EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.5.25(Thu)

May
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
  • 恩師との対峙を前に。小宮山尊信が語る、風間サッカーと見せたい姿

    恩師との対峙を前に。小宮山尊信が語る、風間サッカーと見せたい姿

     27日にホームで名古屋戦を控える横浜FC。25日の練習では非公開で名古屋対策が落とし込まれたが、昨年まで川崎Fで、風間八宏監督の下でプレーした小宮山尊信は、スカウティング映像を見て「名古屋は去年とガラッと変わっている」と感じたという。

    「パスのリズムもすごく良いですし、フロンターレみたいなサッカーをやろうとしていますね」

     ただ、その本家本元出身の小宮山だけに、風間サッカーの浸透度合いはまだまだと見ている。

    「相当に技術と、頭の回転が必要。頭を常に使っていないとできないサッカーなので、浸透させるのはそんなに簡単じゃないと思います」

     実際、川崎Fでも風間サッカーで結果が出たのは、指揮官の就任から2年目以降。横浜FCとしてはこの3位と4位の上位対決、相手が未完成のうちに叩いて勝ち点3を奪いたいところだ。

     ちなみに小宮山にとって、風間監督の指導を受けた5年間で最も影響を受けたのは、「戦う姿勢」の部分だという。

    「風間さんのサッカーをやるために、技術がすごく注目されるけど、それ以上に僕は、戦う気持ちだとか、やることをしっかりやるとか、良い準備をするといったことの大事さを学びました」

     互いに別チームでの再会となるが、「教わったことをプレーでやって見せるのが一番良いことだと思う」と、恩師に成長した姿を見せるつもりだ。

    文・芥川 和久(エルゴラッソ横浜FC担当)

  • 讃岐のDFリ・ヨンジが約1年ぶりに北朝鮮代表に選出。「想定外でした」(リ・ヨンジ)

    讃岐のDFリ・ヨンジが約1年ぶりに北朝鮮代表に選出。「想定外でした」(リ・ヨンジ)

     讃岐のDFリ・ヨンジが北朝鮮代表メンバーに選出され、6月13日に香港でおこなわれるAFCアジアカップ2019予選に参加することがクラブから発表された。

     リ・ヨンジは過去にも同代表招集歴があり、今回の選出は昨年3月のロシアW杯2次予選フィリピン戦以来。

     今季から所属する讃岐ではJ2リーグ戦13試合に先発出場するなど守備の主軸として定着も、現在チームは最下位に沈み、好アピールには至っていない。それもあって今回の選出には開口一番「想定外でした」とやや照れ笑い。約1年ぶりの代表招集に「ここで自分も結果を残さないと定着できない。いまの監督にはまだ何も信頼を得ていない。だから今回の試合がとても大事になる」と気合いもみなぎる。

     とはいえ、やはり集中すべきは直近のリーグ戦。「代表も重要だけど、僕にとってはやっぱりチーム(讃岐)が一番大事。そこをないがしろにして代表に行くということは絶対にない」と、まずは9試合勝利のないチームの立て直しに全力を注ぐつもりだ。

     リ・ヨンジは第17節・福岡戦後に同代表チームに合流し、翌節のホームでの金沢戦を欠場する見込みとなっている。

     

    文・写真:松本 隆志(エルゴラッソ讃岐担当)

  • U-20日本代表のエース・小川航基が離脱。左ひざ前十字靭帯断裂ならび左ひざ半月板損傷の重傷

    U-20日本代表のエース・小川航基が離脱。左ひざ前十字靭帯断裂ならび左ひざ半月板損傷の重傷

     U-20日本代表に大きな痛手だ。天安市内でイタリア戦に向けた練習を実施した日本代表は25日、24日のウルグアイ戦で負傷交代した小川航基が左ひざ前十字靭帯断裂ならび左ひざ半月板損傷という診断結果が出たことを発表。今後の試合を欠場することが決まった。

     24日のウルグアイ戦に先発出場した小川は、16分のプレーでルーズボールを奪いに行った際に左ひざを負傷。負傷交代を余儀なくされていた。交代直後には水原市内の病院へ直行。その後治療を受け、現在は松葉杖をついた状態となっている。

     今後は27日のイタリア戦まではチームに帯同し、翌28日に帰国する予定だ。

    文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)

  • 瀬川大仏光臨の日迫る?

     前節・山口戦で自身でも初という1試合3アシストを記録した山形の瀬川和樹。なかなかレアな記録だけに、さぞ周囲の反響もあったのではないかと思われたが、「特には感じてはないです」といつもの淡々とした様子。そして「個人的にもまだまだだと思うし、監督もまだまだ満足してないと思うので、満足させるところまでいかなきゃいけない」と浮き足立ったところはない。

     当日のヒーローインタビューは瀬川ではなく、今季初ゴールで2点目を決めた永藤歩と、アディショナルタイムに決勝の3点目を決めた瀬沼優司が選ばれた。それでも瀬川は「点取らないと、やっば。点取った人が一番エラいので。今度は点取ってヒーローインタビューしたいなと思います」と謙虚そのものだった。

     群馬時代に2シーズンで4ゴールを挙げているものの、山形では移籍3シーズン目のここまででゴールなし。得点に関しては「狙ってはいるんですけど、あまり欲は出さないようにしています」と話している。

     瀬川と言えば、チャームポイントでもあるおでこの大きなホクロを生かし、ゴールを決めたあとは自分が大仏様になり、サポーターに拝んでもらうというスタジアム一体型のゴールパフォーマンスを準備している。瀬川大仏がピッチ上に現れる日を祈りながら待ちたい。

    文:佐藤円(エル・ゴラッソ山形担当)

    瀬川大仏光臨の日迫る?

  • 監督交代に踏み切った山口。新監督は「レノファのスタイルを変えるつもりはない」

    監督交代に踏み切った山口。新監督は「レノファのスタイルを変えるつもりはない」

     5月23日に上野展裕監督が退任した山口。暫定的に指揮を執る猿澤真治新監督の下での練習が始まった。

     練習後、取材に応じた猿澤新監督は「いろいろなことがあったとは思うが、気持ちを切り替えてこれから次の戦いに向かって頑張っていこうということで、良い雰囲気で練習できたのではないかと感じている」と監督としての初練習を振り返る。

     これまでの攻撃的なスタイルを踏襲するかについては「スタイル自体を私自身で変えるつもりはない。ただ相手もあることなので、まったく同じように戦うかどうかはいまから考えながら進めていきたい。レノファのスタイルというものを壊して、新しいものをやるということはない」と話す。

     練習ではセットプレーの守備にも時間を割き、選手たちとコミュニケーションを取りながら課題修正に取り組んだ。

     27日の次節・町田戦は今季初めて下関で試合を行う。「勝利するためにチームが一つとなって戦えるかどうか。いま一番大切なのは、一体感を出せるかどうかだと思う。選手一人ひとりが勝つために何をするかを考えて戦って初めて一体感は出てくる。そういうものを求めたい」と新監督。

     サポーターに向けて「いま、レノファとしてはこれまでにないぐらい厳しい状況だと思う。ここで出せる力がレノファの本当の力。選手たちも心を入れ替えて取り組んでいるので、グラウンドで活躍する選手を応援してほしい」と呼び掛ける。

     

    文・写真:田辺 久豊(エルゴラッソ山口担当)

  • 今季初出場を果たした中村北斗。その言葉から探るベテラン力とは?

    今季初出場を果たした中村北斗。その言葉から探るベテラン力とは?

     『ベテラン力』というものがあるとしたら、どんな能力で構成されるものなのか。そんなことを考えたのは、J2第15節・福岡vs金沢の一戦で今季リーグ戦初出場を果たした中村北斗のいくつかの興味深い言葉を聞いたことがきっかけだった。

     「現状、自分にチャンスが回ってくる時間や機会は限られている。だから5分や10分間のプレーをイメージして練習に取り組んでいた」

     自分の置かれた状況を冷静に見極められること。それに応じた適正な準備ができること。「(松田力のゴールへの)アシストという結果はこれまでの練習が無駄ではなかったと思える。何より出場機会のない若手に少しでも良い影響を与えることができればとの思いも持ってピッチに立っていたので良かったと思う」

     自分の言動やパフォーマンスが若手選手にどんな影響をもたらすのかを考えられること。

     「これまで僕らは上位チームを相手にチャレンジャー精神で対してきた。これから対戦する相手はそんな強い気持ちで臨んでくることを理解しておく必要がある」

     チームの空気を引き締められること。

     「初出場はもちろんうれしい。だけど、まだスタートラインにも立っていないと思っている」

     誰よりも自分に厳しくできること。

     ベテラン力の構成要素はまだありそうな気がする。今後も中村にご教授願おう。

    文・写真:島田徹(エル・ゴラッソ福岡担当)

  • 町田の奥山政幸、山口の上野展裕前監督と古巣戦について語る

    町田の奥山政幸、山口の上野展裕前監督と古巣戦について語る

     町田の奥山政幸にとって今節はプロキャリアがスタートしたクラブ・山口との古巣戦。わずか1シーズン限りの在籍だったが、本人いわく「思い入れもあるし、思い出も残っているチーム」だという。しかし、対戦を前にプロ入り後、初めて指導を受けた上野展裕監督は退任したため、もういない。

    「上野さんのサッカーは特殊であまり経験したことがないようなサッカーでしたし、比較的決まりごとの多いサッカーでしたが、自分の視野を広げる意味でも良い経験になりました」

     上野前監督はある程度、選手との距離間を保つタイプの指揮官だったようだが、昨季はボールを蹴るときのボールの置き方といった“技術論”から、「奥山は指導者向き」といった“進言”など、その指導内容は多岐にわたっていた。奥山の中での上野前監督は「非常に細かい部分まで見ている指導者」という印象が強い。

     JFLからJ2まで駆け上がった“上野体制”に終止符が打たれたことで、山口の選手たちは「監督交代最初の試合で気持ちも入れてくる」ことは容易に想像がつく。彼自身も古巣戦に出場できるかは不透明。それでも、奥山は「ゴールを与えないことにこだわって戦う」とその決意を語った。

    文・写真:郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当)