EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.9.7(Thu)

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  • 日本代表の山口蛍と杉本健勇がチームへ合流。「また選ばれるように、セレッソで、Jリーグで、コツコツ頑張りたい」と杉本

    日本代表の山口蛍と杉本健勇がチームへ合流。「また選ばれるように、セレッソで、Jリーグで、コツコツ頑張りたい」と杉本

     7日、日本代表の活動を終えた山口蛍と杉本健勇がチームに合流した。前日の深夜に帰国し、この日の早朝に羽田から大阪へ移動したばかりとあって、2人は紅白戦には参加せず、ランニングなどの別メニュー調整にとどまったが、練習前にはユン・ジョンファン監督とも談笑し、ランニング中にも笑顔が見られるなど、コンディションは悪くなさそうだ。

     今回が初の代表招集となった杉本は、W杯出場決定の瞬間も含めて代表選手として過ごしたこの期間について、「日本代表がW杯に行けたことは良かった。でも、個人としては何もできなかったので、悔しい。しっかりチームでレベルアップしないといけない」と振り返り、「守備も、フィジカルも、走力やスプリントも、もっと上げていかないといけない。代表はやっぱりレベルが高いけど、そこで生き残って、先発で出て点を決めたい、活躍したい、という思いは強くなった。また選ばれるように、セレッソでコツコツ頑張りたい。これからのJリーグの試合も代表のスタッフは見ていると思う。W杯まで9カ月しかない。そこに向けてどれだけ成長できるか」と話し、新たな基準を自分自身の中に取り込んだ。

     9日に行われるJ1第25節・FC東京戦に話が及ぶと、「そう言えば、その話は監督としていない(笑)」とおどけつつも、「監督が決めることだけど、自分としては出るつもりだし、出たい。試合がしたくてウズウズしている」と意欲を示した。

    文・写真:小田尚史(エルゴラッソC大阪担当)

  • あることを思い出した亀川諒史の、前への勢いが止まらない

    あることを思い出した亀川諒史の、前への勢いが止まらない

     前々節・水戸戦と前節・讃岐戦では、左SB亀川諒史の攻撃参加が特別に光った。

     今季はサイドでボールを受けると一旦はドルブルでしかける体勢を取りながら、結局は横パスやバックパスを選択する場面が多かった。しかし、ここ2試合はボールを受ければ積極的にドリブルでしかけ、またゴール前に顔を出す場面が増えた。讃岐戦ではオフサイドの判定となったが、ゴールネットを揺らすシーンがあり、またMF山瀬功治の2点目につながるボックス内でのシュートも放った。

     この変化は単なる外から見た印象ではなく、本人もハッキリと自覚していた。そしてそうなった理由を次のように話した。

    「確かに最近は『ミスをしてはいけない』とセーフティーなプレーを選ぶ傾向にあった。一昨季、昨季あたりはボールを取られても100%の力で戻って対応すればいいという考えをもとに、少しくらい体勢が悪くてもどんどんしかけていた。ミスして当たり前。そういう気持ちを思い出してプレーできているのが、この2試合だと思う」

     そして、積極性を取り戻すもう一つのカギは、逆サイドにいる“あの人”の存在。

    「コマさん(駒野友一)は1、2回のチャンスを生かす質の高いプレーができる。僕にはまだその質が備わっていない。だったら回数を増やすしかない。質より量。そこを意識していこうと思った」

     本人は認めないが、「尻に火がついたのでは」と井原正巳監督が言う、DFエウレーという新戦力の加入もここにきての変化の理由かもしれない。いずれにしても、ミスしてなお、しかけ続けるカメが終盤戦のキーマンの一人になると予想する。

    文:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)

  • 山口のDFアベル・ルシアッティが前節・京都戦で初出場。「われわれに必要なのは勝利」

    山口のDFアベル・ルシアッティが前節・京都戦で初出場。「われわれに必要なのは勝利」

     今夏、山口に新加入したアルゼンチン人DFのアベル・ルシアッティが2日のJ2第31節・京都戦で初先発。フル出場してチームの勝利に貢献した。

     3バックの左を任されたルシアッティは、「相手をマークして強く守ることと、ラインを安定させることを求められていた」と話し、「試合に出場できたことが素直にうれしいし、その試合で勝てたこともうれしい。全力でプレーする準備は練習からできていたので、とても良い結果になったと思う」と笑顔を見せた。

     周囲との意思疎通を図る上で“言葉の壁”が生じるが、ピッチ上のやり取りについてDF宮城雅史は「身振り手振りを使いながら、こちらはスペイン語か英語で指示を出している。ポジションがポジションなので、練習からコミュニケーションを取ってやっていきたい」と話す。

     そのことについてルシアッティに問うと「日本語の重要な単語は覚えるようにしている。特にDFの選手は試合中に自分の一番近くでプレーする仲間なので、日ごろからコミュニケーションを取るように心掛けている」と話し、普段からの意識の高さをのぞかせた。

     カルロス・マジョール監督やチームメートから「空中戦と対人の強さ」を高く評価されているルシアッティ。「前節はとても良い試合ができたと思うので、そのようなプレーを続けて精度を上げていきたい。われわれに必要なのは勝利。いまいる順位からの浮上をチーム全体で狙っていく。次も頑張りたい」と意気込む。

     

    文・写真:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)

  • 神戸MF高橋秀人「同じベクトルを向きつつある」確かに感じるチームの前進

    神戸MF高橋秀人「同じベクトルを向きつつある」確かに感じるチームの前進

     神戸は現在、7試合勝利から遠ざかっている。直近ではルヴァンカップ準々決勝で、G大阪に2試合合計0-2で敗戦を喫した。ただ、高橋秀人に迷いの感情は一切ない。「勝っていない状況では、積み上げていくことが勝利のための最短ルート。自分も選手に発信していかないといけない」。

     ルヴァンカップでの敗退は決まったが、週末に控えるのは再びのG大阪戦だ。高橋秀によると「タカさん(吉田監督)は『リベンジする機会がある』との表現を使っている」という。一敗地にまみれた市立吹田サッカースタジアムでの再戦は、チームがやるべきことを再度、体現するための舞台でもある。

     ただ、G大阪は相手のやり方に臨機応変に対応するのが一つの強み。強敵であることを体感した中で、「ガンバの本気に"やれている感"はあった」と決してネガティブな2試合ではなかったことを伝える高橋秀は「俺たちはやっていくのみ。自問自答しながらやっていくしかない」とチームのあるべき姿に言及した。

     伝統的な堅守をベースにしながらポゼッションやアグレッシブな守備の質を高める取り組みを進めている中で、「チームは同じベクトルを向きつつある。(J1第23節・)横浜FM戦、(第24節・)磐田戦よりも踏み込んでいる」とチャレンジするチームの声を代弁した高橋秀。就任して4試合を戦った吉田監督の地道な落とし込みに着実な前進を感じ取っている。

     いま現在、攻撃の中心という役割を担うルーカス・ポドルスキのプレースタイルに対し、相手チームの対策も進む。「技術はピカイチ」と自らも"世界"を体感する様子を伝えた高橋秀だが、そこに依存しない大切さを説く。「自分がチームを救う、ゴールを決めてヒーローになる。その気持ちで臨まないといけない」と語気を強め、チームが強くなるための登竜門を見つめていた。

    文:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)