-
浦和対済州での乱闘騒動の件で仲介役と報じられたFC東京・高萩洋次郎、直接の関与を否定
5月31日に行われたACLラウンド16第2戦・浦和対済州(韓国)の一戦で起きた乱闘騒動において、浦和のMF阿部勇樹に暴力行為をした済州DFペク・ドンギュが来日にし、直接謝罪したい意向であるということが日韓両国で報道されている。その中で、韓国紙は昨季までFCソウル(韓国)でプレーしていたFC東京MF高萩洋次郎が両者の仲介役を行う予定と報じた。
それを受けて9日、高萩自身が東京・小平のFC東京練習場で取材に対応し、「自分が助けになるようなことはしていない」と今回の件に直接関与していないことを明かした。
済州関係者は浦和と橋渡し役となれる人物を探していたようで、実際にKリーグ関係者から高萩のもとに連絡が来たことは事実。「ペク選手が阿部さんに謝りたいということを伝えて欲しいという連絡は受けた」と高萩も語る。
浦和には元広島の選手が多数在籍。高萩も広島時代にともにプレーした選手が多いことから、韓国側も高萩に依頼を持ちかけたようだ。しかし結局は両選手間、さらには浦和と済州の両クラブ間の問題でもあり、「やはりクラブ同士で直接やり取りしたほうが良い」(高萩)という結論に至った。
韓国の朝鮮日報によると、ペク・ドンギュの妻は在日韓国人で日本語会話ができることから、妻の通訳のもと阿部に謝罪の意を伝えたい考えだという。さまざまな報道が飛び出す中で、思わぬところから高萩の存在も浮上。しかし、やはり最後は両者間だけでの問題決着となりそうだ。
文:西川結城(エルゴラッソFC東京担当)
-
高田明社長、ぜひご一考を。長崎、ジャパネットデーでJ2通算200点目は生まれるか
13年からJ2で戦っている長崎。5年目を迎える今季はここまで通算で185試合を消化し、199得点(1年目48得点、2年目45得点、3年目42得点、4年目39得点、今季25得点)を積み上げている。つまり、次の1点が記念すべきクラブJ2通算200得点目になる。「全然、話題になっていない」と翁長聖が選手間の様子を教えてくれたが、可能性が高そうなウイングバックよりも前のポジションの5人に話題を振ってみた。
「取れたらいいですけどチームが勝てば何でもいい。勝つ中で自分が200得点を挙げられればいいですけど誰が取っても別にいいです。僕はあまりそこへの意識はない」(中村慶太)
「僕はいいっすわ。僕じゃないです、それは(笑)。シュートはいつも狙っていますけど、打つことができていないのが現状なのでどんどんゴールを意識しながら、その中でアシストでも何でもそういうのに絡めていければうれしい」(翁長)
「取れればいいし、取ったときにそれがたまたま200得点だったらいいですけどね。隣にフリーの選手がいればその選手にあげるくらいの気持ちでいきます」(木村裕)※クラブJ2通算100得点目の記録者
「200得点に限らず、個人的にゴールが欲しいっていうのが正直なところ」(幸野志有人)
「そうなんですか?じゃあ、頑張ります(笑)。俺が取ります。決めたらパフォーマンス、何かやります」(飯尾竜太朗)
と回答はさまざま。ちなみに高木琢也監督にも予想をお願いしてみると……、
「僕が取ります(笑)。200得点目は俺が取らないと。節目だからね」とさすがは現役時代、名を馳せたストライカー。そのプライドをのぞかせていた。ただ、高木監督は「DFの選手じゃないですか」と真面目に予想。その理由は「僕はちょっとそろそろリスタートから得点を取りたいので。リスタートから取れるとやっぱり大きい」と監督視点からの希望が込められたものだった。
次節・6月11日のJ2第18節・熊本戦はクラブの親会社でもあるジャパネットがマッチデースポンサーとなるジャパネットデーということもあり、選手たちは口々に「200得点目を取ったら何かもらえないかな」と冗談めいて話していた。選手の奮起のためにも高田社長、ぜひご一考を。
文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)
-
日本代表・乾貴士のプレーに刺激を受けた札幌のDF田中雄大、「彼のプレーからパワーはもらった」
札幌のDF田中雄大が高校時代の仲間のプレーに刺激を受け、モチベーションを高めている。
7日のキリンチャレンジカップ・日本対シリア戦で途中出場し、その卓越したボールコントロールで強く存在感を示した乾貴士(エイバル)は野洲高(滋賀)時代に3年間ともにプレーし、2年生時には選手権で全国制覇を果たした仲間。高校サッカー界を席巻した野洲高の“セクシーフットボール”をともに演じた仲間の活躍に、「僕は野洲っぽいテクニカルなプレーはあまりできないですけど」と謙遜をしたうえで、「あのチームのなかでも彼は飛び抜けてうまかった。ボールタッチも段違いで質が違ったし。なにしろ先日はバルサ(FCバルセロナ)から得点を取るくらいですから、そりゃあもともとすごいヤツでしたよ」と称賛は止まらない。
最近でも時折、連絡は取り合ったりと交流は変わらないようで、「ここ数年は体が大きくなったような気がしますね」とのこと。自身は4月26日のルヴァンカップ・大宮戦で右ハムストリング肉離れの負傷をしてから戦列を離れているが、現在では全体練習にも復帰し、次節のJ1第15節・鹿島戦(17日、カシマ)から出場をする可能性も浮上している。
「乾のようなプレーは出せませんが、彼のプレーからパワーはもらった。自分のできることを精一杯出し切ってチームの役に立ちたい」と田中なりのやり方で観る者を魅了し、チームの連敗ストップに貢献するつもりだ。
文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)
-
プロ7年目のGK松原修平、Jデビュー濃厚。「ここを逃したら自分のJリーグでのプレーはもうないと思ってやる」
今季、岡山から讃岐に加入し、プロ7年目のシーズンを迎えているGK松原修平が今節、ホームでの金沢戦でついにJデビューを迎えることが濃厚となった。
讃岐は現在、正GKの清水健太が負傷離脱中で、その代役を務めていた第2GKの瀬口拓弥も前節・福岡戦でのパフォーマンスが芳しくなかったことで、第3GKの立場に甘んじていた松原にチャンスが巡ってきた。松原は昨季までの6シーズンを岡山で過ごし、セカンドチームで地域リーグ、JFLでのプレーはあったがトップチームでの出場はなし。今季も3度ベンチ入りはしたものの出番はなかった。
プロ7年目にしてついにJデビューを飾ろうとしている率直な思いを松原は「正直に言えば“緊張しい”なので多少は緊張すると思うし、いまのところは不安のほうが大きい」と話すが、個人として千載一遇のチャンスに「ここを逃したら自分のJリーグでのプレーはもうないと思ってやる覚悟がある」と、その意気込みは並々ならぬもの。
また、11試合勝利から遠ざかっているチーム状況もあり、今節での松原起用を明言する北野誠監督も「松原は人間的に良いヤツだし、チームを明るくしてくれる。いまうちのチームに必要なのは、ああいうポジティブで負のオーラを出さない選手。チームの救世主になって欲しい」と大きな期待を寄せている。
「この世界に食らいついていくためにも」。自身のプロキャリアを賭け、実直に努力し続ける苦労人は一世一代のピッチで勝利をもぎ取りにいく。
文・写真:松本隆志(エルゴラッソ讃岐担当)
-
鈴木武蔵に第2子が誕生。「ゴールを決めて、ゆりかごパフォーマンスをしたい」
新潟の鈴木武蔵に7日、第2子となる長女が誕生した。鈴木は8日のクラブ公式発表を受け、「自分は男兄弟だったので、女の子が欲しいと思っていた。これからが楽しみ」と報道陣の前で笑顔を見せ、「父親としても、選手としても、成長できるように頑張っていきたい」と決意を語った。
今季リーグ戦は12試合出場1得点。明治安田J1第10節・川崎F戦から5試合先発中で、呂比須ワグナー監督が就任した第12節・札幌戦以降は、前線にスピードのある選手を置く呂比須監督のカウンター戦術でキーマンの一人となっている。
チームはリーグ戦の中断期間となる今週、2部練習で心身ともに強度を高め、攻撃のバリエーションも増やしている。鈴木も「コンディションを上げたいし、もっと走れるようになりたい。監督が求めることを、自分たちでコミュニケーションをとりながら詰めていきたい」と意欲的に取り組んでいる。
現在18位の新潟だが、中断明けの第15節は、勝ち点で並ぶ17位・大宮との直接対決が待っている。「ゴールを決めて、ゆりかごパフォーマンスをしたい」。ポジティブなパワーに満ちた鈴木が、自らの祝砲でチームを勝利へ導く。
文:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
-
[本日のエルゴラッソ1面]本田圭佑の矜持
[日本代表]
■日本代表 vs シリア代表
浮き彫りになった課題と手にした確かな収穫[明治安田J2第18節 プレビュー]
■東京V vs 名古屋
この停滞は“成長の途中”。前進する緑攻撃陣[月間EGアワード 5月]
■俊輔? 憲剛?否、中村と言えば航輔でしょ!!