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「自信を結果に」。野沢拓也、若手の成長を実感しつつチームを引き締める
仙台のチーム最年長であるMF野沢拓也が、ルヴァンカップグループステージ突破に向け、強い意欲を口にした。
仙台は今大会のグループステージ5試合を終え、勝ち点10でAグループの首位に立つ。しかし最終節は試合がないため、まずは第6節・札幌戦での勝利が必要だ。「周りの結果は気にせずに、僕らがまず目の前のゲームに対し、一丸となって取り組むことが必要。絶対にアウェイで勝ち点3を取って帰ってきたい」と、野沢は言葉に力を込める。
今季の出場はカップ戦にとどまっている野沢。だが出番となれば、公式戦出場経験の浅い選手が多いチーム構成の中にあって頼もしい存在となっている。22日の戦術練習でも、若手選手の対戦相手になった際はプレッシャーを受けても簡単にはボールを失わず、若手選手と組めば、厳しく声を出してチームを引き締めた。
その野沢は今大会での若手選手の成長について「彼らはのびのびやれているし、練習でできていたことを昨季よりもずっと実践できるようになった。失敗も少なからずしたけれど、経験したことを力にしている。僕もそういう若い子の力をもっと生かせるようになりたい」と目を細める。
「4月と5月の連戦で、チームとして総合力が上がったことを実感している。そうして試合に関わった選手全員が、得た自信をしっかり結果に変えないと」
この大会で過去三度の優勝を経験したベテランは、この大事な一戦に向けて気を引き締め直した。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
写真:ルヴァンカップに向け、練習に汗を流す野沢(中央)
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待望の加入後初ゴール。湘南・野田隆之介が踏み出した一歩
アルウィンに『野田隆之介』の名が響き渡った。
21日のJ2第15節・松本戦。欲しかった先制点は愚直にハードワークを続けた男がつかんだ。体を入れてゴール前でボールを受けた野田隆之介。ゴールを背に向けた難しい局面で胸トラップからGKの頭上を抜くバイシクルシュート。これがフワリとゴールに吸い込まれた。「あれはイメージどおりと言えばイメージどおり。あんなにキレイに決まるとは思っていなかったけど(笑)」。喜びを爆発させた殊勲の背番号15は、真っ先にサポーターのもとへ向かい思い切り拳を突き上げた。
「前で体を張って五分五分のボールをマイボールにすることは大事な仕事なので、そこだけは負けないように意識した」。この言葉どおり野田は対人の強さやキープ力で、攻撃の起点となった。さらには迫力のあるプレッシングで相手に自由を与えない守備を披露。90分間、チームのために走り続けた野田。けがやコンディション不良で多少出遅れたが、ようやく結果で勝利に貢献した。
「山田くんがああいうヘディングを入れて、2-1で勝てて良かった。相手の時間帯もあって、ああいう形でやられたけど、自分たちのスタイルで挽回することができた。それはすごくチームとして大きいことだと思う。勝ててみんなに喜んでもらえて、ものすごくうれしい」
今季名古屋から完全移籍で加入した野田。自身にとっても湘南にとっても大きな一歩を踏み出した。
文:高澤 真輝(エル・ゴラッソ湘南担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]ファーストインパクト
[明治安田J1第12節 マッチレポート]
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■広州恒大 vs 鹿島
悲願のアジア制覇へ。ここが最初の山場[U-20W杯グループステージ第1節 マッチレポート](2版のみ掲載)
■U-20南アフリカ代表 vs U-20日本代表
天才レフティーの共鳴。久保→堂安の逆転弾