EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.11.20(Tue)

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  • 「周りを見返してやれた」。G大阪の小野瀬康介が移籍後抱いてきた反骨心

    「周りを見返してやれた」。G大阪の小野瀬康介が移籍後抱いてきた反骨心

     8月に山口からG大阪に移籍。攻守両面でのハードワークで定位置を確保した小野瀬康介だが、J1残留が確定したことで「自分の決断は間違いではなかった」と一つの達成感を感じたという。

     7月にどん底に喘いでいたG大阪からのオファーにも迷うことなく挑戦を決断した小野瀬だが、周囲からは「降格するからやめとけ」とか「移籍してもU-23に回される」などの声も聞かされたという。
    「反骨心もあったし、周りを見返してやれた」と話した小野瀬は20日の練習後、「J1では個人的に数字を残せていないので満足してない」とどん欲な姿勢を見せていた。

    文:下薗昌記(G大阪担当)

  • 横浜FMの元社員が3,300万円を私的流用。クラブ首脳は再発防止を約束

    横浜FMの元社員が3,300万円を私的流用。クラブ首脳は再発防止を約束

     J1・横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス株式会社は11月20日、Jリーグからの制裁金300万円とけん責の制裁通達を受けて、JFAハウスにて記者会見を開き、同件に関して陳謝した。

     Jリーグからの制裁の対象事案は、12年から18年の約7年間、横浜FMの元経理担当社員が収入印紙の管理担当者に対して、契約書に使用するため業務上必要であると騙した上で購入させ、それを受領することで収入印紙を金券ショップなどで換金。私的に流用していたことが判明した案件について。クラブは今回の不正行為を10月1日にJリーグ側へ報告。直服していた収入印紙の額面総額は、約3,300万円にものぼり、その使い道は主に遊興費へあてられていたという。

     なお、クラブは同元社員を6月11日付で懲戒解雇し、9月18日付で同元社員と同社間で公正証書を作成の上、全額弁済していくことで事態が収束している。そのため、弁済計画を履行している限りは、刑事事件に発展させる意向はないという。

     今回の制裁を受けて、同社の黒澤良二代表取締役社長は「ファン・サポーターのみなさんに、心より深くお詫び申し上げます」と陳謝し、黒澤社長の役員報酬20%を、3カ月間減額することを発表した。今後は業務フローを見直し、複数の人数が確認できるチェック機能を強化するなどして、再発防止に努めることを強調している。

    文・写真:郡司聡

  • 今季限りでの退任が発表されたC大阪のユン・ジョンファン監督。現在の心境を語る

    今季限りでの退任が発表されたC大阪のユン・ジョンファン監督。現在の心境を語る

     19日、C大阪はユン・ジョンファン監督と今季の契約満了後、来季の契約を更新しないことで合意したことを発表した。翌20日、舞洲での練習後に囲み取材に応じた同監督の一問一答をお届けする。

     

    ――昨日、契約満了による今季限りでの退任が発表されたが、率直な気持ちは?

    「何て言えばいいんですかね。仕方ない部分もあると思います。この世界はそういう世界なので。途中で終わったわけではなく、契約満了。クラブの判断を大事にしないといけないし、(監督は)やりたくてもやれる世界ではないので、仕方がないです」

     

    ――昨季より成績を残せなかったことに責任も感じている?

    「今季はクラブとして『4冠を目指す』という話もあった中で、それを一つも達成できなかったことが、よく思われていないのかもしれません。(契約を更新されなかった)理由は、僕よりもクラブに聞いてもらったほうが、より明確だと思います。ただ、この前も話したように、チームをまとめ切れなかったことは自分の責任です。何があっても、監督はチームをまとめないといけないし、結果を出すためには、そこをもっと大事にしないといけなかったと思います」

     

    ――まだリーグ戦2試合が残っていますが、あらためて、監督がこのクラブに伝えたかったこと、植え付けることができたと思うことは?

    「昨季はすごくいい雰囲気でタイトルも獲れて、いい成績を残したけど、どのチームも(結果を残した)翌年は相手から研究もされるし、自分たちに慢心も生まれます。それを避けるために、強く言うこともありました。その結果、J1に残留できたことは、選手たちがそういうところを乗り越えてくれたのだと思います。さらに来季はよくなると思いましたけど、それはクラブが判断することなので、何とも言えません。チームを作るには、時間がかかると思います」

     

    ――鳥栖を率いていたときも、J1昇格1年目に5位と躍進したあと、翌年は12位に下がり、さらにその翌年は首位に押し上げた経験もあるだけに、監督自身の気持ちとしては、来季も指揮を執りたかった?

    「来季はもっとよくなると思っていました。鳥栖のときも、そういう経験はあったので。今季は我慢して上位にいることで、来季はもっと自信をもって戦えるチームを作れると思っていましたけど、こういう判断になって、こういう状態になったことは仕方がない。心残りもありますけど、何度も言いますけど、クラブの決定なので、仕方ありません。自分としては、ケガ人も多く出た中で、今季も選手たちのもっている能力を最大限出せるようにとやってきたつもりなので、悔いはありません。ただ、勝てなかったことは申し訳ないですし、残念な気持ちです」

     

    ――監督自身の今後については、「日本で監督を続けたい」という思いでしょうか?

    「いや、日本でも韓国でも、チャンスがあれば、日本ではない海外でも挑戦したいし、僕のことを必要としてくれるクラブがあれば、どこでもいきたいと思います。サッカーが好きなので(笑)」

     

    ――今季のホーム最終戦であり、監督自身、ホームでのラストマッチとなる今節・柏戦に向けて。

    「監督の退任が決まり、J2降格の心配もなく、選手たちも難しさはあると思います。選手たちに今日、伝えたのは、『まずはケガのないように、集中して戦ってほしい』ということ。頑張って、勝ってくれたらありがたいです。でも、(監督が最後ということに関係なく)今までやってきたことを、これからの2試合でも続けてほしいです。フロント、スタッフ、選手、サポーターも含め、一つにまとめることは大変ですが、一つになって優勝し続けることで、名門クラブになります。1回(2回)、優勝したからと言って、すぐに名門クラブになれるわけではありません。続けていくことが大事であり、それをクラブが今後、どういう形で表現するかが大事です。昨季、いい経験(優勝)もしたので、来季も優勝する可能性はあると思いますし、それを期待しています」

     

     終始、穏やかな口調で記者陣に対応したユン・ジョンファン監督。この日の練習前のミーティングでは、選手に向けても自ら退任を報告したという。24日に行われる次節のJ1第33節の柏戦が、C大阪の指揮官としてのホームラストマッチとなる。

    文:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • 「みなさんといつか、一緒に応援したい」。長崎の高木琢也監督が勇退会見で語った夢

    「みなさんといつか、一緒に応援したい」。長崎の高木琢也監督が勇退会見で語った夢

     20日、長崎は諫早市内で高木琢也監督の勇退会見を行った。

     前日に今季限りでの契約満了が発表されたことを受けて、実施された会見で高木監督は指揮を執った6シーズンを振り返り、「人として、そして、サッカー人としてもいろいろなものを学ぶことができた6年間だったなと思います。良いときもありましたけど、悪いときも、温かい声援と惜しみない拍手、そして、長崎県、ファンやサポーター、スポンサーのみなさんの力をいただき、6年を終えることができたなというふうに今、実感しています」と晴れ晴れとした表情を見せていた。

     6年間で印象に残っていることを聞かれた高木監督はJ1昇格を決めた讃岐戦、J2初年度のホームでのG大阪戦、そして、今季、アウェイで行われたリーグ戦、鳥栖との九州ダービーの3つを挙げた。契約満了については3日前に伝えられたことを明かし、「節目としては僕の考える変化や進化にチームが行く時期なんじゃないかなということも含めて、契約満了は僕自身、素直に受け止めることもできましたし、大きな問題ではない」とプロフェッショナルとしてしっかりと受け止めたようだった。

     契約満了の通達後には髙田明社長からは「ごくろうさま。本当に感謝しています」と労いの言葉をかけられたことも明かし、「労いの言葉をいただくだけで自分がやってきたことっていうのは本当に良かった」と高木監督も髙田社長に対して、感謝の意を表していた。

     今後については未定ながらも「これからは私自身もこのV・ファーレン長崎のファンの一人として、しっかり見守っていきたいと思います。このチームを応援してくださった人たちと一緒にできることもあると思います。逆に自分もチームを支えていけると感じられるので、どうかこれからもこのV・ファーレン長崎を応援していただいて、僕の夢、目標というか、できるのであれば、僕が何もなければ、みなさんといつか、一緒に応援したいなと思っています。それくらい、このチームのファンであり続けたい」と今後は立場を変えても長崎を応援していくことを語っていた。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 最終戦は2-0で完封勝利の山口。ルーキー・山下敬大の決勝点が今季ラストゴールに

    最終戦は2-0で完封勝利の山口。ルーキー・山下敬大の決勝点が今季ラストゴールに

     今季最終節・新潟戦は、山下敬大のゴールが決勝点となって2-0で完封勝利。順位を過去最高の8位に押し上げて、山口はJ2・3年目のシーズンを終えた。

     この試合、山口は42分に高井和馬のゴールで先制。ハーフタイムには霜田正浩監督から「守りに入らず点を取りに行こう」と指示があった。それに応え、山下が追加点を決めたのは後半開始からわずか15秒後のこと。オナイウ阿道が上げたクロスを、ワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。

     山下は「チームとして追加点を強く意識していたので、後半の立ち上がりに取れたことは、ゲームを進めていくにあたってよかったと思う。最終戦で何が何でも勝ちたいという気持ちがあった。みんなで気持ちを見せて戦って、勝つことができて本当にうれしい」と穏やかな笑顔を見せる。

     今季、福岡大から加入した山下。プロ1年目は35試合に出場して5得点を獲得。チーム内得点ランクは現メンバーでいえばオナイウ(22得点)、高木大輔(8得点)に次ぐ3位と大健闘したが、「二ケタ得点を達成したかったし、そのチャンスはあった」と悔しさを滲ませ、「反省するところは反省して、評価するところは評価して、来年にしっかりとつなげていきたい」と来季を見据える。

     これから、プロサッカー選手として初めてのシーズンオフを迎える。「オフの過ごし方も考えてトレーニングしたい。シーズン中には量を増やせなかった器具を使っての筋トレに力を入れたり、体づくりをしていきたい」。

     来季のさらなる飛躍に期待したい。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

  • 鳥栖の豊田陽平が全体練習に合流。ホーム最終戦で『ただいま』のゴールなるか

    鳥栖の豊田陽平が全体練習に合流。ホーム最終戦で『ただいま』のゴールなるか

     ホーム最終戦を控える鳥栖に、頼れる存在が戻ってきた。

     ケガで別メニュー調整が続いていた豊田陽平だがホーム最終戦を前にした今週の練習から全体練習に合流。チームとともにフルメニューを消化した。本人としては早期の合流に手ごたえを見せていたが、患部の画像診断を受けて、トレーナーからストップがかかり、慎重な調整が続いていた。それだけに、全体練習に合流し、本人も明るい表情をのぞかせていた。

     復帰について豊田は「今日もチームメートに『2回目のおかえりですね』と言われました(苦笑)。ちょっと恥ずかしかったです。1年に2回も言われたら恥ずかしい」と苦笑い。夏にKリーグから復帰した際のことも引き合いに出してのイジりがあったようだ。

     しかし、チームはJ1残留争いの渦中。そして、次節はホーム最終戦となる。「ケガしてしまったことは不甲斐ない。残り2試合、巻き返せるように頑張りたい。やっとサッカーができるようになったのでいい刺激を与えられるような存在になりたい」と話した。

     夏に復帰したものの、まだゴールがないだけにホーム最終戦での戦列復帰、そして、ゴールという結果で本当の意味での『ただいま』をサポーターに届けたいところだ。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)