は「ずっとよかった」という。

     今季残り2節にしてチームが2位につける現在、思い起こすのは16年J3でのラストスパートだ。「あのときは絶対に昇格しなくてはならないというプレッシャーや昇格が当たり前という雰囲気を感じて緊張していたが、いまは普通にやれている。昇格がかかる状況には変わりないが、チャレンジャーの立場なので気持ちの上ではいい状態」と、リラックスした表情。あのシーズンにJ3得点王争いを繰り広げたFW藤本憲明と、今季はチームメートとして競い合う仲だ。

     開幕戦から得点を重ねつつ10得点で足踏みしていた背番号9の完全復活が、昇格争いの大きな力となる。

    文:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)

  • 浦和と札幌が試合翌日に地元の少年団を招いてサッカー交流を開催

    浦和と札幌が試合翌日に地元の少年団を招いてサッカー交流を開催

     浦和と札幌は11日、J1第32節を厚別で行った翌日に、宮の沢白い恋人サッカー場にて「TEAM AS ONE 北海道胆振東部地震サッカー交流」と題して、北海道胆振東部地震の被災地の一つである札幌市清田区のサッカー少年団を招いてサッカー交流を行う。

     10日の試合では、浦和の選手、スタッフが街頭に立つなどして集めた義援金を、浦和・淵田敬三社長から札幌・野々村芳和社長に手渡すという。

     「チームとして、またサッカー選手として夢を与えたいし、誰かの助けになれたらうれしいと思っている。(11日の札幌でのサッカー教室、それに選手みずから集めた義援金を渡すことで)少しでも誰かのためになればいい」と長澤和輝。なお、選手らが参加した10月3日の活動では152万6,068円が集まった。また埼玉スタジアムでも9月から募金箱を設置し、10月3日の金額を含めて、現在公表されているだけでも4,275,082円が計上されている。

     浦和は今回、札幌戦帯同選手全員が参加する予定で、オフを返上しての活動となる。

     札幌には河合竜二や小野伸二、期限付き移籍中の駒井善成にペトロヴィッチ監督など、元浦和のメンバーもいる。関係の深い両者がタッグを組んで行う今イベントは、10時から11時半まで行われる。練習場に隣接するオフィシャルショップ「CONSA BASE」ではこの日限りの特別SALEも実施するというから、当日は盛り上がりそうだ。

    文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)

  • J1昇格に向け福岡に帰ってきた頼れる男

    J1昇格に向け福岡に帰ってきた頼れる男

     シーズン最終盤になって福岡に頼もしい選手が帰ってきた。前節の町田戦で久しぶりにベンチに入ったFW森本貴幸だ。

     「思ったよりも時間がかかりました。まる2カ月別メニューをこなしていたので、チームのみんなと一緒に練習できるいまがとてもうれしい」と、本人が振り返るように、8月26日の第30節・新潟戦で痛めた左足大腿部の回復にかなりの時間を要した。

     その2カ月は「自分には何もすることができず、一人のサポーターとして応援することしかできなかった」という苦しい期間だったようだが、「かなりたまっているものはある。だから、残りのリーグ戦2試合と、その後に戦うかもしれないプレーオフで自分の力を出し切って、いまいるみんなと昇格したい」というエネルギー充填の時間にもなった。

     今節の熊本戦、最終節の岐阜戦、そこで決められなければプレーオフで。J1昇格に向けて、帰ってきた森本が大きな仕事をしそうな匂いがプンプンとする。

    文・写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 三度目の大ケガを乗り越え、千葉のルーキー・本田功輝がピッチに帰還。次なる目標に向けて再スタート

    三度目の大ケガを乗り越え、千葉のルーキー・本田功輝がピッチに帰還。次なる目標に向けて再スタート

     三度、大ケガを乗り越えた高卒ルーキーが練習のピッチに戻ってきた。

     2月に左膝前十字靭帯を損傷し、長期離脱していた千葉の本田功輝。「焦らずにリハビリをやってきて、いい状態で復帰できました。次の目標はデビューして活躍すること。来年こそは勝負できるように、コンディションを上げていきます」と10月から全体練習に合流し、精力的に汗を流している。

     本田の大ケガは2月が初めてではない。2年前の高校2年次に右脛を骨折、昨年は今回と同じケガを負い、その度に挫折を味わい、それを乗り越えていまに至る。この約2年半の間、多くの時間をリハビリに費やしてきた心労は想像を絶するが、「もちろんリハビリ期間はつらかったですし、キツかったです。でも、自分がフクアリに立つことを想像して毎日やってきました。早くイメージしてきた自分を実現したいですね」とあくまで前向きだ。

     発奮材料もある。母校・四国学院大香川西高が今週末、4年ぶりの本大会出場をかけて高校選手権香川県予選決勝に臨む。「自分は1年のときに予選にちょっと出ただけ。2、3年はケガで一切出ていません。高校サッカーをやっている以上、選手権は憧れの舞台。決勝の雰囲気にのまれず、うまく普通にやれば勝てると思うし、全国に出てくれたら、応援に行きます」とエールを送る。

     ただ、本音もちらり。「後輩が全国にいけば少し羨ましいとは思います(笑)。そのぶん自分はJで活躍できるように頑張ろうって、刺激になりますよね」

     そして、若くして多大な苦労を味わってきたからこそ、辿り着いた上辺ではない心境を明かしてくれた。

     「僕には一度、二度、そして三度のケガがあっても、それでも手を伸ばしてくれる人がいます。そういう人たちを大切にして感謝を忘れず、それ相応の結果を手に入れにいきます」

     そのために目線を向けるのはつらい過去ではなく、希望の未来。高い代償はもう十分払った。あとはリターンを回収するだけである。

    文:大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • 浦和のサブGKが交互なのは偶然か、はたまた…?

    浦和のサブGKが交互なのは偶然か、はたまた…?

     榎本哲也、福島春樹、榎本哲也、福島春樹、榎本哲也。これは、浦和の直近リーグ戦5試合におけるサブGKの人選だ。10月24日に行われた天皇杯準々決勝・鳥栖戦(2試合前)を加えると榎本哲也、福島春樹、榎本哲也、福島春樹、福島春樹、榎本哲也となる。

     このチョイスに意図はあるのか。交互になっているのは偶然の産物か。7日、土田尚史GKコーチに直撃した。

    「いま、二人のコンディションはいい。岩舘(直)も含めて、みんなが試合に出られる状態にある。それぞれに良い部分もある。春樹には経験を積んでほしいし、テツ(榎本)は安定感がある。発言や準備のところはみんなも見ている。その点、テツは素晴らしい。あとは、みんながモチベーション高くやってほしいという意図もある」

     甲乙つけがたし。今季の公式戦出場時に好パフォーマンスを見せており、またムードメーカーでもある福島と、度重なる負傷から復帰してコンディションを上げて争いに加わったベテランの榎本。それに、同じく負傷明けから状態を戻してきた岩舘も控える。2ndGKがいい意味で定まっていないのは、西川周作も含めたGK陣の争いが激しくなっている証明とも言えるだろう。

     土田GKコーチが話すように、サブGKという立場は「試合に出ない確率が高いわけで大変な位置」だ。その状況下でも、福島は「今季は起きることすべてを前向きにとらえるって決めたんです」と気持ちを整え、榎本も「実戦感覚にはあまりこだわらない。パッとできるほうだと思っている。試合勘は、失敗したときの言い訳」と話して頼もしい。

     浦和GK陣は高い意識で、迎えたシーズンの最終局面に臨んでいる。

    文:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)

  • 町田の平戸太貴。鹿島と鈴木優磨に刺激を受けて「一番上」を目指す

    町田の平戸太貴。鹿島と鈴木優磨に刺激を受けて「一番上」を目指す

     怒涛のアウェイ4連戦を経て、町田は前節の福岡戦で5試合ぶりにホームゲームを戦った。0-1という劣勢な試合展開の中、平戸太貴はその右足から2ゴールを生み出し、チームを逆転勝利に導いた。「2アシストでチームを勝利に導けたことが素直にうれしかった」と平戸は言う。

     期限付き移籍2年目で町田を優勝争いに導く一方で、期限付き移籍元である鹿島はAFCチャンピオンズリーグ決勝に進出。ホームでの第1戦を2-0で制し、悲願のアジア制覇へあと一歩まで迫っている。

     「僕が言える立場ではないですが、アジアチャンピオン目前まできていますし、ぜひこのチャンスをつかみ取ってほしいです。また若い選手たちがターンオーバーでリーグ戦の結果も出している。彼らの活躍にも刺激を受けています」

     鹿島のアジア制覇へ、エールを送る一方で、プライベートでは一緒に食事へ出かけることもある鈴木優磨が“森保ジャパン”のメンバーに選出された。「あれだけ結果を残していれば、選ばれてもおかしくないです」と鈴木優磨の代表選出にも、さほど驚く様子はない。

     かつての仲間たちから大いなる刺激を受けている平戸は今節、今季最後のアウェイゲーム・愛媛戦を戦う。「優勝に向かって、勝つしかない」。僚友たちからの刺激を受けて、町田が誇る8番は、いまチームが見据える「一番上」へと突き進む。

    文・写真:郡司聡(エルゴラッソ町田担当)

  • 仙台・奥埜博亮、負傷から復帰。リーグ戦6試合ぶりの勝利に向け闘志

    仙台・奥埜博亮、負傷から復帰。リーグ戦6試合ぶりの勝利に向け闘志

     8日、負傷離脱から復帰した仙台の奥埜博亮が、J1第32節・広島戦での出場と勝利に向け、闘志を口にした。

     奥埜は、今季の仙台において主将を務める一人。主力として活躍を続けているが、左ももを痛めて最近の天皇杯とJ1リーグ戦1試合ずつを欠場していた。

     チームは天皇杯では準決勝進出を決めたものの、リーグ戦では最近5試合で1分4敗と、勝利から遠ざかっている。今週から全体練習に復帰した奥埜は、「だいぶよくなっている状態」と、激しいプレーにも問題ない模様。紅白戦でも精力的にピッチを駆け回り、広島戦でのベンチ入りに向けて状態を上げている。

     チームの現状については「勝てば一つのキッカケをつかんで、流れを変えられるはず」とする一方で、「まずは思い切ったプレーをして点をとらないといけない、というのは感じています。チャレンジを増やしたい」と、前節・札幌戦で無得点に終わった攻撃の活性化を図る。

     次節の相手・広島と第12節で対戦したときには、奥埜は堅守の相手から先制点を決めた。「相手の守備の陣形が整わないうちにゴールをとりたい。ボールを奪ったあとの最初のパスを通すこと、出ていく勢いをもっていくことなどがゴールに直結します」と、今節も得点に意欲を見せる。奥埜は個人技での打開より、周囲との連係で大きな力を発揮するタイプ。仲間を生かしながら、自身のチャンスでは大胆にゴールを狙う。

    文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)

  • 「いつか、また同じチームで」。千葉戦を前に京都の庄司悦大が明かした、盟友・町田也真人への思い

    「いつか、また同じチームで」。千葉戦を前に京都の庄司悦大が明かした、盟友・町田也真人への思い

      10日に今季のホーム最終戦を控えている京都。その対戦相手となる千葉には、庄司悦大と強い絆で結ばれている選手がいる。専修大の同期で、庄司とともに関東大学リーグ&インカレの二冠達成の原動力となった町田也真人だ。

     二人はエルゴラッソの選手名鑑アンケートでも、『ライバル』、『仲の良い選手』に互いの名を挙げ合う間柄。庄司に町田との関係を尋ねると、「大学の寮も4年間ずっと同じだったし、本当に仲が良い。いままでサッカーをやってきて、一番やりやすかった選手は間違いなく也真人です」とのこと。そして、「『いつか、また同じチームでやりたいな』と、毎年言い合っているんですよ」とも明かしてくれた。

     ただし、「大学で良い仲間に巡り合って、またプロの舞台で戦えている。それはうれしいことです」とピッチで町田と再会できる喜びを口にしながらも、「仲が良いぶん、負けたくもない」と強調するのが勝ち気な庄司らしいところ。

     「也真人はうまいし、やりづらさはあります。ただ、彼が千葉の攻撃の起点なので、そこを抑えれば僕たちの時間が来るはず」。

     才能を認める存在だからこそ。庄司は盟友封じをしっかりとイメージして、千葉との一戦に臨む。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)