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名古屋に降って湧いたセカンドチャンス。“PK戦やり直し”を受けて
過去に例のないPK戦のやり直しとなった天皇杯2回戦。現時点では日時などが未定となっているが、名古屋の選手たちは戸惑いながらも、落ち着いて練習に取り組んでいる。
ゴールマウスを守っていたGKランゲラックは「PK戦のやり直しはもちろん初めて。どうやってメンタルを作ればいいか分からないけど、チャンスは生かしたい」と語る。そもそもPK戦には自信をもっているそうだが、奈良C戦はデータがなく難しかったと言う。ABBA方式についても「混乱はするけど、やるしかないよね」と、自然体で受け入れる。
5人目のキッカーを努めたFW佐藤寿人は、「PK戦だけというのは変な感じ」と当惑しつつも、「僕らは決められる中でやるだけ」と特段に意識はしていない。それよりも「こうした違反があれば、今後は蹴り直しができないことが分かった」と前向きに捉え、この騒動からも学ぶべきことがあったと言う。
キックフェイントがPK失敗となるルールは昨年導入されたもの。名古屋では十分に周知されていなかったのは事実というほかないが、選手たちは90分間で勝てなかったことのほうを問題視しつつ、練習では後半戦の巻き返しに向けてチーム力を高めることを優先している。
もしPK戦で勝利し、3回戦に進むことができれば、リーグ戦(7月22日に行われるJ1第17節・広島戦)の前哨戦として広島と戦えることになる。奈良Cには申し訳ないが、降ってわいた“セカンドチャンス”を生かしたいという気持ちはもちろん強い。
文・斎藤孝一(エルゴラッソ名古屋担当)
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徳島リカルド・ロドリゲス監督が日本にエール。スペインとの対戦も希望
W杯開幕を目前に控え、囲み取材でもW杯絡みの話題は当然ながら増える。昨季から徳島の監督に就任し、日本での生活も約1年半ほど経過したリカルド・ロドリゲス監督。日本人や日本サッカーの特徴も少しずつ把握してきた中で、日本代表について「攻撃的にいくべきだと思います。勝利した強化試合のパラグアイ戦は観えませんでしたが、ガーナ戦を観ました。ガーナ戦の終盤のような戦い方がいいでしょうし、色んなフォーメーションや方法があると思いますが、やはり攻撃的にいくことがいいと思います」と攻撃主体の方向性を勧めた。その理由として「決定力に課題を残していると思いますが、だからこそ攻撃の回数を増やしてチャンス自体を増やしていくべきだと思います」と続け、「勇敢に戦って、試合を支配できるような展開に期待します」とロドリゲス監督らしいエールを送った。
そして、勝ち上がってスペインとの対戦も希望。“どちらを応援しますか?”の問いかけで「うーん…(苦笑)。51%スペイン、49%日本かな」と返答に困らせてしまったが、まずはその第一歩としてグループステージ突破に期待したい。
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