EL GOLAZO(エルゴラッソ)FLASH NEWS

2018.7.24(Tue)

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  • 「どこにどう影響があるか分からない」。痛恨の戦力流出、鹿島の金崎夢生が鳥栖へ移籍

    「どこにどう影響があるか分からない」。痛恨の戦力流出、鹿島の金崎夢生が鳥栖へ移籍

     24日、鹿島から金崎夢生が鳥栖に完全移籍することが発表された。

    「新しいチャレンジをしたいという強い気持ちがあった」と金崎。「楽しかった。3年半は(所属したクラブの中で)いちばん長い。名古屋と大分は3年だったから」と感慨深げに振り返った。

     鹿島としては痛恨の戦力流出だ。W杯による中断明けから2試合、金崎は先発の座を譲っていたが、夏場の連戦や8月に控えるACL・天津健権戦を戦う上でも、今季から背番号10を背負ったエースストライカーを欠くことは痛い。

     前日、金崎と二人で話し合う時間を設けた大岩剛監督は「彼の姿勢はいちばん買っていた自負がある。彼の存在の大きさはどこにどう影響があるか分からない」と話した。

     植田直通、ペドロ・ジュニオールに続き、シーズン途中での移籍は3人目。当然、クラブは強く慰留したが最終的には金崎の意志を尊重した。

     鳥栖からCBチョン・スンヒョンの獲得が発表されたが、攻撃陣は手薄になる。今後の戦いが心配されるが、クラブ幹部は「補強はします。今週中には決まると思う」と明言。今後もしばらく鹿島の周辺で動きがありそうだ。

    文:田中滋(エルゴラッソ鹿島担当)

  • 山口のGK吉満大介、負傷乗り越え今季初出場。「何かを変えないといけない」

    山口のGK吉満大介、負傷乗り越え今季初出場。「何かを変えないといけない」

     負傷で戦線を離脱していた山口のGK・吉満大介が、明治安田J2第24節・水戸戦で今季初出場を果たした。

     吉満は、昨年11月下旬に左陳旧性坐骨結節剥離骨折の手術を行い、3月中旬からようやく練習へ合流するも再び負傷。全体練習に参加できない期間が長かったが、土肥洋一キーパーコーチの「絶対に試合に出よう」という励ましが心の支えになっていた。

     水戸戦は、試合終盤に追いついて引き分けに持ち込んで連敗を阻止したが、吉満は「勝つことが土肥さんへの恩返しだった」と悔しい気持ちを吐露した。

     「土肥さんからはプレーしている逆サイドを見ることを常に言われていて、それを心掛けてコーチングした。でも2失点目のときは揺さぶられて決められてしまった。そういうところを反省して次に生かしたい」と、気持ちを切り替えて次の一戦を見据える。

     霜田正浩監督も「吉満はキックが非常にいい」と評価し、「キーパーからビルドアップを始める僕らのやり方としては、後ろから安定したキックができることはプラスになる」と期待を寄せている。

     水戸戦では鋭いロングフィードを見せたが、吉満は「精度はまだまだ。7、8割」と首を横に振る。ペナルティーエリアまでボールが飛んでこそ「本調子」と言う。

     山口はこれで5戦勝ちなしとなった。停滞気味の現状を踏まえ、「何か変えないといけないと思うし、キーパーから安心感を持たせられるように頑張りたい。危ない場面でしっかりセーブして、味方を叱咤するとか、そういうところからやっていかないと。アシストすることも心に秘めている」と意気込む。

    文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)

  • 「強い気持ちをもって挑みたい」。27日(金)、徳永悠平が長崎の選手として味スタへ

    「強い気持ちをもって挑みたい」。27日(金)、徳永悠平が長崎の選手として味スタへ

     徳永悠平が初めて敵として味スタのピッチに立つ。

     特別指定だった03年から昨季まで長年にわたって青赤のユニフォームを身にまとい、味スタのピッチで戦ってきた徳永悠平。今季、長崎に移籍した徳永にとって27日に行われるFC東京戦は初めて立場を変えて味スタのピッチに立つことになる。豊富な経験をもつ徳永でも初めての経験となるだけに、「プロになって初めてアウェイで味スタで戦うわけですけど、あまりそういう感覚がないのでどういう気持ちになるかはちょっと分からない」とまだ実感が湧いていない様子だった。

     しかし、その心情の背景には未体験だからというだけではなく、いまは長崎の一員という強い責任感がある。チームは現在、中断期間を挟んで3連敗中。順位も降格圏のわずか一つ上の15位という状況ということもあり、「(古巣戦だと意識している)余裕がない」というのが素直な気持ちだと話す。「個人的な感情は置いておいて、とにかくいま、チームでどうやって勝点1、勝点3をとるかというのを意識している」。徳永の頭にあるのはとにかく苦しい状況にあるチームをどう立て直すかということばかりなのだ。

      とはいえ、長崎での試合の際にも多くの声援と拍手をくれたFC東京サポーターの前で再び、プレーする貴重な機会でもある。「本当に長い間、応援してもらったし、一緒に戦ってもらった。今度は敵としてプレーするわけですけど、自分たちは勝点をとりにいかないといけない状況。必死にやる姿勢を見てもらって何かしらを感じとってもらえればいい」と話した。徳永が青赤のユニフォームで常に見せてきた全力でプレーする姿は立場を変えて、また味スタのピッチで間違いなく見られるだろう。

     「強い気持ちをもって挑みたい」。徳永が長崎の勝利のために青赤に対峙する。

    文:杉山文宣(エルゴラッソ長崎担当)

  • 移籍と負傷。二人の離脱を埋めた岡本知剛の決意

    移籍と負傷。二人の離脱を埋めた岡本知剛の決意

     前節・京都戦を1-0で勝利し、首位を堅持した松本。試合前にはMFパウリーニョの負傷による長期離脱、MF前田直輝の名古屋への完全移籍など残念なニュースが続いていただけに、この白星の意味は大きかった。

     この試合で、ボランチとして先発起用されたのはMF岡本知剛。昨季はケガに泣いたものの今季は開幕前キャンプから好調を維持しており、得た出場機会では確実にアピールしてきた。実際に京都戦でも攻守に持ち味を発揮するなど、中盤で存在感を放った。

    「チームとしての結果もついてきたし、消極的なプレーが少なかったのはよかったと思うが、これからは決定的な仕事もしていきたい。前線の選手にボールを入れることもできたが、ああいう形をもっと増やしたい。あとは枠を捉えるミドルシュートも積極的に打っていければ」

     中3日で迎える今節は、状態も上向きの大宮と激突する。敵地での開催という点も含めて難しい試合となることが予想されるが、「今季のJ2は難しくて、本当に紙一重の差しかない。その中で妥協せずにサボることなく、一瞬のスキも与えないでやっていくことが勝利に向けて必要になると思う」と決意を示した。

    文・多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)