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横浜FM戦が中止になった清水。常葉大との練習試合ではずみをつけ鳥栖戦へ
台風12号の影響で28日に予定されていた横浜FM戦が中止になった清水。今日29日は三保で常葉大との練習試合が組まれていたが、その前半に、レギュラーメンバーがスライドで先発することになった。
序盤からペースを握った清水は、28分に金子翔太のゴールで先制すると、33分だった。河井陽介のロングボールを、ディフェンスの裏に抜けた北川航也が「後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん」ばりにピタリとボールを止めると、追ってきたディフェンスをかわしてゴール右隅に流し込む。「トラップで決まったかな」という北川らしいゴールで追加点となった。
2本目にはメンバーを全員入れ替え、9分に失点を許したが、25分に髙橋大悟のゴールを皮切りに、35分に村田和哉、37分に水谷拓磨が決めて大勝。ヤン・ヨンソン監督が、「(試合が中止になったが)ネガティブに捉えるのではなく、前向きに捉えたい」というように、清水はチームとしての調子の良さを継続して3日後の鳥栖戦に挑むことになった。
文・写真:田中芳樹(エルゴラッソ清水担当)
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ドイツ帰りの新潟・渡邊凌磨。ビッグスワンデビューへ
(写真:「たくさんのファンの方の前で勝利を届けたい」と本拠地デビューに意欲的な渡邊[右])
新潟は29日、明治安田J2第26節でデンカビッグスワンスタジアムに千葉を迎え撃つ。7月に攻撃の新たなピースとして加わった渡邊凌磨は、「たくさんのファンの方の前で勝利を届けたい」と、本拠地デビューに意欲的だ。
前節・東京V戦(3●4)で加入後初めてベンチ入りし、75分に途中出場。[4-2-3-1]のトップ下に入ると、精度の高いパスや積極的なミドルシュートで攻撃センスの片鱗を見せた。先月までプレーしていたドイツに比べて「プレッシャーが速くない」といった感覚をつかみ、翌日からのトレーニングでは味方との連係も深めてきた。フォーメーション練習では、矢野貴章に前線からの守備の位置関係などを教わった。「どの選手がどういうプレーをするかや、状況に応じて求められるプレーは分かってきた。それを試合で生かしたい」と準備は万端だ。
2015年9月からプレーしたインゴルシュタットでは、ドイツ4部に相当するセカンドチームでプレー。3シーズンで74試合出場12得点を記録したが、トップチームで一度も出場できなかった悔しさを抱えて帰国した。Jの舞台でのプレーは、「自分にとって、この3年間の成果を、どう結果につなげるかが試される」ととらえている。
1年でのJ1復帰を目指す中、17位と苦戦中のチームにおいて「まずは高い位置でゴール前での仕事を増やしたい。縦への推進力をもたらしたい」と渡邊。結果に絡むプレーで、ホーム9試合ぶりの勝利へ貢献を誓う。
文・写真:野本桂子(エルゴラッソ新潟担当)