EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2017.9.15(Fri)

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  • 甲府がウイルソンとの契約を解除しビリーを獲得。その理由は?

    甲府がウイルソンとの契約を解除しビリーを獲得。その理由は?

     ここまで2ゴールのウイルソンとの解約を解除してビリー・ヴァシリオス・コンスタンティニディス(31歳)を獲得した理由には、ブラジル人選手を4人抱えても起用できるのが3人だけで、リンス、ドゥドゥ、エデル・リマが完全にレギュラーの座をつかんでいるということがある。しかし、最大の理由はJ1残留のための危機管理。練習参加で見せた能力、コンディション的にもまだ十分ではないビリー。彼がいなくても残留に値する勝ち点を取れるかもしれないし、そうだと信じて選手は自分たちのサッカーを貫こうとしているが、勝ち切れていないのも事実。勝ち切れずに残留争いがもつれれば、最後の最後はビリーの高さを生かすオプションが必要になるかもしれない。横浜FMから期限付き移籍中の高野遼がけがから復帰すれば精度の高いクロスという武器が使える。高野→ビリーのホットラインが強い武器になる可能性がある。

     クラブは現時点で考えられる最悪を想定して手を打ったと判断していいだろう。ただ、ブラジル人選手のリーダー格だったウイルソンが――2ゴールしか決められなかったけれど――チームを去るという現実は簡単には受け止められない。

     

    文・松尾潤(サッカー新聞エルゴラッソ甲府担当)

  • マラドーナの教え? エスクデロ「台風は言い訳にならない」

    マラドーナの教え? エスクデロ「台風は言い訳にならない」

     現在、勢力を強めながら日本列島に近付いている台風18号。京都がアウェイで戦う17日のJ2第33節・愛媛戦は、その台風18号の影響をモロに受けるのではないかと心配されているカードだ。試合中止も懸念されており、たとえ予定どおりにキックオフを迎えられても、猛烈な風や雨の中でのゲームとなる可能性がある。

     しかしそれでも、「台風は言い訳にならない」と断言するのがエスクデロ競飛王だ。「マラドーナも言っていたけど、テニスボールでやろうがゴルフボールでやろうが、土のグラウンド、ガラスが出ているグラウンドだろうが、テクニックというのは変わらない。台風の中でもちゃんとボールを止められないといけないし、ちゃんとパスを出せないといけない。言い訳にはならないので、しっかりと技術を出せるようにしたい」。

     チームは7試合勝ち星なしが続き、クラブワースト成績(15年)に並ぶ17位に低迷している。「残り10試合で10勝しないと、何も状況は変えられない。与えられたポジションで自分の最大限の能力を出すこと。いまはそれだけを考えて、毎日やっていく」。残り10戦での巻き返しだけを見据えているエスクデロの目には、大型台風の影響などは些細なこととして映っているようだ。

     

    文・川瀬太補(サッカー新聞エルゴラッソ京都担当)

  • 園田拓也、村上の負傷離脱を受け「巧の分まで戦う」

    園田拓也、村上の負傷離脱を受け「巧の分まで戦う」

     讃岐戦で負傷交代した村上巧について、右ひざ前十字じん帯損傷で約6カ月の離脱と公式リリースが発表された。今季は監督交代以降、3バックの真ん中に定着し、ボランチでプレーした経験を生かして後方からゲームを組み立てていただけに、チームにとっては大きな痛手。ただ、昨シーズンも開幕直前にけがで長期離脱を余儀なくされており、今シーズンはもうプレーできない状況を受けて、本人がいちばん辛い思いをしているだろう。

     ともに最終ラインでプレーしている園田拓也は、村上について「去年のけがもあって、いつもストイックに自分を追い込んで体をいじめるような選手」と評し、こう続ける。

    「今度も早く復帰してくれると思う。残りの10試合、皆でしっかり巧の抜けた穴を埋めて乗り切る。巧の分までしっかり戦って、いい結果を残したい」

     園田の思いは、チーム全員の思いだ。

    文・井芹貴志(サッカー新聞エルゴラッソ熊本担当)

  • 「風間さん」の次は「高木さん」。大分・片野坂監督、広島時代の先輩を連破なるか

    「風間さん」の次は「高木さん」。大分・片野坂監督、広島時代の先輩を連破なるか

     前節対戦した名古屋の風間八宏監督と現役時代、広島で一緒にプレーした片野坂知宏監督。93年5月16日、風間監督の遂げたJリーグ日本人初ゴールをアシストしたのが片野坂監督だったとともに、片野坂監督のJリーグ初得点をアシストしたのが風間監督だったという間柄だ。

     それに続き、今節対戦する長崎の高木琢也監督とも広島でチームメートだった過去がある。

    「僕の左からのアーリークロスに高木さんがダイビングヘッドで合わせて得点した姿をすごく覚えている」という片野坂監督は「ターゲットになってくれるしヘディングも強く、高木さんに預けておけばという感じだった。相手がカブるような長いクロスを送ると、それを胸でコントロールしてシュートしてくれるのが得意だった」と、“アジアの大砲”とのコンビネーションを懐かしむ。

     明治安田J2第14節、アウェイでの前回対戦は、先制しながら2本のPKで逆転負け。今節も高木監督の育てた“闘う集団”のハイプレスに苦しめられそうだが、今度こそ負けるわけにはいかない。片野坂監督らしく、真っ向勝負で挑むつもりだ。

    文・ひぐらしひなつ(サッカー新聞エルゴラッソ大分担当)

  • 湘南、絶好調ジネイとともにラスト10へ

    湘南、絶好調ジネイとともにラスト10へ

      前節の山口戦。ジネイはJリーグの舞台にやってきてからの初のハットトリックに喜びを爆発させた。試合後「3ゴールを決めることができて最高の夜だ。こういうのをどんどんつなげていければ」と話したように、チームも勝利し、素晴らしいパフォーマンスをピッチで披露した。ゴール前の冷静さ、鋭い飛び出し、ダイナミックなドリブル。背番号9の良さが存分に詰まった3得点は、さすがと言うほかない。これで得点数を『11』と二桁に乗せ、調子は最高潮までに達している。

     このような結果が付いてきているのは、自らの結果よりもチームの勝利へ焦点を当て続けているからこそだろう。「点を取ってチームに貢献できているというのはすごくうれしい。僕は点を取るということだけではなくて、チームに貢献するために、点を取ることが大事だと思っている。僕だけに限らずほかの選手が点を取っても勝っていくことはすごくうれしい。やっぱり自分がどれだけチームに貢献できるかが大事。本当にチームに貢献してプレーができることが幸せ」

     そしてJ2リーグもラスト10試合。ここから先は優勝、昇格争いが激化する。厳しいゲームが続くだろう。そのラストスパートに向けてジネイは「あと残り10試合しかないけど、ずっとやってきたことを継続していくことが大事。落とせない試合が続いていくので、自分たちの目標に向かって集中して戦う」と再び気を引き締める。その初戦となるのが今節・讃岐戦。湘南にとって、ジネイにとって、「最高の夜」になることを期待したい。

     

    文・高澤真輝(サッカー新聞エルゴラッソ湘南担当)

  • 再び輝く19歳のルーキー、千葉の起爆剤となるか

    再び輝く19歳のルーキー、千葉の起爆剤となるか

    「ひさびさだったので出られたことがまずうれしかった。そして、『また出られるチャンスがあれば』という思いが強くなった」

     9月10日のJ2第32節・群馬戦で9試合ぶりにピッチに立った千葉のMF髙橋壱晟。高卒ルーキーながら開幕から先発に名を連ねるなど華々しいプロデビューを飾ったが、7月16日の第23節・熊本戦を最後に出場機会を得られず、最初の“プロの壁”にぶつかっていた。

     だからこそ、群馬戦の感想を問うと、安堵感がこもった冒頭の言葉が最初に口についたのだろう。では、プロ1年目の“現在地” をどうとらえているのか。

    「本当に苦しかった。みんなは『(出場できていないのは)たった数試合じゃん』と言うが、出られないのは悔しい。いまできることは何かということを考えて、考えて、思い詰めて…。人のいいところばっかりを見て僕もと。自分ができないことばかりやっていた」

     苦悩とともに過ごしていた夏場の約2カ月間。その間はポジションを争う町田也真人や矢田旭というチーム随一のゲームメーカーの動きを盗もうとしたこともあった。それでも行き詰まり、さらに自分の心と向き合い続けてようやくたどり着いた答えが自身の武器を伸ばしていくブレない姿勢だった。

     「也真人くんも旭さんも組み立てがうまい選手。そこはスゴイと思うが、僕は違うので。無理に全部やろうとせず、最初のころみたく、勢いでいけるぐらいやってみようと。もう一度、僕の特長であるゴールに向かうプレーを出していこうと、いましている」

     チームはJ1昇格プレーオフ進出に向け、土俵際に追い込まれているが、「試合に出られていないのでやる気に満ち溢れている。なにか変化を起こしたい」。

    いやにスッキリした表情でこう語る19歳が“救世主”となるのかー。期待せずにはいられない。

     

    文・大林洋平(サッカー新聞エルゴラッソ千葉担当)

  • 柏、かつての仲間との再会へ。「みんなヤマに厳しくいく」

    柏、かつての仲間との再会へ。「みんなヤマに厳しくいく」

     16日に行われる今節の横浜FM戦で柏の選手たちは昨季までチームメートであった山中亮輔とのピッチ上での再会を楽しみしている。

     今季から背番号6を受け継ぐ形となった小林祐介が「ヤマ(山中)の特徴はみんな分かっているし、ヤマもこっちの特徴を分かっていると思う。1個上の先輩でお世話にもなったので、対戦できるのも楽しみ」と話せば、最終ラインでコンビを組んだこともある中谷進之介は「ヤマ君はレイソルにいるときからすごいクロスを持っていたし、速い。斎藤さんとだいぶ良いコミュニケーションを取れている印象があるので、あの人の左足のクロスやシュートは警戒しないといけない」と口にした。

     また、左SBでの先発が濃厚な山中と激しい攻防が予想されるアタッカー陣は一足先に“口撃”。「ヤマとは去年一番多く紅白戦でマッチアップした。あっちもこっちの特徴を分かっていると思うけど、分かっていても止められないようにしたい。ヤマも速いけど、自分がうまく抜けられれば勝てると思う」と伊東純也が自信を覗かせれば、クリスティアーノは「彼には『幸運を送りたい』と言いたいけど、今回は負けてもらって(笑)、次の試合でその言葉を贈りたい」と不敵な笑みを浮かべた。

     さらに、昔から彼のことを良く知る人たちもトリコロールの24番を警戒。「いまはヤマ自身もチームも調子が良く気持ちよくプレー出来ていると思うから、みんなヤマに厳しく行くんじゃない(笑)。ヤマは攻撃の時にすごく特徴を発揮する選手なので、高い位置で足を振らせないも1つだし、守備に負わせる展開にできれば」と大谷が冗談交じりに話せば、アカデミー時代から彼を指導してきた下平隆宏監督は「本当に左足のクロスやキックの精度は昔から高いし、スプリントする力もある。あとは映像も見ているけど、守備も良くなっている。選手としてもクオリティも上がっているから恩返しされないようにしないといけない」と教え子の成長を感じながらも注意を寄せた。

     4月にホーム・日立台で対戦した時にはベンチ入りこそしたが、山中に出番はなく対戦は実現せず。それから5か月の時を経て、ようやく実現しそうな初対戦。互いに優勝争いへの生き残りを懸けた上位対決の中でも見どころの1つになりそうだ。

    文・須賀大輔(サッカー新聞エルゴラッソ柏担当)

  • パウリーニョ、自ら長男誕生を祝う号砲

    パウリーニョ、自ら長男誕生を祝う号砲

     大一番となった前節・東京V戦を、2-1で勝利した松本。もちろん課題点はあったが、敵地で会心の勝利を挙げた。

     その試合で貴重な先制点を決めて、展開を優勢に運ぶ端緒を開いたのはパウリーニョ。54分にペナルティーエリア手前でボールを奪取するや、右足を一閃。パウリーニョといえば強烈な弾道のミドルシュートが代名詞だが、今回はあえて「相手GKを見て、狙って打った」とややカーブの掛かったシュートでゴールネットを揺らした。これには東京Vのゴールを守っていた柴崎貴広も、「強いシュートが来るイメージだったので裏をかかれた」と唇を噛んだほど。

     そのゴール直後には、ゆりかごパフォーマンスも披露。これは「8月1日に生まれた長男のため」とのことで、「早くゴールを決めたいという気持ちがあったので、本当にうれしい」と満面の笑み。チームの勝利に貢献するのと同時に、自らの長男誕生を自ら祝う号砲を放った。

     

    文・多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)

  • フォア・ザ・チームの先にゴールがある。長崎FWファンマの再躍進に期待

    フォア・ザ・チームの先にゴールがある。長崎FWファンマの再躍進に期待

     長崎のファンマがフォア・ザ・チームを貫く。

     8月下旬に2試合の出場停止。その間に今夏新加入の平松宗が出場機会を得て、活躍を見せたことでサブに回る機会が続いているファンマだが、落ち着いた精神状態を保っている。「彼の存在はチームの助けになっているし、競争よりも彼がチームに貢献してくれていることが一番。僕らはチームとして一つだと思っているので彼の活躍は良いこと」と話す。ファンマ自身、欧州からの移籍で長いシーズンオフがないままプレーし続けている状態は、決して簡単なものではない。「負担は掛かっているかもしれない。ただ、暑さが過ぎ去って、少し涼しくなってきたことは自分にとっては良いこと」と日本特有の蒸し暑さが和らいできたことでコンディションも良化傾向にある。

     シーズン序盤は得点王争いのメインキャストを張る活躍を見せていたが、現在はゴールから約4カ月も遠ざかってしまっている。「ゴールが取れる、取れないというのはあると思うけど、いま僕たちは3位にいるし、良い状況にあるので、もっと上に行けるようにというのを自分としてはまずは考えている」と気持ちはあくまでもフォア・ザ・チームを貫く。チームのために戦った先にゴールがあるという考えだ。しかし、最後にはやはり「その上で残すは得点だけだと思っている」とゴールへの欲求もにじませる。

     最後にゴールを挙げたJ2第13節の相手は今節と同じ大分だった。今節の結果次第ではJ1自動昇格圏の2位に浮上する可能性もある重要な一戦。勝利に導くファンマのゴールに期待したい。

     

    文・杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 前節アシストの横浜FC・小宮山尊信。東京V戦で楽しみにするマッチアップとは?

    前節アシストの横浜FC・小宮山尊信。東京V戦で楽しみにするマッチアップとは?

     今季川崎Fから横浜FCに加入した小宮山尊信が、前節の金沢戦で初めてのアシストを記録した。キャンプからけがで出遅れ、治ってきてからも小さいけががあり、思うように出場時間を増やせていないのが現状だが、金沢戦では右SB藤井悠太の負傷により前半終了直前に交代出場。すると、70分に右タッチライン際からレアンドロ・ドミンゲスの頭にピンポイントでクロスを合わせ、先制ゴールをお膳立てした。初のアシストに「やっとできたな、という感じです」と、うれしさよりも安堵の表情を見せた小宮山だが、「出すほうと受けるほうの狙いがしっかり合った。やっぱりこの感覚は気持ち良いですね。何度でもやりたい」と、今後も持ち前の正確なクロスでの貢献を誓った。

     アクシデントにより前々節、前節と2戦連続で前半終了間際での投入だったが、次のホームでの東京V戦は先発出場が濃厚。「前に点が取れる選手もいますし、簡単な相手じゃないと思う」と気を引き締めた。右SBとして守備ではアラン・ピニェイロと相対することになる。「川崎Fで半年くらい一緒にやってるんですよ。今年は14ゴールしてて、当時よりも自由に自分の持っているものを出せている印象がある」と、今回は敵として戦う元同僚の成長ぶりを讃えつつ、「マッチアップを楽しみたいと思います」と健闘を誓った。

    文:芥川和久(エルゴラッソ横浜FC担当)

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