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父と行く元日の恒例行事から、自身が立つ戦いの場へ。「特別な場所」に立つ町田のチーム主将・奥山政幸「最高の1日にしたい」
“奥山政幸少年”にとって、旧国立での天皇杯決勝観戦は元日の恒例行事。奥山家が年末年始に愛知県から上京することは「年明けのイベント」だったからだ。母と姉は劇団四季のミュージカル鑑賞へ。一方で奥山少年が父親に連れられて訪れる元日の国立は、憧れの場でしかなかった。
「とてもワクワク感がありましたし、『これからサッカー漬けの1年が始まるな』と思っていたものです。憧れのプロ選手のプレーを目の当たりにして、新年をあらためて頑張ろうと思っていた記憶があります」
印象的な試合は京都が初優勝を果たした2002年度大会の決勝など。朴智星や松井大輔ら、きらびやかなスター選手たちのプレーに釘付けになった。またある年は同年齢で当時18歳の久保裕也(京都)が国立のピッチに立っていたことも。名古屋U-18でプレーしていた奥山政幸にとって、「自分も頑張ろう」と刺激になったことは言うまでもない。
ちなみに新国立が完成して以降、奥山政幸は何度かその横を車で通ってきたという。そのたびに「いつかは国立のピッチに立ちたい」との思いを強くしてきた。そして今節の東京ヴェルディ戦で「特別な場所」に立つビッグチャンスが巡ってきた。
ここまで首位を独走する町田のチーム主将は「勝って笑い合えれば最高なので、最高の1日にしたい」とビッグマッチでの勝利を誓った。
【試合情報】
国立でJ2初開催!!
明治安田生命J2リーグ第25節
7月9日(日)18:00キックオフ
FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ
国立競技場
https://www.zelvia.co.jp/news/news-237194/