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愛媛の近藤貴司、“愛”のこもったゴールパフォーマンスの理由は?
前節、J2第8節・岐阜戦でチームの勝利を決定づけるゴールを奪った近藤貴司。そのゴール直後、近藤はスタンドに向かって手でハート型を作るパフォーマンス。シャイな性格の近藤にしては珍しい“愛”のこもったパフォーマンスだったが、試合後に自身のツイッターでその理由を明かしていた。
実は試合当日の7日は昨年入籍をした近藤の初めての結婚記念日だったのだ。
夫人からは「開幕から『ここ試合あるね』とずっと言われていた」らしいが、この試合の近藤は今季初めて先発を外れ、ベンチからのスタート。ピッチ外で戦況を見つめつつ、きたるべき自身の出番を待つこととなった。
試合は愛媛の1点リードで折り返し、後半立ち上がりから近藤はピッチに登場。
「ここで自分が点をとれば勝てるという状況だった。いままでは僕を含め、勝つためなら誰が点をとってもいいと思っていたけど、この試合では、いままで一番自分でゴールをとろうという気持ちを出した。今季ずっと点をとれていなかったから、ここでとれなきゃこれからもとれないんじゃないかと思うくらいのプレッシャーも自分にかけていた」
集中力は研ぎ澄まされ、結果、72分に自身のところへ訪れたこの試合唯一のビッグチャンスをモノに。
チームを勝利に導くとともに、日ごろから食事面などで献身的に選手生活をサポートしてくれている夫人に、感謝と愛情のメッセージをしたためたゴールパフォーマンスを捧げたのだった。
文・写真:松本 隆志(エルゴラッソ愛媛担当)