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高山が全治8カ月の負傷。主将に送りたいエール
湘南は1日、前節・千葉戦で負傷した主将のFW高山薫が右ひざ前十字じん帯損傷により、同4日に手術を実施することを発表。全治は8カ月となり、これによって長期間チームを離脱することが決まった。
今回の離脱は大きな打撃だ。今季、高山は2年連続でチームの主将を務めており、湘南のサッカーを象徴する選手と言っても過言ではない。そんな高山の負傷がチームにもたらす影響は決して少なくはないだろう。
それでも「(高山)薫くんが見ていて、元気付けられるような試合をしないといけないし、見ていて早く治さなくてはと刺激を与えられるような試合をしないといけない」とはMF秋野央樹の言葉。昨季、シーズン序盤戦に大けがを負い満足のいくシーズンを過ごせなかったMF菊地俊介も「僕もけがをしているときは、練習にチームメイトの取り組み姿勢を見てリハビリのパワーに変えていた。やれる選手が全力でグラウンドに立つだけだと思う」と語気を強めている。今後は一人ひとりが責任を持って戦っていく気概が、チーム全体で求められそうだ。
高山の離脱を言い訳にしないためにも、まずは今節・讃岐戦の勝利が必要不可欠。誰が出ても同じスタイルを発揮することで、チームの主将に勝ち点3でエールを送りたい。
文・林遼平(エルゴラッソ湘南担当)
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先発定着を狙う岐阜の田中パウロ淳一。町田戦はゴールにこだわる
3月31日、FC岐阜はJ2第6節・町田戦に向けたの最後の練習を行った。
小雨が降る中で行われた午前練習の中で大きな声を上げてボールを呼び込んでいたのは田中パウロ淳一だ。
前節・横浜FC戦がJ2通算50試合目だったことを尋ねると「そうなんですか」と驚いたような返答があった。田中自身はそのことについてはあまり気にしていない様子であったが、今節への意気込みを聞くと「僕は途中出場からでもドリブルを生かすことができると思う。いまはまだ競争、競争でサイドのポジションの地位を確立できてはいない。先発定着のためにも、競争の中で1点を取れる選手になりたい」と自身の状況も重ね合わせて、今節とゴールへの強い姿勢を聞かせてくれた。
J2第2節・名古屋戦で彼の決めたゴールは躍動していたチームをより活性化させた印象がある。出場の機会があれば、岐阜の今季初勝利と自身のゴールを期待したい。
文・写真:岩波陽平(エル・ゴラッソ岐阜担当)