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J通算300試合出場達成。不屈のストライカー・船山貴之の矜持
「いい指導者に巡り会えたと思います。300試合(を達成した選手)はそこまで多くはいない。一度、JFLまでいってから、はい上がってこられた力には自信を持っていいし、ここから400試合、500試合といきたいですね」
10日の前節・愛媛戦でJ通算300試合出場を達成した千葉の船山貴之。11年の松本時代にJFLでのプレー経験をはさんでのプロ10年目での大台到達に、普段であれば、自分に厳しい10番も珍しく合格点を口にする。
愛媛戦でもPKから今季11得点目をマークしたが、2点リードからまさかの逆転負け。メモリアルゲームに花を添えられず、「(ゴールが)勝利につながっていないというのは力不足。(これまでも)もっと決めていればとか、ゴールに関われていたら、という試合があります」。すでに2年連続二ケタゴールをマークした好パフォーマンスとは裏腹に、17位に低迷するチーム状況のギャップにもどかしさを感じている。
15試合を残し、J1参入プレーオフ圏(6位)とは勝点15も離され、逆にJ3降格圏とは勝点7差とモチベーションを保つことが難しい状況になりつつある。
「自分も含めてだけど、ファン、サポーターがここ何年も悲しい思いをしているので、そこに対しては申し訳なく思います。でも、自分自身はいつもベストを尽くしている。上位にいようが、中位にいようが、下位にいようが、どの順位でも同じで、一番は自分との戦いに勝てるかだと思います」
そして、自身を奮い立たせるように、自分に言い聞かせるようにこう続けた。
「まだ可能性は捨ててはいけない。それを捨てたら辞めたほうがいいよね」
文・大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)
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16年から実施のスタグルデリバリーサービス。大宮、「千葉戦の機会に便乗を…」?
サッカー観戦に欠かせないのがスタジアムグルメだ。「だけど並ぶのが面倒くさい…」、「試合中は目が離せないから売店まで買いに行けない」――。そう思っている方も多いだろう。だがNACK5スタジアム大宮であれば心配は無用。メインスタンド限定となるが、クラブ公式のアプリを用いて座席までグルメを運んでくれるデリバリーサービスで“ラクラク”で“アツアツ”なグルメを楽しみながらサッカーを楽しめることができる。
このサービスを行っている大宮と千葉の2クラブのみ。後者は7月16日に “Jリーグ初の試み”としてデリバリーサービス導入を発表するも、実は3年前の2016年から始めているのは大宮。これに対して少しざわついた大宮界隈だがクラブ広報も「16年からやっている。初ではないですよ(笑)」と千葉側にも伝えて確認した。「この機会を便乗させてもらいます」とも話していたように、あらためてよりよいサッカー観戦を届けようとしているクラブの取り組みを周知してもらい、多くの方に利用してもらうキッカケにしたいところだ。
そしてタイミング良く、今節はホームに千葉を迎える。“首都圏バトル5”でもあり“デリバリーサービスダービー”でもある一戦は白熱すること間違いなし。夏休み最後の思い出にサッカー観戦をしながら、スタジアムグルメを食そう。
文:高澤真輝(エルゴラッソ大宮担当)
写真:大宮アルディージャ提供
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「90分では足らないくらい」。岩波拓也、待望の神戸戦へ
浦和は17日、神戸とのアウェイゲームを迎える。興梠慎三のJ1通算400試合出場がかかる一戦として話題だが、この男も特別な思いをもって迎える試合だ。
「90分では足らないくらい。本当に楽しみ」
岩波拓也。生まれも神戸であり、神戸のジュニアユースに入った07年からトップチームに昇格して17年までの11年間をヴィッセルで過ごした。トップ昇格1年目から37試合に出場し、神戸でリーグ戦106試合の出場経験がある。ずっと試合に出続けていた。
「浦和は2年目だけど、育ててもらったのは神戸なので。ヴィッセルとゲームをすることを想像するだけでワクワクする。あのスタジアムで、あのピッチでやれる幸せをかみしめたてプレーしたい。選手が代わってもチームのカラーと街は変わらない」
浦和に移籍した昨季は、ノエスタでの試合でいきなり得点を奪った。「自分のことよりも、チームとして勝ちたい」。チームはリーグ戦3引き分けと勝点3を獲得できていない。岩波ら守備陣が相手を抑え、そして勝ち切ることが理想だ。
「こちらがプレッシャーをかけてもクオリティーを出せる選手が多い。それにあのスタジアムの雰囲気は、ホームチームを乗せてくれる。でも外国籍選手が多く、後半になるとチームというより個人の力で戦ってくる。チャンスは出てくると思う」。そう試合を展望した。
レギュラー争いは激しいが、ここ6試合は先発として出続けている。そんな状況で迎える、待ちに待った神戸戦。岩波のプレーから目が離せない。
文:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)