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サッカー新聞エルゴラッソによる「2018 ロシアワー ルドカップ選手名鑑」がアプリになって登場!
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仙台の渡邉晋監督、日本とベルギーの激闘を振り返る。縁のあるベルギー代表マルティネス監督の戦い方にも触れる
3日、仙台の渡邉晋監督が、W杯ロシア大会ラウンド16での日本とベルギーの試合を振り返った。
仙台は6月29日から7月4日まで熊本県内でキャンプを実施しているが、偶然にもこの熊本では02年W杯日韓大会でベルギー代表がキャンプを行っていた。日本時間3日未明にテレビで日本対ベルギーを視聴した渡邉監督は、「日本サッカー界に関わっている者の一人として、誇らしい試合。だからこそ勝ってその先を見たかった」と日本の戦いぶりを称えた。
また、渡邉監督は過去にJFA公認S級コーチライセンス取得のための海外研修でイングランドのエバートンを訪れており、当時の監督が現在のベルギー代表監督である、ロベルト・マルティネス監督だった。そのマルティネス監督の指揮について渡邉監督は、「ベルギーが選手交代で[4-4-2]にシステムを変えたことが試合の大きなターニングポイントになった」と感じたという。「ベルギーが3バックのままならいろいろなところで日本が優位性を作れたが、あの変更で個人対個人の局面を多く作ったことが大きかったのでは」と振り返った。
一方、「相手の交代直後に乾(貴士)選手が手で『4』を作って、相手が4バックになったことを味方に知らせた場面が映っていました。あのようにピッチ上でいち早く全体像に気づいて対応する選手が出てきていることが、日本サッカーにとって進歩のひとつだと思います」とも言及した。
文・写真:板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
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金沢の金子昌広が初の古巣戦へ。甲府サポーターに成長した姿を
金沢は前節・岡山戦から中二日で迎える4日、未消化分の第18節・甲府戦に臨む。アウェーの地で行われるこの一戦は、金沢のMF金子昌広にとって古巣戦となる。
金子は13年に甲府へ入団し、プロのキャリアをスタートさせた。翌14年の途中まで在籍したのち、金沢に活躍の場を移した。甲府戦に出場すれば、初の古巣戦が実現する。
「久しぶりに行く。すごく変な感じがする」と話した金子だが、古巣との対戦を特別喜ぶ様子はなく「あまりやりたくはない」というのが率直なところだ。「(甲府がJ2に)落ちてきたときはちょっと嫌だった。J1にいてほしかったというのもあるし、対戦したいとは思わなかった」。それでも、甲府戦に向けて「こういう試合があるということは、成長した姿を見せられたら良い」と準備を進めていく。
今季はあまり出場機会を得られていないが、前節・岡山戦は84分に途中出場。中二日が続くタイトなスケジュールの中で、再び出番が巡ってくる可能性もある。金子は「良い準備をして、少ないチャンスをものにできれば良い」と話した。
文:野中拓也(エルゴラッソ金沢担当)
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ロシアから帰還した京都の若原は、4年後あのピッチを目指す
6月28日までU-19日本代表のロシア遠征に参加していた若原智哉が無事に帰国し、チームの練習に合流している。ロシアでは地元クラブとトレーニングマッチを行ったほか、W杯日本代表のトレーニングパートナーも務め、「A代表の練習も見ることができましたし、普段見れない選手がいっぱいいて。一つひとつのプレーの質の高さ、A代表の雰囲気も感じることができました」と、かけがえのない経験が積めた様子。
またW杯は、グループHの日本代表のゲーム2試合やグループBのイラン対スペインをスタジアムで観戦する機会に恵まれたそうで、「日本代表の試合を生で観たのも初めてで、とてもいい経験ができました。隣にいる人の声も全然聞こえなくて(笑)」と興奮気味に振り返る。
京都U-18から昇格1年目ながらすでにJ2では5試合に出場。将来を嘱望されているGKの若原だが、今回のロシアへの遠征を終え、日本代表への思いをいっそう深めている。
「『あのピッチに早く立ちたい』と強く思いましたね。頑張ってアピールしていけば、4年後は僕にも可能性があると思っています」
文・写真:川瀬太補(エルゴラッソ京都担当)