EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.4.13(Thu)

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  • スカパー! 番組『Jのミライ』で研修を積んだ若手が湘南の未来を明るくする

    スカパー! 番組『Jのミライ』で研修を積んだ若手が湘南の未来を明るくする

     湘南は13日、今節・岐阜戦に向けたトレーニングの後、若手選手を中心としたクラブ内での研修を開いた。その研修の題材となったが、スカパー! 内で放送されている番組『Jのミライ』だ。

     3月22日のニュースでも取り上げたように、先日、曺貴裁監督はミーティングの中で『Jのミライ』を引き合いに出し、選手たちに思いを伝える場面があった。そして、そのことがきっかけとなり、クラブの意向としてあらためて若手選手にいろいろなことを考えて欲しいという思いから、今回の取り組みが実施された。

     今回の研修で使われた映像は、第12回に放送された『J3の現在地 Y.S.C.C.横浜編』。J3で戦っている選手たちの現実、環境、覚悟などに迫った本編を見せることで、若い選手に自分たちの現在地と向き合わせた。前節の東京V戦でリーグ戦初出場を飾ったばかりのルーキー・DF石原広教は、今回の研修を振り返り、素直な思いを口にする。

     「厳しい環境だとしても、みんなすごくサッカーが好きでプレーしているんだなと感じた。でも、だからこそ自分はもっとサッカーを好きにならないといけないと思ったし、自分の置かれている環境にもっと感謝しないといけない。いまの環境を当たり前だと思ってやってはいけない。やっぱり向上心を持つことが必要だし、それが成長につながるんだと思うことができた」

     クラブの未来、そして彼らの成長のために「自分以外の人がどういうふうに仕事をしているのかを見せたかった」と指揮官は今回の意図を説明する。環境の良い場所でサッカーをすることがすべてではないという事実を見せることで、クラブは選手たちにより自分自身と向き合う必要があることを伝えたかったようだ。

     湘南は、今後もクラブとしてこういった取り組みを1カ月に1度行う意向だという。選手たちの人間としての成長が、クラブの未来を明るくする。

     

    文:林 遼平(エルゴラッソ湘南担当)
    写真提供:湘南ベルマーレ

  • 古巣戦を迎えるカルフィン・ヨン・ア・ピン。町田への愛着を隠さず「でも、もちろん勝ちにいくよ」

    古巣戦を迎えるカルフィン・ヨン・ア・ピン。町田への愛着を隠さず「でも、もちろん勝ちにいくよ」

     DFカルフィン・ヨン・ア・ピンが、15日に臨む古巣・町田との一戦で完封勝利を誓った。

     ヨン・ア・ピンにとって、昨季1年を過ごした町田は古巣と言うにはまだ新しく「町田のスタジアムに戻れることはすごくうれしいし、すごく良くしてくれたみなさんに会えることがすごく楽しみ」と、温もりを感じている。
     昨季の町田は彼が最終ラインで奮闘して堅守を支え、J3からの昇格1年目ながら7位と躍進した。しかし今季は7節を終えてすでに8失点を喫しており、逆に今季の横浜FCは4失点と堅守を誇る。「ディフェンスは一人でやるものではなくチームでやるもの」としながらも、「それが僕の力だと言ってもらえるのは素直にうれしいね」と、屈強なフィジカルを誇るオランダ人CBは満足そうに語った。

     ただし、ヨン・ア・ピンによれば、町田の一番の強みは「メンタルの強さ」だという。

    「あのスーパーコンパクトな守備は、端から見れば危険だと思われたかもしれないけど、去年はみんなでそれをやり切って結果を出した。前節(・福岡戦)も0-1でリードされて(かつ退場者も出た中で)10人になってから3点を取った。僕はフィジカルの強さに自信があるけど、町田の選手はメンタルが強い。特にリ・ハンジェはフィジカルはそんなに強くなくても、いつも戦っている選手。彼を中心に、土曜日はすごくタフな試合になると思う」

     古巣に対しての愛着とリスペクトを語りつつ、「でも、もちろん勝ちにいくよ」と人懐っこい笑顔を見せたヨン・ア・ピン。「毎試合クリーンシートを目指しているけど、次は絶対ね」と、最終ラインで旧友たちを抑え込むつもりだ。

    文・芥川 和久(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 松本が臨む『熊本地震復興支援マッチ』。石原崇兆は今節も激しいプレーで勝利を目指す

    松本が臨む『熊本地震復興支援マッチ』。石原崇兆は今節も激しいプレーで勝利を目指す

     松本にとって前節の長崎戦は同じ[3-4-2-1]のフォーメーションを採用する相手だっただけに、1対1の攻防が試合前から勝敗を分けるポイントの一つだった。対面の選手には負けまいと球際の激しい場面が増える中、左サイドの戦いは松本サポーターの大きな注目を集めた。

    「リュウちゃんとは昨季まで一緒にやってきたので、やはり負けたくなかった。バチバチの展開になったが、それはそれで楽しくやれたと思う」と振り返るのは左ウイングバックの石原崇兆。長崎の右ウイングバックを務めていた飯尾竜太朗は昨季まで松本でプレーしており、お互いに手の内を知り尽くしている相手との攻防は見ごたえがあった。

     そして16日に迎えるのは、えがお健康スタジアムで行なわれる熊本戦。熊本地震から1年が経ち『熊本地震復興支援マッチ』と銘打って行われる、この一戦。熊本にとってはいろいろな意味を持つ大一番となるため、松本は難しい試合展開を余儀なくされるだろう。それでも石原は、「熊本も気持ちが入ったプレーをしてくると思うが、アウェイでも無失点に抑えて勝ち切ることにこだわってやっていきたい」と話す。勝ち点3を得るという目標は、あくまでも明確だ。

    文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

  • 浦和の関根貴大、負傷の程度だけでなく新たな髪型も想定外

    浦和の関根貴大、負傷の程度だけでなく新たな髪型も想定外

     イメージとは違っていたようだ。

     7日のJ1第6節・仙台戦で右脇腹を負傷して前半で交代していた関根貴大が13日、グラウンドに姿を見せた。ACL第4節・上海上港戦に出場しなかった選手たちが行った8対8のゲームには参加しなかった関根だが、ランニングのあとにステップワークやロングパスなどを行い、居残り練習をする選手たちとともに最後までグラウンドに残った。

     関根は仙台戦後、「立っているので大丈夫」と笑っていたが、上海上港戦前日はグラウンドに姿を見せず、上海上港戦も欠場。「(仙台戦後は)大丈夫と言い過ぎましたね」と負傷の程度が想像以上だったようだ。そして現在の状態を問われると、「大丈夫じゃないですか?」と仙台戦後とまったく同じコメントをしつつ、「(今回は大丈夫と)言い過ぎてはいないです。大丈夫です」とFC東京戦の出場を匂わせた。

     また、イメージと違ったのは負傷の程度だけではなかったようだ。

     散髪してチームに合流した関根だったが、髪型について問われると「みんなからバカにされる」と一言。どうやらチームメートからは「モンチッチみたい」とからかわれているようだ。先輩たちからかわいがられ、ファン・サポーターからもかわいいキャラとしてすっかり定着した関根。モンチッチとは愛くるしさという点で共通しているが、「(髪を切って)かわいくするつもりじゃなくて、かっこよくするつもりだったんですよ」と笑いながらも、想定とは違ったことにご不満な様子だった。

    文・写真:菊地正典(エル・ゴラッソ浦和担当)

  • 完全復活へ走り始めた浦和の高木俊幸。「目標を一つひとつクリアしていけば試合にたどり着く」

    完全復活へ走り始めた浦和の高木俊幸。「目標を一つひとつクリアしていけば試合にたどり着く」

     1月の自主トレ中に右足第5中足骨疲労骨折を負って手術し、全治3カ月の診断を受けていた浦和のFW高木俊幸(写真中央)が13日、トレーニングでフルメニューを消化した。

     J1第6節・仙台戦の翌日、8日には仙台戦に出場しなかった選手のゲームに参加しながら、1本を終えたところでけが付近の炎症によって離脱していたが、「今日から合流という形にできた。この数日でまたこうしてピッチでしっかり参加できるレベルに持っていけたのでよかった」と安堵した様子を見せた。

     この日、11日のACLグループステージ第4節・上海上港戦に出場しなかった選手たちで行った8対8のゲームでは、ゴールを重ね、浮き玉のパスをジャンプして右足で落とし、那須大亮のゴールをアシストするなど、上々のプレーを披露。「思ったよりスムーズに流れの中に入れたし、休んでいるときにいろいろな試合を見たぶん、イメージができていたのかもしれない」と笑った。

     まだ「けがした箇所に体重が掛かると若干怖さとか違和感とか、かすかな痛みがある」ようだが、「逆足も同じところをけがしたことがあるし、だんだん馴染んで慣れていくものだということは分かっているので、最初は仕方ないかなという気持ちでやっている」とこのタイミングでの合流を決めたようだ。

     攻撃陣が軒並み好調な浦和だが、「焦りはメンタル的にサッカーには必要ない余計な部分」と話し、「自然体」を意識。「次の目標は全体の紅白戦に入ること。その次は(公式戦の)メンバーに入ること。目標を一つひとつクリアしていけば試合にたどり着く」と、少しずつ完全復活を目指す。

     

    文・写真:菊地 正典(エルゴラッソ浦和担当)

  • 「チームの悩みが僕の悩み」。羽生直剛が見せるチームへの献身性

    「チームの悩みが僕の悩み」。羽生直剛が見せるチームへの献身性

    「チームの悩みが僕の悩み」。千葉に10年ぶりの帰還を果たした男のスタンスが、この言葉に集約されていると言っていいだろう。

     MF羽生直剛、37歳。プロ16年目を迎えた元日本代表のベテランは今季、先発出場こそないものの、これまで4試合に途中出場。特に第3節・名古屋戦(2◯0)では57分からピッチに入ると、攻守に安定をもたらし、存在感を放った。

     そして、それ以上に目を引くのがチームへの献身性だ。個人の結果よりも、「僕が出ても出なくても、勝っていくことが重要」と言い切る。

     では名古屋戦以降、4試合勝ちのない現状は、チーム最年長の目にどう映っているのか。

    「どんなサッカーをやる上でも、まとまっていなければいけない。それがいま、結果に結び付かないということは、やり切れていないということではないかと思っている。何とかして、ここを切り抜けたいという思いが強い」

     だからこそ、羽生は結束をより強固にするための役割を行動で示す。「(紅白戦で)自分がサブ組になったとしても、スタメン組に『こうやると守りづらい』とか『こうやるとチャンスに思える』とかをできるだけ伝えるようにしている。こういう状況だからこそ、コミュニケーションを取るように心掛けている」。いつも年下のチームメートに目を配り、心を砕く。

     今季の目標についての問い掛けには「クラブの(J1)昇格だけ。そのためにプレーし続ける」とキッパリ。帰ってきた背番号22の心中は、チーム愛に満ちあふれている。

    文・大林洋平(エルゴラッソ千葉担当)

  • “福岡の弾頭”ウェリントンが抱えるジレンマと、そのフラストレーション解消法は?

    “福岡の弾頭”ウェリントンが抱えるジレンマと、そのフラストレーション解消法は?

     前節・町田戦は自らがベンチに退いてから3点を失っての逆転負けとなり、「本当に悔しい」と話した福岡のウェリントン。J2第2節から3試合連続でゴールを挙げたあとは無得点に終わっているが、町田戦ではゴールなしでも特別な存在感を示した。というのも町田に出された4回の警告すべてがウェリントンへのファウルに対してのもの。うち一人は警告2回で退場処分となり、勝利に向けて十分な働きを見せた上での途中交代だった。

     町田戦以外でも相手の警戒は試合を追うごとに強まっていて、厳しいチェックを受ける中でかなりのフラストレーションが溜まっているだろうと思い話を聞くとこんな答えが。

     「自分がフラストレーションを感じるのは、フィジカルが強いからほかの選手と同じ基準でファウルをとってもらえないこと」

     これはレフェリーのジャッジに対する不信感ではなく、特別なフィジカルを有しているがゆえに生まれる何ともしがたいジレンマに対するイライラなのだ。

     そんな欲求不満を抱えているからこそ、「ゴールを挙げたときには喜びを爆発させるんだ。それが自分の一つのモチベーションでもある」。ちなみにオフでの最高の気分転換は「愛する妻、二人の娘が日本でいろいろな人と接しながら受け入れられ、日本での生活を満喫している姿を見ること」だと言う。

    文・写真:島田徹(エル・ゴラッソ福岡担当)

  • チーム最年少の和田昌士が20歳に。「山口のために全力で戦いたい」

    チーム最年少の和田昌士が20歳に。「山口のために全力で戦いたい」

     山口のチーム最年少、FW和田昌士が11日に20歳の誕生日を迎えた。

     感想を聞くと「サッカー選手としては若くない年齢になってきた。あまり年は取りたくない。頑張らないと」と複雑な思いを明かす一方で、「チームのみんながおめでとうと声を掛けてくれてうれしかった」と笑顔を見せる。

    「山口のために全力で戦いたい。まだゴールは決めていないけど、試合に出続けてしっかり結果を残していく。今季を終えたときに納得できる数字を残したい」と決意をのぞかせた。

     和田はJ2第5節から左サイドハーフでの先発出場が続いている。上野展裕監督は「良いシュートを打っているし、チームのやりたいことを理解して練習の積み上げができる選手」と高く評価する。次節、ホームで行われる千葉戦で20歳初ゴールに期待したい。

     

    文・写真:田辺 久豊(エルゴラッソ山口担当)

  • 「休んでいたので、そのぶんもやらないと」。苦しい状況が続く京都に中盤の要・吉野恭平復帰

    「休んでいたので、そのぶんもやらないと」。苦しい状況が続く京都に中盤の要・吉野恭平復帰

     1日のJ2第6節・千葉戦直前に体調を崩し、それ以降は練習場に姿を見せずにおよそ1週間にわたり自宅で療養を続けていた京都の吉野恭平。ようやく回復したものの、いまも声を出すのがつらそうで「もう大丈夫」との言葉もかすれ気味だ。

     それでも、練習には11日から完全合流しており、体の動きは順調に戻ってきている様子。「休んでいたので、そのぶんもやらないと。頑張ります」と、早期の復帰に意欲を見せる。 

     京都のチーム状態がなかなか上向かない中、布部陽功監督も中盤の要である吉野の戦線復帰に期待を寄せており、「ピッチに立てばやるしかない。戦ってくれると思う」とのこと。

     15日にはJ2第8節・愛媛戦が控えているが、そのピッチで吉野が元気に走り回る姿を見せてくれる可能性は高そうだ。

    文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)