EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2019.7.12(Fri)

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  • 関係深すぎるFC東京U-23との対戦へ。相模原の三浦文丈監督、FC東京サポに「多摩川クラシコの前に、俺と(長澤)徹さんの勝負を見てほしいな」

    関係深すぎるFC東京U-23との対戦へ。相模原の三浦文丈監督、FC東京サポに「多摩川クラシコの前に、俺と(長澤)徹さんの勝負を見てほしいな」

     明治安田J3第16節、現在9位の相模原はホームでFC東京U-23と対戦する。

     相模原の三浦文丈監督とFC東京U-23を率いる長澤徹監督。この二人は昨季、岡山で監督・コーチという間柄(長澤監督、三浦コーチ)だったが、この試合では互いに異なるクラブの指揮官として相まみえる。三浦監督曰く、その関係性は高校生当時まで遡るようで、「徹さんは清水東で、自分が清水商だったんだけど、国体に自分が1年生で選ばれたときに徹さんは3年生でよくしてもらっていた。大学も筑波で先輩・後輩だし、そのあとFC東京でもコーチ・選手と、ずっと関わってきた人で、本当に人間的に素晴らしい人」と長澤監督へのリスペクトを語る。 今季、リーグ戦が開幕してからはなかなか連絡を取れていないようだが、「徹さんの試合はチェックしている」と三浦監督。「こうやってまた対戦できるのはすごく楽しみだし、小細工せずに正攻法で挑みたい。自分たちが目指しているスタイルもピッチで表現したいね」と、今週末の対戦を心待ちにしていた。

     また、今回の相手はU-23チームとはいえ、自身も背番号10を着けた「やっぱり特別なクラブ」と口にするFC東京との古巣戦。「プロとしてのイロハを学ばさせてもらった」横浜Mの次に、「FC東京では選手として一番良い時期を過ごさせてもらって、最後引退までさせてもらったクラブだから、同じく思い入れは強い」。ただ、勝負となれば話は別だ。「いまは相模原の監督をやっているわけだから、クラブ、選手、スタッフ、サポーターと一枚岩になってやっつけたいね」と、ホーム4連勝に向かって闘志を燃やしている。

     そして、今回はアウェイとなるFC東京のサポーターにもこう来場を呼びかけていた。

    「土曜日(13日)は自分たちが試合で、その翌日は東京にとっては(多摩川)クラシコで上位対決でしょ?1日ずれているから、クラシコで燃える前に相模原で一回ウォーミングアップじゃないけど(笑)、FC東京のサポーターの方々はそこでテンションを高めてもらいたいし、近いしたくさん来てほしいよね。俺と徹さんの勝負を見てほしいな」

     試合は13日、相模原ギオンスタジアムにて18時キックオフ予定。相模原サポーターはもちろん、FC東京サポーターもぜひスタジアムへ足を運んで、この対決を見届けてもらいたい。

    文:林口翼(エルゴラッソ相模原担当)

  • 中村俊輔を移籍へと突き動かした飽くなき向上心。「プレーで魅せたい気持ちいまもある」

    中村俊輔を移籍へと突き動かした飽くなき向上心。「プレーで魅せたい気持ちいまもある」

     磐田は11日、MF中村俊輔の横浜FCへの完全移籍を正式発表した。その同日に中村は記者陣の取材に応じたが、その冒頭で口にしたのは、磐田に対する謝罪と感謝の言葉だった。

    「チームが苦しい時期に申し訳ない気持ちです。去年も手術したり、プレーする時間が長くなかったので、チームにも迷惑をかけました。前のチーム(横浜FM)から移籍するときも名波さん(名波浩前監督)がいたからこそきたので、申し訳ない気持ちが最初にきます。サポーターの方々やチームメート、スタッフ、会社の方々もそうですが、感謝の気持ちをもって次に進みたいと思います」

     磐田は今季、J1リーグ戦で最下位に低迷。最下位に転落したJ1第17節・川崎F戦を最後に名波前監督が辞任することとなった。中村自身もわずか2試合の出場にとどまるなど不本意なシーズンを過ごしていたが、今季は足首の状態も良好で開幕を迎えていただけに「今シーズンは足首もよくなっていいプレーもできたし、練習試合や練習も悪くなかったけど、試合に出させてもらえない時期もあった。選手だったら一度はそういう経験はあるし、試合に出られないからじゃあ次のチームだという、それだけではないけど、プロですし」と、徐々に移籍へ気持ちは揺れ動いた。

     その気持ちに加えて、中村を移籍へと突き動かしたのは、飽くなき向上心。「プレーで魅せたいという気持ち、いまもうまくなりたいという気持ちがあるからこそ、新たな環境というか、場所を変えて挑戦したいという気持ちがある」と決断に至った背景を語った。

     今後については、「いまのケガもあと少しなので、また自分のプレーをアピールすることですね。あとは試合に出て結果を出すということは今までと変わらない。サッカーに対する情熱は勝手に湧いて出てくるものなので、グラウンドにカズさん(三浦知良)がいたら勝手にアドレナリンも出ると思うし、サッカーを楽しみたいと思います」と横浜FCでの挑戦に向けた抱負も語った。

     磐田で過ごした2年半の経験は、「日本では横浜FMしか知りませんでしたし、初めて外に出てジュビロの雰囲気、いろいろな景色が見えたので、勉強になった」という。大きな刺激となったその経験を糧に、さらなる成長を目指してJ2の舞台で新たな挑戦をスタートさせる。

    文・森 亮太(エルゴラッソ磐田担当)