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札幌、アウェイの暑さも例年以上に当面の敵に
日本列島を猛暑が襲うこの2018年だが、今週末に行われる名古屋戦(28日、パロ瑞穂)は今季最初の夏場のアウェイゲームとなる。例年、札幌は夏場とその前後は、地元と敵地との気温差などで難しいアウェイゲームを強いられることが多い。実際、ホームで戦った前節、前々節は20℃を下回る気温のなかで試合をしていた。
そうしたなかで、28日の愛知県は26日現在で最高気温が32℃と予想されており、その暑さとも戦わなければいけないことになる。「僕はあまり夏場のアウェイゲームを経験したことがないので、水分補給などをしっかりと行うことを意識したい」と21歳のDF進藤亮佑。今季、川崎Fから加入した三好康児などは「北海道との気温差や湿度差がかなりあると聞いている。でも、実際のところどういった感じになるのかは、まったく想像がつかない」としている。幸い、今週は札幌市内も気温が上昇し、先週ほど本州との気温差は大きくはならない模様だが、25日、26日の練習ではどの選手も長袖を着たり、選手によってはウインドブレーカーを着用してウォーミングアップを行うなど、暑さ対策をしっかり行っている。
25日にC大阪が鹿島に0-2のスコアで敗れたことで、4位で前半戦を終えることに成功した札幌。ここからいよいよ後半戦がスタートするが、相手チームだけでなく、アウェイの暑さも、例年以上に当面の敵となる。
文・斉藤宏則(エルゴラッソ札幌担当)
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完全復帰を目指すズラタン「いち早く戻って新しい監督のもとでやりたい」
(写真)2月キャンプ時のズラタン(左)
先日から、FWズラタンの姿が浦和のクラブハウスにある。
かねてからの腰痛の治療で母国・スロベニアに戻っていたズラタン。「腰の痛みはけっこうあった。一時的に取り除くことはできたが、今後もっと現役をやっていきたいと思っているので、しっかり治そうと。そういう気持ちをもってリハビリに臨んでいた」と離脱の経緯を自ら明かした。そして先週より、日本に戻ってきた。
現在、浦和の外国籍選手はDFマウリシオ、MFマルティノス、FWファブリシオ、そしてアジア枠のFWアンドリュー・ナバウトとFWズラタンと5名が在籍している。試合に登録できる上限は外国籍枠3名+アジア枠1名。つまり、ズラタンは上記選手たちとの争いが待ち受ける。
また、マウリシオ以外は、全員がアタッカーでもある。まだ練習合流は先になるが、「いち早く戻って新しい監督のもとでやりたい」と意欲的なズラタンは、他選手とも特徴は異なる。中村修三GMもズラタンの処遇について以前、「彼には期待している。契約もまだ残っているので」と話していた。6月末から練習参加していたポルティモネンセのMF亀倉龍希も先々週限りでチームを離れており、このメンバーの中でズラタンは競争に挑んでいくことになった。
日本の酷暑対策として「友達の美容師に切ってもらった」と短髪にし、前髪を少し明るくさせたズラタン。完全復帰が待たれる。
文・写真:田中直希(エルゴラッソ浦和担当)
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鳥栖加入の金崎夢生が会見を実施。鳥栖はさらに外国籍、日本人1名ずつの補強を画策中か
6日、鳥栖はクラブハウスで金崎夢生の加入会見を行った。
会見にはマッシモ・フィッカデンティ監督と竹原稔社長も同席。今夏、注目の移籍ニュースとなったが、竹原社長は「より高みを目指すために素晴らしい選手を迎えられた」と金崎の加入に笑顔を見せた。
金崎は今回の移籍について「新しいチャレンジをしたいという自分の気持ちと鳥栖が目指す考えに自分も非常に興味をひかれて決断した」とその理由について語った。17位とJ2自動降格圏にあえぐ鳥栖にとって救世主としての期待もかかるが「みなさんは鹿島でやっているイメージ、体を張ったりとかそういうイメージが強いと思います。鹿島でやっていたときはあれがチームのために必要だった。僕自身、鳥栖にきてもちろん、そういうプレーもできますし、鳥栖というチームにとって何が一番、ベストなのか。そういうことを含めて、チームのために必要なプレーをしていきたい」と冷静に話し、鳥栖のチームスタイルの早期の理解、そして、それに応じたプレーの構築について語った。
鹿島では背番号10を背負い、ACL制覇を目指している最中での鳥栖への移籍ということで大きな衝撃を与えた今回の移籍。それでも、金崎は「誤解になるかもしれないですけど、今回決断をするにあたって悩みはなかった。それだけ、自分の気持ちははっきり決まっていましたし、悩むことはなかった」と決断がシンプルであったことを強調した。それでも、「こういう形で報道が出て、鹿島のサポーターやそういう人たちの声が少なからず、僕の耳にも入っていて、なんやかんや、向こうでもいろいろありましたけどみなさん、本当に温かい目で見てくれてそこに関しては本当に感謝しかないですし、ありがとうございます」と鹿島のサポーターに対しては強く感謝の気持ちを示していた。
国内間の移籍で登録もスムーズに完了し、週末の磐田戦から出場が可能に。トーレスらと豪華絢爛な攻撃陣を形成し、磐田戦でのお披露目が濃厚だ。フェルナンド・トーレス、金崎の加入で夏の移籍市場をおおいににぎわせた鳥栖だが外国籍、日本人とそれぞれ1名ずつのさらなる補強も画策している模様。ここからさらに夏の移籍市場をにぎわせる可能性もありそうだ。
文・写真:杉山文宣(エルゴラッソ鳥栖担当)
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仙台が今季ホームゲーム4試合で“サマーユニフォーム”を着用。「モチベーションが上がる」(奥埜博亮)
仙台が28日のJ1第18節・C大阪戦から、ホームゲーム4試合で夏季限定の“サマーユニフォーム”を着用する(写真は株式会社ベガルタ仙台提供)。
仙台が期間限定の企画ユニフォームを着用するのは、3年連続5回目。今回のコンセプトは“一体感”。黒をベースとしたうえで、ナンバーや名前、エンブレム、スポンサーロゴといったデザインの色を初めて採用するメタリックゴールドで統一した。前回のホームゲームのハーフタイムにユアテックスタジアム仙台でデザインを発表し、試合後から発売している(税込14,900円)。
このユニフォームを着用して戦う初戦となるC大阪戦は、前節・鳥栖戦(1○0)の無失点勝利を受け、連勝を狙う一戦となる。ユニフォームのモデルを永戸勝也とともに務めた奥埜博亮は、「シンプルな色使いで、新しい印象」とそのデザインについて話すとともに、「普段とまた違ったユニフォームを着ることで僕たち選手のモチベーションも上がるし、そのモチベーションをしっかり試合でぶつけたい」と、ホームゲームに向けた闘志を口にした。
文・板垣晴朗(エルゴラッソ仙台担当)
写真提供:ベガルタ仙台