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  • [インタビュー※一部無料公開]河原創(熊本)/“勝点70”も不可能じゃない

    [インタビュー※一部無料公開]河原創(熊本)/“勝点70”も不可能じゃない

    今季、4シーズンぶりのJ2を戦っている熊本で、河原は中盤の要として君臨する。
    24歳の主将は、自身初めての舞台を戦う中で、ここまでどんな手ごたえを感じているのか。
    そのプレーぶり、そして“独特”とも言える内面に迫った。
    聞き手:井芹 貴志 取材日:4月20日(水)

    J2とJ3の違いは、“賢さ”

    ―開幕からの戦いぶりを振り返って、まずはチームとしての手ごたえから教えてください。
    「すごくいいと思います。もちろん勝てるゲームばかりではなくて、引き分けも負けもありますし、内容が悪い試合もありました。でも、悪いゲームをした次の試合では修正できていますし、いまはいい状態かなと思います。具体的に挙げるのは難しいですが、『内容が悪かった』と感じるゲームに共通して言えるのは、自分たちでボールを握れずに蹴ってしまったり、守備の強度が低かったりすることです。プレスはかかっているけど、ボールを奪う部分が十分ではなかった印象も強いですね。ただ、大木さん(大木武監督)からは『もっとやれるだろ』という声かけもありますし、トレーニングでは毎試合の課題や失点した場面にフォーカスして、どう修正するかに取り組んでいるので、その点が連敗していない要因でもあるのかなと思います」

    ―今季は6試合ごとに『10』ずつ勝点を取っていくという目標を設定しています。開幕前にはどれくらいやれるとの目算があったのかと、始まってみての感触をうかがってもいいでしょうか?
    「チームとしては、意外とやれているなという感覚があります。正直、開幕前には『プレスをかけてもボールを取れないんじゃないか』と思っていたところがあったのですが、意外とボールも取れていますし、自分たちでボールを保持してプレーできているので、チームとしてはやれていると思います。ただ、まだまだ先は長いですし、自分たちがいまやるべきことをしっかりやるほうが大事かなと。相手どうこうではなく、自分たちのレベルを上げていければ、6試合ずつ勝点10を積み上げて、最後に“勝点70”という目標をクリアすることも不可能ではないと思います。もちろん、この先、勝てなくなる時期がくるかもしれませんが、自分たちのスタイルを途中で曲げてしまったり、やらなければいけないことをやらなくなったりすることなく、苦しい中でどう勝点を積み上げていけるかが大事です。負けていてもきちんとやれることをやっていれば、常にポジティブに考えられるのかなと思います」

    ―戦ってみて、J3とJ2の違いを感じる部分はありますか?
    「技術の部分やフィジカル面、“バチッ”と当たるときの重さには違いを感じます。でも一番感じるのは、“賢さ”の違いです。具体的には、プレーの選択や空いているスペースの使い方ですね。ボールを持っている選手の判断もそうですし、ボールを持っていない選手の位置取りもそうです。昨季は、自分たちがプレスをかけるとロングボールで回避するチームが多かったですが、J2では前からボールを奪いにいっても落ち着いて保持してはがしてくるチームが多く、特に新潟なんかは全然違いました。あとは、自分たちがボールを持っているときの相手の守備でも違いを感じていますね。ウチのように全部追うのとは違って、センターサークルあたりでFWのラインを整えてから、バックパスのタイミングでプレスをかけてきたり、中を締めながら縦パスが入ったタイミングで“ガツッ”と寄せてきたりとか。そういう誘い方に賢さを感じますし、ボールを奪いにくるときはJ3よりシャープで、鋭い感じがしますね」

    ―ただ逆に、相手の対応の質が上がれば、それをはがしてボールを運ぶために判断やサポートを早くしたり、パススピードを上げたり、相手を上回ろうとすることで自分たちのクオリティーが高まるという、プラスの循環が生まれる側面もあるように感じます。
    「そうですね。一つのミスが失点につながりますし、ここまでの試合でも実際に何度かそういう場面があったので、技術を高めないといけません。ただ、ポジション取りの速さに関しては、練習で意識してやることで、試合でもだいぶできるようになっているのかなと思います」

    東京V戦はチーム力の向上を感じた

    ―個人的なパフォーマンスについてはどうでしょうか?
    「正直なところ、パフォーマンスは試合ごとに違うなと感じていますね。攻撃面でボールを受けてうまくはたけていても、守備の部分でボールを取り切れなかったり、逆に攻撃はあまりよくないけど、守備面でボールを取り切れている試合があったり。個人のパフォーマンスとしては、まだしっくりきていない印象です。コンディションが悪いわけではないのですが、『今日はちょっと重いな』と感じるときもあったりして…。試合に対するアプローチの仕方は同じなので、正直自分でも要因をつかめていないところはあります」

    ―では、そういう観点も含めて、最もいいプレーができたと感じるのはどの試合でしたか?
    「長崎戦(第5節/2〇0)はよかったですし、そのあとの水戸、金沢、新潟と続いた3連戦では、3つ目の新潟戦(第8節/1●2)が一番、コンディション的にもプレー的にもよったかなと思います」

    ―今季ここまで特に印象に残っているゲームや得点、誰かのプレーなどはありますか?
    「試合に関しては、やっぱり東京V戦(第9節/3〇2)ですね。内容もよかったですし、最後に交代で出たタツ(東山達稀)がしっかり結果を出して勝つという展開で見ても、チーム力が上がっていると感じた試合でした。
     得点で言うと、いろいろな選手がボールに関わって点が取れているのがいいことだと思います。
     印象に残ったプレーとしては、どの試合だったかは覚えていませんが、カウンターで背後に抜けられたときに、マサ(菅田真啓)がスライディングして、晃平さん(黒木晃平)が対応するという場面がありました。マサも晃平さんがいるのが分かった上でわざと滑って、相手のシュートのタイミングをなくして晃平さんに対応させていたんです。そのときは信頼関係が感じられて、『すごいな』と思いました。僕も昨季までは『自分がボールを取ろう』という気持ちが強かったのですが、今季は人を使うというか、自分が相手のボール保持者にあたって、プレスバックして戻ってきた選手に取らせるような誘い方もできている気がします。あとは、ベテラン選手の振る舞いですね。若手が多いとトレーニングの内容に波があったりしがちですが、優也さん(佐藤優也)と俊くん(伊東俊)はだいぶ言葉でも言ってくれますし、晃平さんは淡々とプレーで示してくれます。全体の雰囲気に関しては、本当にベテラン選手のおかげかなと思います」

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