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『U-16 INTERNATIONAL DREAM CUP 2017 JAPAN 』、仙台での開催を発表
18日、仙台市内で、『U-16 INTERNATIONAL DREAM CUP 2017 JAPAN』開催について記者会見が行われた。
同大会は宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で6月14日から18日まで開催される、U-16世代の国際大会。同年代の日本、ギニア、オランダ、米国の代表が参加する。入場は無料。
15年の大阪府堺市、16年の鳥取県鳥取市での大会に続き、今回は仙台市で開催されることが決定した。同地では02年W杯を記念して03年から10年まで仙台カップ国際ユースサッカー大会が開催されていたが、11年の東日本大震災発生後は開催されていない。
今回のU-16国際大会招致に尽力した宮城県サッカー協会(大会主管)の大久保芳雄会長は「前回の鳥取大会で素晴らしい世界基準を多くの人々が見たように、今度は仙台のみならず、宮城、東北の方々に観戦してもらえれば」、仙台市(後援)の奥山恵美子市長は「この被災地はスポーツの力に励まされてきた。ユアスタが20周年を迎える今年に、多くの方々に来ていただきたい」と、それぞれ語った。
会見に同席した田嶋幸三日本サッカー協会会長は「選手たちには世界基準のプレーをこの年代で知り、その先の目標を設定してほしい。また、ピッチ外では友好をはかり、日本の文化に触れ、この先の互いの国際交流につなげてほしい」と、期待を口にした。
今大会のU-16日本代表は、17日まで参加していたモンテギュー国際大会で3位になったチームと同じく、森山佳郎監督が率いる。会見では、森山監督からのビデオメッセージも流された。日本代表は6月14日にオランダ代表、16日に米国代表、18日にギニア代表と対戦する。
文・写真:板垣晴朗(エル・ゴラッソ仙台担当)
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“ゼロヒャク”との初対戦。大宮の山越康平が誓う泉澤封じ
山越康平が好調だ。リーグ戦で2試合連続の先発を果たし、チームが今季初勝点を得た前節・清水戦(1△1)では体を張った守備でディフェンスラインを支えた。特に清水のエースであるチョン・テセとのマッチアップで一歩も引かず、クリーンなシュートは打たせなかった。
ただ、長期目標として日本代表を掲げるCBに満足はない。
「マークに付いていた選手にやられなかったことは自信になりますけど、最終的には1失点している。守備陣としては結果がすべて。次は本当に無失点に抑えられるように、最大限努力して準備していきたいと思います」
その次節の相手であるG大阪には、昨季まで大宮に所属した泉澤仁が在籍している。泉澤と特に仲の良かった山越は「いまでも頻繁に連絡を取り合っていますし、大学のときから尊敬していた選手」と話し、かつての仲間との邂逅を展望した。
「敵としてやったことは今まで一度もない。(大学の)選抜では一緒のチームでしたし、大学同士の対戦もなかった。あの“ゼロヒャク”(泉澤の独特のドリブルのこと)と対戦してみたいと思いますし、敵として戦ったらどうなのかが楽しみな感覚はあります。良さは知っているので、特長は消したいなと思います」
狙うのは無失点での勝利と、個人としての“泉澤封じ”。好パフォーマンスの持続に期待したい。
文:片村光博(エルゴラッソ大宮担当)
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京都FWケヴィン・オリス、“闘将・闘莉王”との強力2トップに「すごくやりやすい」と手ごたえ
15日のJ2第8節・愛媛戦で今季初めて4バックの布陣で臨み、6試合ぶりの勝利を挙げた京都。特に田中マルクス闘莉王をFWにコンバートし、192cmのケヴィン・オリスと並べた大型2トップはその威力を存分に発揮。闘莉王はハットトリックを記録し、オリスは後半ロスタイムに決勝点をアシストする活躍でチームを3-2の勝利に導いた。
オリスにこのことを尋ねると、「FWでプレーするときのスタイルは、闘莉王と自分は似ている。だから、彼がどういうプレーをしたいかも分かるし、『自分でもそうするだろうな』というプレーを闘莉王はする。すごくやりやすいし、とても良い関係だと思う」と闘莉王とのコンビにかなりの好感触を得ている様子。相棒のハットトリックには、「3ゴールも取れるポジショニングができていたことは素晴らしい」と讃辞を送る。
また、開幕後に一時負傷離脱していたオリスにとって、愛媛戦は京都加入後初めて先発した試合であり、初めて90分プレーした試合にもなった。そのことについても手ごたえを感じているようで、「長い時間プレーすればゲームコンディションは上がってくる。(愛媛戦の)走行距離のデータを見ると10km程度だったが、それもまだまだ上げられる。試合、日々の練習を重ねていくことでもっと進歩できるし、チームのためにもっと走れる」と、チームへの貢献度を今後さらに上げていくことを誓っていた。
文・写真:川瀬 太補(エルゴラッソ京都担当)
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鹿島でプロになった磐田・宮崎智彦。500試合出場を達成した二人の大先輩を尊敬する理由
磐田の宮崎智彦が18日、今節・鹿島戦に向けて意気込みを語った。
前節の鳥栖戦は後半アディショナルタイムに逆転し、2-1で勝利した。「王者に挑むためにも、鳥栖戦で勝てたのは大きい」と宮崎が言うように、チームとして弾みがつく1勝となった。
宮崎にとって鹿島はプロキャリアをスタートさせたクラブだ。そんな古巣についてこう語る。
「鹿島は個の能力がどのポジションも高い。チームで声を掛け合いながら、相手にスキを見せないことを心がけなければいけない。鹿島は『ここ』というところで決める力があるし、ゲームを読む力もある。90分とおしてスキを見せないことが大事」
鹿島は前節、小笠原満男と曽ヶ端準がJ1通算500試合出場を達成した。宮崎は「たぶん勝率も相当すごいと思う」と、常勝軍団をけん引する大先輩に尊敬の念を抱いている。
百戦錬磨の二人は、ピッチ内では自分にも仲間にも厳しい印象がある。だが、ピッチ外ではまた違った一面があったという。
「満男さんはイタズラっ子。ソガさんもふざけるときもある。試合のときはそんな雰囲気はまったくないけど」と宮崎。そして「そういうギャップも含めて、僕ら後輩がすごく尊敬するところ」と続けた。
小笠原、曽ヶ端へのリスペクトの言葉を繰り返す宮崎だが「試合になったら敵になるので、ガツガツ行きたい」と決意を口にした。
今季初の連勝を果たすべく、王者に挑戦する。
文:青木務(エルゴラッソ磐田担当)
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U-20日本代表候補が千葉に4-1で快勝。小川航基が2ゴールの活躍
U-20日本代表候補は18日、フクダ電子アリーナで千葉とのトレーニングマッチを実施。小川航基(磐田)が2ゴールを決めるなど4−1で快勝を収めた。
5月20日にU-20W杯の初戦を迎える日本代表は、17日からメンバー発表前の最後の合宿を千葉県内で行った。今回は出場機会の多くない選手を中心に16名を選出。練習試合を組み込みながら、2日間で選手たちのコンディションを見定めた。
今回の合宿を「ゲームフィーリングを上げるために、コンディションがバラバラな選手にハードな中でゲームをさせたかった」と振り返ったのは内山篤監督。J2で“ハイプレス・ハイライン”という珍しい戦術を採る千葉と対戦したことについては「世界に行ったときにはいろいろなスタイルがある」と語り、「そういった中でどこにスペースがあるかを見付けてやってくれた」と結果を出した選手たちをねぎらった。
2ゴールを奪った小川は「チャンスを逃さないことが大事だった」と語りながらも、「満足はしていない」と得点場面以外のプレーに言及。今後に向けては「チーム全員の力が必要。しっかり準備していきたい」と5月に開幕を迎えるU-20W杯を見据えていた。
本大会のメンバーは5月初旬に発表予定。その後、国内で事前合宿を行い、20日からU-20W杯に挑んでいく。
文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)
写真:松尾祐希 -
スピードを落とさずシュート。神戸MF三原雅俊「試合を想定して練習できた」
17日の神戸は、シュート練習を入念に行なった。前日16日のJ1第7節・柏戦ではチャンスを決め切れなかったこともあり、ネルシーニョ監督はすぐさま練習に落とし込んだのかもしれない。
コーチングスタッフがボールを転がし、そこに選手が走り込んでシュートを打った。この日のトレーニングに参加した三原雅俊は「良いカウンターはできているので、ラストパス、シュートを意識していると思う。ああいうチャンスは試合中にあるものなので、良い練習だった」と話し、精力的にシュートを打ち込んだ。
特徴的だったのは“スピードを落とさない”でシュートすること。三原は「速くボールに寄って、勢いで打たないといけないことはよくあるシチュエーション。試合を想定しながら練習できた」という。実際の試合では自分の間合いでシュートを打てないことも多い中で、練習に参加した選手には充実したメニューにもなったようだ。
その三原は柏戦で、今季リーグ戦初出場。右サイドハーフとして途中出場し、一人少なくなってからは右SBで奮闘。12日のルヴァンカップ・横浜FM戦に先発出場しており、「(リーグ戦は)久しぶりだったけど、すんなり入れた」と振り返る。柏戦は敗れたが、「今年は安定した戦いができている。やってきたことを続けて、連敗しないことが大切」と気合を入れていた。
文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)