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「相馬さんが監督をやっているのはしっくりくる」(ネルシーニョ監督)。柏のホーム開幕前記者会見
1日、柏が三協フロンテア柏スタジアムでホーム開幕戦・町田戦に向けた前日会見を行い、柏からはネルシーニョ監督と大谷秀和が、町田からは相馬直樹監督と深津康太が登壇した。
あまり多くは知られていないようだが、実は両チームの顔である大谷と深津は流通経済大柏高の同級生。当時の思い出話を問われると、大谷は「ここで話せるようなことはないですね」と笑い、深津も笑みを浮かべていた。
そして、相馬監督の現役時代を知るネルシーニョ監督は「相馬さんが鹿島で左SBをやられていたころを思い出しても、非常に誠実で堅実なプレーをされていた。その姿を思い返して、いまなぜ彼が監督をやれているのか、自分の中でしっくりくると思う部分がある」と語り、相馬監督も「ネルシーニョ監督には強い時の印象をすごく持っています。代表監督の話もあったりしましたよね。その時は『このネルシーニョさんに選ばれたらうれしいな』と思わせるような監督だった」と明かし、「もしチャンスがあれば勉強させてもらいたい」とも話した。
また、03年の名古屋時代に深津を指導していたネルシーニョ監督は「当時はまだ若かったけど非常に空中戦が強くて、プレーの中でのずる賢さや技術もしっかりしていて良い選手になるだろうと思っていました。練習中に『カーマ、カーマ(落ち着け、落ち着け)』と言わないと止まらないような選手でした(笑)」と懐かしんだ。
両チームともに開幕戦を勝利で飾っており、連勝を懸けて臨むことになるこの試合。それぞれの指揮官は「これまでやってきたことを続け、それをいかに進化させられるか」(ネルシーニョ監督)、「高いインテンシティー、テンションでゲームに入れるかどうかが1つ。そしてもう1つは(柏を)リスペクトをし過ぎないこと」(相馬監督)をポイントに挙げていた。
文・須賀大輔(エルゴラッソ柏担当) -
千葉の佐藤勇人がホーム開幕会見で明かした主将就任の秘話と覚悟
「すごくスピーディーなサッカーを見せるし、ボールも人も動いてハードワークするジェフらしいサッカーをするので多くの人にきてもらいたい」
千葉のホーム開幕戦を2日後に控えた1日、ユナイテッドパークで開かれた記者会見で昨季に続いて主将を務める佐藤勇人は新潟戦への意気込みを語った。
会見で話題に上ったのが佐藤勇を主将に指名した経緯。会見に同席したフアン・エスナイデル監督はこう明かす。
「まずはプロフェッショナルとして素晴らしい。試合に出る、出ないにかかわらず、招集される、されないにかかわらずにハードワークをする。彼はあまり喋りません(笑)。だだ、私はリーダーというのは必ずしも喋るタイプである必要はないと思っています。態度、背中で見本を見せるリーダーも多くいる。勇人はそういう選手。キャプテンになりたくなかったようで、彼が喜んでいるかどうか分からないが、私は満足しています(笑)」
指揮官はこの2年間、佐藤勇の寡黙だが真摯な人間性に触れ、迷うことはなかった。
対する佐藤勇のアンサーはこうだ。
「プロ選手になって試合に出始めた3年目から、去年が最も試合に出られなかったシーズンでした。その翌年に監督が自分をキャプテンに任命してくれた。自分は直接監督に言いました。『すごくありがたいですけど、常にピッチに立つ選手がキャプテンをやるべきじゃないか』と」
そして、少し間を取り、「これは監督室の話なので、ここで言うと怒られるかもしれない(笑)」と前置きして言葉を続けた。
「監督の中でキャプテンは1週間の中の1試合だけではなく、毎日のトレーニング(での振る舞い)が重要だと。『だからお前にやってもらいたい』と。その言葉を頂き、引き受ける覚悟を決めた。そういう試合以外のところも見てくれているという意味で、ものすごく感謝して引き受けました」
昨季8試合の出場にとどまったチーム最年長にはもちろんプレーヤーとして今季に期するものがある。その中で自分だけに矢印を向けるのではなく、主将という重責との両立を選んだ。その事実こそがバンディエラの今季に懸ける覚悟の表れである。
文・大林 洋平(エルゴラッソ千葉担当)
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福岡、ホーム開幕戦開催に向けて『SNS PR隊』を結成。選手も協力!
前節の琉球との開幕戦を1-3で落とした福岡だが雰囲気は悪くない。理由は昨季までの堅守ベースのサッカーから攻撃的なサッカーへの変化という点で手ごたえを得ているからだ。琉球戦で1トップとして先発した城後寿は「自分が決めていれば勝てたはず」との反省を口にしながらも「チームとしてはたくさんのチャンスを作ることができたという点は収穫」と話し、またファビオ・ペッキア新監督も同様の感触を得て「方向性は間違っていない。今まで通り進めたい」と話している。
そして長崎とのホーム開幕戦を前に選手たちは気迫をみなぎらせる。城後が「ホームなので何としても勝点を取って勢いを作りたい」と言えば、琉球戦でゴールを奪っている松田力は福岡でともにプレーした長崎の亀川諒史とのマッチアップを想定して「同じチームにいた選手には絶対には負けれられない」と意気込んでいる。
クラブもホーム開幕戦に向けてさまざまな企画で盛り上げを狙っている。特にラグビーW杯の会場となっているレベルファイブスタアジアムが芝生の養生期間で使用できず、博多の森陸上競技場(博多陸)での開催となることの告知にかなりの力を入れた。『SNS PR隊』を結成し、博多陸での開催と来場を呼び掛け、そこで活用されたキャップとトレーナーを練習帰りの選手(写真/城後&石津大介)も着用して協力に努めた。博多の森が今季最初の歓喜で沸く可能性は十分だ。
文・島田 徹(エルゴラッソ福岡担当)
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普段、見に来ない人の心をつかみたいーー。水戸、北関東ダービーとなるホーム開幕への決意
2月28日、水戸ホーリーホックは水戸駅ビル・エクセル6階エクセルホールにて、『2019明治安田生命J2リーグ ホーム開幕戦に向けての記者会見』を開催した。水戸からは長谷部茂利監督とキャプテンの細川淳矢、ホーリーくんが登壇。そして栃木SCからトッキーも駆けつけ、北関東ダービーに向けての熱い思いをぶつけた。
まず、ホーム開幕戦に向けて長谷部茂利監督は「いよいよだなという気持ちです」と述べ、「先週は辛勝という形で勝点3を取れました。それはみなさんのおかげです。ホーム開幕戦では1万人のサポーターの前でプレーする準備はできています。ホーム開幕戦で勝ったからといって、勝点4を取れるわけではありません。42試合の内の1試合に変わりはない。しかし、その中でも開幕戦は非常に大事。皆さんの脳裏に、どのようにわれわれのクラブやプレーが残るか大事にしています。攻撃的でアグレッシブに印象に残るようなプレーを選手に要求しています。期待してもらっていいと思います」と意気込みを語った。
続けて、細川は「ホーム開幕戦は今シーズン、このチームで戦っていくことに期待を持ってもらえるようにお披露目する機会。普段、見に来ていない人も来てくれると思うので、その人たちの心をつかみたい。アグレッシブなサッカーをして、今シーズンをずっと応援してもらえるように絶対勝って、皆さんの気持ちを盛り上げていきたい」と語り、参加した一般客を盛り上げた。
会見後は水戸駅コンコースでホーム開幕戦のチラシを配布。長谷部監督も来場を呼び掛けていた。
文・写真:佐藤拓也(エルゴラッソ水戸担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]王者vs王者
[明治安田J1第2節 プレビュー]
■川崎F vs 鹿島
宿敵を超えろ。ともに打つ勝負の一手
[明治安田J1第2節 プレビュー]
■横浜FM vs 仙台
横浜FMの新門番。攻撃サッカーに畠中あり
[明治安田J1第2節 プレビュー]
■名古屋 vs C大阪
早くも警戒強化。対象は名古屋の新たなハブ