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実戦復帰で1ゴール1アシスト。新潟の司令塔・小川佳純が存在感
新潟は1日、デンカビッグスワンスタジアム横のスワンフィールドで、新潟医療福祉大との練習試合(45分×2本)を行い、3-3で引き分けた。
この日は5月6日の明治安田J2第13節・大分戦で左腿を痛めて離脱していた小川佳純が、約2カ月ぶりに実戦復帰。「4-1-4-1」の左インサイドハーフで60分間プレー。1ゴール1アシストと結果を出し、早速その存在感を示した。
常にピッチ内に気を配り、味方へ指示を出しながら良い距離感を保つと、ダイレクトプレーで攻撃を活性化。1本目の27分、右サイドを突破した川口尚紀の折り返しに中央で合わせてゴール。「サイドを突破できたときは逆サイドの中盤が入っていかないと。欲しいところに尚紀がくれたのでイメージ通り」と端山豪の先制点に続く2点目を上げると、2本目の6分にはショートコーナーからのクロスで木村瑞紀(新潟U-18)の得点を演出した。
前日に行われた明治安田J2第21節・水戸戦は先制しながら追いつかれて1-1で引き分け、リーグ前半戦を14位で折り返した新潟。「チームとして内容、結果が良くない中で、どういうサッカーができるか考えながらやっていた。この天気(気温30℃超え)だったので、ボールを動かしながら相手を走らせて、チャンスがあったら仕掛けていくイメージ。間、間で受けてスキを突く戦い方はできた」と、状況に応じたプレーができた手応えを語った。
ただ、小川が交代で下がった以降、立て続けに3失点。「失点は全部ミス絡みなので、そこはやってしまった人がそれぞれ改善すればいいところ。ミスはなるべく少なくして誰かがカバーし助け合うようにしたいし、練習からミスを許さないような雰囲気を作っていきたい」と課題も上げた。
自身のコンディションについては、「70〜80%のところだけど、今日やれたので、不安もなくなった。けがをしたところはもう問題ないので、(7日の)松本戦に向けて上げていきたい」とコメント。オフ明けから、本格的な戦線復帰を目指していく。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)
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鳥栖・小野裕二、プレー経験のあるベルギー戦を前に「とても楽しみ」
2018ロシアワールドカップで決勝トーナメント進出を決めた日本代表。決勝トーナメント1回戦の相手は世界ランク3位のベルギー。そこでベルギーリーグでのプレー経験がある小野裕二にベルギーについて聞いてみた。
「僕が一緒にやっていた選手や、僕がいた時に、向こうのリーグで出た選手が出ていたりもするので、それはとても楽しみ」と関係の深いベルギーとの対戦を楽しみにしている。小野が一緒にプレーしたことがある選手というのがドルトムントに所属するバチュアイ。そして、トルガン・アザールとも対戦経験があることもあり、親近感もある様子だった。
ベルギーと対戦する日本について試合のポイントを聞いてみると「まずは、点を取らせないということ。ボール持たれる時間や押し込まれる時間もあると思うんですけど、点を取らせないということが一番かなと思います」と無失点の時間を長くすることをキーに挙げていた。
ちなみに小野の優勝予想はブラジル。理由については「すごく良い選手が多いし、最後まで試合を観たいなと思うから」とのこと。南米屈指のタレント軍団は小野をも魅了しているようだった。
文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)
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鳥栖・フィッカデンティ監督、W杯での西野監督の采配を肯定「結果が一番大事」
マッシモ・フィッカデンティ監督が日本代表・西野監督の采配について語った。
2018ロシアW杯・グループステージ第3節で西野監督が見せた采配について様々な議論が行われているがその点についてフィッカデンティ監督は「プロのスポーツというのは結果が一番大事ですのでどういう形であれしっかりとグループステージを突破しているということが一番大事なこと。特に何かズルをしたわけでも何かを盗んだわけでもない。そこはプロとしては普通のことだと思います。スペインだったり、フランスであっても日本と同じ立場だったら同じように時間を使うかなと思います」と肯定的な意見を示した。
同じ監督という立場でフィッカデンティ監督ならああいう決断をしたのかと尋ねてみると「自分が西野さんの立場ではなかったのでどういう風な判断をしたかはわからないですがサッカーはその瞬間、瞬間がすごく大事で自分もその瞬間に自分がいたわけじゃないのでわからないし、自分だったらというのはあまり言いたくない。でも、結果として西野さんは正しいことをしました」と一番、大事な結果を残したという点について西野監督をたたえていた。
そして、最後には「フォルツァ、ジャパン」と笑顔で締めくくったフィッカデンティ監督。親日家らしく日本のさらなる躍進を期待していた。
文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当) -
鳥栖が熊本との練習試合で逆転勝利。下位からの脱却に向け調整進む
1日、鳥栖はベストアメニティスタジアムで熊本との練習試合を行った。
45分×2本、30分×1本の合計3本を実施。15分に左サイドを突破され、クロスから巻誠一郎に先制を許したが1本目の終了間際に池田圭のPKで同点に追いつく。2本目に入った66分には高橋義希が相手GKが前に出ているところが見逃さず、自陣から超ロングシュートをたたき込み、逆転に成功する。その後はお互いに大きくメンバーを入れ替えたこともあり、得点は生まれずに試合はそのまま、終了。鳥栖がJ1の貫禄を見せた。
マッシモ・フィッカデンティ監督は「試合の最初の方は少しうまくいっていなかったですが持ち直して最後の方に向かいながら上がっていった」と選手たちのパフォーマンスについて一定の評価を与えていた。天皇杯3回戦徳島戦まで残り10日、リーグ戦の再開となる湘南戦まで17日となるがそれまでの準備期間については「これまで前線の選手たちのけがというのがたくさんあったし、これからも起こりうるかもしれないというところでしっかりとそこの問題を解決しないといけない。前線の攻撃の部分について特化して練習していきたいと思います。ただ、攻撃だけじゃなく全体的にやっていこう」と指揮官はテーマを設定。下位からの脱却に向けてしっかりとした準備を施していく構えだ。
文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)
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神戸DF大﨑玲央、中国・武漢戦に先発出場「コミュニケーションとってやれた」
J2徳島から移籍加入したDF大﨑玲央が6月30日、和歌山・田辺で実施された中国・武漢卓爾足球倶楽部との練習試合に先発出場。主力組の右CBとしてプレーし、「しっかりコミュニケーションを取ってやれた」と自身のプレーを振り返った。
J1はW杯ロシア大会のため中断中だが、J2はリーグ戦の真っ只中。「シーズンを戦っているばっかりだったので、体力的には心配していなかった」と冷静に話した大﨑。26日から全体練習に合流したが、「チームの雰囲気はすごく良くて、馴染みやすい。溶け込みやすかったですね」とコメント。吉田孝行監督が「パスを繋ぐところとか、攻撃センスがある」と評するボール回しなど落ち着いたプレーが光った。
最終ラインでの連携も安定し、2-0の無失点勝利に貢献。「今日はとにかく、失点はゼロの気持ちで挑んだ。ナベ(渡部博文)さん、(高橋)峻希くん、途中から宮(大樹)が入って、しっかりしゃべりながらラインを上げるところは上げて、ゲームをコントロールできたかなと思う」と振り返り、新天地での最初の一歩は上々の滑り出しになったようだ。
文・写真:小野慶太(エルゴラッソ神戸担当)
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本日、金沢戦。岡山の後藤圭太は戦闘態勢
7月1日にシティライトスタジアムで行われる明治安田J2第21節の金沢戦に向け、後藤圭太が意気込みを語った。
第12節・千葉戦以降、膝のケガによって欠場が続いていたが、「準備はできています」ともうケガの影響はない様子。「自分一人が入っただけでそんなに大きな変化は起こせないと思うけど、とにかく一人ひとりがどれだけ100%の力を発揮できるかが大事だと思う。試合に出れたらそこを意識して戦いたい」と力強く語る。
チームは6月未勝利。苦しい戦いが続いているが、後藤は27日に再開試合として約30分間を戦った東京V戦のパフォーマンスに希望を見いだしていた。
「ここから変わっていけるんじゃないかって、見ててすごい期待が持てました。ヴェルディ戦の素晴らしい勢いを出して金沢を相手に戦い切れるか。それがすごく大事だと思います」。
開幕ダッシュをけん引したディフェンスリーダーが復帰はあるのか。「どうにかしたいって気持ちがすごく強い」。後藤は心身ともに戦闘態勢に入っている。
文:寺田弘幸(エルゴラッソ岡山担当)
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今季新設のF2が開幕。Fリーグ加盟のYS横浜が歴史的初戦を大勝で飾る
30日、今季新設された全日本フットサルリーグ2部、『F2リーグ』が開幕戦を迎えた。
参戦する全8クラブの中で、唯一JリーグチームをもつのがYS横浜。14年にJリーグに加盟してから5年目となった今季、フットサルチームがFリーグに加盟。最終目標であるF1で優勝するという新たなチャレンジに挑んでいる。
そのクラブとしての歴史的な初戦は、ポルセイド浜田との一戦。チケットは完売となり、会場の平沼記念体育館には401人もの観客が詰めかけるなど、熱気に包まれた中でキックオフを迎えた。
「今年のスローガンである“プログレッシブ”、常に前向きにアグレッシブに戦おうと。それを全面に出した」とは前田佳宏監督の言葉。YS横浜は立ち上がりから勇猛果敢に攻め立て、圧巻のゴールショーを披露した。早々の4分に3人のコンビネーションから川﨑柊音が挙げた先制点を皮切りに、前半だけで8得点。後半に入っても「きてくれたみなさんにたくさんのゴールを見ていただきたい」(前田監督)という指示のもとパワープレーを敢行し7点を加点、15-2の快勝を飾った。
主将の宿本諒太は「ホッとしている。1試合終わってやっと一歩踏み出せた」と安堵の表情。新加入の元日本代表・稲葉洸太郎は「勝ててよかった。開幕してどれだけできるのか、お金をとってお客さんを呼んで、どういうプレーができるのか。いろいろな不安がチームにはあったけど、そこに対して一つ結果を残すことができたので、満足しています」と振り返る。緊張感から解き放たれた選手たちは、充実感に満ちていた。
最後までアグレッシブな戦いを貫き、一人ひとりの熱量が伝わってくるゲームを表現したYS横浜。クラブの目標に向けて大きな一歩を踏むことができた。次節は7月14日に平沼記念体育館でヴィンセドール白山と対戦する。
文・写真:高澤真輝(エルゴラッソYS横浜担当)