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山形対東京V、見どころの一つは畠中槙之輔vs汰木康也、井林章vs阪野豊史、瀬沼優司の“同世代対決”
NDスタで行われる今日15日の山形対東京Vは、同世代対決が見どころの一つとなりそうだ。
東京Vの主将であり、右CBを務める井林章は言う。「山形は瀬沼(優司)、阪野(豊史)と同世代が多い。負けたくないですね」。広島皆実高、関西学院大でプレーした1990年世代の井林は、阪野、瀬沼、そして瀬川和樹、栗山直樹ら関東の大学でプレーしていた山形の同世代とは「あまりプレーしたことはない」というが、それでも同い年へのライバル意識は強いようだ。
3バックの中央でプレーする畠中槙之輔(写真)も、同世代とのプレーを楽しみにしていた。シャドーの一角でプレーする汰木康也(横浜FM.Y→山形)がそうだ。東京Vアカデミー育ちの畠中にとって、“マリノスの汰木”は「小学校のときから知っている」存在。高1のときの神奈川県国体選抜や、NEXT GENERATION MATCHのJリーグ選抜でもともにプレーし、「仲が良くて、いまでもご飯を食べに行く仲」らしい。そしてもちろん「負けたくない」。
元東京Vの南秀仁が負傷離脱中というのは残念だが、楽しみなマッチアップは多い。特に、東京VのDF陣と山形のアタッカー陣の間では、火花散るバトルが繰り広げられそうだ。
文:田中直希(エルゴラッソ東京V担当)
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川崎Fの奈良竜樹、初の札幌帰還。「成長した姿を見せたい」
前節の甲府戦は、互いにアディショナルタイムにゴールを奪い合う展開の中で追い付き、勝ち点1を得た川崎F。今節は12日水曜日に行われた広州恒大戦を挟み、中3日で札幌のホームに乗り込む。
この一戦に向けて落ち着きのある表情で思いの丈を語ったのは、初の札幌帰還となる奈良竜樹だ。2009年に札幌U-18の門を叩いた奈良は、2014年まで札幌のトップチームでプレー。その後、2016年に川崎Fの一員となると、今季は札幌がJ1に上がってきたことで初の対戦を迎えることとなった。
北海道出身ということもあり、今節には家族や近しい人たちが多く観戦に訪れるようで「なかなかこっちにいるとそういう人たちにプレーを見せてあげられない。そういう意味でも、しっかり自分のプレーを出して、喜んでくれたら」と語気を強める。
そして、古巣との一戦に対しても「(古巣戦は)試合が終わるまではフロンターレの選手としてこの試合を戦うというのは当然のこと。試合が終わったあとに、感情が思い巡ることはあるかもしれない。でも、試合まではしっかりフロンターレの選手として目の前の試合に勝つことだけに集中したい」と強い言葉を残した。
四方田監督や同期の荒野拓馬など、今までともに戦った仲間や恩人の前で「成長した姿を見せたい」と意気込む奈良。札幌の地で大きく成長した姿を見せ、川崎Fに勝利をもたらしたい。
文:林遼平(エルゴラッソ川崎F担当)