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地元出身選手が増えた今年の藤枝。開幕・福島戦は“84年生まれの競演”にも期待!
藤枝MYFCと福島ユナイテッドFCの開幕戦前日会見は、藤枝駅前の商業ビル1階にあるイベントスペースで開催された。会場は施設内を通行する買い物客や学生たちからもよく見える開放的な場所で、サポーターや一般客も無料で入場できる形式になっていたのが新しいところ。
出席者は、藤枝から石﨑信弘監督と杉本拓也キャプテン(GK)、福島から松田岳夫監督と阪田章裕キャプテン(DF)の4人。初めは一般的な会見形式で、両チームの監督、選手が開幕戦にかける意気込みやチーム状況を語ったが、その後は一般参加者からの質問を受ける時間も設けられた。
サポーターからはなかなかマニアックな質問も寄せられた中、「明日の開幕戦で警戒している選手は?」という質問に対して福島の阪田選手は次のように回答。
「僕と同級生の成岡選手、谷澤選手、松岡選手、養父選手です。今年35歳になるんですが、みんなまだサッカーをしているのは楽しみでもあるし、まだまだ頑張れると思うので、一緒になって頑張っていきたいです」(阪田)
1984年生まれの選手が多い両チームの対戦。J1やJ2でも実績のある選手が多く、そこも楽しみな要素となる。
また、84年組で名前が挙がった成岡、谷澤をはじめ、今季の藤枝は地元出身選手が一気に増えた。
その点について藤枝明誠高出身の新キャプテン・杉本選手は「地元の選手が増えたことで、僕の友人からも『あの選手が入ったね』とか『観に行くね』という声が増えましたし、応援されている感というのは昨年に比べて非常に強くなったと感じます」とコメント。
地元密着度が増した新生MYFCの藤枝らしいサッカーにもぜひ注目してほしい。
文:前島 芳雄
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「現状を知るいい機会」(大熊監督)。若きC大阪U-23、“チャレンジ”の一戦へ
J3参入3年目の昨季、一時は10戦負けなしで首位に肉薄するなど、C大阪U-23は過去最高の7位と飛躍のシーズンにしてみせた。そこで活躍した舩木翔と瀬古歩夢が現在はトップチームでプレーしており、森下怜哉(栃木)、喜田陽(福岡)、米澤令衣(鹿児島)といった昨季の躍進を支えた選手たちも、J2リーグに“ステップアップ”。「3シーズン、U-23をやらせてもらった成果は出ているかなと思う」と、今季が4年目の指揮となる大熊裕司監督は語る。
一方で、そういった選手たちが抜けたことで、今季はまたイチからのチーム作りを余儀なくされた。負傷者も出ており、開幕戦は、2種登録されたU-18所属の選手を多く起用せざるを得ない状況だ。厳しい戦いを強いられる可能性もある。ただし、昨季も当時高校3年生の石尾崚雅(金沢)がメキメキ頭角を現し、森下とともに守備の屋台骨を支えた。今季も“原石”の成長に期待を懸けつつ、トップチームでも経験を重ねているU-23のキャプテン西本雅崇や、成長著しい中島元彦や山根永遠、茂木秀といった選手たちがチームを固め、さらなる飛躍を目指す。
U-23は、トップチームへつながる登竜門でもある。強化部の野口裕司フットボールオペレーショングループグループ長も、「現在、翔と歩夢が使われているように、ロティーナ監督もU-23の選手は注目している。シーズン中にトップチームへ上がる選手も出てくると思う」と今後の展望について話す。
“育成と結果”を追い求めるチームのポリシーは今年も変わらない中、昨季J3最少失点を記録し、J3参入後の2年間で3位、4位と好成績を残している沼津とぶつかる開幕戦は、若きC大阪U-23にとっては“チャレンジ”の一戦。「現状を知るいい機会」(大熊裕司監督)となる試合に、思い切って挑む。
(写真は赤髪にして周囲を驚かせた山根永遠)
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1年でのJ2復帰を目指す讃岐。上村健一新監督「いい状態で開幕を迎えることができる」
J3開幕を2日後に控えた3月8日、カマタマーレ讃岐は2019シーズン開幕記者会見を開いた。会場となった事務所2階には、多くのTV局、新聞社が詰めかけ、上村健一監督、竹内彬、福家勇輝の3人が出席した。
昨季途中に加入し、今季も主力として活躍が期待される竹内は「いよいよ今週末、開幕ということでチーム全体としても気持ちが高ぶっている。開幕戦の勝点3というのは、チームにとって大きな意味をもつので、試合までの残り時間でフィジカル的にもメンタル的にも整えていい状態で試合に臨みたい」と語った。地元香川県出身の福家は「試合に出場することができればチームのために全力でプレーして、地元の皆さんやサポーターの為にも勝利をつかみたい」と意気込んだ。
今季からチームの指揮を執る上村監督は「1月13日からトレーニングを開始し、高松市・丸亀市・三豊市等、地域の皆さんにご協力頂き、良いグランドで練習をやらせていただいて、非常にいい状態で準備ができた。ケガ人も帰って来てくれていますし、コンディションが上がってモチベーションも高くなり、いい状態で開幕を迎えることができることを感謝している」とチーム状況を説明。「新監督としてのプレッシャーはあるか?」という記者からの質問には「ありません」ときっぱり。「あるとしたら、すべての試合で勝利を目指し100%の準備ができるかどうかへのプレッシャーだけ」と答えた。堂々とした大きな声で話す上村監督からはJ2復帰に向けた強い使命感と気持ちがみなぎり、熱い会見となった。
2019シーズンのカマタマーレ讃岐の戦いがいよいよ始まる。
文:大森 一
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北九州、小倉駅での開幕イベントが盛況。“似合い過ぎる”駅長ジャケット姿でビラ配りも
3月7日の木曜日、北九州がFC東京U-23との今季開幕戦前の会見を行ったのは、クラブハウスや事務所でもなければホーム、ミクスタでもなかった。“駅近スタジアム”が売り物のミクスタから徒歩7分のJR小倉駅の改札前広場だった。
このスペースはパブリックビューイングなどさまざまなイベントで使用することはあるが、特設ステージを設置しての会見はやはりインパクト大だ。しかも、開始時刻は学校帰りや会社帰りの方々で混み始める時間帯である17時20分。小林伸二新監督と内藤洋平新キャプテンへの質疑応答までしっかりと行われた会見に「何事か!」と足を止める方々も続出した。
そして、効率的というか、ちゃっかりしているなと感じたのが、会見後に、小林新監督と内藤選手のJR小倉駅一日駅長任命式が行なわれ、二人はそのまま改札口でFC東京U-23戦の来場を呼び掛けるビラ配りも実施したこと。もちろん、ここでも二人は大人気で即席の握手・サイン会のような状態に。写真撮影に臨む内藤選手あたりは駅長らしい敬礼のポーズもせがまれていた。一方の小林新監督も同様のリクエストもあったのだが、JR側が用意した帽子とジャケットがあまりにも似合い過ぎて駅という場所に違和感なく溶け込み、監督とは気づかずスルーしてしまう方も。
短時間ではあったが、インパクト十分の開幕前会見となった。
文:島田 徹(エル・ゴラッソ北九州担当)
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新潟は老舗料亭でホーム開幕会見。ピッチの前に、お座敷でキャプテンが舞う
アルビレックス新潟は7日、ホーム開幕戦前会見を行った。
今季からJ2、J3クラブはカンファレンスに参加せず、各ホームタウンで独自に行う。新潟が選んだのは、日本料理 行形亭(いきなりや)の寿の間(新潟市中央区西大畑)。国の登録有形文化財でもある老舗料亭のお座敷に、片渕浩一郎監督と主将の加藤大が登場した。会場には報道陣のほか、シーズンパス購入者の中から抽選で招待されたサポーター30名も参加した。
今季のホーム開幕戦は9日。デンカビッグスワンスタジアムに、リーグ2連勝中の強敵・柏レイソルを迎え撃つ。片渕監督は柏戦に向けて「非常に力のあるチーム。クリスティアーノを筆頭に、前線に武器を持った強力なストライカーを擁している。守備一辺倒では相手の思うツボだと思う。相手の勢いを受けず、出鼻をくじくようなしかけをどんどんしていきたい」と意気込みを語った。
会見後は、新潟芸妓のあやめさん、菊乃さん、さつきさんの3人が登場し、加藤が「樽拳(たるけん)」に挑戦。三味線と歌に合わせて芸妓さんとじゃんけんをし、負けたらその場で一回転するというお座敷遊びで会場を盛り上げた。
締めの挨拶は加藤。「今年はホームに強い新潟を見せていきたい。ホーム全勝を目指して戦っていきたいので、応援してください」と呼びかけると、サポーターから温かな拍手が送られた。
文・野本 桂子(エル・ゴラッソ新潟担当)
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[本日のエルゴラッソ1面]浦和の目覚め
[AFCチャンピオンズリーグ]
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