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「即決できるチームだった」。横浜FCに加入した田代真一、元横浜Fジュニアが三ツ沢に帰還
6日、横浜FCは長崎からDF田代真一を期限付き移籍で獲得したことを発表した。同日に合流し、選手、スタッフから拍手で迎え入れられた田代。この日は全体練習に参加せず、長距離移動を考慮して軽めのメニューで汗を流した。
田代の地元は横浜だ。小学4年生のころには横浜フリューゲルスジュニアでプレーしたこともあり、横浜FCには20年ぶりに“帰ってきた”という感覚である。「すごくうれしい。話をいただいたとき即決できるようなチームなので。三ツ沢というのは、20年前のときから自分が試合をやっていたところ。もっと小さいころにも親と試合を観に行ったり、縁もある球技場。そこでホームとしてプレーできるのは、すごく楽しみです」。対人能力の強さも魅力的で、ロングフィードから攻撃の起点を作ることができる。それに、CBだけでなくボランチでもプレーできるユーティリティーさも兼ね備える選手である。タヴァレス監督は、攻撃では北爪健吾のスピードやイバ、レアンドロ・ドミンゲスの個の力を生かし、守備ではボールに強く行くことを求めている。そうしたサッカーの中で、彼は特徴を存分に発揮できるだろう。即戦力として期待される。
「後ろの人間なので、失点ゼロにこだわりたい。いまチームも調子が良いし、その波も自分自身も乗れるように。攻撃では、後ろの選手が起点になりたい。前の選手は特徴のある選手も多いので、攻撃によりフォーカスしてもらえるように守備を頑張れば、もっと多くの点を取ることができると思う。勝ちに直結するようなプレーをしていきたい」
そう意気込む田代の加入によって、DF陣の層は厚くなった。これから勝負の後半戦を戦っていくうえで、頼もしい新戦力が横浜へ帰ってきた。
文・写真:高澤真輝(エルゴラッソ横浜FC担当)
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広島のティーラシンら選手たちがタイに向けてメッセージ。「一日でも早く出られるように祈っています」
タイ北部チェンライ郊外にあるタムルアン洞窟に入り、雨による増水で引き返せなくなったサッカーチームの少年たちに、タイ出身のティーラシンをはじめサンフレッチェ広島の選手たちがメッセージを送っている。
『タイでの洞窟遭難事故にあった13人のサッカー少年とコーチたちに対し、全員が無事に洞窟から救出されることを願い、ティーラシン選手をはじめサンフレッチェのチームメンバーが、激励のメッセージを、広島からタイに送ります。』
記者のインタビューに応じたティーラシンは、「同じサッカー選手として子どもたちとの距離を近く感じていますし、一日でも早く子どもたちが洞窟から出られることを祈っています」とコメント。
極度の疲労も伝えられる少年たちにエールが届き、少しでも早く救助が成功することを広島から願っている。
文:寺田弘幸(エルゴラッソ広島担当)
タイでの洞窟遭難事故にあった13人のサッカー少年とコーチたちに対し、全員が無事に洞窟から救出されることを願い、ティーラシン選手をはじめサンフレッチェのチームメンバーが、激励のメッセージを、広島からタイに送ります。#sanfrecce pic.twitter.com/FA3InCFlsn
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) 2018年7月6日 -
柏の新背番号6となった高木利弥、「(大学同期の伊東)純也がイジってくるので溶け込みやすいかな」
4日に千葉からの完全移籍が発表されていた高木利弥が6日、柏の全体練習に合流した。強い雨が降りしきる中、いきなり紅白戦などみっちり1時間ほどの練習を消化。練習後には記者陣の取材に応じた。
練習初日を終えた感想を問われると「ハードだなと」と第一声を発した高木。「でも、すごくぎゅっと詰まった感じで、ジェフの時とは違ったので、慣れていけばもっと自分を出していけると思う」と続け、「(柏の選手は)個人の能力は高いと思うので、まずは雰囲気になれることが目的。そこからチームの戦術などを理解していけばいい」と話した。
「急な話だったので、自分でもびっくりしている」という今回の移籍劇だが、「ジェフでもすごく充実した時間ではあったけど、J1でやりたい、J1にチャレンジしたい気持ちがあったので、そこの気持ちを優先したというか、自分の中で意志を固めた。そう決めたからにはしっかりやっていきたいし、ここで結果を残さないと来た意味はない。まずは試合に出て、しっかりアピールできれば」と高木の決意は強い。
柏とは今年の2月のちばぎんカップで対戦しており、「中盤でボールを収めてしっかりつなぐ。3トップには能力の高い、個の強い選手がそろっていて、そこからいろいろな選手が絡んでいく」と柏の印象を語る。そして、「自分もそこにうまく絡めればいい。自分がおとりになれば相手を揺さぶれるし、受けてからのクロスやシュートが形になれば攻撃のバリエーションも増えてくると思うので、そこは楽しみ」と早速自身のプレーイメージを口にした。
千葉時代のチームメイトである近藤直也と増嶋竜也から、住むにはおすすめの場所や柏のチームメイトやスタッフのことを教えてもらい、すでに柏の情報は収集済み。また、神奈川大学サッカー部の同期であり、仲の良い伊東純也がいることも大きく、移籍を伝えたときの反応は「来るの」と“案の定、薄かった”らしいが、「純也がいて、あいつがイジってくるので溶け込みやすいかな」と笑顔を浮かべた。
手薄な左SBの層を厚くする存在として高木に懸かる期待は大きい。背番号は6に決定。「左利きなので、ボールの持ち方や攻撃的な部分は自分の特徴でもあるので、そこは誰にも負けないつもりでやっていきたい」とアピールポイントを語るレフティーが、日立台のピッチを駆け回る日はそう遠くないはずだ。
文・写真:須賀大輔(エルゴラッソ柏担当)
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J2・2位で前半戦を折り返した山口・霜田正浩監督「習熟度は70%」。データを示しながら総括会見実施
7月4日の練習後、レノファ山口FCのクラブハウス(山陽小野田市スポーツ交流施設)で記者会見が開かれ、霜田正浩監督と武石康平テクニカルコーチが今季の前半戦を総括した。
会見では、明治安田J2第20節までのデータを示しながら、「自分たちが主体となって相手ゴールへ向かう」というコンセプトに基づいたプレーモデルが「どのくらいできていたか、できていなかったか」を振り返った。
開幕戦~第10節と、第11節~第20節の数値を比較すると、1試合平均のシュート本数やペナルティーエリアへの侵入回数など多くの数値が向上。攻撃回数の数値はやや減少したが、「勢いよくカウンターアタックを仕掛けていた今季序盤と、安定して戦えるようになって攻守の切り替えが減った今のプレーの細かな変化によるもので、ネガティブなことではないと捉えている」と武石コーチ。
霜田監督は「前半戦はまずまずの数値が出ていて、練習の満足度も非常に高くなっている。トータルでいえば習熟度は70%」と話し、後半戦に向けては「僕たちのプレーモデルを分析して相手は対策を練ってくる。前半戦でできたから後半戦もできるとは限らないし、これだけではダメだと思う。対策を上回るプランを持てるかという部分も含めてさらに成長を促したい」と話した。
文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)
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守備でたくましさを増した山形の安西海斗、ひさびさのリーグ戦出場に意欲
チームでもっとも危険な縦パスを出せる選手でありながら、現在は試合出場から遠ざかっている山形の安西海斗。しかしその期間にも、試合出場に向けた自身のレベルアップを着々と進めている。
安西が出場した直近の公式戦は、延長含め120分間プレーした6月6日の天皇杯2回戦・岐阜戦。リーグ戦では5月20日の明治安田J2第15節・新潟戦を最後に出場がない。開幕から2試合に先発したが、複数失点が続く状況に、チームは失点しない戦い方へと大きく舵を切り、それとともに試合出場も減少していった。
メンバーから外れることが多い時期、試合に出場するために必要なことを、安西自身がよく理解していた。5月中旬には、こうコメントしている。
「いま置かれている状況をちゃんと理解してやっていきたいと思います。課題は守備の球際とか、やりきるスピー ドとか力だと自分は思っています」
今月8日にはいわきFCとの練習試合が行われ、安西は90分フルタイムで出場。持ち味にしてきた縦パスやサイドへの展開で求心力を見せたが、それ以上に目立ったのが守備での献身性だった。
「前までは守備のところを意識し過ぎて攻撃のところが物足りなくなってたんですけど、最近は練習試合でも守備をしながらラストパスを出したり、展開したり、相手を外したりできています」
山形は週中の11日、天皇杯3回戦で柏と対戦する。柏からの育成型期限付き移籍中の安西はこの試合に出場することができないため、取り組んできた成果を発揮するのはまずはリーグ戦ということになる。
「今は体の状態もいい。チャンスが来たら結果残せるように頑張りたい」
ピッチに登場すれば、たくましさを増したプレーが見られることになる。
文:佐藤円(エルゴラッソ山形担当)
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松本の守田達弥、『DAZN J2・J3プレビューショー』にて古巣・新潟戦での健闘を誓う
今週末の新潟戦を前に、GK守田達弥が6日更新の『DAZN J2/J3プレビューショー #20』に出演。4シーズンに渡ってプレーした“古巣”への感謝の言葉を述べるとともに、今節の健闘を誓った。
前半戦を終えた時点で、4位の好位置につける松本。前節・熊本戦の勝利で、首位・大分との勝点差も『3』まで縮んだ。その熊本戦で数度の好セーブを見せ、チームの勝利に大きく貢献した守護神。これから夏場の戦いを迎えるにあたり、「細かい部分にこだわってやっていきたい」と抱負を述べる。
例として、デーゲームとナイトゲームではスタジアムの雰囲気が異なることを挙げて、「ナイトゲームだと照明などで昼の雰囲気とは変わってくるので、ウォーミングアップ時など事前に確認するように気をつけています」と、こだわりの一端を明かす。
後半戦初戦となる新潟については、「自分自身、新潟でプロとしてのキャリアの多くを過ごしたことで大きく成長させてもらった」と感謝を表しながらも、松本の一員として「絶対に勝たないといけない試合」と勝利への意欲を見せた。
詳細については『DAZN J2・J3プレビューショー#20』をチェックし、試合前の準備としてほしい。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
【DAZN J2・J3 プレビューショー #20】
— エルゴラ@W杯名鑑アプリ配信中 (@EG_spy) 2018年7月6日
小学校からの幼馴染、東京V #林陵平 と岡山の #喜山康平 の対決にフォーカス、
新潟との古巣戦に臨む松本の #守田達弥 にも直撃。
ほか大分対甲府、岐阜対愛媛、鹿児島対北九州をピックアップしてお届け!https://t.co/8WaHthWt19#verdy #fagiano #yamaga pic.twitter.com/5C3hFCHqoi -
大分の星雄次、二度目の師弟対決へ。「(甲府・)上野監督は今節もきっとやり方を曲げず、貫いてくる」
大分のDF星雄次が、二度目の師弟対決に闘志を燃やしている。
昨季まで山口でプレーしていた星が、今年4月30日に甲府監督に就任した上野監督と初対戦したのは明治安田J2第16節。アウェイでの戦いで、大分は甲府の勢いあるハイプレスに見事にハメられ、2-6で大敗してしまった。
そのリベンジを誓って臨む、第22節。だが、星が対戦を楽しみにしていた山口時代のチームメート・小塚和季は、前節の京都戦で全治約8週間のけがを負ってしまった。「コヅ(小塚)とは対戦したかったので残念。一日も早く治してほしい」と星は小塚にエールを送る。
甲府は小塚だけでなくジュニオール・バホスも負傷中で、リンスはFC東京へと期限付き移籍。戦力が限られた中で、JリーグYBCルヴァンカップの影響や天皇杯によるハードな連戦を強いられている。大分としては甲府の選手選考や戦い方が読みづらい状況だが、星は「山口時代、上野監督はどんな状況でも自分のやり方を曲げずに勝ちにこだわる人だった。今節もきっと貫いてくる」と警戒。「前回対戦でやられてしまったので、今回はやり返したい」と士気を高めた。
文・写真:ひぐらしひなつ(エルゴラッソ大分担当)
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「コンディションは非常に良い」。元J1得点王のFWレアンドロ、東京Vに合流
東京Vは5日、FWレアンドロの神戸からの完全移籍加入を発表した。先週にはG大阪から泉澤仁のレンタル移籍が発表されており、相次ぐJ1から実力者の加入で前線は一気に厚みが増した。
もともとロティーナ監督のリクエストは「ウイングプレーヤー」、つまり泉澤がそれに該当するが、約1カ月前に強化部から「レアンドロが獲得できそうだ」という話を聞き、即OKサインを出したという。「あんなクオリティーの高い選手が来てくれるなら、言うことはないよ(笑)。ゴールでわれわれに貢献してくれると思う」と、指揮官は大いに期待をかけている。
レアンドロは5日の練習からチームに合流。「引越しの準備などで2日休んでいたため」別メニューで調整したが、「コンディションは非常に良い」と本人は言う。「ここに来るまで神戸で合宿をやっていて、みんなと普通にトレーニングできていた。大丈夫」と、神戸で1年半苦しんだケガの心配を一蹴した。
電撃的な加入発表に「ビックリしました」と伝えると、「それは良い意味でかい?」と笑い飛ばした陽気なブラジル人ストライカーは、東京Vについて「短いパスをつないで、ボールポゼッションを大事にゲームを運び、得点を奪いに行くのは自分の好きなスタイル」と、好印象を抱いていたことを明かした。「自分にとってもまた新しいチャレンジになるし、ここに来れて非常にうれしく思う。目標であるJ1昇格に向けて仕事をしていきたい」と意気込んだ。
文・写真:芥川和久(エルゴラッソ東京V担当)
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札幌、バーベキューパーティーで英気養う。「チームの一体感を高めるうえで非常に良いと感じた」(小野伸二)
7月5日の練習後、札幌はミシャことペトロヴィッチ体制となって初のバーベキューパーティーをクラブハウス横で開催した。
前日までは鹿島との練習試合のため茨城県内に遠征をしており、この日の練習はリカバリーのみ、そして翌6日はオフ。そうしたタイミングを利用しての開催となった。天候はあいにくの雨模様ではあったが、しっかりとテントも組み立てられ、選手やスタッフ、クラブ職員らが肉や海鮮を存分に楽しんだ様子だ。
「自分は過去の所属クラブではこうしたバーベキューをやったことがあまりなかったので、札幌でこういう催しを体験し、チームの一体感を高めるうえで非常に良いと感じた」と小野伸二は笑顔を見せた。ケガから復帰し、チーム内で「バーベキュー好き」として知られる河合竜二も「チームの雰囲気も高まるし、すごく楽しい」と英気を養っていた。
チームはW杯中断前までの戦いを終えて、5位につける。一昨季はJ2、昨季は11位だったことを考えても、躍進の真っ最中に身を置いていると言える。だが、「自分は優勝を目指すくらいのつもりでシーズンに突入した」と三好康児が発するように、チームは現在の順位にもまったく満足している様子はない。バーベキューで結束を固めたチームは、リーグ戦再開後のさらなる飛躍を目指していくつもりだ。
文:斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]THE CAPTAIN 主将・長谷部誠、次代に託して日本代表から去る
[日本代表]
■THE END OF ONE ERA 〜日本代表に主将・長谷部誠がいた時代〜[2018 FIFA World Cup Russia™]
■コロンビア vs イングランド
PKの呪いを解いた若きスリーライオンズ[明治安田J2第21節 プレビュー]
■千葉 vs 大宮
後半戦の開幕。昇格候補たちの逆襲はここから始まる