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「システム変更というよりも…」。浮嶋敏監督が感じた王者・横浜FMの“変化”
8日のJ1第3節、湘南は横浜FMとの“神奈川ダービー”を2-3で落とした。昨季王者との激しい打ち合いの中で、湘南らしいアグレッシブな90分を披露したが、87分の失点で惜しくも力尽きる結果となった。
この試合で大きなポイントとなったのは、横浜FMが行った3枚替えだ。2ゴールの天野純、決勝点のオナイウ阿道、そしてそれをお膳立てした水沼宏太。これらが示すとおり、[4-2-4]とも呼べる攻撃的布陣への変更を決断した、アンジェ・ポステコグルー監督の交代策が功を奏したと言えるだろう。
「交代は正直、難しかった」と浮嶋敏監督は振り返ったが、この試合の分岐点について、「システム変更というよりも、人をセットで変えてきたこと」を挙げている。
「一番のポイントになったのは相手が最後、攻め方を変えたというところですね。それまではニアサイドへのグラウンダーのクロスが中心だったのが、水沼選手とオナイウ選手のセットで空中のクロスに変えてきたと。あそこがポイントだったと思います」
横浜FMの“変化”に関して、このように続ける。
「彼らが昨年、一昨年からずっとやってきている攻撃はニアサイドへのグラウンダーのクロスということでした。ただ、そこがなかなか通用しないとなったときに、システム変更というよりも人をセットで変えてきたところで、結果、オナイウ選手のゴールが生まれてしまった。そこでわれわれもノーマルな対応に戻さなければいけなかったんですけど、ニアサイドをケアしていたところから急にファーサイドに来たというところだったかなと思います」
試合後には「さすがのマリノスさん。素晴らしい選手をたくさん抱えているので、そこは簡単にいかなかった」と述べていた浮嶋監督。その言葉の真意は、潤沢な交代カードを活用した“攻め手の変化”にあったようだ。
文・林口翼(エル・ゴラッソ湘南担当)
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