9月7日にアウェイでの大宮戦を戦った町田の選手たち11人が、その翌日にあたる8日、『第32回 ザ・フェスタ栄通り』の大パレードに参加した。約1kmに及ぶ道のりを歩いた大パレードの途中には、大粒の雨が降ってきたため、当初予定されていた参加選手によるサイン会の中止をクラブ側と運営側が協議する中、チーム最年長であるリ・ハンジェらの呼びかけによって、当初の予定どおり、イベント会場でのサイン会が実施された。なお、サイン会の途中には雨も上がり、強い日差しが照りつける中、選手たちは笑顔でファンサービスに応じていた。

　その後、町田を拠点に活動する女性アイドルグループ、『町田ガールズクワイア』とともにステージに上がった選手たち。「一体感が大事」と考えていたエースの中島裕希は、平戸太貴に対して、「何かやって」と無茶ブリし続けた結果、平戸は「次の試合、絶対勝つぞ！」という掛け声とともに、拳を天高く突き上げた。

　参加予定のプログラムをすべてこなした後、取材に応じた中島はこう言った。

「雨の中でしたが、たくさんの方と触れ合って、みなさんに期待されている、応援されているとあらためて感じました。今は思ったような結果は出ていないですが、いいときも悪いときもついてきてくれるサポーターたちには感謝しています。残りのゲームで一つでも勝利の喜びを分かち合いたいです。ぜひ、スタジアムで応援してください」

　町田でより愛されるクラブになるためにーー。選手たちが街に出る活動は、今後も続いていく。

文・写真：郡司聡（エルゴラッソ町田担当）